( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^)ブーンと犬→('A`) 一気読み〜

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当サイトはブーン系小説の完結作品集 です。 読み物系は嫌いって方はご退場ください


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5 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:15:55.33 ID:K6jRye1L0
深夜。
周囲の家々に明かりはもうついていない。
そんな中、一軒だけ明かりのともった小さな家。
その一室、汚い男の子らしい部屋で少年は一人胸を高鳴らせていた。
目の前には雑種犬が一匹。犬は少年に股間を突きつけられている。

(;^ω^)「ハァハァ……な、舐めてミソ」

犬の前でチン○を露出しているブーン。
彼が飼い犬に何を期待しているのか……皆様にはもうお分かりだろう。


8 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:18:14.01 ID:K6jRye1L0

「クセェ……」
(;^ω^)「お!?」

今の声はどこから!? もしかしたら母親に見られた!?
振り返ってみるが、自分の部屋には誰にもいない。
きっと空耳アワーばりの空耳だったと納得して、
もう一度犬の前にチ○ポを突きつける。

('A`)「クセェって言ってんだよ! この短小包茎がぁ!……この短小包茎がぁ!」
(;^ω^)「ド、ドクオ……お前……」

ブーンはあまりに驚愕して声が出なかった。


9 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:19:26.24 ID:K6jRye1L0

何故、何で犬であるはずのドクオが……。

(;^ω^)「雄だったのかお?」
('A`)「……そこかよ」

ブーンの疑問は少しズレていました。


( ^ω^)ブーンと犬→('A`) 始まるよ〜


13 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:25:56.72 ID:K6jRye1L0

第一話、激動! 人生を賭けた戦いへ


流石にテスト期間ともなると、ブーンでさえ焦りを見せていた。
お陰で溜まりに溜まった白い液体は、
「出してくれ〜」「できれば可愛い子の中で!」と暴動を起こし続けた。

(;^ω^)「無理だお。『ツルシコ様でした』に反応する僕には無理だお」

今にも破裂しそうな下半身は勢力を増強し続け、さながら
ティターンズを結成し始めていた。
そして、突っ走ったティターンズがドクオの前に露出されたのだが……。


14 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:27:56.97 ID:K6jRye1L0

('A`)「お前……俺の事舐めてんだろ?」
(;^ω^)「いや、舐めてるって言うか、舐めてもらいたかったです」
('A`)「黙れ! この短小包茎がぁ!……この短小包茎がぁ!」

チンポコを露出したまま、ブーンは正座させられていた。
目の前にはワイングラスにピルクルを注ぎ、セレブの様に口付けるドクオがいた。

('A`)「いいか、少年。世の中にはやっていい事とダメな事がある。
君は明らかに後者をやったね?」
(;^ω^)「はぁ……」
('A`)「君はこの短小包茎を私に舐めさせようとした」

ドクオはおもむろに、ブーンのポコポコを踏みつけた。


16 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:30:41.69 ID:K6jRye1L0

(;^ω^)「あ、あう!」
('A`)「こんな臭いものを僕に舐めさせようとしてたのかい!? どーなんだい!?」

グリグリと踏みつけられる○ンポ。
何日も溜まりかねているソレは破裂しそうにビンビンになり、

(;^ω^)「らめぇ……もぉ我慢できらぃ……」

女の子のような喘ぎ声を漏らし、ブーンは身もだえする。限界が近いのだ。
それを足先で感じたドクオはさっと身を引く。

(;^ω^)「な、なんでぇ……やめないでぇ」

犬に媚びを売るブーン。


21 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:33:41.78 ID:K6jRye1L0

('A`)「まったく……」

ビクビク痙攣しているティムポを見下ろし、ドクオは閃いた。

('A`)「なるほど。君のお馬鹿な思想はコレが原因か」

ため息を吐いてピルクルを飲み干す。

('A`)「どうやら、君にはコレが無い方がいいらしい」
(;^ω^)「え? コレ=自分ですけど何か?」
('A`)「黙れ。ウウウウ!」

犬らしく牙を剥くドクオに恐怖し、ブーンは後ずさる。


22 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:34:42.37 ID:K6jRye1L0

(;^ω^)「ド、ドクオ!? どうしたんだお? 犬みたいだお!」

本能から、大切なモノを食べられる。との連絡を受け、咄嗟に両手で庇った。

('A`)「ガルルルル!」
(;^ω^)「さっきの足コキの方が良かったのに、いきなりお口ですか!?」

言ってはみるが、流石にそんな雰囲気ではない。
鋭い牙で、モノを食い千切られる。本能からの連絡は途絶えず、自然と体が震える。

('A`)「ウォオウ!!」
(;^ω^)「うっ!!」

恐怖からつい目を瞑ってしまった。


24 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:40:04.74 ID:K6jRye1L0
『カチャカチャスルリ……キュポン……』

間抜けな音がしたが、最初のはズボンを下ろす音か? ご丁寧にどうも。
しかし、それはどうでもいい。我が息子、我が相棒、我が永遠の友よ……ここでお別れか。

せめて……あぁせめて、可愛くて背は自分の頭一個ぐらい低くて、
胸はBかCぐらいで目は丸い感じ、髪は肩までぐらいでやっぱり黒髪が良いかな。
それで、いつもは友達みたいな感じだけど、二人きりになると甘えてくる彼女が欲しいです。

(;^ω^)「さ、作者の要望かお! 他のスレへ行きやがれ!」


25 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:41:56.12 ID:K6jRye1L0
心の中で叫んでから、ブーンはゆっくり目を開けた。
痛みはない。何故だろうか……?
と、完全に目を見開いて正面のドクオを見ると、
彼……と言っていいのか分からぬが、彼(雑種犬:雄)は変な器具を手に持っていた。
それが何か閃かなかったブーンは、ドクオの目標であったはずのポコチンに目を向ける。

(;^ω^)「な……な……な……」


28 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:43:42.91 ID:K6jRye1L0






(;゜ω゜)「な ん で す か こ れ は ー !(金八風)」







30 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:46:49.21 ID:K6jRye1L0
「なんじゃこりゃー」を期待していた人はごめんなさい。
あまりにも意外な光景だった。血が一滴も零れず、肉片すら見当たらない。
驚愕のあまり、中学生にして妊娠したという杉田かおるの演技を思い出していた。

('A`)「これでお前の煩悩も終焉を迎えた」

空になったワイングラスを残念そうに見つめながら、ドクオが呟く。

(;^ω^)「そんなバナナ……」

同様に呟くブーンだったが、バナナは無かった。そう、『無い』のだ


33 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:50:27.99 ID:K6jRye1L0
幼女の様なツルツルペタリンコ。
客観的に見るなら大興奮のブーンだが、自分がツルツルペタリンコリンコになるとは……。

(;^ω^)「一体どういうことなんだお?
     ハンター×ハンターがいつまで経っても再開しないのは
どういうことなんだお?」

とりあえず、ブーンはドクオの持っている器具に注目した。

(;^ω^)「お?……あ、あれは……!
     トイレが詰まった時とかに使うキュポンキュポンするヤツだお!
     かの学園ドタバタコメディマンガのヒロインは、
     ソレを使ってトイレ(確か3階ぐらい)から地上へ降りたと言う!」

ドクオはそのキュポンキュポン(正式名称不明)でブーンの股間部、
男の象徴を根こそぎキュポニングしてしまった。
キュポニングされたブーンの股間は先程言ったとおり
ツルツルペタリンコリンコリンコリンコ。
おしっことかどうすんの? というツッコミはやめて頂きたい!


37 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/24(金) 20:55:34.64 ID:K6jRye1L0

(;^ω^)「ど、どうすれば治るんだお……?」
('A`)「治る? それは無理だよブーン……いや、ここはブーンと呼ばせてもらう!」
(;^ω^)「無理って……どういうことだお!」
('A`)「この杖はキュポ……スターロッドという名の魔法の杖だ」
(;^ω^)「テメェも正式名称知らないのかお!
     自分をこんなにした原因の名前が分からんって恨むに恨めないお!」

知ってる人はレスください。

(;^ω^)「他力本願な作者め。トラックが跳ね飛ばしてきた小石で失明すればいいお」


40 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:01:04.87 ID:K6jRye1L0

ツルツルペタリンコ×4の下半身を撫でるが何の感触もない。
これで目を瞑れば色々なことが想像できるが、
それを吐き出してくれる相棒が目の前の犬っころに奪われた。

(;^ω^)「この悪魔め……」

込み上げる怒り。無意味に奪われた相棒の存在……。
この男(雑種犬:雄)が自分のすべてをさらって行った。
許せない……許せるはずがない。
しかし忘れてはならない。ブーンが飼い犬になにをさせようとしていたかを……。


42 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:06:10.93 ID:K6jRye1L0

(;^ω^)「で、そのスターロッドをどうしたらこうなるんだお!」
('A`)「簡単に言うと、このスターロッドの先(キュポニングする所)で
君のアソコを異次元へ飛ばしたのだ」
(;^ω^)「あん!? 異次元!?」
('A`)「そう……今頃はどっか流れてるだろ」
(;^ω^)「そこ曖昧にすんな!」
('A`)「フン。要するにだ。
   拙者を倒し、スターロッド(正確にはキュポニングする所)を破壊しさえすれば、
   君の股間は元通りになるのだ」
(;^ω^)「自分から解決案を提示するなんて、なんて作者に優しい犬なんだお!」

とにかく、この犬を倒してスターロッド(正確にはキュポニングする所)
を壊せばいいと判断したブーンはドクオに飛びつこうとした。
しかし、それは叶わなかった。


45 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:08:36.77 ID:K6jRye1L0

('A`)「さらばだ……股間を、いや相棒を返してほしくばおいどんを探すがいい」
(;^ω^)「さ、探すって……」

窓枠に飛び移っていたドクオ。
外では何故か雷音が響き、閃光がドクオとブーンを照らしつける。

('A`)「ミー達はきっとまためぐり会える……運命が我輩達を導いてくれる」
(;^ω^)「だったらこの場で返せやぁ!」
('A`)「無駄だ!」
(;^ω^)「う……」

また突進しようとしたブーンだったが、剥かれた牙にたじろいだ。


47 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:11:56.72 ID:K6jRye1L0

('A`)「君にはまだ力が足りない。そのままでは、アタイには勝てない。
   十分、戦略を立ててきなよ、坊や」

そう言うと、ドクオは消えていった。

(;^ω^)「クゥ……」

愕然として、ブーンは跪いた。同時に流れ落ちる汗と涙。
俺のこの手に力があれば、アイツに勝てたんだ。
情けない。力が欲しい……ヤツに勝てる力が欲しい。

(;^ω^)「チクショォォオオオオ!!」

これが弱い自分への決別の咆哮だ。
ブーンはゆっくり立ち上がると、拳を握り締めた。


49 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:13:57.03 ID:K6jRye1L0
そして最後に、心に残ったもやもやを呟いた。

(;^ω^)「最後まで、アイツの一人称が分からなかったお」

やっぱりブーンの考えはズレていました。

第一話、おーわり(サブタイトルの突っ走りには謝ります)


52 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:23:12.03 ID:K6jRye1L0

第二話、到来! 銀河を賭けた頂上決戦


前話で汗をかき過ぎ、脱水症状になったブーンだったが、
学校を休むわけにはいかなかった。
たとえチチンがママンに変わってしまったとしても、
ブーンには行かなければならない理由があるのだ。

( ^ω^)「須名さん、おはようですお」
川 ゚ -゚)「ん、おはよう」

今日も彼女の通学路で待ち伏せして、偶然のように声をかけた。
学園のマドンナ須名空。腰まである黒髪が美しい女生徒だ。
この人への声かけのために、ブーンは毎日毎日待ち伏せをしている。


53 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:25:13.73 ID:K6jRye1L0

( ^ω^)「今日もいい天気ですお」
川 ゚ -゚)「……私は快晴が嫌いだ」
( ^ω^)「なんでですかお?」
川 ゚ ー゚)「天然パーマのヤツが慌てふためく様を見られないからだ」

何処かずれた考えを持つクーだったが、
ブーンはそこにも惹かれていた。
恋は盲目という言葉があるように、
好きになってしまえば大抵の事は気にしないものである。


54 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:28:09.54 ID:K6jRye1L0

( ^ω^)(やっぱり須名さんは可愛いお。今日も須名さんをネタに……)
( ゜ω゜)「!!」
川 ゚ -゚)「どした?」
(;^ω^)「な、なんでもないですお」

額から汗を流しながらブーンは全力で走っていってしまった。
いつもなら教室まで一緒に行くのだが、

川 ゚ -゚)「ふぅむ……なにかありそうだな」

クーは晴れの日でもおもしろい事がありそうだ。と、また口元を緩ませた。

(;゜ω゜)「そういやチンポ消えてた―――! どうやってオシッコしたっけぇ!?」

頭の中はそんな声で充満したが、もちろん叫べるわけはなく、
いつの間にか学校についていたブーンは息を切らしながら教室に入った。


55 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:34:09.39 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「おんや? 今日は須名さんと一緒じゃねぇのか?」
(´・ω・`)「珍しいこともあるものだね。須名さんは休みかい?」

声をかけてきたのはブーンの親友(自称)ジョルジュとショボン。
いつもなら同伴でやって来るブーンとクーであるが、今日は汗がうっとうしい男のみ。

(;^ω^)「ボクだけ先に来たんだお」

ブーンは慌てながら弁解する。
二人はそんなブーンを不思議に思いながらも、いつもの雑談を始めた。

( ゚∀゚)「昨日のテレビ見たか? 俺、ほしのあきで一発やっちったよ」
(´・ω・`)「僕はパッション屋良の「ん〜!」でやったね。ブーンは?」
(;^ω^)「ぼ、僕は……」


56 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:35:44.95 ID:K6jRye1L0
言えない……。

野口さん「言えやしない……言えやしないよ。クックック」

その通り。
飼い犬にチロルを舐めさせようとしたばかりか、
その犬が喋り、反乱を起こし、自分のティティンを異次元に飛ばしてしまった。
なんて言えるわけがない。


57 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:40:13.96 ID:K6jRye1L0

(;^ω^)「昨日は……帰ってすぐ寝ちゃったんだお」

その答えに、ジョルジュとショボンはバッと顔を見合わせた。
驚きのあまりの行動だった。

(;゚∀゚)「お、おい。どうしたんだ? 風邪でもひいたか?」
(´・ω・`)「テスト期間中オナニーを一度もやってないんでしょ?」
(;^ω^)「そうだお」
( ゚∀゚)「何かおかしいぞ、お前。いつもなら一日一抜するお前が……」
( ^ω^)「ぼ、僕にだってオナニーしない日があるんだお!!」

声を張り上げたブーンに教室中から視線が浴びせられたが、
元々キモヲタと噂されていた彼に言える陰口はもうない。
少しだけ軽蔑した視線を向けた皆は、すぐに自分達の話題に戻っていた。


59 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:42:59.39 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「ブーン……」
( ^ω^)「ほっといてほしいお!」

ジョルジュ達からしてみれば、ブーンが勝手に怒り出したのだ。
理由が分からず呆然とするジョルジュ。
その時、ショボンが後ろから抱き着いてきた。

(;゚∀゚)「あん!? 何すんの!」
(´・ω・`)「いや、だって……ブーンが掘っといてくれって」
(;゚∀゚)「違う違う違う!! 断固として違うぞ! どんな聞き間違いだよ!」
(´・ω・`)「チッ」

露骨に舌打ちをしたショボンにも呆れたと同時に担任のツン先生がやってきて、
結局、理由も聞けぬままホームルームが始まってしまった。


60 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:45:23.45 ID:K6jRye1L0

ξ゚听)ξ「ショボン君〜」
(´・ω・`)「私の夢……受け取れ―――!!」
ξ゚听)ξ「ジョルジュ君〜」
( ゚∀゚)「マゼラアタック隊、帰還しました!……負けちまいましたがね」

今日は8日。8が付く日は『第08MS小隊』の日だ。
読み上げられていく生徒達が次々とセリフを言い放っていく中……。

ξ゚听)ξ「須名さん〜」
川 ゚ -゚)「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォー!! ウィィィタァァアアアア!!」
ξ゚听)ξ「ガオガイガー!? まぁ、良しとします。次、ブーン君」
( ^ω^)「…………」

ツン先生から名前を呼ばれても、ブーンは反応しない……。


61 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:48:24.94 ID:K6jRye1L0

ξ゚听)ξ「ブーン君?」
( ^ω^)「……兄さんを殺す」
ξ゚听)ξ「はい。オッケー」

全員分を読み上げて、

ξ゚听)ξ「先生は『地雷アクティブ!』が好みですね。
      さて、皆さん。今日はとっても良いニュースがあります」
( ゚∀゚)「おっ、何だ何だ!」

出席簿を閉じ、ツンは微笑む。
こんな時は本当に良い知らせがあるのだ。
生徒達は期待に胸を膨らませる。


62 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:51:34.14 ID:K6jRye1L0
出席簿を閉じ、ツンは微笑む。こんな時は本当に良い知らせがあるのだ。
生徒達は期待に胸を膨らませる。

ξ゚听)ξ「やっと08小隊のDVD-BOXが発売ですね〜。
      ファンの私としては絶対に買いです」

皆も買いましょう。

(´・ω・`)「でもセンセー! ファーストのDVD-BOXも発売されますが?」
ξ゚听)ξ「……二つとも買いです! 皆もゲームとかマンガとか我慢して買いましょう。
おっと、こんなニュースはどうでも良かった」
( ゚∀゚)「センセー! どうでもいいなんて言ったらガノタが怒ります」
ξ゚听)ξ「無視しましょう。
      さて、本当のニュースですが、今日から新しいお友達が増えま〜す♪」

ざわめく教室。ツンはフラメントの様に手を叩くと、一同のざわめきを制止させた。


63 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:52:34.18 ID:K6jRye1L0

ξ゚听)ξ「入ってくださ〜い」

ガラリ……。ドアが開く音が異様に響いて、流石のブーンも顔を上げた。

( ゜ω゜)「な……な……な……」

そして目を見開いた。

( '∀`)「は〜い! ドクオっていいま〜す! 犬と人のハーフです。よろ乳首〜!」


64 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:53:55.26 ID:K6jRye1L0






(;゜ω゜)「な ん じ ゃ こ り ゃ ー !(ジーパン風)」






66 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:55:58.16 ID:K6jRye1L0
「なんですかこれはー!」を期待していた人はごめんなさい。
あまりの驚きにブーンは腹から血が出たと錯覚してしまった。

腐女子A「可愛い〜」
腐女子B「人と犬のハーフってすご〜い」

またざわめく一同。
目の前には見事な直立二足歩行をし、学ランを着込んでいる犬の姿が……。

(♯゜ω゜)「テメェ! 飛んで火にいる夏の蟲とはこの事だこの野郎ぉ!!」

一瞬にして怒ったブーンは、勢いよく立ち上がった。


68 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/24(金) 21:58:30.49 ID:K6jRye1L0

('A`)「フン。お前も木っ端微塵にしてやろうか? あの肉棒のように!」
(♯゜ω゜)「ティムポのことか……ティムポのことか――――!!!」

その時、ブーンの体が黄金の光りに包まれた。

(;'A`)「な、なにものだ……」
(♯゜ω゜)「とっくにご存知なんだろ?
     激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士……。
     スーパーサイヤ人、ドルゴルスレン・ダグワドルジだー!」

いつの間にか教室がナメック星に変わっていた。
このままでは星の爆発に巻き込まれる。


70 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:01:22.34 ID:K6jRye1L0

(;゚∀゚)「お、落ち着けブーン!」
(´・ω・`)「ツン先生、ちょっとブーン君を連れ出します!」
ξ゚听)ξ「許可する!」

ジョルジュとショボンが取り押さえ、ブーンは簡単に運ばれていった。

( ゚∀゚)「どうしたんだよブーン……いきなりスーパーサイヤ人になっちまうなんて」
(´・ω・`)「ベジータがいつの間にかスーパーサイヤ人になってたぐらい驚きだよ」
( ^ω^)「分かったお……二人だけには話すお」

体育館の裏に連れ込まれたブーンは、深刻な表情で語りだした。


72 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:04:26.04 ID:K6jRye1L0

( ^ω^)「実は……」



( ^ω^)「と、言うことなんだお」
(;゚∀゚)「え!? どういうこと?」
( ^ω^)「回想シーンが出なかったかお?」
(;゚∀゚)「回想シーン!? なんだそりゃ?」
( ^ω^)「おかしいお……。作者の手抜きだお」

変わりに説明しよう。
カクカクジカジカ、マルカイテマルカイテ、タテニセンイレテ、
マワリニチョンチョンチョン。
あっと言う間に説明終わり。


76 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:10:43.33 ID:K6jRye1L0

(´・ω・`)「なんだって!? あの男(雑種犬:雄)にマグナムを異次元に飛ばされた!?
      ハァハァ……チョ、一回でいいから見せてみ」

大興奮のショボン。
しかし彼は幼女に興味があるわけではない。
ツルツルペタリンコ×5のブーンに興味があるのだ。

( ^ω^)「ホレ」
(´・ω・`)「ブフゥ!」

盛大に鼻血を噴出したショボン。
その血はヤムチャと対戦している透明人間に降りかかり、ヤムチャはやっと勝利した。


78 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:14:17.86 ID:K6jRye1L0

(´・ω・`)「カ、カメラ持ってくれば良かった……」
(;゚∀゚)「亀仙人かお前は!!」

倒れこんだショボンは放っておき、ジョルジュは話を進める。

( ゚∀゚)「なるほど……あの男(雑種犬:雄)を倒さない限り
ブーンの相棒は帰ってこないのか」 ( ^ω^)「そうなんだお……」
( ゚∀゚)「よし分かった! 俺達も協力するぜ!」
( ^ω^)「ホ、ホントかお!?」
( ゚∀゚)「親友の一大事だ! 放っておけるかよ」
( ;ω:)「僕は二人を友達に持って幸せだお〜」

こうして、二人ショボンを担いで教室へ帰った。


80 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:18:12.23 ID:K6jRye1L0

腐女子C「お手〜」
(*'A`)「わぉーん」
腐女子D「チンチン」
(*'∀`)「イヤ〜ン」

教室に戻った三人は唖然としてしまった。
女子がドクオを囲み、ワイワイガヤガヤしていたのだ。



81 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:22:38.78 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「おい、お前ら!
    そんなにその男(雑種犬:男)が可愛いのかよ」 腐女子E「可愛いわよ」 ( ゚∀゚)「犬と人間のハーフなんているわけないだろ!
     もしいたとしても獣淫だぞ!」
腐女子F「真実の愛なのよ」
(;゚∀゚)「犬とかよ……」

腐女子には何を言っても無駄らしい。


83 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:25:59.76 ID:K6jRye1L0

(♯゜ω゜)「ハァ!……ドクオ、もうお前をペットとは思わない。
     大事な相棒の為、叩き潰す!」

ブーンはスーパーサイヤ人になって、腐女子を吹き飛ばした。

('A`)「いいだろう……相手をしてやる。いやまて……やはり相手をしてやる!」

ドクオも覚醒し、激しいオーラが体を包む。

ξ゚听)ξ「は〜い、授業始めるわよ〜」
( ^ω^)「あっ先生来ちゃった。続きは昼休みでいい?」
('A`)「あぁいいよいいよ、別に急いでないから。放課後とかが良いんじゃない?」
( ^ω^)「おkおk。じゃあ、放課後な」
('A`)「あいよ〜」

んで、放課後。


84 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:31:24.97 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「クッ、俺達じゃ手が出せない……」
(´・ω・`)「というか僕達まで入り込んだら書くのがメンドイんだよ。
     最低な作者だよね」

あんまりツッコムようだと出番を失くすよ。

(´・ω・`)「……メンゴ」

目を向ければ、グラウンドにポツンと立つ二人の姿。

( ^ω^)「…………」
('A`)「…………」

激しいオーラは変わらず二人を包み込んでいる。
その光景を眺めるしかできず、ジョルジュはアルミホイルを噛んだ。


85 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:35:58.94 ID:K6jRye1L0

川 ゚ -゚)「人間と犬の存在意義を賭けた戦い……。
    これでブーン君が負ければ、この世界は犬が支配する世界になり、
    主従関係は逆転してしまう……」

あれ? そうだっけ!?
とにかく、二人の戦いは始まろうとしていた。

( ^ω^)「……場所を変えるぜ」
('A`)「好きにしろ。同じことだ」

ドン! と烈風を巻き起こして、二人は空を凄い勢いで飛んでいってしまう。


87 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:38:46.89 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「アイツ……まさか……」
ξ゚听)ξ「そうよ。きっとブーン君は激しい戦いに私達を巻き込みたくなかったのよ」
(´・ω・`)「先生……」
ξ゚听)ξ「あの子は私の生徒よ? 何でも分かるわ」
( ゚∀゚)「バカ野郎……せっかく手伝ってやるって言ったのによぉ……」

少し目が潤んだ。
ヤツは命を賭けて戦う気だ。自分達も誠心誠意を込めて祈らなければならない。
勝ってくれ。そして、元気な顔をまた見せてくれ。と……。

川 ゚ -゚)「あ」

スタッ。何か二つの物体がグラウンドに着地した。


89 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:41:16.47 ID:K6jRye1L0

('A`)「なるほど。ここを貴様の墓場に選んだわけか。
   喜ぶがいい。貴様のような下級戦士が超エリートに遊んでもらえるんだからな」
( ^ω^)「落ちこぼれだって、必死で努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ?」
('A`)「クックック……おもしろい冗談だ」

グラウンドに降り立ったブーンとドクオ。

ξ゚听)ξ「…………」
( ゚∀゚)「先生……?」
ξ♯゚听)ξ「こっち何人も生徒抱えてんのよ! 全員の考えなんて分かるか!!」
ジョルジュは現代を生きる教員の大変さを知った。


90 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:45:01.95 ID:K6jRye1L0

( ^ω^)「…………」
('A`)「…………」

陣風が舞い、土埃が肌に刺さるが二人はピクリとも動かない。

川 ゚ -゚)「始まる……。北朝鮮の核問題を賭けた戦いが……」

あれ? そうだっけ!?
まぁとにかく、史上最強の者同士が銀河の平和を賭けた戦いに挑もうとしていた!!


……これも違うな……


第二話、おーわり(サブタイトルの突っ走りには謝ります)


93 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:53:28.63 ID:K6jRye1L0

第三話、激突! かめはめ波vs.デスボール


〜あらすじ〜
なんやかんやでチンコが異次元に消えたブーンは、
怒りでスーパーサイヤ人になってショボンの鼻血でヤムチャが勝利し、
ドクオは腐女子に弄ばれ、ジョルジュが止めに入る。
そして、ブーンはドクオと対決に挑み、ツンは先生の大変さに声を荒げていた。


94 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/24(金) 22:57:08.79 ID:K6jRye1L0

(;゚∀゚)「…………」

広いグラウンドに、ブーンとドクオのオーラが奏でる音だけが響く。
ジョルジュ達は皆生唾を飲み込み、今に始まるであろう戦いに注視した。

( ^ω^)「聞かせてもらおう、ドクオ」
('A`)「……なんだ?」

そんな時、ブーンがふと口を開いた。

( ^ω^)「俺の相棒は何処にいるんだ?」

金色のオーラを放つブーンに対し、ドクオは漆黒のオーラ。
相反するという事をすでに示しながら、ブーンは続けた。


96 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:00:24.37 ID:K6jRye1L0

('A`)「フン……『相棒』? まだ格好をつけるか」
( ^ω^)「なんだと……」
('A`)「『恋人』だとハッキリ言えばいいものを」

ニヤリと嫌らしく笑って、ドクオはパチンと指を鳴らした。
すると、異次元の扉が開き、その中にブーンが探し求めていた相棒の姿あった。

ξ゚听)ξ「ブーン!」
( ゜ω゜)「ツン……ドクオ、貴様ぁ!!」
('A`)「あ〜ハッハッハ! その顔が見たかったんだ……君のその憎しみに歪む顔がぁ!!」

闇の手枷に囚われているツン。
ブーンは激怒し、オーラの輝きを一層に強くした。


97 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:02:27.17 ID:K6jRye1L0

('A`)「さぁ、始めようかぁ!」
( ^ω^)「うぉおおおおおお!」

二人のオーラが一瞬で膨れ上がると、
互いのオーラが干渉しあい、激しい轟音と烈風が舞う。

( ^ω^)「かぁーめぇー」

ブーンは一気に勝負を決めるつもりだった。
姿勢を低くすると、膨れ上げたオーラを両手に集中させる。

('A`)「受けて立とう! だがしかし、受けて立とう!」

ドクオも勝負を決めるつもりだ。
異次元の扉を閉め、右手人差し指を天にかざす。


99 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:05:30.58 ID:K6jRye1L0
すると、指先から小さな光弾が現れ、

('A`)「ハァアアアアア!」

ドクオが気を送ると弾は強大に膨れた。

( ^ω^)「はぁーめぇー」

輝く両腕、震える大気、割れる地面。


101 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:07:13.32 ID:K6jRye1L0

( ゚∀゚)「やっちまえ! ブーン!」
( ゜ω゜)「波ぁああああああ!!!!」

『プウウウウウ!!』

( ^ω^)「…………メンゴ」
川 ゚ -゚)「カットォオオオ!!」

さっきまでのシリアスな雰囲気は何処へやら……。
あわせた手のひらから発射されたのは強烈なエネルギー弾ではなく、おならだった。


102 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:09:20.20 ID:K6jRye1L0
ブーンの屁の音で飛び出してきたクーの顔は不満に満ちている。

川 ゚ -゚)「困るよブーン君。ここは一気撮りだって言ったでしょう」
(;^ω^)「すいません監督……つい力んじゃって……」

後ろ頭を掻きながら謝るブーン。

('A`)「フン! だから私はこんな尻の青い新人を使うなんて嫌だったのよ!」
ξ゚听)ξ「ドクオさん、言いすぎですよ」

ADから差し出されたピルクルを呑みながら言うドクオ。
すかさずツンがフォローを入れるが、ドクオはフンと鼻で笑って去っていった。


104 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:12:18.04 ID:K6jRye1L0

( ;ω;)「うぅ……僕は大女優になれないのかお……」
( ゚∀゚)「いや、なれる! ブーンはハリウッドでも通用する女優になれるはずだ!」
( ;ω;)「ジョルジュ……」
( ゚∀゚)「皆、ブーンを励ますんだ!」

ジョルジュの掛け声と共に、クーやツン、
今頃思い出して(作者が)ショボンもブーンの下に駆け寄る。

( ^ω^)「み、みんな……」

すると皆はそれぞれの手を取り合い、ブーンを中心に囲むようにした。

( ゚∀゚)「よぅし、歌え〜!」

そして、ブーンを励ます為、頑張ってもらう為、夢を忘れない為に皆は歌い始める。


105 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:14:25.72 ID:K6jRye1L0

ξ゚听)ξ「きっとアナタは私を捨てる〜」
(´・ω・`)「でも、私はアナタ以外愛せない〜」
川 ゚ -゚)「どうせ捨てられるぐらいなら〜」
( ゚∀゚)「アナタも一緒に殺しましょう〜」

グルグル回りながら歌う4人。
その輪の中心には将来の大女優の姿。

( ^ω^)「そうだお。この歌がきっかけで僕は女優になることを決めたんだお!」



(♯゜ω゜)「ってそんなわけあるかーい!」

怒りに身を任せて、ちゃぶ台をひっくり返したブーン。


107 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:15:58.95 ID:K6jRye1L0
('A`)「フン。女優にもなれん貴様はグズでしかないということだ」
(♯゜ω゜)「なに他人事みたいに言ってるんだお! この犬畜生めが!」
怒り狂うブーン。

(´・ω・`)「ブーン」
( ゜ω゜)「ショボン……?」

その時、ショボンが真面目な表情をして肩に手を乗せてきた。


109 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:20:13.92 ID:K6jRye1L0

(´・ω・`)「このまま女になっちゃおうよ」
(;゚∀゚)「ショボン……お前、何言って……」
(´゜ω゜`)「そして僕と天国へ行こうじゃないか!」
(;゚∀゚)「ヤベェ! コイツ、目が逝っちまってる!!」
( ^ω^)「ギャース!」

突如として強姦魔に変化したショボンを、
ジョルジュが必死で取り押さえる。


110 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/24(金) 23:25:15.29 ID:K6jRye1L0

('A`)「まぁいい。ブーン、次に会う時が最後だ。その時が決戦になるだろう」
( ^ω^)「一人だけ格好つけるんじゃねぇ――!」

勝手に捨て台詞を言って、ドクオは夕方の空に消えていった。

(;^ω^)「アイツ……何しに転校して来たんだお?」

今度は的確な疑問でした。


第三話、おーわり(サブタイトルの突っ走りには謝ります)


142 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:32:55.05 ID:Lv2MJJzl0

第四話、衝撃! 友の裏切り


今日は日曜日。
先日は色々ありすぎて、かなり久々の日曜日な気がする……。
寝起き眼のままプリキュアを拝見し、またベッドに戻る。

( ´ω`)「うぅ……」

さっきのプリキュアの内容なんだったっけ?
3歩歩いて忘れてしまったブーンは、シーツを首元まで上げて眠りにつく。

クーが監督としての初作品となった
『冷静と情熱の間にコーヒーを注げば、左半分が冷たくて右半分が温かくなるかな?』
は、総動員数100万人を超え、今も右肩上がりだ。
(第三話の前半あたりが映画の撮影だったのです)


143 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:36:09.75 ID:Lv2MJJzl0

( ´ω`)「あぅあぅあぅ……」

今頃……異次元に放られた相棒は何処へ?
思いっきりため息を吐くが、それは外の大雨にかき消されるようだった。

『ピンポーン。織田信長』

( ´ω`)「こんな朝早くに誰だお?」

母親が出てくれるだろうと思ったが、そういえば両親は二人して出かけていた。


144 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:37:12.70 ID:Lv2MJJzl0

( ´ω`)「仕方ないお」

ゆっくり起き上がって階段を下りていく。
その間にもピンポンは連射され、ブーンの苛立ちを募らせていった。

( ´ω`)「こんな朝早くに誰だお!!」

勢いよくドアを開ければ、自分と同じ歳ほどの女の子がいた。

(*゚ー゚)「こんにちは。私は魔法協会の者です」
( ´ω`)「……コレ、どこのエロゲ?」


145 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:40:32.92 ID:Lv2MJJzl0

とりあえず何らかのフラグが立ったのかもしれないと、ブーンは女の子を家の中に入れた。

( ^ω^)「どどどどど、どうぞですお」
(*゚ー゚)「ありがとうございます」

こんなシーンに慣れていないブーンは、適当に入れたコーヒーを出す。

( ^ω^)(うぉおお! こんな可愛い子が訪ねてくるなんて、人生捨てたもんじゃないお!)

喜ぶブーン。

(;^ω^)(でも、これからどうすればいいんだお?
     コーヒーに媚薬は仕込んだし、後はアッチから乱れてくれれば
 作戦は次の段階へ行けるお)

犯罪です。やめましょう。


147 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:44:06.77 ID:Lv2MJJzl0

(*゚ー゚)「早速で悪いのですが、お話があります」
( ^ω^)「お? お話しですかお? その前にコーヒーどうですかお?」
(*゚ー゚)「私、コーヒー嫌いなんです」
(;^ω^)「そ、そうですか」

作戦の失敗を悟ったブーンは、仕方なくしぃという少女の話を聞くことにした。

(*゚ー゚)「本当は一般人にこういう事を話すというのは禁止なんです。
    でも、アナタの場合は例外なんです」
( ^ω^)「??? いきなり言われても意味不明だお」
(*゚ー゚)「あぁ、ごめんなさい。私、話すの苦手で」

人差し指で頬を掻くしぃの姿は可愛らしく、ブーンは欲情をMAXまで上げた。
しかし、それを表すモノが消失しまっている今では、どうしようもできない。
今頃思い出して、ブーンは思いっきりため息を吐いた。


148 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:47:00.37 ID:Lv2MJJzl0

(*゚ー゚)「えと……それでですね」
( ^ω^)「はいはい」
(*゚ー゚)「以前……えっと、つい最近の事なんですが、
     私達『魔法協会』の秘宝である杖が紛失したんです」
( ^ω^)「杖ですかお?」

ブーンの脳内では、杖=炎とか出せる武器として『杖』という代物が記憶されている。

(*゚ー゚) 「それで、その杖が一匹の犬の手に落ちたらしいのです」
( ^ω^)「犬ですかお?」
(*゚ー゚)「紛失したのは我々の不手際なんですが……。
     その杖は所持したものに何らかの影響を与えてしまうのです」
( ^ω^)「ほうほう」

女の子と仲良くなるには『話に合わせるべし』と前に本で読んだブーンは、
単純な相づちを返すだけだった。
これでも話に合わせているつもりなのだろう。


149 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:50:19.76 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「それで、先週あたりにその杖が使用された波動が察知されました」
( ^ω^)「ほえ〜それはどえらい事ですお」

童話を聞くような態度で、ブーンは笑顔を見せたままだ。

(*゚ー゚)「ココからそれが感知されたんです」
( ^ω^)「おお〜! それは凄いですお!」



(;^ω^)「お……?」

流石のブーンでも、しぃの言いたい事が分かり、
それがヤツに繋がるという事も直感できた。


150 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:52:52.00 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「今、杖を所持しているのはアナタの飼い犬です」
( ゜ω゜)「なんだってぇぇい!!!!」

ご近所に響くほどの大声を上げ、ブーンは唖然とその場に呆けた。

( ゚∀゚)「おいブーン。大丈夫か!?」
( ^ω^)「ハ……ジョルジュにショボン。何でここにいるんだお?」
(´・ω・`)「君の事が気になってね。
     自殺でもするんじゃないかと思って来てみれば叫び声が聞こえたんだ」
(;^ω^)「こんな体のまま死にたくないお。
     『チンコが無くなったから死ぬ』なんて間抜けすぎるお」


こんな大雨の中やって来てくれた友に感謝しつつ、ブーンはしぃに目を向けた。



151 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:55:40.19 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「彼らも事情を知ってるんですね」
( ^ω^)「そうだお」
(*゚ー゚)「そう……ですか」

仕方がないが、ジョルジュ達にも内容は説明しなければならない。
しぃは先程の説明を行うと、フゥと一息ついた。

( ゚∀゚)「魔法か……信じられないけど、犬が喋るって事実があるしな」
(´・ω・`)「で、僕達にそれを取り返せと?」
(*゚ー゚)「お願いします」

姿勢正しく頭を下げた少女を前にすれば、男三人は無視するわけにはいかなかった。


152 名前:VIP足軽i[] 投稿日:2006/11/25(土) 19:57:57.25 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「じゃあ、探しに行くお! このままツルペタなんて嫌だお」
( ゚∀゚)「よっしゃ! 俺達も協力するぜ!」
(´・ω・`)「…………」

張り切って玄関へ向かうブーン達。
しかし、ショボンは乗り気じゃなかった。
このままブーンが元通りになるのはおもしろくなかったが、

(´・ω・`)「ブーンの萎れた顔は見たくないし……いいか」

そこにあったコーヒーを飲み干して背中を追った。


153 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:01:31.94 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「あの、探しに行くって……心当たりはあるんですか?」

玄関で靴を履くブーン。そういえば、まだパジャマ姿のままだ。

( ^ω^)「……あるお」

しかしそれはスルーして、ブーンは哀しい表情を浮かべた。

( ^ω^)「一緒によく散歩に行った場所があるんだお……僕達の思い出の場所が」

その表情から、しぃは人間と犬を超えた絆を感じていた。

( ^ω^)「さぁ、行くお!」

ブーンはバンッ! と勢いよくドアを開けた。


155 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:06:09.01 ID:Lv2MJJzl0
川 ゚ -゚)「…………」
( ^ω^)「…………」

そこには、自分の家の前をウロウロしているクーがいた。

( ゚∀゚)「お? 須名さんじゃん」
(´・ω・`)「奇遇……じゃ、なさそうだね」
川 ゚ -゚)「そうだ。君達が行動を起こすのをずっと待っていた」

堂々と言ってみせたクーに、頼りがいさえ感じてくる。

(*゚ー゚)「あの、彼女は?」

しぃがブーンの横顔を覗き込みながら言った。

(;^ω^)「そ、それは……」

ブーンは答えることができない。


156 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:08:15.66 ID:Lv2MJJzl0
自分にはクーという女性がいるのに、こんな少女を惚れさせてしまったと考えていたのだ。
どうしようかと悶絶している間に、しぃはクーにも説明をしている。

( ^ω^)(僕は最低の男だお。こんな美少女二人を恋の嵐に巻き込んでしまったお)

完全なる勘違いだったが、クーを含めた5人は『思い出の場所』に向かった。

( ^ω^)「ここだお」
( ゚∀゚)「ここって……」
(´・ω・`)「ゲーセンだね」

こんな所が思い出の場所……。本当にいるのか?
とブーンを除く全員が思ったが、彼は早々に中へ入っていった。
一同も中に入ってドクオを探してみる。


157 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:14:30.43 ID:Lv2MJJzl0
『負けちゃった〜。いいよ、脱がせて……』
(*'A`)「フヒ……フヒヒヒヒ」
川 ゚ -゚)「あ、いた」

クーの声が示す方を見てみると、
自分が麻雀のルールが分からないからといって、
他人がやっている脱衣麻雀を覗いているドクオがいた。


158 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:19:17.47 ID:Lv2MJJzl0
(*'A`)「フヒヒヒヒ」
(*^ω^)「おっおっお」

二人は並んで脱衣麻雀を覗く。
やっているお兄さんは、直立二足歩行をしている犬に驚いたが、
気にせずにプレイを続けた。

『わぁ〜い。勝った〜』

その時、次はスカートを脱ぐはずだった対戦に、お兄さんが負けてしまった。


159 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:21:07.42 ID:Lv2MJJzl0
(♯゜ω゜)「きっさまぁ―――!!」
(♯'A`)「ゆ、許さん!」

二人は見事なコンビネーションアタックを見せ、
お兄さんをお姉さんに変えてしまいました。

(*゚ー゚)「あ、あれは!!」
( ゚∀゚)「例の魔法の杖か!」

ブーンが羽交い絞めをし、ドクオがスターロッドでお兄さんをキュポニングした光景。

川 ゚ -゚)「あれじゃあ、ブーン君も同罪だな」

お兄さん……いや、お姉さんは泣きながらゲーセンを出て行き、第二の人生を始めました。


160 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:23:49.77 ID:Lv2MJJzl0
( ,,゚Д゚)「な、なぁカーチャン」
J( 'ー`)し「ん? どうしたんだい?」

家に帰ったお兄さんだった人は、早速お母さんに話しかけました。

( ,,゚Д゚)「女の子、欲しいと思ったことあるか?」
J( 'ー`)し「そりゃあ、あるわ。アンタにも可愛い妹を作ってあげたかったけどねぇ」
( ,,゚Д゚)「オレ……オレ、女になっちまったんだ」
J( 'ー`)し「…………」


161 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:26:30.09 ID:Lv2MJJzl0






J( ゜Д゜)し「アンギャ――――――!!!」





あまりに驚いたカーチャンは、ギコに女としての喜びを指導しましたとさ。


162 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:28:34.78 ID:Lv2MJJzl0
('A`)「フン。よく来たな……今度は大勢の仲間連れか」
( ^ω^)「今度こそ……今度こそ相棒を返してもらうお!」
('A`)「まぁいいだろう。じゃあ、かかって来い!」
( ゚∀゚)「ってか、こんな所で対決したら迷惑だろ。外行こうぜ」
(;'A`)「え? 絶対ヤダ」

ドクオは震えながらゲーム台にしがみつく。

( ^ω^)「ホラ! ドクオ、さっさと行くお!」
(;'A`)「ヤダヤダヤダ――!」

ブーンとジョルジュに引っ張られながら外に出されたドクオ。


163 名前:VIP足軽j[] 投稿日:2006/11/25(土) 20:30:54.81 ID:Lv2MJJzl0
大雨の雫が体に降りかかり、その一滴が鼻先を濡らす。
その時、ドクオに変化があった。

('A`)「ウ……ウォオオオオオ!!」

漆黒のオーラが渦巻き、牙が剥かれ、白目を剥くドクオ。

(;^ω^)「あっ、コイツが狂犬病だって忘れてたお!」
川 ゚ -゚)「狂犬病にかかると水を嫌がるらしいな」
(;゚∀゚)「チョ、お前飼い主として失格!」

このまま誰かに噛みつきでもすれば、ブーンが訴えられてしまう。


165 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:00:43.52 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「違います! これは、杖がワンちゃんの自我を吸い取ってるんです!」
川 ゚ -゚)「いや、明らかに狂犬病だ。撃ち殺すか?」
( ^ω^)「手伝いますぜ、旦那」

元も子もないのでやめてください。

( ゚∀゚)「それで、自我を吸い取るってどゆこと?」
(*゚ー゚)「杖は魔力を所持者から吸い取ります。
しかし、魔法に教養がない人物(雑種犬:雄)が杖を所持していれば、
変わりに本人の何かを吸い取ってしまうんです」
( ^ω^)「アーンビリーバボー」
川 ゚ -゚)「抑える方法はないのか?」
(*゚ー゚)「仕方がありません。私の魔法を使います」

しぃは自分の杖を出現させて、ドクオに近づく。


166 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:05:36.37 ID:Lv2MJJzl0
すると、腰を軽く落として、

(*゚ー゚)「牙突・零式!!」
('A`)「オゲッ……○×□△☆▽!!!!!!!」
( ^ω^)「魔法じゃねえ!!!!!」

牙突・零式はドクオの股間に直撃した。
男としての究極の痛み、ブーンとジョルジュは自分の股間を咄嗟に抑えた。

('A`)「ピクピクピク……」

ドクオは口から泡を吹きながら、その場に倒れこんだ。


167 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:08:01.16 ID:Lv2MJJzl0
一同は彼を担いで、そこら辺のマンガ喫茶に入る。

(;'A`)「いや、ですからね……。
    勝手に散歩に行って野外プレイをしているカップルを一通り眺めた後、
    この杖を拾ったって訳で」
(♯^ω^)「テメェ、ご主人様に内緒で何やってんだお!」

2・3人用の小部屋に6人がギュウギュウになる。
ドクオは観念したのか素直に真相を話した。

(*゚ー゚)「では返してもらえますね」
('A`)「はい……」

ドクオは渋々杖を渡そうとした。


169 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:10:37.51 ID:Lv2MJJzl0
( ゚∀゚)「一件落着。これでブーンのアソコも元通り。やったな、ショボン」
(´・ω・`)「…………」
( ゚∀゚)「ショボン?」

ブーンの家を出てからショボンの様子がおかしかった。
それが、今になって強調される。

(´・ω・`)「うぅ……ウ……」

小刻みに体を震えさせ、瞳も正気をなくしていく。

(´゜ω゜`)「アアアアアアアアア!!!!」

突然だった。彼の体をドクオと同じ漆黒のオーラが渦巻く。
決して狂犬病ではない。


170 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:12:31.26 ID:Lv2MJJzl0
(;'A`)「なんだコイツ。キメェ……あ!」



('∀`)「ハ〜ハッハッハ! やっと目覚めたな、我が同士よ!」

思いついたようにドクオが高らかに笑う。

( ^ω^)「ゼッテーウソだろ?」
('A`)「……メンゴ」


第四話、おーわり(サブタイトルの突っ走りには謝ります)


174 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:28:57.34 ID:Lv2MJJzl0
第五話、終焉! さようなら……ドクオ


(´゜ω゜`)「ウワァアアアアアア!」

ショボンを渦巻くオーラは周りの本やパソコンを吹き飛ばし、客をも飛ばしていく。

(;゚∀゚)「一体なんだってんだ!? コレも杖のせいだって言うのかよ!」
(*゚ー゚)「わ、分かりません。杖が第三者にまで影響を及ぼすなんて、
協会の歴史にはまったく!」

烈風を両腕で庇いながら、一同はショボンの変化に驚愕する。

川 ゚ -゚)「チィ! やるしかないと言うのか」
( ゚∀゚)「まってくれ! アイツはなにかに操られてるんだ!」
川 ゚ -゚)「なにか?」
(*゚ー゚)「ブーンさん、何か心当たりは!?」

慌てる三人。


175 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:30:37.03 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「あ〜無いお。ドクオは?」
('∀`)「ないない。あるわけないじゃん」
( ^ω^)「だよね〜」

二人は飛び散った本の中からエロ本を探し出し、一緒になって読んでいた。

(;゚∀゚)「ど、どうすりゃいいんだ!」
(´゜ω゜`)「う……ぅう」

ゆっくりコチラに歩み寄ってくるショボン。


176 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:33:26.05 ID:Lv2MJJzl0
( ゚∀゚)「ショボン! 正気に戻れ!」
(´゜ω゜`)「アハァン!」
( ゚∀゚)「……?」

ショボンの腕を掴んだ瞬間、彼から喘ぎとも取れる声が漏れ出た。

( ゚∀゚)「ほ〜れ、ツンツンツン、ツツンガツン」
(´゜ω゜`)「アンアンアン、アアンノアン」

別に乳首や股間といって急所を突いたわけではないのに、ショボンは身悶えをする。

( ^ω^)「こ、これは! 全身性感帯現象!」

ブーンはハッと閃いた。


178 名前:VIP足軽ktkr[] 投稿日:2006/11/25(土) 21:38:21.09 ID:Lv2MJJzl0
(*゚ー゚)「全身……」
( ^ω^)「そうだお!
     これは、僕がしぃさんに飲ませようとしていたコーヒーに入れてた媚薬の効果だお」

一瞬、空気が止まった。

( ゚∀゚)「もう一回言ってみ?」
( ^ω^)「だから、しぃさんに飲ませようとしていた媚薬の……」

ブーンも事の重大さに気づいた。


181 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:01:20.00 ID:Lv2MJJzl0






( ゜ω゜)「しまったぁ―――――!!!」





この後、ブーンはタイーホされました。


183 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:08:34.72 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「だが断る!!」

何とか捕まりませんでした。

(;^ω^)「クッ、ドクオめ……ショボンをこんな目に遭わせるなんて!」
( ゚∀゚)「コイツ……無かったことにする気だ!」
川 ゚ -゚)「しかし、ショボン君はどうする?」
(*゚ー゚)「私に任せてください!」

バッと前に出たしぃ。そして、腰を軽く落とすと、

(*゚ー゚)「牙突・零式!」
(´゜ω゜`)「オジャパメ――――ン!!!」

ショボンは色んな意味で果てた。


184 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:13:03.35 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「ショボン……安らかに眠れ。
     ドクオ、お前だけは許さないお……」
(;'A`)「え? オレはまったく関係ないだろ」
( ^ω^)「うるさいお! すべての元凶はお前なんだお! 死ねぇ!」

ブーンはスーパーサイヤ人になって、とてつもない光弾を撃ちだした。
光弾はドクオに直撃のコース。
最早、異次元に飛ばされた相棒を助けるためという目的は覚えているようで忘れている。

川 ゚ -゚)「ムッ?」

光弾は何もなかったかのように消え去った。
ドクオの目の前にはスターロッドがあり、それがバリヤーとなったのだ。


185 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:15:43.02 ID:Lv2MJJzl0
(;^ω^)「な、なんだお?」
(*゚ー゚)「……目覚めてしまった」
( ゚∀゚)「目覚めた? どういうことだ!?」
(*゚ー゚)「あの杖だけは特別なんです。元々強力な魔法使いを封じ込めた杖ですから」
川 ゚ -゚)「その魔法使いが目覚めたと?」
(*゚ー゚)「……はい」

しぃが呟いた瞬間、スターロッドは輝きだした。

\・∀・/「ヌハハハハ! 久しぶりのシャバじゃい!」

スターロッドの先端に目と口を書いただけの物体が目の前にいた。

(;^ω^) (;゚∀゚) (;*゚ー゚)「うわぁ……」

正直な感想が漏れた。


186 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:18:09.61 ID:Lv2MJJzl0
\・∀・/「何だこの野郎! 文句あんのか!」
(♯^ω^)「大有りだこの野郎! ラスボスがこんなんじゃ、どうやって
終わればいいんだお!」

ブーンはスターロッドを持って、ブンブン振り回す。

\・∀・/「や、やめて! 目が回る!」
(♯^ω^)「僕のアソコを返せ―――!」
\・∀・/「いいよ〜」



( ^ω^)「……いいの?」

スターロッドは素直だった。


187 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:22:28.41 ID:Lv2MJJzl0
\・∀・/「ピーリカピリララポポリポペーペルトー(うろ覚え)
     少年のアソコよ、元に戻れ〜」

スターロッドの頭から出た光りが、ブーンの股間を包む。

\・∀・/「確認したまえ、少年」
( ^ω^)「モロチンだお」

ブーンはズボンを引き下げた。
しぃは手で顔を覆ったが、クーは興味津々で見つめている。


188 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:25:24.97 ID:Lv2MJJzl0






( ゜ω゜)「ダイターン、カムヒア!!!」







189 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:28:58.76 ID:Lv2MJJzl0
と、叫びたくなるぐらいブーンはビックリした。
そこには、チチンではなく、本物のママンがあったのだ。

( ^ω^)「テンメェ! こんな付けられても困るお!! でも本物見れてラッキー!」
\・∀・/「す、すまん。やり直す。カメルクーラルクーラリロリポップン!」

また光りが股間を包む。
そして、

( ゜ω゜)「ヤッタ――――――!!! 戻った―――――!!!」

ついにブーンの相棒が在るべき場所に戻ってきた。


191 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:33:58.69 ID:Lv2MJJzl0
( ゚∀゚)「やったな! ブーン!」
( ^ω^)「ありがとうありがとう。正真正銘、僕のダイターンだお!
      これで参議院議員にもなれるお!」

ブーンは拍手をしてくれる観衆に手を振る。

川 ゚ -゚)「フゥ……これで一安心だな」
( ^ω^)「須名さんもありがとうだお」
川 ゚ -゚)「いや、私も目的が達成できた」
( ^ω^)「目的?」
川 ゚ -゚)「あぁ、赤ん坊の頃にされたらしんだが……。
     私も大切な所を異次元に飛ばされていてな」
( ^ω^)「それって……」
川 ゚ -゚)「さっきのだ」
( ^ω^)「…………」


192 名前:VIP足軽l[] 投稿日:2006/11/25(土) 22:35:11.44 ID:Lv2MJJzl0






( ゜ω゜)「アスべ―――――スト!!!!」







197 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:08:10.41 ID:Lv2MJJzl0
ブーンは思いっきり鼻血を吹いた。
その鼻血はヤムチャと対戦している(略)勝利した。

(*゚ー゚)「あの、杖さん。協会に帰ってくれませんか? 皆心配しているんです」
\・∀・/「お主も可愛いのう。まぁ、女の子の頼みは断れんわ」
(*゚ー゚)「ありがとうございます」

しぃはスターロッドを抱えて魔法協会への扉を開き、呆然としているドクオに声をかける。

(*゚ー゚)「ドクオ君、アナタも行きましょう」
(;'A`)「え? ヤダよ」
(*゚ー゚)「でもアナタはもう犬として、この世界では生きられないのよ」
('A`)「……大丈夫だよ。水木一郎として生きるから」
(*゚ー゚)「無理よ」
('A`)「じゃあ影山ヒロノ……」
(*゚ー゚)「無理よ」

ドクオはチラリとブーンを見た。
例え股間を突きつけられても、命を賭けた戦いをしても、ブーンは大切なご主人様なのだ。


198 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:10:55.64 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「ドクオ……大丈夫だお。また僕の家に来ればいいお」
('A`)「ブーン……本当にいいのか?」
( ^ω^)b「チョベリグだお」
(;'A`)「古っ!」

ブーンはドクオの頭を撫でてやった。

\・∀・/「勿体無い。協会にはAクラスの女の子が一杯いるのに」
('∀`)「行きます!」
(;^ω^)「チョ、このダメ犬! ってか僕も連れてって!」
(*゚ー゚)「部外者はダメなんです」
( ゜ω゜)「チョベリバ……」

ドクオはしぃの背中について扉をくぐる。


199 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:16:28.61 ID:Lv2MJJzl0
( ^ω^)「ドクオ……まぁ、お前といた何年か……楽しかったお」
('A`)「俺は楽しくなかった」
(;^ω^)「チョ!」
('A`)「やっぱり……それなりに楽しかった」
( ^ω^)「……帰ってくるんだお」
('A`)「その内な」

そして、扉が閉まりきった。
ブーンは消えた扉を眺めながら、一筋だけ涙を流す。

( ゚∀゚)「……なんか、訳の分からん数日だったな」
川 ゚ -゚)「でも楽しかった」
( ゚∀゚)「……だな」
( ^ω^)「うん。楽しかったお」

3人はマンガ喫茶に損害賠償請求されては敵わないので、ショボンを置いて逃げました。


201 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:20:31.96 ID:Lv2MJJzl0
翌日。

( ゚∀゚)「昨日、またほしのあきでやっちゃったよ!」
(´・ω・`)「僕はきんに君でやったよ」
( ^ω^)「僕は……」



( ^ω^)「僕は、いつも通り須名さんを想像しながらやったお!!」

教室中に響く声、クラスメイトのリアクションは相変わらずだった。
でも元から気にしていない。


202 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:23:10.26 ID:Lv2MJJzl0

ξ゚听)ξ「は〜い、ホームルーム始めるわよ〜」

いつも通りに、ツンの声で学校が始まる。

ξ゚听)ξ「今日は1stの日か……。
     っと、その前に。また新しい友達がやってきました〜。入ってどうぞ〜」
( ゚∀゚)「なんか嫌な予感がするな……」

呼び声と共に、ドアが勢いよく開いた。

( ゜ω゜)「な……な……な……」

ブーンは目を見開いた。

( '∀`)「は〜い! ドクオっていいま〜す! 犬と人のハーフです。よろ乳首〜!」
\・∀・/「は〜い! スターロッドっていいま〜す! 
キュポンキュポンと人のハーフです。喜びチンコー!」


203 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:26:38.96 ID:Lv2MJJzl0






( ゜ω゜)「南原バンバンバ―――――ン!!!!!」







207 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:34:33.51 ID:Lv2MJJzl0
(♯゜ω゜)「お前ら何やってんだお! 昨日感動の別れをしたばっかりだお!」
( '∀`)「協会抜け出してきちゃった」
\・∀・/「だって……女の子だもん」
(♯゜ω゜)「74回死ね!」

平然としていっている犬とキュポンキュポン。
ブーンはついスーパーサイヤ人になってしまった。

川 ゚ -゚)「まったく。また協会のヤツが来てしまうぞ」
( ゚∀゚)「いいんじゃねぇのか。おもしろくなりそうだし」
(´゜ω゜`)「またブーンの股間が……ウフフフフ」

黄金に輝く彼を見つめながら、各々が笑みを見せる。


208 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:36:42.61 ID:Lv2MJJzl0
(♯゜ω゜)「さっさと帰りやがれ!」
( '∀`)「そんなこと言っていいのかな〜? やっちまえ、スターロッド!」
\・∀・/「あいあいさ〜」



( ゜ω゜)「キャ―――――――!!!!!!」

また一騒動起きそうですね。


( ^ω^)ブーンと犬→('A`) おーわり


209 名前:VIP足軽mp3[] 投稿日:2006/11/25(土) 23:39:20.24 ID:Lv2MJJzl0
完結です。
読んでくれた皆さん、ありがとうございました。




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