( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^)が空を行くようです 第二十二話 「冒険者たち」〜

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62 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:33:46.03 ID:UgbKYvip0
第二十二話 「冒険者たち」

翌日の早朝。
宴会場には、男衆が所狭しと倒れていた。
そんな彼らもミルナの艦内放送に容赦なく叩き起こされ、
『VIP』の総員は出港準備に追われる羽目になる。
もちろん、ブーンもその慌しさの中でこき使われ、
『VIP』が『鈍色の星』を飛び立つ頃には体がヘトヘトになって床にぶっ倒れていた。
もはや頭の中もフラフラで、唯一彼の印象に残っていることと言えば、
出港のためにあちこちを駆けずり回っている最中、
ドックの欄干でショボン艦長とバーボンハウスのバーテンが
握手を交わしているのがちらりと見えたことくらいだ。
もっとも、すぐにジョルジュにせかされてその一部始終を見ることは叶わなかったが。

65 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:36:20.89 ID:UgbKYvip0

しばらくして、ドック内に警笛が鳴り響いた。
その音にブーンがのっそりと起き上がると、ドックの欄干には大勢の人々の姿。
彼らは皆、一様にこちらに向かって敬礼をしている。
荘厳にして厳粛な雰囲気。
それと同時に『VIP』全体がわずかに振動をはじめ、
敬礼をする欄干の人々の姿が後ろへと流れていく。
その光景の迫力に圧倒されていたブーンだが、
周囲の『VIP』乗組員達がドックに向かい敬礼をしているのを見て我に返り、
出来る限り「ビシッ!」と敬礼を決めた。
やがて、数週間親しんだ『鈍色の星』の姿は遥か後方へと流れて行き、
次第に鉛色の小さな点となり、いつしか空の蒼へと溶けていった。

67 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:39:05.84 ID:UgbKYvip0

それから数週間のことはよく覚えていない。
というより、覚えておくほどに特筆すべき出来事がブーンの身の回りには存在しなかった。
ちょっとした周囲の詮索のために、飛行機械で出撃したこと。
ばったり出くわしたツンとしどろもどろになりながら会話を交わしたこと。
それぐらいの記憶が薄っすらと頭の片隅に残っているだけ。
そんな日々の中、朗報は突然訪れた。
穏やかな日差しが心地よい晴れの日の午前。
いつものように上部甲板の清掃をやっていたブーンの耳に響いてきたのは、副艦長ミルナの艦内放送。

( ゚д゚ )『総員、直ちに上部甲板へ集合せよ』

その声に珍しく『VIP』の乗組員全員
(と言っても、飛行に必要な最低限の人員は除く)が上部甲板へと招集され、
ブーンが数時間かけて磨き上げた甲板はものの見事に汚されてしまった。

69 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:41:12.09 ID:UgbKYvip0

(´・ω・`)「あーあー、あーあー、なる。
     やあ、艦長のショボンだよ。みんな元気?」

美しく甲板上に整列した総員の前で、ショボン艦長は相変わらずの調子で言葉を発する。
総員は「元気って言ったほうがいいのかなぁ……」なんて考えながら、
とりあえず何も言わないで、前方に立つわれらが艦長の姿を見つめた。

(´・ω・`)「みんな元気じゃないの?それじゃあ死ね。
     今日は副艦長のほうからお話があるから、みんな、よく聞いてね」

その言葉の後、皆の前に出てきたのは目の下にクマーを作ったミルナ副艦長。
とっても不健康そうな体で出てきた彼は、それでも威厳のある態度で話を引き継ぐ。

70 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:44:35.55 ID:UgbKYvip0

( ゚д。)「こんな姿ですまん。ここ数日寝ていないものでな。
    しかし、その成果はあった。数日前、ラウンジ艦隊がついに動き出した」

副艦長のその言葉に、甲板に整列した全員が歓喜の声を上げる。

( ゚д。)「現在『機械の耳』でその動向を追いながら、俺が『エデン』の海図を製作している。
    大まかな進路さえわかればこっちのものだ。
    その後はラウンジ艦隊に対し、『機械の耳』の集音範囲である五百kmの距離を保ちながら飛行を続け、
    ラウンジ艦隊の動きが止まったところで、やつらに合流して一気にエデンへと降りる」

ミルナがそこまで言い切ると、甲板に整列した全員がかかとを鳴らし敬礼をする。
案の定、ブーンはワンテンポ遅れた。
離れたツンの方をちらりと見ると、彼女もどうやらワンテンポ遅れたらしく、
その場で必死に体裁を取り繕っている彼女の姿を見て、ブーンはくすりと笑った。

71 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:47:17.30 ID:UgbKYvip0
  _
( ゚∀●)「いやー、とうとう『VIP』の目標が果たされる日が来たんだねぇ!」
( ^ω^)「おっおっお!うれしい限りですお」

上部甲板でのミルナの演説が終わった後、
いつものようにブーンは整備班の休憩室で談笑していた。
所属は飛行機械部隊なのに、
いまやすっかり整備班になじんで彼らの休憩室に入り浸っているブーン。
気心知れた兄貴分であるジョルジュがおり、
そしてなによりツンがあまり顔を出さないここは、ブーンにとって居心地がよかった。

('∀`)「ぶほほほほwwwそれにしても、『エデン』ってどんなところなのかしらねぇ?」

一方で姉御肌の毒男が休憩室にいる全員分のコーヒーを配って回る。
ジョルジュは毒男からコーヒーを受け取ると、神妙な顔をして話を始める。

72 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:49:55.25 ID:UgbKYvip0
  _
( ゚∀●)「なんでもよ、汚染された地上に残された唯一の陸地が『エデン』らしいぜ?
     そこには綺麗な水はおろか、たくさんのうまい食い物が生っているんだってよ!
     あー……新鮮な果物を腹いっぱい食いたいなー!!」

突如、妄想の世界に入り、口から涎を垂れ流すジョルジュ。
そんな彼に向かい、オカマが反論する。

('∀`)「あら?あたしが聞いた話だと、どんな夢でも叶う魔法の島らしいわよ?
    あたし、『エデン』に着いたら真っ先に女にしてもらうの!」

突如、夢見る少女の瞳になったオカマ。
そんなオカマに、ジョルジュが大笑いしながら話しかける。
  _
( ゚∀●)「うひゃひゃひゃwwwwなんだよ、そのメルヘンチックな情報はよ〜!
     大体、二mもあるオカマのどこをどうやったら女になるって言うんだよwwwww」
('A`#)「お黙り!この腐れ乳首!!」

怒りの咆哮とともに、オカマはジョルジュにスクリューパイルドライバーを繰り出す。
技の威力よりも、オカマの股間に挟まれたショックでジョルジュは意識を失った。
ジョルジュ長岡。享年二十八歳。

73 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:52:04.94 ID:UgbKYvip0

/ ,' 3「なんじゃ?騒がしいのぅ、ここは」
ξ゚听)ξ「ここはいつもそうよ」

ブーンとオカマがジョルジュの墓を作っていると、扉を開けて入ってきたのはツンと荒巻。
とてつもなく珍しいツーショットだ。

('A`)「あら小娘、荒巻のおじい様と何をやっているのよ?」
ξ゚听)ξ「何もしてないわよ。このクソジジイが勝手にあたしに付きまとってくるの!」
/ ,' 3「むひょひょひょwwww若いおなごは見ているだけで目の保養になるからのぅ」

そう言ってツンに抱きつこうとする荒巻だが、簡単にツンにあしらわれてしまう。
エロジジイの扱いにすっかり慣れたツンは、
そのままブーンが座っていた席に着くと、目の前のコーヒーを指さす。

ξ゚听)ξ「これ、誰の?」

75 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:53:53.35 ID:UgbKYvip0

(;^ω^)「ど、どうも僕のです」
ξ゚ー゚)ξ「じゃあもーらい!!」

そう言って、ツンはブーンのコーヒーを飲み干した。
間接キッス……
そんな馬鹿なことをブーンが考えていると、
彼の妄想など微塵も気にいていない様子でツンが続ける。

ξ゚听)ξ「で、何話していたの?」
('∀`)「ぶほほほwwww『エデン』ってどんなところかしらね〜、って話していたのよ」
/ ,' 3「ほう!それはわしの出番じゃのう!」

オカマの言葉に眼を輝かせた荒巻は、適当な椅子の上に飛び乗った。
そのまま、ブーン達を自分の目の前に座らせると、教授らしく講義を始める。

77 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:56:00.55 ID:UgbKYvip0

/ ,' 3「まずはじめに、なぜこの世界が空中に浮いているかわかるか?」
ξ゚听)ξ「わかんない」
/ ,' 3「このアホ娘が!いいか?
   かつて、世界は地上にあった。
   しかし、何らかの原因で地上は汚染され、
   現在、地上は分厚い雲海に覆われ、酸の雨が年中降り注いでおるのじゃ」
ξ゚听)ξ「なんで地上は汚染されたの?」
/ ,' 3「知らん。世界規模の戦争の結果だとも、大規模災害の結果だとも言われておる」
ξ゚听)ξ「なーんだ。何にもわかってないんじゃない」
/ ,' 3「黙れ小娘!教授が何でも知っていると思うな!!
   世の中はわからんことだらけ、仮説だらけで成り立っておるんじゃ!!」

つばを飛ばしながら怒鳴り散らす荒巻。
このじじい、自分の専門分野になるとうるさいようである。

78 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:57:16.35 ID:UgbKYvip0

/ ,' 3「そのため人は、生活の場所を空に求めた。
   その際に初めて空に浮いた島が『トップページ』で、そこには旧世界の技術が眠っているらしい。
   ちなみに、どういう原理で島が浮いているのかは知らん」
ξ゚听)ξ「結局あんた、何にも知らないんじゃない」
/ ,' 3「うるさい小娘!
   そんなに知りたかったら『トップページ』にでも行って来い!!」
ξ゚听)ξ「やーだよーだ!」
/ ,' 3「小娘、退場!」
ξ゚听)ξ「だが断る!」

ツンと荒巻の登場で、先ほど以上に騒がしくなる休憩室であった。

80 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 21:59:18.63 ID:UgbKYvip0

( ^ω^)「それで、肝心の『エデン』って何なんですかお?」
/ ,' 3「そう、それ!それがわしの専門分野!!」

ブーンの助け舟に荒巻の表情がパッと明るくなる。

/ ,' 3「そもそも『エデン』とは、
   旧世界に存在した『旧約聖書』という書物の中の『創世記』に登場する楽園の名前じゃ。
   そこには二人の男女がおり、たくさんの食べ物と動物達と幸せに暮らしておった。
   しかし、いろいろあってその楽園を追放されてしまうんじゃ」
ξ゚听)ξ「省略しすぎ」
/ ,' 3「オカマ、この小娘を何とかしてくれ」
('∀`)「ぶほほほwwwお口にチャックよ―――!!」
ξ#゚听)ξ「モガモガ――――!!」

オカマはツンを抱えると、彼女の口を両手でふさぐ。

82 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:01:35.57 ID:UgbKYvip0

/ ,' 3「まあ、『エデン』という名前の由来はここから来ておるのじゃな。
   それで、実際問題、『エデンとはどういうところなのか』
   という疑問が浮かんでくると思うのじゃが、残念ながらはっきりしたことはわかっておらん」

ξ#゚听)ξ「モゴモガモゴモゴ―――!!(引っ込めくそじじい――!!)」
/ ,' 3「何を言っておるのかわからんが、そこはかとなくむかつく小娘じゃのぅ……」

荒巻はテーブルの上に置いてある、誰のものかわからないコーヒーを一口飲む。

/ ,' 3「しかし、『エデン』がどういうところなのか推察する手立てはある。
   それは、『エデン』の伝説がいつ頃から流れ始めたのか、という時期区分により推察される」


そう言って、「フフン」と得意気に鼻を鳴らすじじい。
一方で、彼の目の前に座るオカマにツン、ブーンは「訳が分からん」といった表情。

/ ,' 3「たとえば、『エデン』の伝説が旧世界からずっと語り継がれているものならば、
   『エデン』とは旧世界の民にとっての楽園ということになる。
   逆に、新世界、つまり空の時代から語り継がれ始められたのであれば、
   それは我々、新世界の民にとっての楽園ということになるのじゃ」

85 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:04:57.60 ID:UgbKYvip0

いまいち「パッ」としない表情のブーン。
そんな彼とは対照的に、オカマと彼に口をふさがれているツンは「ムフムフ」と頷いている。

/ ,' 3「かつては後者、つまり新世界になってから語り継がれ始めたという説が有力じゃった。
   そのため、世間にはさっきオカマが言っておったようなメルヘンな『エデン』像が蔓延していたわけじゃな」
('∀`#)「あらやだ、立ち聞きしていたのね?ウンコおじい様」
/ ,' 3「むひょひょひょwww情報収集と言ってほしいのぅ。
   しかし、旧世界の遺跡で『エデンの地図』が発見され始めてから、説は一変するのじゃ。
   『エデン』とは、旧世界の民が望んだ理想郷。
   これがどういうことを意味するかわかるか?」
( ^ω^)ξ゚听)ξ( 'A`) 「「「わかんない」」」

三人はものの見事に、同時に首を左右に振った。

/ ,' 3「旧世界の民が望んだと推察されるのは清浄なる大地。
   つまりは、我々の世界に浮いている島のような大地じゃ。
   ということは、『エデン』が我々の住む島のようなものであったとしてもおかしくは無いということじゃ」

87 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:08:06.10 ID:UgbKYvip0

荒巻のとんでもない発言に、三人は一斉にブーイングする。

( ´ω`)「がっかりだお……」
ξ#゚听)ξ「そうよ!それじゃあ目指す価値なんて無いじゃない!」
(;A;)「あたしの夢はどうなるのよ!?あたしは一生男でいなきゃいけないの!?」

目の前でギャーギャー喚く三人(特にオカマ)を「黙らっしゃい!!」と一喝すると、
鼻息を荒くして荒巻は続ける。

/ ,' 3「あくまで可能性の問題じゃ!
   『エデン』が発達した旧世界の文明の島である可能性も十分にある!!」

その声に黙る三人。
荒巻は鎮静剤代わりにコーヒーを口にすると、落ち着いた口調で言った。

/ ,' 3「大切なのは、『エデンがどういうところか』ということではない。
   それを探求し、真実へとたどり着く過程こそが真に大切なものなのじゃ。
   それこそが人の生きる糧となり、未知なる世界の扉を開く原動力になる。
   闇に覆われた真実、見果てぬ対岸の夢こそが人間の進歩の道標であり、
   その道を手探りで進んでいく中で得たものこそ、なによりも重い自分を造るのである」

88 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:10:13.59 ID:UgbKYvip0

休憩室に静かに響く荒巻の声。
初めて人生の先輩として威厳ある格言を発した彼を、三人は尊敬の眼差しで見つめる。
そのまま「コホン」と咳払いを一つすると、さらに荒巻は言葉をつむぐ。

/ ,' 3「そして、最も深い闇に覆われた真実こそ、若いおなごの身体である。
   というわけで小娘、わしにお前の身体を調べさせんか―――――い!!」

椅子の上から自分の下へとダイビングしてきた荒巻を、
ツンはどこから取り出したわからない金属バッドで、空の彼方へと葬った。

89 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:12:29.46 ID:UgbKYvip0

ジョルジュが逝き、
荒巻が星になってから一週間弱が経過した。
その間の空の旅は、不気味なほどに何事も無く順調。
『エデン』を目指すラウンジ艦隊と『機械の耳』の集音限界点である五百kmの距離を保ったまま、
静かにひっそりと『VIP』は中空を進む。
そんな穏やかな日々も、ついに終わりを迎えた。
突如『VIP』乗組員全員に招集をかけたショボン。
彼の傍らに立つミルナは壇上に上ると、静かに言った。

( ゚д゚ )「ラウンジ艦隊の動きが止まった。
    これはつまり、ラウンジ艦隊が『エデン』近郊に到達したことを意味する。
    我々はこのままラウンジ艦隊に合流。
    やつらから『エデン』近郊の空域を奪取する」

93 名前:78 ◆pP.8LqKfPo [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 22:13:55.38 ID:UgbKYvip0
静かにそう宣言するミルナの表情は、かつて無いほどに厳しいそれであった。
人生の目的を賭けた、一世一代の大勝負。
彼の表情からその思いを肌で感じ取った『VIP』総員は、
続いて壇上に上がってきた艦長の姿を緊張の面持ちで見つめた。

(´・ω・`)「決行は明日の夕方。
     黄昏の空に乗じて、ラウンジ艦隊へ向けて一気に奇襲をかけるよ。
     総員、尻の穴を締めてかかってね。以上だよ」

直後、総員はかかとを鳴らし敬礼をする。
今回は彼らに遅れることなく、ブーンとツンも美しい敬礼をして見せた。

第二十二話 おしまい




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一気読み - プロローグ
第一話 「スロウライダー」 - 第二話 「晴れの空下」 - 第三話 「STROBOLIGHTS」
第四話 「空中レジスター」 - 第五話 「黄色いバカンス」 - 第六話 「Boys on the run」
第七話 「VISTA」 - 第八話 「風に乗る船」 - 第九話 「FEEL」
第十話 「人が夢を見るといふ事」 - 第十一話 「ハレ晴レユカイ」 - 第十二話 「ウグイス」
第十三話 「P M A」 - 第十四話 「CAUSION」 - 第十五話 「修羅場」
第十六話 「ジオラマの花」 - 第十七話 「風の日」 - 第十八話 「鈍色の星」
第十九話 「<橘玲Ver.>」 - 第十九.五話 「<一条さんVer.>」 - 第二十話 「MOON」
第二十一話 「男の子と女の子」 - 第二十二話 「冒険者たち」 - 第二十三話 「FLY」


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