220 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:54:36.40 ID:sf5DGJ3+0
（ ＾ω＾）と(*ﾟｰﾟ)の恋がはじまるようです
第７話「決めたのは私、決められたのはあなた」
221 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:55:08.00 ID:sf5DGJ3+0
( ,_ﾉ`)「かあさん。」
J( 'ｰ`)し「なに？ブーンのこときになってるの？」
( ,_ﾉ`)「そ、そうなんだ。やっぱり無茶言ったかなぁー。」
J( 'ｰ`)し「あれくらいいわないと、ブーンは鈍感だから気づかないわよｗ」
( ,_ﾉ`)「そっか。俺、かあさんと結婚できて幸せだ。」
222 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:55:29.42 ID:sf5DGJ3+0
J( ‘-`)し「なにいってるのいきなりｗ」
( ,_ﾉ`)「この気持ちを、ブーンにも味わってほしい。」
J( 'ｰ`)し「うーん･･･そうね。若い頃のあたしたちは大変だったしｗ」
( ,_ﾉ`)「だな。決められた付き合いなんてうんざりだよ。」
そういうとトーチャンはタバコをとりだす。
J( 'ｰ`)し「ブーンなら大丈夫よ。あんなにいいお友達がたくさんいるんだもの。」
カーチャンは普段の事のようにタバコに火をもっていく。
( ,_ﾉ`)「ありがとう。」
223 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:55:54.58 ID:sf5DGJ3+0
トーチャンはタバコをくわえながら、一人微笑んでいる。
若かりし頃に自分では破れなかった壁を、息子が今破ろうとしている。
( ,_ﾉ`)「饅頭に焼酎にタバコ・・・・それにカーチャン。」
( ,_ﾉ`)「ついてるな、今日は。」
224 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:56:16.39 ID:sf5DGJ3+0
-ブーンの部屋-
（ ＾ω＾）「ブーンはどっちと一緒にいたいんだお？」
（ ＾ω＾）「どっちも一緒にいたいお。
・・・・でも、そのままじゃいけないってトーチャンはいってた。」
一人机に突っ伏しブツブツと言っているブーン。
考えていることが口に出てしまう、うそのつけない人間。
226 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:57:03.59 ID:sf5DGJ3+0
ツンのことを考える。
女の子の友達がいない自分に、わけ隔てなく接してくれたツン。
ドクオと三人。
いつも一緒じゃないと何か欠けたように感じてしまう。
日常の一部になっている。
それがツン。
227 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:57:23.96 ID:sf5DGJ3+0
大切。
228 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:57:51.29 ID:sf5DGJ3+0
しいのことを考える。
どこか懐かしい。
僕のことを知ろうとしてくれている。
僕も知りたい。
しいの事をもっと知りたい。
ブーンの考えはいつもそこに行き着く。
230 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:58:14.14 ID:sf5DGJ3+0
気づくとブーンは涙を流していた。
（ ；ω；）「うっぐ・・・。」
（ ；ω；）「どうすればいいんだお・・・。」
（ ；ω；）「でも・・・泣いてちゃいけない気がするんだお・・。」
231 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:58:41.64 ID:sf5DGJ3+0
ブーンはバッと立ち上がる。
そして棚に並べてあるお気に入りのバーザムのガンプラを手に取る。
（ ＾ω＾）「・・・・決めたお！！！！」
（ ＾ω＾）「ブーンは決めたお！！！！」
ガンプラを持ったままトーチャンとカーチャンがいる部屋へと行った
232 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:59:10.94 ID:sf5DGJ3+0
（ ＾ω＾）「トーチャン！！カーチャン！！！」
（ ＾ω＾）「ブーンは決めたお！！！」
( ,_ﾉ`)「・・・。そうか。俺は、ブーンに苦しいことを強いたのかもしれない。」
( ,_ﾉ`)「しかし、それで後悔しないのなら、日曜日は楽しんで来い、ブーン！」
カーチャンは横で微笑んでいる。
233 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 18:59:38.98 ID:sf5DGJ3+0
（ ＾ω＾）「了解だお！！明日、@#!+にチケットを渡してくるお！！」
そういうとブーンはドタドタと自分の部屋へと戻っていった。
バーザムはテーブルにおいたままだった。
234 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 19:00:06.11 ID:sf5DGJ3+0
( ,_ﾉ`)「あいつは、みんなを愛してしまう人間なんだ。
でも、すべての人に均等に愛するってことは、やっぱり誰かを傷つけてしまう。」
( ,_ﾉ`)「だから、今気づかせるべきだったんだな。」
J( 'ｰ`)し「でも、どちらかを選ぶってことは、どちらかを傷つけるってことよ？とうさん。」
235 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 19:00:26.80 ID:sf5DGJ3+0
( ,_ﾉ`)「それが、今、一つの壁を打ち破ったブーンが直面するもう一つの壁だな。」
J( 'ｰ`)し「一つ壁を破れたってことは、もう一つくらいなんてことないわよ。」
J( 'ｰ`)し「あたしたちの息子よ？」
タバコの煙を吐き出しトーチャンは言う。
( ,_ﾉ`)「俺の血を受け継いでるってのが一番不安なんだよなｗ」
J( 'ｰ`)し「あらあらｗ」
237 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 19:00:47.44 ID:sf5DGJ3+0
布団にくるまったブーン。
（ ＾ω＾）「・・・・ZZZ。」
ツン。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「・・・ブーン。」
しい。
(*ﾟｰﾟ)「・・・。」
チケットは誰の手に渡るのか。
第７話「決めたのは私、決められたのはあなた」完
238 名前： 果樹園経営(大阪府)[] 投稿日：2007/03/13(火) 19:02:06.03 ID:sf5DGJ3+0
おまけ７
（ ＾ω＾）「むにゃむにゃ・・・・。」
（ ＾ω＾）「あれ・・・？」
（ ＾ω＾）「・・・・・力士・・・・。」
（ ＾ω＾）「・・・・ZZZ」
おまけ７完
【関連】
一気読み
第一話
-
第二話
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第三話
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第四話
-
第五話
-
第六話
-
第七話
-
第七.五話
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