2 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:21:25.33 ID:3aD6zIJH0
(´< _` ) 弟者 15
( ´_ゝ`) 兄者 2
( ,,゚Д゚) ギコ 49
(*゚ー゚) しぃ 25
(*゚∀゚) つー 25
('、`*川 アホサス 24
川 ゚ -゚) クー 24
/ ・ω・ヽ ぽ ??
(Д゚) ベンツ ??
( ゚∀゚) ジョルジュ 故人
川д川 ロッキー 15
ξ゚听)ξ ツン 7
( ^ω^) ブーン 17
('A`) ドクオ 29 忘れてた
从 ゚∀从 ハインリッヒ ??
3 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:09:34.43 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)「あの日、僕は悟りを開きにいったんだお」
(*゚∀゚)「悟り? 希望職業の欄に坊主って書いちゃう系?」
( ^ω^)「違うお!
単純にフィーリングだお」
(´< _` )「フィーリングで悟りが開けたらいいよねー」
( ,,゚Д゚)「ねー」
( ^ω^)「そんなわけで……僕は人気のない樹海を散策していたんだお」
(*゚∀゚)「バカじゃないの?」
( ^ω^)「そこで……見つけてしまったんだお」
(´< _` )「うん」
( ^ω^)「……」
(´< _` )「……」
( ^ω^)「続きはweb(´< _` )「さっさと喋れ」
(;^ω^)「せめて最後まで言わせてくれお……」
第十二話 はじまり
4 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:10:10.03 ID:3aD6zIJH0
時はまたもや遡る。
間もなく四月になろうかというある日。
ブーンは無我の境地を目指すため、樹海に入った。
生い茂る樹木をかきわけ、先へ。
装備など無い。よくいえばサバイバー。悪く言えばアホ。つーか単純にアホ。
( ^ω^)「ゆめにまでーえーみーたー エルドラードォォォォォォォォおっおー」
しばらく歩くと開けた場所が見えてきた。
そこで、陽光を受けて輝く銀色のおぶじぇ。
「さあ、ちんぽっぽちゃん、つきましたよ!」
誰かの嬉々とした声が聞こえてきたので、近くの草むらに息を潜めた。
( ><)「これからたいよーけーだいななわくせーの征服をはじめるんです!」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
そこに二人の、宇宙服みたいなのを着た何かが立っていた。
一人は無意味に飛び跳ねている。
5 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:10:41.28 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)(なんだお? あいつら……)
( ><)「だからちんぽっぽちゃん! この星ではその言葉はひ、卑猥な意味になるんです!」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽ? ちんぽっぽ!」
( ><)「まったく、地球の言葉をしっかり勉強しないからこんなことになるんです……」
(*‘ω‘ *)「みかんっん!」
( ><)「好きな食べ物しか覚えてないんですか!」
( ^ω^)(なんだか和やかなムードだお……)
( ><)「さ、行きますよ、ちんぽっぽちゃん!」
( ^ω^)(でもあいつら、地球を征服しようとしてるみたいだお)
ガサガサッ
( ><)「! そこにいるのは誰ですか!」
( ^ω^)「し、しまったお……」
飛び跳ねてない方が近づいてくる。
6 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:11:12.73 ID:3aD6zIJH0
( ><)「ふっふっふ……典型的な見つかり方なんです!」
( ^ω^)「し、しまったお」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ?」
( ><)「ちんぽっぽちゃん、こいつはかせーじんなんです!
見つかったからにはただじゃおかないんです……」
( ^ω^)「……」
( ><)「かせーじん、覚悟するんです!」
取り出されたのは、ちょっと豪華な水鉄砲みたいな光線銃。
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!
話せばわかりあえるお!」
( ><)「もんどーむよーなんです!」
( ^ω^)「そもそも僕は火星人じゃなくて地球人だお」
( ><)「え」
( ^ω^)「ちなみに、ここは太陽系第三惑星だお」
7 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:11:43.02 ID:3aD6zIJH0
( ><)「う、宇宙地理は苦手なんです!」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽ〜」
( ><)「ちんぽっぽちゃん! そんなに怒らないでください!」
( ^ω^)「そこの、さっきからちんぽちんぽ言ってるヤツはなんなんだお?」
( ><)「ちんぽっぽちゃんです」
( ^ω^)「……」
( ><)「……」
( ^ω^)「終わりかお?」
( ><)「終わりなんです! 詳しいことはわかんないです」
( ^ω^)「なぜペニス?」
( ><)「それは、ちんぽっぽちゃんの国の言語が、
基本的に「ちんぽ」で構成されているからなんです!
イントネーションとアクセントが大切なんです……」
(*‘ω‘ *)「みかんっん!」
( ><)「みかんだけは、辛うじて覚えてくれたんです!」
8 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:12:25.22 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)「どうして地球に来たんだお?」
( ><)「……ちんぽっぽちゃんはみかんが大好きなんです!
でも、そんなちんぽっぽちゃんが星のみかんを食べ尽くしてしまったんです……」
( ^ω^)「化け物かお?」
( ><)「ちんぽっぽちゃんが怒ると、それこそ惑星の二つや三つは
簡単に吹き飛んでしまうんです。
それを防ぐためにも、みかんを探さないといけなかったんです」
( ^ω^)「それで、はるばる地球へ……」
( ><)「ワープを繰り返して三ヶ月……長かったんです。
途中、何度ちんぽっぽちゃんが機嫌を悪くして宇宙船が壊れそうになったことか」
( ^ω^)「とりあえず……お茶でも飲んでいけお」
( ><)「煎茶がいいんです……って、違うんです!
さぁさぁ、戯れ言は終わりなんです……」
照準がブーンに当てられる。
( ><)「最後に、遺言を聞いてやるんです」
9 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:12:58.55 ID:3aD6zIJH0
( ;ω;)「田舎の母に……親不孝できなくてごめんだお……と」
( ><)「住所を教えてほしいんです」
( ;ω;)「えっと、暗黒面二丁目……」
( ><)「ふむふむ」
( ^ω^)「嘘に決まってるおっおー!」
( ><)「なんですって!」
そうだ、僕にはあの能力があるじゃないか。
そんな感じで。
ブーンが宇宙人Aに向かって、叫ぶ。
( ^ω^)「えっと、とりあえず、宇宙人じゃなくなれお!」
( ><)「きゃー!」
(*‘ω‘ *)「ぽっぽ〜!?」
( ^ω^)「そいでもって、僕の前からいなくなれお!」
そして……
――――――――――
10 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:13:38.80 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)「現在に至るお」
(´< _` )「……つまり」
( ><)→(Д゚) (*‘ω‘ *)→/ ・ω・ヽ
(´< _` )「というわけか」
/ ・ω・ヽ「どっちがどっちかわからないぽ!」
(*゚∀゚)「いや、大体わかるよ……主従関係的に」
( ,,゚Д゚)「語尾にも若干名残があるわ」
/ ・ω・ヽ「……でも、そんな記憶は一つも残ってないお」
(Д゚)「ショックセイヤー」
( ^ω^)「まぁつまり、僕は世界の平和を守ったヒーローってわけだお」
(´< _` )「自惚れるなデブノロゴミムシ」
( ^ω^)「ひ、ひどいお……」
12 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:14:10.76 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)「わかってるお……ちゃんと落とし前はつけるお」
(´< _` )「慰謝料」
(;^ω^)「それはムリだお」
(´< _` )「賠償金」
(;^ω^)「それも、勘弁してほしいお」
(´< _` )「弁償」
(;^ω^)「僕はまだ高校生なん(´< _` )「罰金」
( ^ω^)「……金の狗」
(´< _` )「世の中顔と金回りがよければ生きていけちゃうんだぜ?
真心とかいらないんだぜ?
つまり、忠犬ハチ公はバカだぜ?」
(*゚∀゚)「オトージャが若干壊れてる……」
( ^ω^)「そうじゃなくて……
ちゃんと、元に戻るよう念じてみるお」
13 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:14:50.52 ID:3aD6zIJH0
(´< _` )「だが断る」
/ ・ω・ヽ「なんでだぽ!?」
( ,,゚Д゚)「だってあんた、元々地球征服しに来たんでしょ?」
(*゚∀゚)「ていうか、今でも十分宇宙人っぽいよね」
/ ・ω・ヽ「……こ、光線銃はどこだぽ!?」
( ^ω^)「あんたが僕の前から消えたと同時に、消失したお。
個人認識なんちゃらかんちゃらでも搭載されてたんじゃないかお?
ちなみに、宇宙船も」
(*゚∀゚)「帰れないってこったね!」
/ ・ω・ヽ「あ、あんまりだぽ……。
まだ見ぬお母さん、お父さん……元気ですかぽ……」
(´< _` )「ついさっきまでのうのうと生きてたくせに」
/ ・ω・ヽ「機械の身体なんでいらないぽ!」
(´< _` )「うるせえ死ね」
( ^ω^)「じゃあせめて……そこにいる兄者さんだけでも」
14 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:15:35.18 ID:3aD6zIJH0
(´< _` )「だが断る」
( ^ω^)「……二度目かお」
(´< _` )「お前、木下あゆ美と秋吉久美子だったらどっちを選ぶ?」
( ^ω^)「秋吉久美子」
(´< _` )「! ……い、いいだろう。今の兄者は、秋吉久美子だ」
(*゚∀゚)「逆を予想してたんだね」
(´< _` )「それをわざわざ元の姿に戻す必要があるだろうか、いや、ない」
( ^ω^)「じゃあ、どうしろっていうんだお?」
(´< _` )「現状維持がベスト」
/ ・ω・ヽ「それには納得できないぽ!」
(´< _` )「うるせえデブリ」
15 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:16:05.78 ID:3aD6zIJH0
( ^ω^)「じゃ、じゃあ僕は……」
(´< _` )「よし、帰れ」
( ^ω^)「ほ、本当にいいのかお?」
(´< _` )「かまわない」
ピンポーン。
チャイムの音。
続いて、扉が開かれる音。
ξ゚听)ξ「……邪魔します」
なぜか、顔を赤らめているツン登場。
(´< _` )「……帰ったんじゃなかったのか?」
ハテナマークを浮かべる弟者にツンは耳打ち。
ξ゚听)ξ「母親がテレフォンせ……せっくすのバイトを始めた」
(´< _` )「把握」
16 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:16:37.99 ID:3aD6zIJH0
ξ゚听)ξ「意味がわかるって辛いわよ……あ、兄者、遊ぼうか」
( ´_ゝ`)「わー!」
( ゜ω゜)「す……すと……」
(´< _` )「あぁ?」
( ゜ω゜)「ストライイイイイイイイイイクだお。
この子、可愛いお」
ξ゚听)ξ「?」
(*゚∀゚)「えらくストレートだね」
(´< _` )「お前、秋吉久美子が好きじゃないのか」
( ^ω^)「僕のストライクゾーンは10歳以下50歳以上だお」
(´< _` )「見事に世間の常識から外れてやがる」
( ^ω^)「ああ、そこの愛しいマダム、ユーの名前はホワット? だお?」
ξ゚听)ξ「死ねデブノロゴミチンカス」
17 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:17:08.63 ID:3aD6zIJH0
とりあえずブーンを追い出す。
途端に静かになる場景。
ツンが兄者と遊んでいる。
手持ち無沙汰なその他三人、と元宇宙人二匹。
(´< _` )「……あ」
(*゚∀゚)「何?」
(´< _` )「ロッキーのことを忘れてた」
( ,,゚Д゚)「ああ、あの子は確かに困ってるわよねえ……」
(*゚∀゚)「うーん……」
( ,,゚Д゚)(*゚∀゚)(´< _` )「ま、いいか」
/ ・ω・ヽ「……でも、これから僕はどうすればいいんだぽ?
せっかく自分が誰なのかを知れたのに、帰ることもできないぽ」
(´< _` )「……捨てる」
(Д゚)「!」
18 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:17:49.44 ID:3aD6zIJH0
(*゚∀゚)「そうなったら私のところで飼ってあげるから安心しなよ!」
/ ・ω・ヽ「それは助かるぽ!」
(*゚∀゚)「身体に出会い系の広告貼り付けて、街を練り歩いてくれれば万事OK!」
/ ・ω・ヽ「……遠慮しとくぽ」
( ,,゚Д゚)「で、どうすんのぉ? 今日はお開きぃ?」
(´< _` )「けだるそうですね」
( ,,゚Д゚)「そりゃあんた……二股って」
(´< _` )「ああ、そういえば」
(*゚∀゚)「アニージャもバイだったんだね」
(´< _` )「ま、とりあえず今日は解散ということで」
( ,,゚Д゚)「おおけぇ……お店、行ってくるわぁ……」
(*゚∀゚)「じゃあ、私は開店準備しに行かないと」
また二人。
人が消えた。
19 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:18:21.93 ID:3aD6zIJH0
ξ゚听)ξ「……それで、どうなったの?」
ぽが定位置に戻ったところで、ツンが尋ねる。
(´< _` )「ついに北海道がロシア軍に占拠された。
さようなら大泉洋……」
ξ゚听)ξ「鉄の処女で殺すわよ?」
(´< _` )「かくじか」
ξ゚听)ξ「……つまり、帰しちゃったの?」
(´< _` )「余裕で」
ξ゚听)ξ「私はどうなるの!?」
(´< _` )「お前は何も不便じゃないだろう」
ξ゚听)ξ「う……うん、まぁ……」
(´< _` )「母親のエロワードに困らされるぐらいだろう」
ξ゚听)ξ「そうかもしれないけどさあ」
ピンポーン
20 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:18:52.51 ID:3aD6zIJH0
('、`*川「へい、少年少女! おや、ツンちゃん」
ξ゚听)ξ(´< _` )「帰れ」
('、`*川「なんで!?
それより、聞いてくれるかな?」
(´< _` )「嫌だ」
('、`*川「私とギコを結ぶ大作戦」
(´< _` )「……つまり?」
('、`*川「春休み、オトージャは暇でしょ?
そこで、しばらく私の下僕になりなさい」
(´< _` )「おや、何をふざけたことをぬかしてやがっておられます?」
('、`*川「なぬ」
(´< _` )「あのねえ、暇じゃないんすよねえ、俺。
明日にはコロニー落としを防ぐために宇宙に行かなければ」
('、`*川「そーかー。それは仕方ないねえ」
21 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:19:25.82 ID:3aD6zIJH0
('、`*川「じゃあ、独自の方法で」
(´< _` )「例えば?」
('、`*川「まぁ要するにストーカーなんだけど。
家を出たギコさんをお店までついていく。
勿論、見つからないように」
(´< _` )「……」
('、`*川「冗談だよぉ!」
(´< _` )「せいぜい豚箱にぶちこまれればいいと思います」
('、`*川「ううん」
(´< _` )「用事は済みましたか?」
('、`*川「それが、まだなのよねえ」
(´< _` )「さっさと済ませてください」
('、`*川「実はねえ」
(´< _` )「はい」
22 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/27(火) 22:20:00.35 ID:3aD6zIJH0
('、`*川「時は鎌倉時代に遡るんだけどねえ」
(´< _` )「はい」
('、`*川「私の先祖が……いや、これは関係のない話だ」
(´< _` )「……」
('、`*川「えっと、あれはそう、私が崖で船越英一郎に説得されてる時」
(´< _` )「……」
('、`*川「あれ? これも、関係ないかな……」
(´< _` )「……一つ、いいですか?」
('、`*川「なんでござろー」
(´< _` )「そろそろ言い飽きましたが、死ね」
・・・
・・
・
第十二話 おしまい
【関連】
一気読み
第一話
-
第二話
-
第三話
-
第四話
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第五話(前)
-
第五話(後)
-
第六話
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第七話
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第八話
第九話
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第十話
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第十一話
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第十二話
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第十三話