( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^)ブーンが悪夢をみるようです 一気読み〜

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当サイトはブーン系小説の完結作品集 です。 読み物系は嫌いって方はご退場ください


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1 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:07:36.49 ID:3KUoSH0X0

だいいちわ ゆめ

舞台は公園。
その公園の砂場で二人の子供が仲良く遊んでいる。
男の子と女の子。
その男の子に僕は見覚えがあった。
これは・・・・・・小さい頃の僕・・・・・?
( ^ω^)「今日はお砂のお城を作ろうお!」
(*゚ー゚)「お城♪お城♪」
それはとても懐かしい光景だった。
確か幼稚園のときだったっけな。
よく近所に住んでいたしぃちゃんと遊んでいた。
毎日毎日飽きもせず公園や川、山で遊んでいたな。
男の子、もとい小さい時の僕が公園にある時計をみた。

2 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:08:40.09 ID:3KUoSH0X0
( ^ω^)「もう4時だお」
(*゚ー゚)「そろそろ帰らないとお母さんが怒っちゃう」
( ^ω^)「続きはまた明日にしようお」
(*゚ー゚)「うん!」
二人の子供は元気よく公園から出て行った。
本当に楽しそうな顔をして。
あの頃はなにをしても楽しかったな。
しばらくその二人を見届けていたらこの世界が歪んでいく。

3 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:09:26.24 ID:3KUoSH0X0
(;^ω^)「・・・・・・・っは!!・・・・はぁ・・・・はぁ・・・」
いつも通りの僕の部屋。
無機質に時計の針が動く音が聞こえてくる。時刻は朝の7時。
着ていた寝巻きが汗によってびっしょりと濡れていた。
(;^ω^)「・・・・・・夢・・・・・かお・・・・」

4 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:10:37.72 ID:3KUoSH0X0
あれは夢だったのか。
夢にしては妙にリアルに覚えている。
あの公園の雰囲気。
小さい頃の僕。
そして仲の良かったしぃちゃん。
懐かしすぎて存在を忘れていた。
近所に住んでいたしぃちゃん。
いつのまにかしぃちゃんは僕の前から消えていた。
どこに行ったんだっけか・・・・?
しぃちゃん・・・・・。

5 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/13(土) 18:12:26.72 ID:3KUoSH0X0
(;^ω^)「とりあえずシャワーでも浴びるお・・・」
びっしょり濡れてる寝巻きを洗濯機の中に放り込む。
朝のシャワーは気持ちいい。
朝のけだるさをすべて消し飛んでくれる。
風呂から出た僕はいつも通りパンを焼き、マーガリンを塗って食べる。
なんの変哲もないマーガリンパンだけどおいしかった。
これを食べないと朝をむかえたという感じがしなかった。

6 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:13:49.97 ID:3KUoSH0X0
食べ終わり、大学に行くために外用の服を着る。
愛用の鞄を持ち、原チャリの鍵を取る。
( ^ω^)「行ってきますお!」
返事はない。
それは至極当然のことだった。
このアパートには僕しか住んでいないのだから。
しかしこれを言わないとなんだかすっきりしない、そういう単純な理由で毎日僕は言っていた。

7 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:15:55.59 ID:3KUoSH0X0
原チャリで飛ばしていると僕が通っている大学が見えてくる。
駐輪場に愛車のゴリラを止め、大学の中に入る。
教室に向かうとき、後ろから声をかけられた。
川 ゚ -゚)「ブーン、おはよう」
( ^ω^)「おはようだお、クー」
彼女の名前はクー。
背が高く、とても綺麗で不思議なオーラを出している。
ブサメンでピザな僕とはどう考えてもつりあう人間ではないが、ひょんなことから仲良くなっていた。

8 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:18:23.76 ID:3KUoSH0X0
川 ゚ -゚)「ブーンもショボンの講義を受けるのか?」
( ^ω^)「そうだお」
川 ゚ -゚)「私も受けようとしていたところだ。一緒に受けようじゃないか」
( ^ω^)「把握したお」

9 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/13(土) 18:19:47.73 ID:3KUoSH0X0
教室に入ると一斉にクーに視線が集まる。
彼女はもはやこの大学でアイドル的存在だった。なんでも彼女のファンクラブまであるらしい。
次に僕に視線が集まる。
なんで彼女がこんなピザと一緒にいるんだ?というような視線。
毎回毎回この視線が痛い。
川 ゚ -゚)「どうしたブーン?汗が大量に出て気持ち悪いぞ」
(;^ω^)「テラヒドスwwwwwそれよりはやく席につこうお!」
こうして今日も一日が過ぎていく。

10 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:27:54.29 ID:3KUoSH0X0
あれから数日が経った。
あの夢のことはすっかり忘れていた。が、また観ることになってしまった。
舞台はまた公園。
今度はブランコで遊んでいた。
(*゚ー゚)「ブーン君って・・・・」
しぃちゃんの顔はどことなく赤くなっていた。

12 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 18:29:30.81 ID:3KUoSH0X0
( ^ω^)「どうしたんだお・・・・?」
この間に数秒時間が経つ。
(*゚ー゚)「ブーン君って・・・・・好きな人・・・・いるの・・・・?」
( ^ω^)「好きな人いるお」
彼女は驚きの表情を隠せなく、涙目になっていた。
( ^ω^)「それはしぃちゃんだお」
幼い頃の僕が衝撃的発言を言う。
しぃちゃんは涙を拭いたあと、僕に向かいこう言った。

20 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/13(土) 21:34:27.64 ID:3KUoSH0X0
(*゚ー゚)「じゃあ・・・・両思いなんだね!!」
その笑顔はとても可愛かった。
とてもとても純粋な笑顔。
僕は久しぶりにそんな笑顔を見たような気がした。
そんな光景をしばらく観ているとまた空間が歪んでいく。

21 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 21:35:57.97 ID:3KUoSH0X0
( ^ω^)「・・・・・・またあの夢かお・・・・・」
まさかまたあの懐かしい気持ちになる夢を観れるなんて思わなかった。
僕は2度あることならもしかしてまたあの夢を観れるかも・・・・と思っていた。
そして、当然のごとくその数日後にまたあの夢がやってきた。
次の舞台は公園ではなく近所の川であった。

22 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 21:37:02.79 ID:3KUoSH0X0
(*゚ー゚)「ブーン君、川冷たくて、気持ちいいよ〜」
しぃちゃんがそう言った後、僕も川のそばまで行く。
( ^ω^)「本当だお。冷たくて気持ちいいお!」
しばらく川の水を触っていたら、しぃちゃんが僕にむかい水をかけてきた。
(*゚ー゚)「ブーン君びしょぬれ〜〜〜www」
( ^ω^)「やったなこの〜〜〜www!!」

23 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 21:39:39.30 ID:3KUoSH0X0
僕もつられてしぃちゃんにむかい水をかける。
しかし、そのときに悲劇が起きてしまった。
水をよけようとしたしぃちゃんがバランスを崩し、川に落ちてしまったのだ。
(*;゚ー゚)「ぶ・・・・・ブーン君・・・・あ・・ぁ・・・助・・・・けて・・・」
しぃちゃんが力ない声で僕にそう呼びかける。
(;^ω^)「待ってるお!!今助けを呼んでくるお!!」
僕がそう言ったあと、空間が歪んだ。

24 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 21:41:26.68 ID:3KUoSH0X0
(; ゚ ω゚)「はぁっ!!・・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」
嫌な汗がシャツを濡らしていた。
ここで僕は嫌な想像をする。
しぃちゃんは行ってしまったのではなく、逝ってしまったのではないのか・・・・?
なぜかこの時の記憶がまったくといっていいほど覚えていない。
当時の僕はまだ幼稚園だったからというのもあるのだけど・・・・・
両親に聞きたいが僕の本能が「やめとけ」と忠告していた。
この先のことが聞きたいのだけど・・・・・怖い。
かつてない恐怖心が僕を満たしていた。


41 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 22:57:48.20 ID:3KUoSH0X0
そう言えば・・・・・彼女はオカルトマニアだったよな・・・・。
もしかしたらなにか知っているのかもしれない。
そんなことから僕は彼女にこれまでの夢の出来事をすべて話した。
( ´ω`)「僕は・・・・・精神がおかしくなってしまっているのだろうか・・・?」
僕は彼女の顔を覗き込む。
彼女は真剣で、かつ冷静な表情をしていた。
川 ゚ -゚)「・・・・・」
彼女はノートパソコンをとりだし、起動する。
僕は黙ってパソコン画面をみていると彼女は2ちゃんねるに接続していた。

42 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:00:53.25 ID:3KUoSH0X0
( ´ω`)「2ちゃん・・・・ねる・・・・?」
川 ゚ -゚)「・・・・・」
彼女はなおも黙る。
彼女はオカルト板のあるスレッドをクリックした。
そのスレッドの名前をみて、僕はいやな予感がした。
『死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?』
このスレッドのまとめサイトをひらき、彼女はある話をクリックする。

43 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:03:37.09 ID:3KUoSH0X0
川 ゚ -゚)「この話を・・・・見てみろ」
題名は『記憶を追ってくる女』
僕はその話を見た後、しばらく呆然としていた。
川 ゚ -゚)「なんだか・・・・お前の話に似ていないか?」
その話の大雑把な内容はこういうものだった。

44 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:06:07.80 ID:3KUoSH0X0
ある女の子が昔の自分の夢を観る。
夢を観るたびにどんどん現実に近づいていくというものであった。
しかし、ブーンの夢とは違う点が一つあった。
それはその女の子の夢には必ず不気味な女がいること。
(;^ω^)「僕の夢には・・・・こんな人出てきてないお・・・・」
川 ゚ -゚)「ブーン、本当に観ていないのか・・・・?」
(;^ω^)「・・・・・・」
そう言われると自身がない。

45 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:16:02.01 ID:3KUoSH0X0
川 ゚ -゚)「とりあえず次にまた例の夢をみたらよく観てみろ」
正直、もうこんな夢なんか観たくない。
もうこの夢が怖くて怖くてしょうがなかった。
だって次の夢は・・・・・・・
そんな願いも虚しく、その夜に悪夢を観てしまった。

46 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:20:19.87 ID:3KUoSH0X0
母「ブーン!!どこにいるの!!」
母の声が家の中に響く。
お朝ない頃の僕は自分の部屋で呆然としていた。
( ^ω^)「・・・・・・・・」
部屋はおろか家の中には何も無い。
机も、テーブルも、本棚も、椅子も、テレビも、何も無かった。
そんな部屋を見つめていたら母が部屋に入ってくる。

48 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:21:57.81 ID:3KUoSH0X0
母「ブーン、この家に残りたい気持ちはわかるけど・・・・・引っ越さなきゃいけないの・・・・・」
( ^ω^)「・・・・・」
家の中にある荷物はもう引越し先に送ったらしい。
あとは僕たち家族がこの家を出て行けばいいだけだ。
母「さぁ、行きましょう」
僕は母の手を握り締めながらこの家を後にした。
車にはもう父が乗っている。

49 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:24:08.00 ID:3KUoSH0X0
父「遅いぞお前ら」
僕と母は車に乗り込む。
父「この街とも・・・・お別れか・・・・」
父の表情はどことなく寂しそうだ。
いや、父だけではない。母も、幼い頃の僕もそんな表情をしていた。
車が動き出す。
その移動中に葬式をしている家を見つける。
ここの家は・・・・・・・ここの家はしぃちゃんの家・・・・・・。
ここで、しぃちゃんの葬式をしているんだ・・・・・・。

51 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:26:20.42 ID:3KUoSH0X0
( ^ω^)「・・・・・・・」
幼い頃の僕はその家を見つめている。
ついこの前までいつも一緒に遊んでいた友達・・・・・しぃちゃんの家を。
そして僕もしぃちゃんの家を見ていた。
僕はとてもやるせない気持ちになってくる。
(:^ω^)「・・・・・・・・ッ!?」

52 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:28:17.44 ID:3KUoSH0X0
しぃちゃんの家の窓に誰かいる。
女だ。
明らかにこの世の者ではない雰囲気を出している。
その女の表情は遠くてよくわからない。
腰までの長い黒い髪。白い着物を着ている。
その女が僕たち家族を・・・いや、僕をずっと見つめていた。
そこで空間が歪む。

53 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:30:40.23 ID:3KUoSH0X0
(; ゚ ω゚)「ッハァアア・・・・ッ・・・・!!」
僕はふと自分の顔を触っていた。
自分が生きているかを知りたくて。
(; ゚ ω゚)「いた・・・・お・・・・確かにいたお・・・・・・・」
黒髪の女が。
(; ゚ ω゚)「・・・・しぃちゃんが死んだ後から・・・・・でてきた・・・・」
と、いうことは
(; ゚ ω゚)「しぃちゃんの・・・・・怨念・・・・?」
もはや僕の考えは確固たるものになっていた。
僕は急いで大学に行き、クーに会うことにした。

54 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:34:11.02 ID:3KUoSH0X0
川 ゚ -゚)「どうしたブーン?また悪夢でもみたのか?」
( ´ω`)「・・・・・・観てしまったお・・・・」
そして僕はクーにまた夢の内容を話した。
その内容を静かに聞いていたクーは、口を開いた。
川 ゚ -゚)「ブーン・・・・一回イタコのところに行ってみたらどうだ?」
( ´ω`)「・・・・イタコ?」
川 ゚ -゚)「そうだ。イタコとは霊などを自身に乗り移らせてその言葉を語ることができる者のことをいう」
( ´ω`)「そのイタコから・・・・・しぃちゃんが僕に言いたかったことを聞けってことかお・・・?」
川 ゚ -゚)「お前も彼女が言いたかったことが聞きたいだろ?」

55 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:41:20.27 ID:3KUoSH0X0
僕は静かにうなずく。
川 ゚ -゚)「よし、決まりだ。授業が終わったらイタコのところに行こう。」
( ´ω`)「・・・あてはあるのかお・・・?」
川 ゚ -゚)「ここから少し遠いが私の知り合いにイタコがいるから大丈夫だ」
授業が終わり、クーのバイクに乗る。
走ること30分。
周りの景色は山や畑ばっかの田舎だった。
川 ゚ -゚)「よし、ついたぞ」
新手神社。
ここの神社の名前のようだ。

56 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:43:03.81 ID:3KUoSH0X0
川 ゚ -゚)「渡辺〜〜!!いるか〜!!」
クーが神社に向かいそう言うと巫女がのっそりと出てきた。
从'ー'从「クーちゃん!!久しぶりだねぇ!!元気にしてた?」
川 ゚ -゚)「久しぶりだな渡辺。実はみてほしい人がいるんだが・・・」
从'ー'从「その人はどこにいるの?」
川 ゚ -゚)「ほら、ブーン!!こっちに来い!!」
物陰に隠れていた僕は渡辺と呼ばれる巫女のところに行く。

57 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/13(土) 23:44:54.71 ID:3KUoSH0X0
( ´ω`)「・・・・こんにちわですお」
渡辺は挨拶を返すことはなく僕の顔、姿をまじまじにみる。
最初は穏やかな顔だった渡辺だがどんどん表情がこわばっていく。
从'ー'从「あなた・・・・・・」
渡辺が静かに口を開く。
( ´ω`)「・・・・・・・?」
从'ー'从「よく今まで生きていたわね」
嫌な汗がどっと出てきたのがわかった。


77 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:07:07.81 ID:tPDeJOK20
だいさんわ よちむ
从'ー'从「・・・・・凄い怨念ね・・・・」
川 ゚ -゚)「除霊はできないのか?」
从'ー'从「弱い霊ならできるんだけど・・・・・この霊は私の手に負えないわ。そもそもこんな強大な悪霊を除霊できる霊能力者がいるかどうか・・・・」
川 ゚ -゚)「そんなに凄いのか・・・・・?」
从'ー'从「凄い」

78 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:10:57.81 ID:tPDeJOK20
彼女はキッパリと言う。
しぃちゃん・・・・君はそこまで僕を恨んでいるのか。
从'ー'从「私も身体を乗っ取られないようにしないと・・・・」
( ´ω`)「・・・・・・・・・」
あぁ・・・・なんでこんなことになってしまったのか・・・・。
あの日あの時あの時間・・・・・・川で遊ばなければよかったのか・・・・・。

79 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:13:16.92 ID:tPDeJOK20
从'ー'从「とりあえず中に入りましょう」
僕たち二人は渡辺の後を追い神社の中に入る。
そして神社の中にある一つの小さな部屋にたどりつく。 部屋は暗い。
ロウソクの火だけがこの部屋を灯してくれている。
渡辺がその部屋にある椅子に座った。

80 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:15:23.44 ID:tPDeJOK20
从'ー'从「クーちゃん、何かあったらこの水を私にかけてちょーだいね」
川 ゚ -゚)「把握した」
渡辺の隣には水がたくさん入ったバケツがあった。
渡辺が椅子に座るとクーが手際よく渡辺を椅子に縛っていく。
なんでも霊がのりうつったあと暴れるのを防止するためらしい。
从'ー'从「よしっ!!」
渡辺が決意に満ちた顔をした。

81 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:19:12.30 ID:tPDeJOK20
从'ー'从「始めるわよ」
渡辺は目をつむり、なにやら口ずさんでいる。
呪文なのだろうか。
从 ー 从「諸悪莫作衆善奉行自浄其意是諸仏教・・・・・・・・」
その状態が5分くらい続いただろうか。
まだ渡辺が呪文をとないている。

82 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 15:33:51.95 ID:tPDeJOK20
ふっ
次々と部屋の中にある灯りが消えていく。
部屋の中は闇に染る。
川 ゚ -゚)「・・・・・・・きた」
クーがそう言うと渡辺がぶつぶつが何かを言っているのが聞こえる・・・・・。

84 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 16:21:21.44 ID:tPDeJOK20
从 ー 从「ぶー・・・・ん・・・・くん・・・・・・・」
渡辺の声色がさっきまでと違う。
それとこの声どこかで聞いたことがあるような気がする・・・・・・。
この声は・・・・・・・しぃちゃんの声・・・・・・?
从 ー 从「・・・・・・な・・・・・ん・・・・・・・で・・・・」
从 ー 从「なんで・・・・・あの・・・・と・・・き・・・・・・・」
从 ー 从「わたし・・・・を・・・・・おいて・・・・・どこかにいったの・・・・・・?」

85 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:23:59.48 ID:tPDeJOK20
あの時。
あの時とはおそらく・・・・いや、絶対、川で遊んでいたときの出来事だろう。
从 ー 从「わたし・・・・・・・かなし・・・かっ・・・・た・・・・・・」
从 ー 从「ぶーんくん・・・・・だけが・・・・・・たよりだった・・・・・のに・・・・・・」

86 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:25:37.99 ID:tPDeJOK20



『なんでわたしをおいてにげたの?』

87 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:26:14.16 ID:tPDeJOK20
( ´ω`)「・・・・・・・・・ッ!!」
違う。
僕は逃げたんじゃない。
助けを呼びにいったんだ。

88 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:29:51.97 ID:tPDeJOK20
( ´ω`)「ち・・・・違うお・・・・・僕は逃げたんじゃないお・・・・・助けを・・・・・」
从 □ 从「嘘だッ!!」
この部屋一体にそのおぞましい声が鳴り響く。
もはや渡辺から発せられている声色はさっきまでのしぃちゃんの声色ではない。
邪悪な・・・・・・叫び声。

89 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:32:39.38 ID:tPDeJOK20
从 □ 从「つめたかったのにくるしかったのにかなしかったのにこわかったのに・・・・・・・」
やめて・・・・・・・・やめてくれ・・・・・・・
耳が・・・・・頭が・・・・・・・・心が・・・・・・・・・・・痛い・・・・・・
从 □ 从「すきだったのに」

90 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 16:35:20.13 ID:tPDeJOK20
僕も・・・・・・・僕もしぃちゃんのことが好きだったよ・・・・
僕は逃げたんじゃない・・・・・助けを呼びに行ったんだよ・・・・・・
信じて・・・・・・信じてよ・・・・・・・しぃちゃん・・・・・・

91 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:37:00.11 ID:tPDeJOK20
从 □ 从「なんでわたしをおいてにげたのなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで・・・・・・・・・」
僕の知っているしぃちゃんは・・・・・もうここにはいなかった。
从 □ 从「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」
壊れたラジカセみたいに何度も何度も同じ言葉を繰り返す。
もう僕の中のなにかも壊れていた。

92 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:39:59.44 ID:tPDeJOK20
(; ゚ ω゚)「う・・・・・・うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

クーはもうこれ以上危険だと思ったのか慌ててバケツの水を渡辺にかける。
川;゚ -゚)「ブーン!!大丈夫か!!」
(; ゚ ω゚)「ぁ・・・・・あぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・・・・ぁあ・・・・・・・・」
もう自分でも何がなんだかわからなくなっていた。

94 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:44:21.58 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「落ち着け・・・・・ブーン、大丈夫だから・・・・」
クーが優しく僕のことを抱く。
だいぶ・・・・・・楽になる。
そのあとクーは渡辺の縄をほどいていた。
渡辺はクーに礼を言った後僕のところに近づいてきた。

96 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:45:57.90 ID:tPDeJOK20
从'ー'从「・・・・今日は・・・もう休んだ方がいいわ・・・・」
僕はまだ錯乱していた。
そんな僕をみて、クーが代わりに代弁してくれた。
川 ゚ -゚)「あぁ・・・・そうするよ。渡辺、お前もちゃんと休むんだぞ」
クーが渡辺にそう言い、僕たちはバイクに乗り帰った。

97 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:47:25.51 ID:tPDeJOK20
―――――あれから数ヶ月経った。
僕はあの出来事以来学校にもバイトにも行かなかった。
外にも必要最低限しか出なかった。
クーや母からの電話がたびたびあったが僕はそれを無視する。
僕は元気はなく、家の中でもずっとぼーっとしていた。

98 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:49:00.10 ID:tPDeJOK20
そして問題の夢。
寝ても寝てももうあの夢しか観れなくなっており、確実に現実に近づいていた。
昨日観た夢は一昨日の行動。
もはや夢が現実に追いつくのも時間の問題。
そして今日も夜が来る。

99 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:50:41.10 ID:tPDeJOK20
( ´ω`)「・・・・・・・」
またあの夢。
いつも通り僕がいる。
夢の中の僕は布団から上半身を起こしていた。
そして女・・・・・しぃちゃんの怨念は僕の後ろに立っている。
その光景を数分観ていたところで空間が歪む。

101 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:53:21.72 ID:tPDeJOK20
( ´ω`)「・・・・・」
布団から上半身を起こす。
時間はまだ2時。なんでこんな時間に起きたんだ。
そしてこの光景。
どこかで観たことがある。デジャブか・・・・?
僕はここではっとする。
観たことがある。
この光景は――――――
そう、さきほどの夢。
いやな汗が大量に出る。寝巻きがどんどん濡れていくのがわかる。
だって・・・・・・・僕の後ろには・・・・・・・・・
ゆっくり・・・・・・本当にゆっくり後ろを振り向く。
・・・・・・・・・・・・・・

102 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:56:06.17 ID:tPDeJOK20


にたぁ〜

103 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:56:22.42 ID:tPDeJOK20
そこには夢の女が笑っていた。
初めてこんな間近で見た。目は前髪が長すぎて見れなかったけれど。
なんでそこまでニタニタしているんだ・・・・。
その口からは白い歯が見え、よだれが垂れている。

104 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 16:59:51.76 ID:tPDeJOK20
『ブーン君――――――――』
(; ゚ ω゚)「あぁあ・・・・・ああぁぁぁ・・・・・・」
『 ム カ イ ニ キ タ ヨ ? 』
(; ゚ ω゚)「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!」

105 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:01:14.20 ID:tPDeJOK20
1 名前: 本当にあった怖い名無し [] 投稿日:2006/10/10(火) 15:21:23 ID:f424gN/I0
貴方が聞いた・体験した怖い話や、2ちゃんの色んなスレから拾ってきた死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみませんか?
ジャンルや、事実の有無は問いません。要は最高に怖けりゃいいんです。創作も歓迎です。

106 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:02:20.45 ID:tPDeJOK20
290 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 19:39:24 ID:sEx2hJ+DO
これは俺の友達が体験した話。
ある日、俺の友達の顔色が悪いから理由を聞いてみたら・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
303 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/10/13(金) 20:22:55 ID:KB2469GS0
>>290
wktk
310 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 20:26:17 ID:UcQmpmtMO
>>290
どうでもいいがIDがえろい

108 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:03:25.68 ID:tPDeJOK20
315 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 20:39:24 ID:sEx2hJ+DO
・・・・・・という理由だったので知り合いのイタコのところにつれていったんだ。
そしたらこの友達に憑いている霊がなかなかの悪霊で・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
317 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/10/13(金) 20:45:15 ID:8gh1dE44O
ほほう、それでそれで?

109 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:04:51.47 ID:tPDeJOK20
324 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 20:50:24 ID:sEx2hJ+DO
なんで友達に憑いていたかというとその霊は幼い頃友達と仲がよかった女の子だったそうだ。
その女の子と友達が川で遊んでいたら女の子が溺れちゃったんだって。
んで友達は怖くなってその場から逃げて・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
330 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 20:56:40 ID:M2Yaj8aXO
俺がその霊だったら俺もそいつのこと呪うな。

110 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:06:09.13 ID:tPDeJOK20
345 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 21:04:24 ID:sEx2hJ+DO
そして夢も次第に追いつき、とうとう現実に追いついちゃったんだ。
俺は友達から連絡を受け、助けに行ったときはもう・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
335 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/10/13(金) 21:10:31 ID:1QCM0+IZO
・・・・・・・・

111 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:06:56.28 ID:tPDeJOK20
350 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 21:13:24 ID:sEx2hJ+DO
友達は目をこれでもかってくらい見開いて、口からはよだれ、汚物が出て、小便も漏らして死んでいた。
でもなぜか表情は不気味な笑顔だった。
友達はその女の子の霊に呪い殺されていた。
337 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/10/13(金) 21:20:58 ID:ZQ260+IZO
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

112 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 17:07:15.98 ID:tPDeJOK20
川 ゚ ー゚)「・・・・・ふふ・・・・ふふふ・・・・・」
今日も彼女はオカルト板にいる。


134 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:11:39.07 ID:tPDeJOK20
【番外編】
私は幼い頃から幽霊のことをみることができた。
私の霊力は普通ではない。
そこらの霊能力者のなかでもダントツで私の霊力のほうが強かった。
川 ゚ -゚)「ねーおかーさん、あそこに足がないおじさんがいるよー!」
川 ゚ -゚)「ねーおとーさん、あそこに首がない女の人がいるよー!」
最初は両親も子供の戯言だと思っていたのだろう。
しかし、毎日毎日同じことをいう私に両親次第には怯えていった。

135 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:13:38.05 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「ねー・・・」
母「うるさいっ!!!!」
川;゚ -゚)「・・・・・!?」
両親は日に日に私と喋らなくなっていった。
私をみる目はまるで浮浪者をみるような目になり、たえられなくなっていった。
そんなある日、母が私のところにきた。それも笑顔で。
母が進んで私のところに来るなんて何日ぶりだろうと思っていた。

136 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 22:17:07.19 ID:tPDeJOK20
母「ねぇ、クー。」
川 ゚ -゚)「なぁに?おかーさん」
母「おじいちゃんのところに住んでみない?」
川 ゚ -゚)「・・・・・え?」
予想にもしなかった言葉。
私は驚きを隠せなかった。
ていのいい厄介払い、私は幼いながらそう理解していた。

137 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:20:20.85 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「おじいちゃんの・・・・・ところ?」
母「そう、おじいちゃんのところに住んでみない?」
両親と別れるのは子供の私には辛い選択だった。
でも、それ以上にここにいることが私は辛かった。
川 ゚ -゚)「おばあちゃんのところに・・・行く・・・・」
その日のうちに身支度をし、その日のうちにおばあちゃんのところに連れて行かれた。
それほど両親は私のことが怖かったのだろう。

138 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:22:31.62 ID:tPDeJOK20
/ ,' 3「おぉ〜クーちゃん!!しばらくみないうちに大きくなったなぁ!!」
母「それじゃあパパ、あとはよろしくね」
/ ,' 3「おぉまかせとけ!クーちゃんはわしが立派に育ててやる!!」
母はそれを聞いたあと、そそくさと家に帰った。
今日からおじいちゃんとの生活が始まる。
私はおじいちゃんには幽霊の話はしなかった。
また、怯えられ捨てられるはいやだったから。

139 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 22:26:28.32 ID:tPDeJOK20
/ ,' 3「クーちゃんは幽霊がみえるんだって?どれ、おじいちゃんに聞かせてみなさい」
おじいちゃんのこの一言。
私は嬉しかった。
変な話だが私は幽霊の話をするのが好きであった。
この話をしても嫌わない人がいる。
私はすごい嬉しかった。
川 ゚ -゚)「あのね・・・・あのね・・・・!!」
/ ,' 3「ほっほっほ、落ちついて話しなさい」
私はその晩眠くなるまでおじいちゃんと喋った。

140 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:29:33.19 ID:tPDeJOK20
小学生、中学生と過ごし、高校生になった。
そこである人物と知り合う。
渡辺だ。
从'ー'从「クーちゃんっていうの?私は渡辺っていうの!よろしくね〜!」
川 ゚ -゚)「あぁ、よろしく」
渡辺と仲良くなり、いろんな話をした。
渡辺がすこしなら霊がみえるということ。
でも、私は自分が霊能力者というのを伝えなかった。

141 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:31:49.40 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「ほぅ、お前の家は神社なのか」
从'ー'从「うん、高校を卒業したらイタコになる修行をしないといけないの」
川 ゚ -゚)「大丈夫、お前ならなれる」
从'ー'从「クーちゃんありがとう!」
そんな日々が過ぎ、ある日渡辺が私の家に遊びに来た。

142 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:34:51.04 ID:tPDeJOK20
从'ー'从「クーちゃんってオカルト話好きだよね?この前おもしろいサイトみつけたんだよ〜!」
川 ゚ -゚)「ほぅ、教えてくれないか?」
渡辺が私のパソコンを起動し、2ちゃんねるのオカルト板にいく。
川 ゚ -゚)「2ちゃんねるか。聞いたことはあるがいったことはないな」
从'ー'从「ここここ〜!!みてみて〜!」
スレの名前は
『死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?』

143 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 22:38:42.87 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「どれどれ・・・・?」
私はマウスを動かし次々と話をみていく。
川 ゚ -゚)「ほう・・・・これはおもしろいな」
从'ー'从「でしょ〜?」
その日一日ずっとこのスレにある怖い話をみていた。
从'ー'从「クーちゃん、私そろそろ変えるね〜?」
川 ゚ -゚)「あぁ、気をつけて帰るんだぞ」

144 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:41:58.96 ID:tPDeJOK20
渡辺が帰った後も私はそのサイトのまとめサイトにいったりして入り浸っていた。
私も怖い話を投下しようと思ったが、私自身、悪霊を追い払うことができてそういう類の話はなかった。

川;゚ -゚)「う〜む、霊が見えるのに怖い話がないとは・・・・」
私はしばらく考えた。
投下したい投下したい投下したい投下したい・・・・・・・・・!!!
考えていくうちにある結論に辿りついた。
自分ができないのなら他人に恐怖体験をさせればいいと。
しかしそう簡単に恐怖体験などできないだろう。
なぜなら大抵の場合、守護霊が護ってくれるからだ。
ならば・・・・・・

145 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:45:11.62 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「私の霊力を分け与えるまでだ」
どんな人間も生物を殺したことがあるであろう。
その生物達の無念は殺した人間に憑く。低級霊となって。
その霊に霊力を与え、悪霊とさせたら・・・・・・。
川 ゚ ー゚)「・・ふふ・・・・ふふふふ・・・・・」
私は次の日、学校に行き『品定め』をしていた。

147 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 22:48:42.11 ID:tPDeJOK20
川 ゚ -゚)「どいつにしようか・・・・・」
そこである人間が目につく。
クラスの優等生で委員長、そして顔も良いツン。
彼女の背後には犬がみえた。
ツンの場合は殺したのではなく、死んだあともその犬を想う気持ちが成仏させないでいた。
よし、ツンにしよう。
私は渡辺がいないことを確認し、ツンに近づく。
そしてその犬に霊力を注いだ。
どんどん犬が凶暴な顔つきになっていく。
それは地獄の門番ケルベロスに似ていた。

148 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:51:04.49 ID:tPDeJOK20
その日から私はツンを毎日観察していた。
日に日にやせほそっていき、凶暴になっていくツン。
周りの人間も次第にツンの変化に気づいていた。
从'ー';从「ねぇクーちゃん!!ツンちゃんやばいよ!!」
川 ゚ -゚)「・・・何がだ?」
私はしらばくれる。
从'ー';从「ツンちゃんに憑いてる霊、すごい凶悪だよ・・・・!!」
川 ゚ -゚)「お前じゃ祓えないのか?」
从'ー';从「私なんかじゃ無理だよ!!」

149 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:52:36.24 ID:tPDeJOK20
渡辺と話していると机が倒れる音がした。
ξ )ξ「グルルルル・・・・・・・・」
从'ー';从「あ・・・悪霊に・・・・体が乗っ取られちゃった・・・・・」
ツンは両手両足地につき、それはまるで犬のような格好をしていた。
周りの人間を爪で引っかいたり噛み付いたりするツン。
川 ゚ -゚)(おおお・・・・なんて凄いんだ!!!)
私がその光景に魅せられていると教師達が数人でツンを押さえ込み病院に連れて行った。
从'ー';从「病院なんかじゃ・・・・無理だよ・・・・」
その通り。
もうツンは手遅れ。霊に乗っ取られた人間は死ぬだけだ。

150 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:55:12.89 ID:tPDeJOK20
数日後、ツンが死んだと担任がみんなに報告した。
これは噂だが、自分の爪で喉を掻き毟って死んだらしい。
私は早速この出来事を投下した。
渡辺にばれるかな、と少しハラハラしたがもうイタコになるための修行をしているらしく、もうパソコンはやっていないそうだ。
この出来事から数日経ち、私は大学生になった。
大学での生活に慣れ始めたとき、ある男が目に付いた。
その男の名前はブーン。そしてこの男に憑いている女の子。
私はブーンに近づき、心を打ち解けていた。
そして私はこの女の子に霊力注ぐ。
女の子は悪霊になり、その風貌も変わっていた。
まるで貞子みたいだな、と私は思った。

151 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日:2007/01/14(日) 22:56:36.23 ID:tPDeJOK20
霊力を注ぎ、女の子を悪霊にしたのはいいがブーンはなかなかやつれない。
私は不思議に思った。が、その理由はすぐわかった。
ブーンの守護霊が女の子より強かったのだ。
私はその女の子と話した。
この男の夢のなかに入り、次第に弱らせろと。
これを助言してからブーンは次第に弱ってく。
これから私の観察が始まるのだ。

152 名前:ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日:2007/01/14(日) 22:58:13.66 ID:tPDeJOK20
これにて番外編終わりです。
今回は前回と違ってまったりと投下できてよかったです。
みてくれたみなさん本当にありがとうございました!!!!!!!!!




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