( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^)が空を行くようです 第十一話 「ハレ晴レユカイ」〜

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95 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [] 投稿日:2006/12/01(金) 20:11:15.95 ID:RqeA51oa0
第十一話 「ハレ晴レユカイ」

気乗りしないまま、ただ流されるがままに「VIP」に加わったブーンは
その日々の充実ぶりにとても驚いていた。
もともと海賊狩りという合法スレスレの仕事で有名な「VIP」は、
ブーンとツンを向かい入れた際の「トップページ」空域での戦闘でめでたくお尋ね者となり、
その後、地図にも載っていないような小さな島々を点々とする生活を送っていた。
その間に数度、「VIP」は連合軍の小艦隊と戦闘を行った。
しかし、もともと戦争の無いこの世界の、演習のみを行う連合艦隊の小隊の相手なぞ、
海賊狩りで実践を経験し、日々の訓練を怠らない「VIP」の乗組員にとっては
赤子の手をひねるも同然のことだった。
まるで教科書に書かれたかのような画一的な飛行しかしない連合艦隊。
そんな彼らに比べれば、海賊やそれから自分達の町を守る自警団の飛行機械の方がまだ手ごわい。
そんな中、海賊狩りの業務も何回か行われたわけだが、
「売られた喧嘩を買っているだけ」との艦長の弁明に違わず、
「VIP」は相手に攻撃を受けてからしか動き出さなかった。
もっとも、壊滅させた海賊船に乗り込んでちゃっかり金目のものを頂いてくるあたり、
海賊狩りの異名に恥じない行為ではあるのだが。

97 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:12:26.46 ID:RqeA51oa0
それらの戦闘の際に特に活躍したのが、戦艦「VIP」ご自慢の飛行機械部隊である。
どいつもこいつも常人離れした操縦技術の持ち主で、
彼らに比べはるかに未熟で荒削りなブーンとツンは一度も実戦に出ることは無く、
そんな彼らの飛行を、艦内から呆然と眺めるだけだった。
特に、赤と青。
ブーンが「ダンスしているようだ」と評した二機の単座式飛行機械の動きは、
異常を通り越してもはやこの世のものとは思えないものだった。
こんな彼らの相手になる者など、
数個師団の連合艦隊か、軍事国家メンヘラのラウンジ艦隊以外には考えられなかった。
そんな半年の間にブーン達が行ったことといえば、艦内での雑用、
そして、赤と青、二機の飛行機械のパイロットに日夜しごかれることだけ。
そして、今日も地図にも載らない小さな島に停泊した「VIP」の上空では、
赤と青、二機の飛行機械にしごかれながら空を舞う二人の姿がある。

99 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:14:39.89 ID:RqeA51oa0
  _
( ゚∀●)「おーし!ご苦労さん!!
     着艦だけは一流だな!お二人さん!!」

訓練を終えた二人が甲板に降り立つと、いまや日常の一部となった眼帯男の声がした。

( ^ω^)「おっおっおwww照れるお!!」
ξ#゚听)ξ「皮肉言われてんのよ!!」

そう言って、幼馴染の頭上に拳骨を落とすツン。
直後に頭を抱えてうずくまるブーン。
彼らの日常がどれだけ変わろうが、このやり取りだけはまったく変わらないようである。

('A`)「はいはい、あんた達どきなさい!赤と青が着艦するわよ!!」

毒男の声に三人は甲板の隅へと移動した。
その直後、甲高いエンジン音を響かせながら姿を現した二色の単座式飛行機械。
二機が華麗に着艦すると、そこから二人のパイロットが降りてくる。
ブーンとツンは後ずさりして二色の飛行機械を迎えた。
この二機の着艦を見れば、さっきジョルジュに言われた「着陸だけは一流」という褒め言葉も霞んで見える。

101 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:17:14.44 ID:RqeA51oa0
('∀`)「ぶほほほほwwww教習、お疲れ様!!」

華麗に着陸した二機に、毒男が声をかける

川 ゚ -゚)「教習か……まったくだ」
( ´∀`)「そう言うなモナー」

『赤』のパイロットの女、『青』のパイロットの男は慣れた様子で飛び降りると、
すぐさまブーンの所へと歩いてくる。

川 ゚ -゚)「ブーン、相変わらずループの軌道がなっていない。
    あれでは敵機に落としてくれといっているようなものだぞ」

ヘルメットを取りながら言ってくる女に、ブーンもツンも身を固めてしまう。

(*^ω^)「あうあう……」
川 ゚ -゚)「なんだ、その返事は?」

整った顔立ちの彼女は、細い漆黒の瞳でブーンの眼を射る。

102 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:19:50.25 ID:RqeA51oa0

( ´∀`)「でもクー、二人とも上達してきたモナー」
川 ゚ -゚)「モナーは黙っていろ」
( ´∀`)「……」

二人の教官として訓練をしてくれるクーとモナー。
飛行技術には自信があったブーンだが、
そんな彼のマニューバは「それらしく見せかけたもの」とクーに一蹴されてしまっている。

川 ゚ -゚)「それと、あのロールは何だ?
    あれで弾丸が避けられると思っているのか?」
(*^ω^)「おー、すんまそん……」

シュンとする少年だったが、
本質がドMな為、ストレスになることはないだろう。

103 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:20:51.98 ID:RqeA51oa0

川 ゚ -゚)「次は……」

そう言って、クーの視線はツンの方へ。
「そら来た!」と言わんばかりに彼女は眉をひそめた。

川 ゚ -゚)「ツン、お前は状況把握が甘すぎる。
    ナビがそんなだったら実戦で真っ先に落ちるぞ?」
ξ゚−゚)ξ「……」

随分高圧的な言い方だが、クーの言う事は核心を突いている。
ツンは何も言い返せずに、ブーン同様シュンとしていた。

川 ゚ -゚)「いいか?
    副座式飛行機械にとって、ナビとは命を握る大事な『眼』だ。
    ゆめゆめそれを忘れるな」

105 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:23:09.10 ID:RqeA51oa0

( ´∀`)「まあまあ、クー。
     そのくらいにしとくモナー」
川 ゚ -゚)「……」

そんな三人の間に割って入ってくるモナーと呼ばれた中年の男性。
無骨な無精ひげと不釣合いに垂れ下がった優しげな眼を持つ彼には
ナイスミドルという形容詞がジャストフィットする。

106 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:23:48.78 ID:RqeA51oa0
( ´∀`)「わずか半年でここまでの技術を身につけるなんて大したもんだモナー。
     二人とも、そんじょそこらのパイロットなんかよりよっぽど腕があるモナー。
     自信持っていいモナー」

語尾のモナーが気になる所だが、モナーは自覚している様子もなく笑みを見せる。
その笑みに釣られて、ブーンとツンもパッと笑顔に変化した。

( ^ω^)ξ゚∀゚)ξ「「ですよねー」」
川 ゚ -゚)「調子に乗るな」
(*^ω^)ξ゚−゚)ξ「「スイマセン…」」
( ´∀`)「でも機体の安定させることに関しては、二人は抜群だモナー」
( ^ω^)ξ゚∀゚)ξ「「ですよねー」」
川 ゚ -゚)「そんなことは、一割を切る機銃の命中率をどうにかしてから言え」
(*^ω^)ξ゚−゚)ξ「「スイマセン…」」

108 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:24:54.85 ID:RqeA51oa0

そんな彼らの様子を、着艦した三機をチェックしながら眺めるオカマとジョルジュ。

('∀`)「ぶほほほほほwwwwwまたやっているわ、あの子達!」   _
( ゚∀●)「『VIP』飛行部隊名物『飴とムチ』!
     とことんけなされて、とことん褒められる!これが効くんだなー!!
     ……俺達も昔、よくやられたもんっすわ……」
('A`)「……そうだったわね」

少し悲しげな表情を見せた二人の視線の先では、
交互に浴びせられる言葉にめまぐるしく表情を一喜一憂させる少年と少女の姿があった。


110 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:26:58.29 ID:RqeA51oa0

やがて視線の先の少年達が「飴とムチ」から解放されたのを確認すると、
ジョルジュは作業を止めて彼らに近づいていく。
  _
( ゚∀●)「いよー!今日もこってり絞られたようだな!!」
(*^ω^)「まったくですお……クーさんには参っちゃいますお!」   _
( ゚∀●)「そう言うなって!
     あいつもお前らの腕を評価しているからこそ、厳しいこと言うんだぜ?」

天性の明るい性格に、このような細やかな気配りを兼ね備えたジョルジュは、
この艦のムードメーカーと呼ぶにふさわしい存在だ。
そんな彼に、同じく天性の爛漫さを持ったムードメーカー候補が減らず口をたたく。

ξ#゚听)ξ「でかい声でしゃべらないでよジョルジュ!
     散々小言を聞かされて耳が痛いっていうのに……」   _
( ゚∀●)「うひゃひゃひゃひゃwwwwそう言うなって、暴力少女!」
ξ#゚听)ξ「誰が暴力少女よ!!」   _
( ゚∀●)「あんまりブーンをぶつなよ?こいつ、バカになっちゃうぜ?」
ξ゚∀゚)ξ「おほほほほwwwwこいつがこれ以上バカになるわけないでしょ!?」   _
( ゚∀●)「おまwwww俺のかわいい弟分にあやまれwwwww」

111 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:28:14.37 ID:RqeA51oa0

そんな二人の傍で、話の種である少年は鼻をほじっていた。

(^ω^)「わー、これは立派な鼻くそですね」
(^ω^)「どれどれ、さっそくいただいてましょう」
(^ω^)「パクッ」

(^ω^)「うめぇwwwww」
  _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「何食ってんだ!」」
(^ω^)「ピーナッツです」   _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「嘘付け!!」」
(^ω^)「塩味がたまりません」   _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「黙れ!このエターナルバカ!!」」

*元ネタ:ブーンがグルメリポートをするようです

113 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:31:05.56 ID:RqeA51oa0

('∀`)「ぶほほほほwwww何食べたっていいじゃなーい!?」

いつの間に背後に回ったのか、
突然現れた巨大なオカマがツンを背後から羽交い絞めにする。

('A`)「それより早く飛行記録を提出なさいよーう!
   それがナビであるあんたの役割でしょーう?」
ξ#゚听)ξ「うるさいわね!わかったから離しなさいよ!!あたしはレディーだそ!!」
('∀`)「だーれがレディーよwwww小娘の分際でwwwwww」

羽交い絞めにされたツンはじたばたと抵抗するがオカマのたくましい腕はビクともせず、
少女の姿は「変なところ触るな!離せー!!」と言う叫び声とともに格納庫の奥に消えた。

114 名前:VIP足軽p[] 投稿日:2006/12/01(金) 20:32:28.02 ID:RqeA51oa0
  _
( ゚∀●)「あーあ、整備長に拉致されちまったな!オカマはしつこいからなぁ……
     ありゃしばらく戻ってこねーぞ!?うひゃひゃひゃひゃwwwwwwwww」

その様子を見て、腰に手を当ててゲラゲラと笑う副整備長。
彼はブーンの方に振り返ると、ニヤリと笑った。
  _
( ゚∀●)「それよりさ、いいこと教えてやるからこっちに来いよ!」
( ^ω^)「お?」

そんな彼に連れられて、少年は整備班の休憩室へと入っていった。

139 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:47:31.86 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いいか?お前ももう一流の飛行機械乗りと言っていい腕前だ!
     そんなお前が覚えなければならないことが一つある!」
( ^ω^)「おお!!」

誰もいない休憩室で、二人はお茶を飲みながらだべっていた。
ジョルジュの言葉は口上の建前といった類のそれであるのだが、
素直と言うより愚直なブーンはそれを聞いてうれしそうに笑う。
  _
( ゚∀●)「素直なことは良きことかな!」

ニヤニヤと笑いながらジョルジュは続ける。
  _
( ゚∀●)「いいか?これからお前に『一流の飛行機械乗り』の挨拶の作法を教える!!」
( ^ω^)「うはwwwwwktkr!!」   _
( ゚∀●)「そんじゃ、俺様の言うことをしっかり聞くんだぞバカタレ!!」
( ^ω^)「おいすー」

かくして、ジョルジュ長岡の「一流飛行機械乗りの挨拶講座」が始まった。


141 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:49:30.56 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いいか?まずは相手と対面してビシッと背を伸ばす!」
( ゚ω゚)「あう!」   _
( ゚∀●)「それから回れ右をして相手に背を向ける!」
( ゚ω゚)「おk!」   _
( ゚∀●)「そのままパンツごとズボンをズリ降ろし、尻を出す!!」
( ゚ω゚)「イエア!!」   _
( ゚∀●)「そして尻を相手に突き出して……」
( ゚ω゚)「ボンバイエ!!」   _
( ゚∀●)「自分の尻を両手でバンバン叩きながら白目をむき……」

142 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:49:45.18 ID:2pxu0M+S0

      人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
    Σ                           て
    Σ  びっくりするほどユートピア!        て人__人_
    Σ         びっくりするほどユートピア!      て
     ⌒Y⌒Y⌒Y)                          て
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 _______  _
 |__      ヽ( ゚∀●)ノ 
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
 | |\,.-〜´ ̄ ̄   ω > (ω^ )ノ <ウェルチ!
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、 \ ( ωヘ)
   \   \______ _\< 
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
      \||_______ |


144 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:50:32.57 ID:2pxu0M+S0


   / ̄\
  | ^o^ |  なんという勇猛さ……
   \_/    まさにこれは一流の飛行機械乗りのあいさつ!!
   _| |_
  |     |
  | |   | |
  U |   |U
    | | |
    ○○
【名前】ブームくん
【種族】ようせい
【趣味】にこにこすることと、せつめい
【仕事】とつぜんあらわれて、かんどうすることだよ
【好きな物】ひらがな。たまにはかんじもつかうよ
【年齢】20さい
【主張】 o は、はなでなく くちだよ


146 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:52:29.09 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いやー、華麗に決まったぜ!」
( ;ω;)「長岡さん!僕は今、猛烈に感動していますお!!」

股間のエレファントカシマシをブラブラさせながら、二人の男は抱き合った。
ここに今、義兄弟の契りが交わされたのだ!
そんな最中、休憩所に入ってきたモナーが一言。

(;´∀`)「お前達……何しているモナー?」
  _
( ゚∀●)「挨拶教えてたんスよ!一流の飛行機械乗りの……ね?」

そう言って、ジョルジュはモナーに目配せする。

( ´∀`)「……なるほどモナーwww」
( ゚ω゚)「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」

ニヤニヤと笑みを浮かべるモナー。
休憩室には、教えられた挨拶をうれしそうに繰り返すブーンの声だけが響いた。

148 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:53:37.00 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「ということで、この挨拶を早速実践しようと思う!」
( ^ω^)ノ( ´∀`)ノ「「いえーい!!」」

騒がしく艦内をうろつきまわる男三人。
その先頭を行くジョルジュが誰かを探している。
そんな彼は、しばらくしてお目当ての人物を見つけたようで、
ブーンとモナーを手近な一室に連れ込むと、その扉から三人はこっそりと顔を出す。
その視線の先には、一人静かに歩くクーの姿。
  _
( ゚∀●)「よっしゃブーン!逝ってこい!
     俺とモナーさんはここで見守っていてやるからよ!」
( ;ω;)「何たる慈悲深さ……僕、逝ってきますお!」

少年は駆け出した。

149 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:54:38.87 ID:2pxu0M+S0

川 ゚ -゚)「……ブーン、何か用か?」
(;^ω^)「……」
相変わらず冷静な眼で、クーは突然目の前まで走ってきたブーンを見た。
その眼に一瞬たじろいだ表情を見せる彼。
しかし緊張した面持ちの少年は、背筋を伸ばし、回れ右をすると、
意を決して、尻を出した。


           从
      (ω゚  )  て    びっくりするほどユートピア!
        ( ヾ) )ヾ て      びっくりするほどユートピア!
           < <


川 ゚ -゚)「……」

彼女は懐から静かに銃を取り出すと、
ブーンのヒップのクレバスに向けて、二度、引き金を引いた。


152 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:55:53.22 ID:2pxu0M+S0







    「アッ―――――――!
        アッ―――――――!!」










153 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:57:25.95 ID:2pxu0M+S0
  _
(;゚∀●) (;´∀`)「「ブーン!?」」

一部始終を扉の影から覗き見していた二人の男は、その銃声とともに飛び出した。
彼らの目の前には、天高くお尻を突き出してうつぶせに倒れるブーンの姿。 彼の尻の割れ目には、アナルとは別の穴が二つ開いていた。

川 ゚ -゚)「……これは貴様らの差し金か?」

その声に二人が顔を上げると、目の前には無表情で自分達に銃口を向けるクーの姿。
モナーは彼女の言葉に即答で返した。

( ´∀`)「すべての黒幕はこいつだモナー」   _
(;゚∀●)「ちょwwwwwそりゃねぇよダンナwwwwwww」
( ´∀`)「煮るなり焼くなり好きにするモナー」
川 ゚ -゚)「……では、遠慮なく」

まさにその言葉どおり、彼女は遠慮なく引き金を引いた。

154 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:58:12.31 ID:2pxu0M+S0

その数時間後。
艦内の医務室にて……

「で、どしたの?」   _
( ゚∀●)「参った参った!眉間に鉛玉ぶち込まれちまったよ!」
( ゚ω゚)「僕はお尻の穴が三つになっちゃったお!」   _ ( ゚∀●)「いいじゃん!通常の三倍の速度でうんこ出来るじゃん!!」
(*^ω^)「なんと!その発想はなかったですお!!」   _
( ゚∀●)「うひゃひゃひゃひゃwwwww
     お前のアナルすげえよ!通常の三倍の性能だぜ!!」
(*^ω^)「おっおっおwwwこれからは僕のことを『赤い彗星のアナル』と呼んでくれお!」

156 名前:内藤ホライゾン[] 投稿日:2006/12/02(土) 01:59:17.00 ID:2pxu0M+S0

その言葉に、今まで二人に背を向けて
机上のカルテに二人の症状を書きこんでいた医者らしき男が振り向いた。

(´・ω・`)「赤い彗星のアナル……」   _
( ゚∀●) (;^ω^)「「艦長wwwwあんたなぜに医者の格好をwwwwwww」」
(#´・ω・`)「バカヤロウ!今大事なのはそんなことじゃねぇ!!
      今大事なのは、ブーン君のケツの穴だ!」   _
( ゚∀●)「……艦長、あんた……まさか!?」
(´・ω・`)「艦長だけに『浣腸』……なんちゃって」

そう言うと、ショボンはあわせた両人差し指をブーンの三つのアナルに次々と突っ込んだ。

(#´・ω・`)db「イエア!!」
(*゚ω゚)「ウェルチ!!」

第十一話 おしまい




【関連】
一気読み - プロローグ
第一話 「スロウライダー」 - 第二話 「晴れの空下」 - 第三話 「STROBOLIGHTS」
第四話 「空中レジスター」 - 第五話 「黄色いバカンス」 - 第六話 「Boys on the run」
第七話 「VISTA」 - 第八話 「風に乗る船」 - 第九話 「FEEL」
第十話 「人が夢を見るといふ事」 - 第十一話 「ハレ晴レユカイ」 - 第十二話 「ウグイス」


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