( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^) ブーンはノックしているようです〜

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当サイトはブーン系小説の完結作品集 です。 読み物系は嫌いって方はご退場ください


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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 01:51:34.07 ID:KNDeZUs20
注意書き
・一時間半くらいで終わります多分。
・もう自分でも何を書いているんだか……
・最後に色々謝ります。
・物語の中、五人の(´・ω・`)が隠れています。全部見つけられた君は多分偉い。
・これって注意書きなのか。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 01:53:21.14 ID:KNDeZUs20


何も知らない人間が見れば、そこはただのゴミ溜めかもしれない。
だが、この空間は紛れも無く僕だけの場所、いや、僕と彼女だけの場所。
第三者の感想なんてどうでもいい。

僕が居て、彼女が居れば、それでいい。

僕の立つ空間とはアトリエ。
ここには沢山の彼女がいる。
喜んでいる顔、怒った顔、哀しい顔、楽しそうな顔、
彼女の胸、腕、脚、腰、眼、唇……etc
幼稚園児の彼女、
小学生の彼女、
中学生の彼女、
高校生の彼女、
僕の知らない彼女は、存在しない。

今日も僕は筆を手に取る。

( ^ω^)

今日はどんな彼女を描こうか。




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 01:56:22.96 ID:KNDeZUs20




一:こんこん






7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 01:57:05.28 ID:KNDeZUs20


彼女――ツンとは幼馴染だった。


ツインテールの似合う可愛い子で、僕は幼稚園の頃から既に意識し始めていた。
『おえかき』の時間、周りの子は両親や動物、アニメのキャラクターを描く子が
大半を占めていたが、僕だけは違う。

ツンを描いていた。絵を描くツンを描いていた。
その時は、彼女も「似てる」とか「似てない」とか、どこまで真面目なのか分からない
感想を述べるだけだった。ただ、笑っていた。僕の絵を、君を写した絵を見て笑っていた。
僕はその笑顔を描いた。その頃からツンの絵は増えていく。

クレヨンでは繊細な線は出せないが、
モデル、つまりツンをよく観察し、丁寧に描いていった甲斐あって、
幼稚園を卒業する頃には彼女の特徴を掴んだ、立派な似顔絵を描く事が出来た。
先生は、その上手さに舌を巻いたが、半分気味悪がってるようにも見えた。

しかしツンは褒めてくれた。
「すごいねー」と興奮しながら喜んでいた。
その姿を僕はまた画用紙に写し取っていった。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 01:59:35.69 ID:KNDeZUs20
小学生になっても、僕はツンを描き続けていた。
春のツン、夏のツン、秋のツン、冬のツン、そしてまた春のツン。
授業中も鉛筆でノートに彼女を描いた。

僕の鼓膜は教師の下らない話なんて聞き取らない。
僕の眼は黒板の下らない文字の羅列など見向きもしない。
聞こえるのは彼女の呼吸のみ。見つめる先はただ一点、彼女の姿だけだ。

席替えは楽しみだった。
ツンの見える角度が変わるから。
角度が変われば、表情も違って見える。影も変わる。
また違う彼女を、また違う位置から、僕は線にしていく。
僕が最前列で彼女が最後列になったケースもあった。
少しくらい後ろいても、手鏡さえあれば、その中にいる彼女を描く事が出来たが、
一番前と一番後ろの距離は遠い、他の人間も映る。邪魔で仕方がない。

だが、その程度の障害ならまだマシだったと思える事態が発生した。
小学五年の頃か、ついに僕らは別々のクラスになった。
悔しくて校長に猛抗議した。これでもかという程、暴言を吐いた。
それでもクラスは変わらない。しかし最善は尽くす。
休み時間、清掃時間、登下校、授業以外では一瞬たりとも彼女から目を逸らさなかった。

一番の楽しみは僕は教室で授業、ツンのクラスは校庭で体育、というパターン。
高い角度から彼女を見下ろし、それをノートに写す。
動く物をリアルタイムで描いていくのは至難の業だったが、
回を重ねる度に、上達していったのが自分でも分かった。

その時期はツンに大きく成長が見られる。
多少だが、膨らんだ胸が白の体操服に凹凸を作り出す。
身体が全体的に丸くなり、絵も自然と柔らかなタッチになった。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:02:30.27 ID:KNDeZUs20
中学生になった僕とツンだが、三年間同じクラスになる事は無かった。
今回も頭の禿げかかった校長に異議を申し立てたが、一秒で却下された。
この頃からか、僕とツンは殆ど会話をしなくなる。
僕が積極的に話し掛けようとしても、彼女は振り向いてくれなかった。
愛情の裏返しだと、僕は勝手に解釈した。

そう、中学生だ。異性を意識し始めるのは当然の事。
ツンも例外じゃない。僕に近寄るのが少々恥ずかしかったのだろう。
僕ほど魅力的な男を目の前にすれば、流石のツンもたじろいでしまう。
僕は彼女の思いを尊重し、極度に接近するのを止めた。

部活動は美術部に所属した。
顧問がまた適当な先生で、好きな時に好きなものを描け、をモットーにしている。
逆に僕はありがたかった。好きな時に、毎日、好きなものを、ツンを、描けるのだから。
そのツンはソフトテニス部に入部した。
細い脚でボールを追いかけ、打つ。美しい顔に流れる汗が光る。

何度も何度も彼女を描いた。
何度も何度も、他の部員に文句を言われた。
部外者が勝手に入ってくるな、練習の邪魔だと。
僕も反論する、これは部活動の一環だと。
好きなものを描けという顧問の仰せの通りにしているだけだと。

証拠にスケッチブックを突き出した。
最初は「うめぇ……」だったが、徐々に「きめぇ……」に変わっていった。
女子部員は特に迷惑しているみたいで、変な男がこっちをジロジロ見ながら
観察してる、気持ちが悪いと噂している。
図に乗るな。誰がお前らブスの汚い尻を描かなければならないのだ。
僕のモデルはツンだけでいい。
そのツンからも「お願いだから、帰って」と、冷たく言われたのは正直ショックだった。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:05:55.64 ID:KNDeZUs20
高校生。
当然だが、僕は義務教育の九年間を絵を描いて過ごしてきた。
勉強なんか米粒程度もしていない。

だが両親が高校だけでも出ておけという事で、糞みたいな偏差値の学校へ行かせられた。
逆に成績優秀なツンは、地元で一番の高校へ進学した。
その優秀な学校の優等生であるツン、三流以下高校の落ちこぼれである僕。
天と地どころか、天空と地下ほどの差が出来てしまった。

しかし、それでめげる僕じゃない。ランクは違えど家は隣り同士、
双眼鏡を使うまでも無く、肉眼でツンの部屋が覗ける。
人より不用心なツンは、カーテンもせずに着替えを始める。僕が見ているとも知らずに。
屋根を伝い、直接部屋に侵入した事もあった。

ツンの全てが知りたい。そして描きたい。
その一心で僕はツンの箪笥の中を漁る。
するとどうだろうか、出るわ出るわ、宝の山万歳。

スケスケのランジェリーを始め、ほぼ色素が見当たらないショーツ、
乳首の部分だけ開閉が可能な謎のブラに数々の際どい下着達。
「ウヒョヒョー」
僕は叫んだ。嬉しい悲鳴、それは彼女へのラブソング。

黒レースのパンツを被った僕は、外に駆け出し、盗んだバイクで走り出した。
やがて空は紺碧に染まり、雲は闇のように蠢く。
視界が黒で覆われ、注意散漫となった僕は通行人に衝突してしまった。

幸い僕は大きな怪我も無く、無事逃亡に成功したが、
ツンの父親は翌日息を引き取ったそうだ。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:09:07.75 ID:KNDeZUs20
ツンの親父の生死など、
姑が指でツ――……ってやって嫁に見せる埃くらい興味無かったが、
一応、形だけでも葬式には参加した。

普段気の強いツンが涙を流す。貴重な画。僕はその姿を絵にしていく、小さなメモ帳に。
しかし仏さんの娘、あんな哀しい顔をしていても、
下着は恐らくTバックか何かだろう。
君のそういう所、嫌いじゃないぜツン。寧ろ大好き、愛してる。

あの日から、あの時から、彼女の印象はガラリと変わった。
相当な変態なんだね、あの手の下着しか無いじゃないか。
例え同じモデルでも、元々描き手が持っている印象が変わるだけで、
その絵は別物になる。意識などしなくても。
僕の描くツンは、どこか妖艶な雰囲気(ここでふいんきにするか悩んだ)を放っていた。
自分自身レベルアップしたのか、違う、ツンの見方が変わったからだ。
箪笥の中には僕の知らないツンがいた。

現時点で僕はどれほどツンの事を知っているだろうか。
毎日のように絵を描いていたんだ、少なくとも一般人よりかは詳しい筈。
しかし知り足りない、ツンを知りたい。
今のままでは本当のツンが完成しない、描く事が出来ない。
感じなければ。僕の身体で直接理解しなければ。

君の全てを。
君の全てを見せてくれ。
僕はそれを絵にしてみせる。
君の全てを描いてみせる。僕の全てで描いてみせる。

時間は惜しまないさ。僕なら何日かけてでも君の身体中の黒子を数えられる。
僕なら何年かけてでも、君の全身の体毛を数えられるさ。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:10:50.96 ID:KNDeZUs20
やがて数年の月日が経ち、僕は引き篭もりとなった。
追い出された。当然だ。両親は豪鬼のような形相だった。
うちは裕福じゃない。父も母も、老後の資金を芋虫みたいな息子に食い潰されるのは
頂けないと踏んだのだろう。懸命な判断だ。僕が親でもそうする。

妙に納得し、僕は今まで描き続けたツンを持って家を出た。
異常な量だったが、一作品たりとも欠く事は自分が許さなかった。

さて、これから僕はどうやって生きていこうか。
答えはすぐに見つかった。
最愛のツンと一緒に暮らせばいいのだ。

ツンは無事、立派な社会人となり、親元を離れ一人暮らしをしているそうだ。
僕は其処へ転がり込めばいい。
ツンが僕の願いを聞かないワケが無い。

僕はこんなにもツンの事を愛している、よって断られる道理が無い。
二人で、二人だけで生きよう、ツン。
ずっと描いてあげるから。まだ僕に見せた事の無い顔は沢山あるだろう。
全部全部拝ませてくれおくれよ。僕はそれをキャンバスに写し取るよ。

ツンの住むマンションに辿り着き、彼女の部屋のドアを数回に渡り、叩いた。
暫くして、扉が開く。本当に暫くしての話だった。
ツンは僕の顔をみた途端、全身から不機嫌のオーラを醸し出し、眉間に皺を寄せた。

落ち着け、僕は白馬の王子だ。
自然な感じで言葉にするんだ。

「ヘロウ! 今日から部屋に泊めて! つーか結婚しようお」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:13:42.65 ID:KNDeZUs20
え? なんだい、その顔は。
怒った表情も素敵だが、今僕が求めているのは……

ビンタ。ビンタビンタビンタ。もう一発ビンタ。

「馬鹿じゃないの!? 気持ち悪いのよ! 二度と近寄らないで!!」

往復ビンタに続き、罵声が飛び散った。
何故だ。僕が君を愛しているという事は、君も僕を愛しているという事じゃないのか?
違うのか? 違う筈が無い。だって人間は愛し合って命を育むのだから。

必ず最後に愛は勝つんだろう?


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:15:52.67 ID:KNDeZUs20








ニ:どんどん










25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:17:05.89 ID:KNDeZUs20


( ´ω`)

どうして?

そこは公園、夜のベンチ。
街灯に群がる小さな虫達でさえ愛しい。
僕の側には沢山のツンがいるのに。何故もこう寂しいんだ。

僕は心の底から彼女を愛していた。
しかし、彼女は僕を気持ち悪がっていた。
僕は僕の嫌われる要素を色々と考えたが、何一つ思い浮かばない。




27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:19:31.65 ID:KNDeZUs20
顔は爽やかでジャニーズ系。
いや、奴らなど僕の足の裏にも及ばない。
身体は程よく肉がつき、筋肉馬鹿とは違って丸っこく、どこか安心感を与える身体だ。
そう、人は鋭く尖っているものよりは、柔らかく丸みを帯びたものを好む。
僕は人間から好かれる人間なのだ。

いつも笑顔を絶やさず、毎日ニヤニヤしているのに、何故なんだツン。教えてくれ。

いてもたってもいられなくなり、夜の町を走った。
100メートル20秒台前半の俊足を持った僕は、風を感じていた。

(;`ω´)

「あうっ!!」
「ギャッ、グッワ!!」

(;'A`)

余りに風を感じすぎて、通行人と衝突してしまった。

今回は自分も一通行人だったので、互いに大きな怪我は無かったが、
転がり倒れた僕は急に悲しみが込み上げ、その場で蹲っていた。

「大丈夫ですか?」
青年が僕に向けて手を差し伸べる。
別に一人でも立つ事が出来たが、彼の親切に甘んじて、青年の柔らかな手を掴んだ。
大とも小とも取れないサイズの手。温かかった。
単に僕の方が冷えていただけかもしれない。
しかし、徐々に青年の熱が僕へと流れていくのを、文字通りに肌で感じた。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:23:21.87 ID:KNDeZUs20
自然と涙が出た。

人間はこんなにも温かい、幼稚園時代、ツンに絵を褒められた時と似ている。
この温もりを絵で表現できたら、冷たい紙と筆と絵の具で、温かさを出せたら。
青年は困惑していた。
突如ぶつかってきた男が、突拍子も無く泣き出したのだから。

「あの、えと、す……すいません!!」
謝らないでくれ、名も知らぬ青年。
非はこっちにある。必ずしも泣いている奴が被害者とは限らないんだぞ。
僕は放っといて、君はとっとと行ってくれ。
そう願っているのに、不思議と僕の両手は青年の肩を掴んでいる。

「謝るのは僕の方ですお……」
誰でもいい。人間に触れたかったんだ。僕の絵は冷たい、血が通っていない。

話を聞いてくれ、不運にも僕と衝突してしまった青年。
今は誰かと話がしたいんだ。こんな僕は、誰かと接したいんだ。

「僕、辛くて……風になりたくて……
 愛してくれていると思っていた人はそうじゃなくて、
 でも僕は今でも彼女を愛していて……それで一緒に暮らそうと思ったんだけど、
 ツンは愛してなくて、でも僕はツンを愛していて……」

どう聞いても同じ事の繰り返し。
しかし青年は「うん、うん」と頷いてくれていた。

それがありがたかった。
いかん、また泣きそう。
上を向く余裕さえ僕に与えず、雫は垂れた。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:26:49.30 ID:KNDeZUs20
「内藤さんの思いは、きっと彼女に届いている筈ですよ。
 今は素直になれていないだけです。だって幼馴染ですよ?
 普通の友達なら、知り合って、徐々にお互いの心を開きあって、
 次第に何でも許しあえる親友になっていく。
 しかし幼馴染の場合はまた別では無いでしょうか。
 人間は相手の良い所よりも悪い所に目が行ってしまう生き物です。
 一緒にいる時間が長ければ長いほど、相手の短所ばかりに気付いてしまう。
 それを指摘して、突きあっている間にも、恋は生まれる。
 だけども、どこか照れ臭くなって素直になれないだけ……
 アフリカではよくある事です」

('∀`)b

青年は微笑み、親指を立てた。
握った時とはまた違う、力強い拳だった。

合わせて僕も親指を立てた拳を突き出す。
真夜中に生まれた友情。

僕と青年は同時に振り返り、互いに背中を向けて歩き出した。

何時の間にか、夜は明けていた。
この国の夜も、僕の心の夜も。

僕の夜明けぜよ。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:28:30.89 ID:KNDeZUs20
僕は来た道を逆走する。
途中、粗大ゴミで捨てられていたリカンベントに乗って地を駆けた。
今、会いに行くよツン。愛に行くよ。

彼女はずっと照れていたんだ。
どうして、もっと早く気付いてやれなかったのか、こればかりは僕の尾行不足だ。
せめて同じ高校に行っていれば、一日中ツンを見守っていれたのに。
不甲斐ない、自分が。
そう思い、軽く頭を小突いた。痛みは爽やかな朝の風にさらわれた。

( ^ω^)

またも僕は参上した。ツンの住むマンションに。
彼女はまだ夢の中か、はたまた僕を追い返した事を悔やみ、寝ずに枕を濡らしているか。

「ツン――、僕が来てやったお――――!!
 喜べお――――、僕は怒っていないお――――!!」

ドンドン、どんどん僕はドアを叩く。

「ツ――ン、寝てるのかお――――!?」

太鼓を打つようなリズムで、僕は存在をアピールし続けた。
騒々しいほどに僕は君を愛している。
近隣住民に通報されようと、この思いは終わらない。

 __[警]
  (  ) (^ω^) うはwwwww終わったwwwwwww
  (  )Vノ )
   | |  | |


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:31:15.23 ID:KNDeZUs20
ξ゚听)ξ ……。

彼女は口をあんぐりと開けて、呆然とこちらを見つめていた。
余りの申し訳無さに、僕は「ごめん、ツン」小さく呟いた。

「最低、死んで」

彼女の返事、本当に死にたくなった。
素直になれないってレベルじゃない。
これはまさか、考えたくは無いが、本当に嫌われている? この僕が、ツンに?

( ´ω`)

「……刑事さん」

酷い顔してるだろう? 一応生きてるんだぜ、俺。
パトカーの中、どうしようもない質問を隣の刑事にぶつけた。

「人に愛されたいんですけど、どうすればいいんだお?」

「死ねばいいと思うよ」

これがジャパンのポリスかい。
犯罪者の質問なんざ無頓着なのか何なのか、冷た過ぎやしないかい。

連行された先は、警視庁地下十五階特別拷問部屋。
一週間、何故か僕は鞭で叩かれ続けた。
意味わかんねぇ……とりあえず釈放はされたが、心と身体に癒えない傷が残った。


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:34:08.13 ID:KNDeZUs20
夜のベンチ。二度目。
立て掛けて置いた、僕のツン達はいなくなっていた。
嘘だ。心で何度そう思ったか。
一晩中探したが、とうとう彼女を見つける事は出来なかった。

「どこかに処分されたのかお……?」

朝、犬の散歩をしている老人に問い掛けてみた。

/ ,' 3「インドなら成田空港からいけますよ」
老人はボケていた。
すっかりと肩を落とし、僕はまたベンチに座り込む。

「お腹すいたお……」

金どころか財布も無い。
よく見たら上着も無い、ズボンも穿いていない。
僕が身に着けているのはボロボロのブリーフだけだった。

「何か売って金にするかお」

ツンの絵は、どうせ後々の伏線になるだろう。また巡り会えるさ。
割り切って僕は街に繰り出す。
『高額買い取り』のキャッチコピーに誘われて、僕は古本屋に入った。
ここで“それ”を手放すのは苦肉の策だったが、背に腹は変えられない。

僕はブリーフを売り払った。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:38:54.23 ID:KNDeZUs20
( ^ω^)〜♪

僕は上機嫌だった。
あのブリーフが千円になるとは思いもしなかったのだから。
全裸で向かったのはフリーマーケット。

僕の値切りテクは健在だった。元々そんなもん無かったが、頑張った結果だ。
200円で肌色の全身タイツを購入し、500円で適当な靴を。
残り300円は、コンビニでハーゲンダッツを買いました。

「思ったより似合うおwwwwwww」

腰をくねくねさせたり、ポーズをとってみたりした。
伸縮性に優れたポリエステルだ。ものすごいフィット感。
街中でもお構いなし、僕は自分の庭を歩いているが如く、堂々としていた。

人の目も気にせず街を探索していると、路上で見た事のある顔が映った。

    |     ポエム安いよー   
    |  ('A`) 
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄□□□□

あの時の青年である。
見た所、自作の詩を売っているようだ。

「安いよー……最新版出たよー」

しかし全く人が寄る気配が無い。どちらかと言うと避けられている。
あまりに可哀相なので、僕は立ち寄る事にした。


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:40:57.83 ID:KNDeZUs20
('A`)ノシ「あっ、内藤さん。お久しぶりですね」

名前を覚えてくれていた。何か嬉しい。
改めて名前を聞くと、その青年は鬱田史郎、略してドクオというらしい。
略……なのか? とにかく、今も昔もその名前で呼ばれていたんだとか。

ブルーシートいっぱいに並べられている色紙と詩集。
その痛々しいポエムの数々を今日は紹介しよう(今週のザ・ワイド)。


例えば赤い林檎
彼は自身の色を嫌っている
他の色を吸収し
赤だけを選び反射しているから

鏡に映る僕の姿
心の底では嫌っている
               ドクオ

(;^ω^)


アイツはナイフを舐めている
コイツはアイツを嘗めている
ソイツはアイツを舐めていた
夜のアイツを舐めていた
コイツにナイフが刺さった    ドクオ

(;^ω^)


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:44:08.05 ID:KNDeZUs20
彼女が落としたガラスの靴
王子は夜な夜な匂いを嗅いだ
王子の側近はある日こう言った
「うはwww王子wwwwwそれ通販で買った俺のガラスの靴wwwww」
Go to the hell
Go to the hell
このビチ糞の社会を叩き割ってしまえ
There is no heaven
There is no heaven
透明な世界の日々に誰か皹を――――――   DOKUO

(;^ω^)



「ドクオの職業は詩人なのかお?」

彼、よく見れば中々体つきは良い。
ガテン系とまではいかなくても、程よく引き締まっており、逞しさが感じられる。
そんな青年が平日の昼間から道端でポエムを売っているとは、これいかに。

「これで食っていけたら最高なんすけどね。
 本職はコンビニの深夜バイトです、22:00〜6:00時給850円。
 自分、弁護士目指して法科大学院、所謂ロースクールに行ってたんですけど、
 最近ついに投げ出しましてwwwww今に至るんですよwwwwww」

ハハハ、とドクオは軽く笑って見せた。
未練の一つも無い、清々しい笑顔だ。


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:45:40.84 ID:KNDeZUs20
「内藤さんは、それから彼女と元気でやってるんですか?」
「ドキン!」
「胸の鼓動を肉声で表した人を始めて見ました」
「実は、かくかくしかじか……」
「それじゃ分かりませんよ、省略しないで下さい」
「あの件の後、すぐに彼女の元に向かったお……
 でも、何度ドアを叩いてもツンは出なくて、通報されて、鞭で打たれて……」
「鞭!?」
「僕……薄々気付いていたかもしれないお。
 ツンは僕の事を好きじゃない。だから冷たいんだお
 僕は、僕はこんなにもツンを愛しているのに!!」
「……それ、彼女は知っているんですか?」
「それって……なんだお?」
「あなたが彼女を好きだという事ですよ!
 内藤さん……あなたはずっと彼女の絵を描いていた
 だけど、彼女に一度でも『好きだ』と告白しましたか!?
 していないでしょう?
 それなのに、愛してる愛してるって何を偉そうにほざいてるんです!?
 絵を描いてるのは単なる自己満足、あなたはまだ彼女に愛を伝えていない!」
「自己……満足……?」
「ストーカーと一緒ですよ。何を伝えるわけでもなく、彼女を目で追うだけの存在。
 ドアを叩いても出ない? ふざけんなよ青二才。
 本当に愛してるなら扉の一つや二つ、蹴っ飛ばしてでも『好きだ』と言えよ!!
 待ってりゃ向こうから勝手に出迎えてくれるなんて在り得ねぇんだよ、この豚カツ!」
「君、どんどん口が悪くなっているお……」

言葉の千本ノックが僕を襲う。
受け止める守備力も無い自分が悔しい。
強烈な打球の一発一発が、ろくでなしの心を撃ちつけた。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:48:15.61 ID:KNDeZUs20
苦しかった、でも。

「ありがとう、ドクオ」

涙を拭って、また溢れて、また拭って。
はっきりと見えた視界の先には、あの時と同じ、親指を立てた青年が居て。

僕はまた、振り返って。

二度と過ちは繰り返さない、そう胸に誓って。











('∀`)「走れ!!」


⊂二二二( ^ω^)二⊃「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

※全身タイツです。


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:53:16.01 ID:KNDeZUs20













三:ばんばん、ばきっ













60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:56:13.04 ID:KNDeZUs20
夜は笑う。
がむしゃらに駆ける、こんな僕を。
暗闇、向かい風、不安が過ぎる。

進んでいるのかも分からない、僕はツンに近づけているのか?
あ、違う。
単純に僕のスタミナ不足だ。
そう言えば僕、体育のマラソンでは決まって後半は歩いていた。
煙草吸ってる連中より走れなかった。

畜生、リカンベントさえあれば……いや、乗り物に頼るな。
自分の足で、会いに行くんだ。
進め、姿なんて慎むな。他人の眼を気にしてどうする。
あ、僕全身タイツだった。

ああ、もう疲れたヤバイ。
ここでの疲労は非常に不味い、ツンに告白する体力を温存しなければ。

そうと決まれば
( ^ω^)ノシ「ヘイ、タクシー」
車はすぐに止まってくれた。

/ ,' 3

うーん、かなり爺ちゃんなドライバーだ。
どこかで見たような感じもするし、ゴホゴホと咳をしているのが気になる。
途中で死ぬんじゃないのか。どうせなら僕が降りてから昇天して欲しい。


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 02:57:11.52 ID:KNDeZUs20
前言撤回、早く死んでくれ糞ジジイ。
さっきから犬を二匹、おばちゃんを三人、白バイ隊員を一人吹き飛ばし、
なおも走り続けている。
「止めてくれ」 願いは届かない。
耳が遠いのか、意味が理解出来ていないのか。
爺さんは狂ったようにハンドルを切り、アクセルを踏む。

(´・ω・`)「うわああああああああああああああああああ
(´・ω・`) ああああああああああああああああああああ
(´・ω・`) ああああああああああああああああああああ
(´・ω・`) ああああああああああああああああああああ
(´・ω・`) ああああああああああああああああああああ」

出た――――
一気に五人轢きよった――――
これはコミッショナーサイドも黙っちゃいないぜぇ――――

僕が唖然としていると、運転手いや犯罪者の爺さんが口を開いた。

「若僧……人生とは、こうやって突き進むのだよ」

気が付けば、タクシーはツンのマンション前に到着していた。
爺さんの仰っている事は意味不明だが、とりあえず格言のようなので、
分かった振りして降りた。


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:01:01.47 ID:KNDeZUs20
さて、部屋の前だ。
扉の向こうにツンがいる。
喉が渇き、足が震えた。緊張というのか、不思議なものだ。
あれだけ自分で、絵で愛を表現してきたのに、
いざ彼女に思いを伝えるとなると、こんなにも身体が動かないのか。
「好きだお、ツン」
それを言うだけなのに。
まるで金縛りにあったかのように。
神様が、運命が、僕を邪魔しているかのように。

手足が動かない、声が発せないんだ。
おかしいよね、あれだけツンに付き纏っていたのに。

そうだ、落ち着け。
こういう時は素数を数えるんだ。
一本でーも人参〜
二足でもサンダル〜
三艘でもヨ〜ット〜
いかんいかん、何をやってるんだ僕は。


行け、寧ろ逝け、漢ブーン。
思い出せ、世話になった人々の叫びを。魂の声を。


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:02:51.56 ID:KNDeZUs20

「ギャッ、グッワ!!」――――――ドクオ

「死ねばいいと思うよ」――――――刑事

「インドなら成田空港からいけますよ」――――――老人

「うはwww王子wwwwwそれ通販で買った俺のガラスの靴wwwww」――側近

よし、行稼ぎも済んだ。
叩くんだ、ドアを。
目の前の扉の事じゃない。
彼女の心のドアを、僕の手で直接。

――――コンコン、コンコン

軽快なリズム、待つ事十秒、変化無し。
次、少し強く。

――――ドンドン、ドンドン

待つ事五秒、
外側からでも分かった。
内側のざわめきが。
ツンはいる。ただし一人じゃない、少なくとも彼女ともう一人いる。
嫌な予感がした。だが、ここまで来て逃げられるか。

――――バン、バンバン

今度は手の平でドアを打つ、待つ事一秒、もう限界だ。これより突入する。


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:05:31.08 ID:KNDeZUs20


『本当に愛してるなら扉の一つや二つ、蹴っ飛ばしてでも『好きだ』と言えよ!!』

( `ω´)「ウアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

炸裂せよ、奥義!
ジダン・ヘッドバット!!

( `ω´)「ツン――――、好き好き大好き愛してる――――――――!!!!」

説明しよう、“ジダン・ヘッドバッド”とは、頭突きである。以上。
あえてドクオの名言の『蹴り』を使わず、『頭』を使ったのがミソですね。
ジダンとも掛けてますね、非常にうまいです。



……痛い。流石、今の住宅は頭突き程度で壊れやしないよね。
でもツンの部屋には入れたよ。僕、正座してるけどね。
目の前にタオルを巻いたツンと、全裸のおっかない兄ちゃんがいるけどね。
うん、コウノトリ召喚の儀式をしていたみたいなんだ。
そこにタイミング悪く僕が……ね。本当、そりゃ怒るよね。

(#゚Д゚)

うーむ、こりゃ一筋縄ではいかないぞ。てか、ツンの鎖骨綺麗だなー。描きたい。
「オイ、変態タイツストーカー」
「は、はいですお!!」
勢いのある良い返事だ、なんて褒められる訳が無い。
未来が見えます。半殺し……いえ全殺しにされている僕が見えまっする。金剛君。


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:07:33.46 ID:KNDeZUs20
「アンタ……」
「ツン……ゴメンだお、でも聞いて欲しいお、僕は、僕は……君の事が……」

ずっと、君の事が。

「好きでしたお」
「いや、私は嫌いだけど」

即答、早い。
流石だよ、ワープスピードだ。
ストリングスを短くする事で、ヨーヨーの描く円を小さくし、
通常よりも早いスピードのループを生む……多分そんなんだった(うろ覚え)。

「そういう事だ。部外者は死んで貰うぞゴルァ」

……死、までは行かなくとも間違いなく顔は酷く整形されるだろうな。
殴られるのか、ツンの恋人みたいな男に。
好きな女の幸せを祈ってやるのが男、よく言うが、気に食わない。

男だって幸せになる権利がある。
女が幸せだから自分も幸せ? そんな馬鹿な。悔しいに決まっているじゃないか。

「受けて立つお!!
 ただし、僕が勝ったらツンはありがたく頂くお!!」

「なんでだよwwwwwwwwwwwwてか勝負なのかゴルァwwwwwww」

「私の為に争うのは止めて!!(一度言ってみたかった台詞、不本意だが、この機を逃すと一生言えなくなりそうなので、一応言ってみた)」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:12:06.56 ID:KNDeZUs20
勝者・恋人の人。
パンチ一発で僕はノックダウンした。
だが倒れても僕はただで起きない。
一瞬の隙を計り、足払いをお見舞いした。
男は派手に転ぶ、僕はしてやったりという顔をする。

マウントポジション。
僕は男を何度も殴った。何度という回数では言い表せないほどに。

憎い、ただ憎いんだ。
ツンの何を知っているんだ、この男は。
何を知った上で、ツンの身体に触れているんだ。

( ;ω;)

「ツン……僕じゃ駄目なのかお……?」

もう動かない男を傍らに、僕はツンへと目線を向けた。
静かに立ち、静かに距離を詰めていく。

「近づかないで!!」

台所から包丁を取り出し、僕を威嚇する。
そんなもの向けて欲しくないよツン、
君に刺されるのなら本望だけど、死んだら愛せないじゃないか。
だから、そんな物騒な物捨ててよ、ツン。

「ねぇツン……」「来ないで!」
「ツン!!!」「いやぁ!!!」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:14:59.19 ID:KNDeZUs20
ただ、抱きしめたかった。

僕の愛は、そんな刃渡り15センチの刃物なんかに負けないという証明をしたかった。


例えば赤い林檎
彼は自身の色を嫌っている


そうだな。
今の僕も、今の色が好きじゃない。

肌色の全身タイツは真紅に鈍く輝き、
僕の顔はみるみる内に青ざめていく。見なくても分かる。自分の身体だ。


ツン。


こんなバッドエンドはいやだな。
ごめんね。
僕の単純な脳細胞じゃ、この状況を最善のものにするには、この方法しかないんだ。



僕の両手は震えるツンの首を掴み、一気に力を込めた。

徐々に冷たくなっていくツン。

僕は彼女の腹を、彼女の持っていた包丁で裂いた。


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:17:00.32 ID:KNDeZUs20
君と僕の赤が混じり合う。

絵を描こう。

最後の絵を、君の元で。








一枚の画用紙。

そこに描かれた、最後の絵は、全てが赤く染まっている。

僕と君だけを閉じ込めた。

この赤は、やがて黒へと変貌する。

それは僕らだけの世界を作るんだ。




85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/21(月) 03:19:00.92 ID:KNDeZUs20












扉は開いた。
         やっと会えたね。


88 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2007/05/21(月) 03:23:34.03 ID:KNDeZUs20
あとがき 兼 お詫び

この度は本作品を最後まで読んで頂き、まことにありがとうございました。
私◆R38CE/IWYUと申します。最初から名乗れないチキンですいません。
今更どのツラ下げて来たんじゃワレ、と思う人もいるかと思いますが、
色々と謝罪させて下さい。

まず今作品。
曖昧な心理描写のせいで、随分とまぁチープな出来になってしまいました。
こればっかりは自分の能力不足です。頭下げるしかありません。
会話の前に顔文字があったり無かったり、これは色んなミス、直すのも面倒だった俺死ね。
ラストの適当っぷりはもう、自分でも何と言っていいのやら……


91 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2007/05/21(月) 03:26:02.69 ID:KNDeZUs20
次に自分にとって今世紀最大の問題作『甲子園の魔物』ですが、
ある日、ぱったりとギャグが思い浮かばなくなってしまいました。
ネタが無ければ続きが書けません(最初からネタなんぞ無かったが)。
それでも父親譲りの勢いと、母親譲りのパロディで何とか引っ張ってきましたが、
四月の始め、ついに限界が見えてきました。
なんという事でしょう。真面目な野球なんて書けるハズも無く、
そのままダラーリダラーリと、今に至るわけです。
表合作のゲリラ投下時、四月中にはケリをつけるとかほざいていましたが、
ついに叶わぬ夢となりました。
そして今現在、全く続きを書く目処が立っておりません。
じゃあ最初から書くなよって感じですが、すいません、返す言葉がございま千と千尋の神隠し。

続き

じゃあどうすんだ、逃亡かコノヤロウ。
ご安心ください。ってのもおかしいですが、
こんな追い込まれた状況になってますが、完結だけはさせようと思っています。
ギャグは切り時が肝心らしいので、こうなったら宇宙戦争編でもなんでもして、
よっしゃああああTHE ENDォォォ の形にはさせるつもりです。
でも、多分VIPではやれません。
ヌットリヌッチャリと蝸牛のようなペースで進めていくと思うので、
スレ立ててまでってのは気が引けます。
それで、勝手ながら避難所とかでボチボチやろうかと考えています。
神聖な避難所だと!? ふざけんな!! って人がいたら、またやり方を考え直します。
どこに行っても自分は意思が弱いもので嫌になります。
高校時代、一度だけパシリのパシリをさせられたこともあります。
人の顔色ばっか窺っていて、肝心な事を見失うのは自分の性分です。




http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179679761/



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