6 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:31:43.17 ID:xTJxeIJR0
( ´ω`)「う・・・・」
目覚めるとそこは薄暗く湿っていて嫌な空気が漂っている空間だった。
( ´ω`)「なぜ僕はこんなところにいるのかお・・・?」
必死に自分の記憶をたどっていく・・・
そう僕はドクオと一緒に学校を帰っていて
その下校中に・・・
7 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:32:24.30 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「・・・それでさ、ショボンのやつが毎日のように―」
( ^ω^)「ウホッwwww」
('A`) 「俺としてもまんざらじゃないんだけどな・・・」
(;^ω^)「きめえwwwwwwwwww」
そしていつもの角を曲がって・・・
8 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:33:23.00 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「工事中か・・・面倒なことしてやがるよ」
( ^ω^)「それじゃこっちの道を通って帰るしかないお」
('A`) 「でも見てみろよ、あの端っこあたりは普通に通れそうだぞ」
見てみると人一人くらいなら通れそうなスペースがあった。
('A`) 「遠回りするのが面倒だからあそこ通ろう」
そして僕は早く帰ってエロゲをしたいがためにそこを通ることに。
9 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:34:08.13 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「工事中だってのに誰もいないじゃないか・・・」
( ^ω^)「休憩中じゃないのかお?」
('A`) 「こんなのさっさと済ませちまえばいいものを・・」
彼の悪態に苦笑いで返したそのときだった。
急にバランスが崩れそのまま世界が逆転した。
('A`) 「な・・ブーン!!!アッーーーーー!!」
11 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:35:08.54 ID:xTJxeIJR0
( ´ω`)「そうか・・・僕はマンホールに落ちてしまったんだお・・」
( ´ω`)「体中が痛いお・・・僕は死んでしまうのかお・・・?」
薄れていく意識の中に人の気配を感じる。
(*゚ー゚) 「上から落ちてきたみたいね・・・」
ξ゚听)ξ「どんな手練かと思えばとんだ間抜けだったわね」
(*゚ー゚) 「あのね・・・ツンが見張りをサボったからこの人落ちたのよ」
ξ゚听)ξ「う・・・・・それでこいつどうするの?」
(*゚ー゚) 「そうね、一度アジトまで連れて行いきましょう」
12 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:36:28.90 ID:xTJxeIJR0
―アジト内部―
( ゚Д゚) 「それでこいつを拾ってきたわけか」
(*゚ー゚) 「そういう事、侵入者は処分が基本なんだけどね・・・ツン」
ξ;゚听)ξ「わっ悪かったわよ!」
(*゚ー゚) 「それで彼の処分だけれど―」
( ゚Д゚) 「規定で決まっているとおりだ。処分についてはな。」
ξ゚听)ξ 「え・・・・?」
13 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:37:35.35 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ「ちょっとまってください!彼は一般人ですよ?」
( ゚Д゚)「その可能性が高そうだ。だが草かもしれん」
ξ゚听)ξ「そんな・・・」
( ゚Д゚)「規定は規定だ。彼の処分は明日の正午までに行うように。」
そういい残すと男は足早に立ち去って行った。
ξ゚听)ξ「私のせいだわ・・・私さえ見張りをしていればこんな事には・・」
(*゚ー゚) 「純粋なのね。そんなことではこの世界では生きていけないわよ
14 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:38:26.51 ID:xTJxeIJR0
ξ;凵G)ξ「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
( ´ω`)「う・・・」
ξ;凵G)ξ「はっ・・・」
( ´ω`)「君はなぜ謝っているのかお?」
ξ゚听)ξ 「・・・・」
ξ;凵G)ξ「・・ごめんなさい」
( ´ω`)「そんなに謝られても困るお・・・それにここはどこなのかお?」
ξ;凵G)ξ「・・・ごめんなさい・・答えられないの・・」
規則だから。
15 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:39:20.00 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「目覚めたようね」
( ´ω`)「あなたは・・?」
(*゚ー゚) 「私はしぃ、医者だとでも思ってくれればいいわ」
( ´ω`)「じゃあ僕をここに運んでくれたのはあなたかお?」
(*゚ー゚) 「そう、でも実際に運んだのはそこにいる彼女よ。お礼ぐらい言っておくのね」
ξ;凵G)ξ「・・・」
( ´ω`)「そうですか・・・ありがとうですお」
17 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:40:17.63 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「ツン・・・ちょっと来てくれる?」
ξ;凵G)ξ「なによ・・・」
(*゚ー゚) 「彼は処分は避けれない。でもこちらに非があるのは確かよ」
ξ;凵G)ξ「それがどうしたって言うのよ」
(*゚ー゚) 「それなら組織への加入を条件に処分を避けれると思うの」
ξ゚听)ξ 「・・・!」
18 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:40:54.35 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「前例もあるしきっとギコも納得するわ」
ξ゚听)ξ 「本当なの・・?彼・・助かるの?」
(*゚ー゚) 「保障はできないけどね」
ξ;凵G)ξ「ありがとうしぃさん・・」
(*゚ー゚) 「ひとつ貸しね」
ξ゚ー゚)ξ 「うん!じゃあ私は彼に伝えてきてきますね!」
意気揚々とツンは医務室に戻っていった。
19 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:41:46.50 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「もう何がなんだかわからんおwwwもっかい説明してくれおwww」
ξ゚听)ξ 「だから・・・あなたはマンホールに落ちて私たちの組織の(ry」
( ^ω^)「つまり僕はこの組織に入らないと殺されてしまうのかお?」
ξ゚听)ξ 「そういうことになるわ。」
( ^ω^)「それでいったい何の組織なのかお?」
ξ゚听)ξ 「・・・諜報活動よ。簡単に言うとスパイね。」
( ^ω^)「うはwwww時計型麻酔銃を支給してくれおwwww」
ξ#゚听)ξ 「それはスパイじゃなくて探偵」
一つだけ言えなかった。諜報だけでなく暗殺も行っていることを。
彼の純粋な瞳を前にしてそんなことを言えるはずなかった。
20 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:42:24.41 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ 「それでまだ聞きたいことある?」
( ^ω^)「君の名前を教えてほしいお」
ξ゚听)ξ 「まだ言ってなかったわね。私はツンよ」
( ^ω^)「ツンっていうのかお。僕はブーンですお。よろしくですお!」
ξ゚ー゚)ξ 「ふふっ、よろしくねブーン」
21 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:42:56.51 ID:xTJxeIJR0
ツンと僕は握手をした。
女の子に触れることなんていったい何年ぶりなんだろう。
(* ^ω^)「フヒヒッフヒヒヒ」
ξ#゚听)ξ 「・・・・」
(;^ω^)「しーましぇん・・・・
29 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:54:12.49 ID:xTJxeIJR0
話がひと段落すると彼女達は部屋を出て行った。
しぃが言うには本来侵入者は絶命するまで拷問にかけらるそうだ。
彼女、ツンのはからいに感謝しなさいとのことだった。
( ^ω^)「この先僕はどうなってしまうのかお・・?」
非現実的なことが降りかかっているにも関わらず
意外と冷静な自分がそこにいた。
僕は現実に飽きていたわけでもないはずだが・・・
( ^ω^)「そう言えばドクオはどうしているのかお・・?」
32 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:03:28.76 ID:xTJxeIJR0
―地上―
('A`) 「ここが入り口であることに間違いはなさそうだな・・・」
<丶`∀´>「やつらは今頃あいつを一般人だとも知らずに拷問してるニダ!」
('A`) 「そいつはどうだかわからんが、一度本部に戻るぞ」
<丶`∀´>「了解ニ・・・・」
返事をしかけたところで男は倒れた。
('A`) 「む!貴様!」
( ゚Д゚)「悪いが場所を知られた以上帰すわけにはいかない」
33 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:09:16.31 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「ふん・・・断るといったら?」
( ゚Д゚)「こうなるだけだ」
ギコはナイフでドクオに切りかかる。
しかしドクオは華麗な身のこなしでギコの攻撃をかわしそのまま背後をとった。
そのままギコの背中に蹴りを見舞った。
('A`) 「ぬるいな」
( ゚Д゚)「ぐぅ・・やるな・・・それならこちらも遠慮はしない」
35 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:17:20.47 ID:xTJxeIJR0
ギコは懐に手をやると拳銃を取り出した。
それと同時にドクオも銃を抜く。
( ゚Д゚)「くらえ!」
('A`) 「ちっ・・」
轟音が二発VIP町になり響いた。
( ゚Д゚)「銃の腕は私が上のようだな」
('A`) 「クソったれめ・・・」
ドクオ利き腕を打ち抜かれていた。
( ゚Д゚)「それではアジトまでご同行願おうか。楽には死ねんぞ」
36 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:22:59.67 ID:xTJxeIJR0
川゚−゚) 「甘いなドクオ」
('A`) 「クー!」
クーと呼ばれた女はギコの背後にいつの間にか立ち拳銃を構えていた。
川゚−゚) 「悪いがこのまま行かせてもらう。ドクオ早く。」
そう言われるとドクオは夜の闇に消えた。
川゚−゚) 「貴方にはいろいろ聞くことがあるから殺しはしないわ。でも動かれるのも面倒なの」
彼女は拳銃を持ち直すとギコの両足を撃った。
38 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:28:28.98 ID:xTJxeIJR0
( ゚Д゚) 「ぐあああ!!」
川゚−゚) 「それでは近いうちにまた会いましょう」
そういい残すと女も闇に消えていった。
( ゚Д゚)「く・・・背後に立たれて気づかぬとは・・・」
( ゚Д゚)「ともかくアジトに戻って本部に連絡だ・・・<奴ら>は思った以上にできる」
40 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:34:41.42 ID:xTJxeIJR0
―アジト内部―
(*゚ー゚)「いったい誰がこんなことを・・・」
ξ゚听)ξ「ギコさんをここまで負傷させるなんて並じゃないわ」
ギコは傷つきながらもアジトに自力で帰還したのだった。
しかし傷は深く帰還したとたんに意識を失ってしまった。
(*゚ー゚)「意識が戻ってくれるといいんだけど・・・」
ξ゚听)ξ「でもいったい誰がやったっていうの?」
(*゚ー゚)「おそらく<奴ら>ね・・・となると近いうちにまた戦闘になりそうね」
42 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:44:34.20 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ「<奴ら>って・・・もしかして・・」
(*゚ー゚) 「傷からみて小口径のハンドガンによるものだから、そんな物使ってるの801ぐらいしかいないわ」
ξ゚听)ξ「801の仕業に見せかけるための偽装の可能性もあるんじゃ?」
(*゚ー゚) 「それでも801にぐらいしかギコをここまで追い詰めれる相手はいないものよ」
( ^ω^)「わけがわからんおww」
(*゚ー゚) 「そうね・・・あなたにも説明しておいたほうがいいわね」
44 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:54:12.31 ID:xTJxeIJR0
801とVIPは対立関係にある組織同士
十数年前から小競り合いを続けていた好敵手だった。
戦いが一度激化して双方に大量の死傷者がでるほどの抗争を鎮めるために
話し合いのもと停戦協定を結んでいた。
しかし近年その協定も反故にされ抗争が再度おきつつある。
(*゚ー゚)「それで801と比較的近い私達を手始めに狙ってきたんでしょうね」
( ^ω^)「なんとなくわかったお・・・」
(*゚ー゚)「こうなった以上ブーン君にも戦闘訓練を受けさせないといけないわね・・」
(;^ω^)「ひぃww」
(*゚ー゚)「ブーン君の教育係はツンに任せるわ。それとあなたも負傷しているんだから今日はもう寝なさい」
ξ゚听)ξ「それじゃブーン、明日からよろしくね!」
(;^ω^)「はひぃwww」
48 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:01:49.63 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―
川゚−゚)「大丈夫かドクオ?」
('A`) 「ああ、なんとかな。それにしてもあの野郎なかなかやりやがるな」
川゚−゚)「端末とはいえ支部を任されているくらいだ。これくらいはやるだろう」
('A`) 「ニダーはどうなった?」
川゚−゚)「即死だったそうだ。死体の回収は済んでる」
('A`) 「ちくしょう・・・あの野郎今度あったらただじゃおかねえ!」
川゚−゚)「・・・意気込むのはいいが利き腕を負傷してるんだ。無茶はするなよ」
利き腕がの傷口が疼く・・・奴はいつか俺がしとめてやるさ・・・。
51 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:12:07.91 ID:xTJxeIJR0
―VIPアジト―
(ーωー)zzZ「・・・」
ξ゚听)ξ「ブーン起きなさい!訓練を始めるわよ!」
(ーωー)zzZ「うーん・・・べんぞ・・さ・・の中暖・・いナ・・リ・・・」
ξ#゚听)ξ「起きろって言ってんでしょ!」
(;^ω^)「ブヒイイイ!痛いお!」
ξ゚听)ξ「顔を洗う!そしてこれに着替える!それじゃ外でまってるわよ!」
53 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:15:32.24 ID:xTJxeIJR0
―射撃訓練所―
( ^ω^)「それでなにをするのかお?」
ξ゚听)ξ 「簡単よ。的に向かって撃つだけ」
そう言って彼女は拳銃を渡してきた。
それは黒く鉄の塊を持っているかのように重いものだった。
ξ゚听)ξ 「まず安全装置をはずして。そうそうそのまま照準を合わせる」
( ^ω^)「こうかお?」
ξ゚听)ξ 「もうちょっとひじを引いて。脇も閉めたほうがいいわ」
(;^ω^)「なんか窮屈だおw」
ξ゚听)ξ 「時期なれるわ。それじゃ的に向かって撃ってみて」
57 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:19:55.18 ID:xTJxeIJR0
トリガーを引くと同時に炸裂音が鳴り響く。
僕が撃った弾は的の端をかすめただけだった。
ξ゚听)ξ「初めてにしては中々上手ね。」
( ^ω^)「そうかお?」
調子にのってガンガン撃つ。
徐々に的に当たるようになってきた。
ξ゚听)ξ「構えが雑になってきてるわ。集中して。」
( ^ω^)「ラジャーだお!」
こうして午前中は射撃ですぎていった。
58 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:24:30.13 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「なかなか頑張ってるわね。」
( ^ω^)「しいさんおはようですお!」
(*゚ー゚) 「はい、おはよう。二人ともちょっと来てくれるかな。ギコが目を覚ましたの。」
ξ゚听)ξ「わかりました。それじゃブーン、いくわよ」
( ^ω^)「拳銃はどうしたらいいのかお?」
ξ゚听)ξ「それはブーンの物よ。自分の身は自分で守ってね。それと安全装置はちゃんとかけておくのよ!」
( ^ω^)「了解ボスwwww」
60 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:32:28.76 ID:xTJxeIJR0
―医務室―
( ゚Д゚)「―ということだ。アジトの位置が801に知れてしまった」
(*゚ー゚) 「それで3人のうち2人が逃げたわけね」
ξ゚听)ξ「それじゃあ刺客がいつ来てもおかしくないんじゃ・・・」
(*゚ー゚) 「プギャーに頼んで厳重に警備してもらってるわ。」
( ゚Д゚)「それはいいとして・・・そこのそれはいったいなんだ・・・」
( ^ω^)「僕はブーンですお!」
61 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:34:41.23 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「彼にも戦力になってもらうことにしたわ。末端の私達では増援の見込みも薄いし」
( ゚Д゚)「そりゃネコの手も借りたいくらいの気分だがな・・・」
ξ゚听)ξ「私が責任もって教育しますからお願いします!」
(*゚ー゚) 「それに私も昔は侵入者だったわよ?」
ギコは頭を抱える仕草をした後に
( ゚Д゚)「・・・好きにしろ。ブーンとか言ったな。私がこのアジトの指揮官のギコだ」
( ^ω^)「ギコさんよろしくですお!」
(*゚ー゚) 「よかったわねブーン」
63 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:46:27.09 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『侵入者発見!侵入者発見!総員直ちに戦闘配置』
( ゚Д゚) 「さっそくお出ましか。」
(*゚ー゚) 「いきなり狙って来るなんて大胆ね・・・」
( ゚Д゚) 「指揮はしいに任せる。ツンとそこのピザはサポートを頼む」
ξ゚听)ξ 「はいっ!」
( ^ω^)「ちょwwww」
(*゚ー゚) 「ギコは寝ててね。ここには一歩も近寄らせないわ。」
( ゚Д゚) 「・・・気をつけてな。」
64 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:52:04.13 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「まずは装備の確認ね。まずは小型の通信機を服につけて」
( ^ω^)「こうかお?」
(*゚ー゚) 「そうそう。それでそのイヤホンを耳につけてこれを奥歯に」
(;^ω^)「変な味がするお・・・」
(*゚ー゚) 「我慢しなさい。これで小声で喋れば私達と連絡ができるわ。」
ξ゚听)ξ 「敵はBブロックを北上中。まっすぐこのアジトに向かってきてるわ。」
(*゚ー゚) 「正面から来るなんてなめられたものね。迎え撃つわよ!」
ξ゚听)ξ 「はい!」
( ^ω^)「おkwww」
65 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:02:07.42 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『お前が新入りのブーンだな?俺はオペレーターのプギャーだwwよろしくww』
( ^ω^)『よろしくですお!』
( ,,^Д^)『敵の位置はBブロックの下水だ。気をつけろ!』
(*゚ー゚) 『敵の装備はわかる?』
( ,,^Д^)『ハンドガン2にウージーが4だ。装備から言って801であることは間違いないな・・』
(*゚ー゚) 『私とツン、ブーンはCブロックを経由して背後から叩きます。残りは足止めを』
( ^ω^)『ラジャーですお!』
ξ゚听)ξ 『了解』
68 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:12:28.91 ID:xTJxeIJR0
―Bブロック―
(´・ω・`)「割と簡単に侵入させてくれるものだね」
( ・∀・)「どこかで迎え撃つ気なんだろう・・むっ!伏せろ!」
その瞬間銃声が鳴り響いた。
雑魚801「うわああああああああ」
(´・ω・`)「ちっ一人やられたか・・・応戦するぞ!」
( ・∀・)「敵の数は・・・2・・3・・・5・・・7・・8人か」
(´・ω・`)「なめられたものだね」
( ・∀・)「目に物を見せてやるよ!」
70 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:23:08.28 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『敵さんも中々やりやがる。特に指揮官クラスの二人は気をつけろ!』
(*゚ー゚) 『わかったわ。それとBブロックに到着しました。妨害班は離脱を』
ξ゚听)ξ 『いよいよね・・・』
(;^ω^)『ちょっとびびってきたお・・・』
ξ゚听)ξ 『大丈夫よブーン。私が責任もって守るわ』
不思議とツンにそう言われると勇気が沸いてくる。
しかし僕に人を撃つ勇気があるのだろうか・・・・・?
71 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:28:59.75 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「敵が引き始めたな」
( ・∀・)「このまま押し込め!いくぞ!」
雑魚801達 「おう!」
彼らが突撃を開始したそのときだった。
連続して弾丸が発射される炸裂音と共に雑魚801達が次々と崩れていった。
(;・∀・)「な・・・どこから狙撃された!」
あたりを見回すがどこにも気配がない。
(´・ω・`)「バカ!伏せろ!」
彼が押し倒した瞬間弾丸が眉間をかすめた。
73 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:34:40.82 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ 『ち・・・』
(*゚ー゚) 『私達の位置がまだわかっていないようね。ツンとブーンは右側から回りこんで。挟み撃ちで一気にしとめます』
ξ゚听)ξ 『了解』
( ´ω`)『・・・・』
ξ゚听)ξ 『ちょっとブーン、いくわよ?』
( ´ω`)『・・怖いお・・・』
彼は震えていた・・・
無理もない。ロクに訓練を受けていないまま実践に挑んでるわけだから。
75 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:40:00.07 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 『・・・・いくわよツン』
ξ;゚听)ξ『でも・・・』
(*゚ー゚) 『今は侵入者排除が優先よ』
ξ゚听)ξ 『・・・はい』
(*゚ー゚) 『ブーン君、そこの角に隠れていなさい。いい?見つかったら撃つのよ』
( ´ω`)『・・・・』
(*゚ー゚) 『彼らは君を見つけたら問答無用で殺すでしょうね。自分の身は自分で守るのよ』
ξ゚听)ξ 『ブーン・・・』
76 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:50:31.94 ID:xTJxeIJR0
( ・∀・)「奴らの実力がここまでとは・・・」
(´・ω・`)「まだわかってないのかい?」
男が何を?という表情に向けて彼は言った。
(´・ω・`)「お前達は初めから奴らの実力を試すために使われた捨て駒なんだよ」
(;・∀・)「な・・・そんなばかな・・・」
(´・ω・`)「事実だ」
(;・∀・)「そんな・・・ちくしょう!ちくしょう!」
男はウージーを乱射しながら走っていった。
(´・ω・`)「・・・クズめ・・」
77 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:57:52.23 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 『目標を確認。攻撃開始。』
(;・∀・)「ぐああああ!!!クソ!!!こんなところで死んでたまるか!」
(*゚ー゚) 「諦めるのね」
彼女の弾丸が男の眉間を打ち抜いた。
(*゚ー゚) 『一人仕留めたわ。でもおそらく残り一人が指揮官でしょう。油断はしないで』
ξ゚听)ξ『了解』
80 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:03:34.57 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「そこにいるんだろう?でてこいよ」
ξ゚听)ξ 「く・・・」
指揮官と思われる男は余裕の表情でそう言い放った。
(´・ω・`)「でてこないのならこのまま帰らせてもらうよ」
ξ゚听)ξ 「・・・そうはいかないわ!」
身を乗り出して銃を構えるが次の瞬間持っていたはずの銃は地面に転がっていた。
(´・ω・`)「私に勝てるとでも思ったのかな」
ξ゚听)ξ 「あ・・・あ・・・」
81 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:08:03.43 ID:xTJxeIJR0
死を覚悟した瞬間銃声が鳴り響く。
(*゚ー゚) 「自信過剰もいいとこね」
(´・ω・`)「ふん・・・」
男の拳銃はしいによってはじき飛ばされていた。
ξ゚听)ξ「しいさん!」
(*゚ー゚) 「まだツンがかなう相手じゃなかったようね」
(´・ω・`)「勝った気でいるのかい?」
(*゚ー゚) 「この状況は誰が見ても貴方の負けよ。おとなしくアジトまできてもらうわ」
82 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:15:16.71 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「801は最後まで戦う。それが掟だ。それが例え死を招くことだとしてもね」
そう言うと男はしいに向かって突進した。
(*゚ー゚) 「哀れね。さよなら。」
トリガーを引くが弾が発射されない。
(*゚ー゚) 「え・・・しまった!」
(´・ω・`)「運は僕を味方したようだな!」
しかししいも拳銃を投げ捨てて応戦する。
83 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:21:21.76 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「ほう・・・体術の心得も多少あるようだな」
(*゚ー゚) 「スパイはあらゆる能力を要求されるのよ。違って?」
(´・ω・`)「そのとおりだ。だがヌルイ」
男の拳がしいの腹に突き刺さる。
(*゚ー゚) 「うあぁ・・・」
(´・ω・`)「私に立ちはだかるにはまだ10年はやかったな」
回し蹴りがしいの顔面を捉えた。
(´・ω・`)「これで終わりだ!」
追い討ちの後ろ回し蹴りがしいのみぞおちを深々と打ち抜いた。
84 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:24:08.86 ID:xTJxeIJR0
ξ;゚听)ξ「しいさん!」
(´・ω・`)「大丈夫だ。殺しはしてない。」
ξ゚听)ξ 「このまま行かせるわけにはいかないわ!」
(´・ω・`)「意気込んではいても体は正直だな。」
ツンの足は震えていた。
ξ;゚听)ξ「く・・・・」
(´・ω・`)「無傷で済みたいだろう?このまま黙って行かせてくれないか?」
ξ;゚听)ξ「・・・うわあああ!!」
叫ぶと同時にツンは男に飛び掛った。
88 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:31:02.13 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「わからん奴だな。」
ξ゚听)ξ 「うぐぐ・・・」
一瞬で腕をとられツンはうつ伏せに倒されていた。
(´・ω・`)「腕の一本ぐらいもらっておくか」
ξ゚听)ξ 「いやああ!!!」
(´・ω・`)「バカな女だ」
(#^ω^)「バカはお前だお!」
89 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:32:54.09 ID:xTJxeIJR0
鈍い音が響いて男は動かなくなった。
( ^ω^)「ツン!大丈夫かお!」
ξ;゚听)ξ「ブーン!!」
( ^ω^)「助けにきたお」
ξ゚ー゚)ξ 「・・・バカ・・もっと早くきなさいよ」
( ^ω^)「しいさんは?」
ξ゚听)ξ 「あっちで倒れてるわ・・早く医務室に連れて行かないと。」
92 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:39:49.03 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「しいさん!大丈夫ですかお!」
僕がしいさんに駆け寄った瞬間に男は起き上がった。
(´・ω・`)「なかなかやってくれるじゃないか・・・って・・お前は・・」
( ^ω^)「そういうお前こそ・・・」
(´・ω・`)「ブーンじゃないか!お前ここで何をしているんだ!」
( ^ω^)「それはこっちのセリフだお!」
(´・ω・`)「お前がVIP所属のスパイだったとはな・・・とにかくこの場は一旦引かせてもらおう」
そういい残すと彼は立ち去っていった。
94 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:45:39.02 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ 「知り合い・・・?」
( ^ω^)「学校の友達ですお」
ξ#゚听)ξ「今度あったらぶちのめすわ」
(;^ω^)「ひぃいいww」
ξ゚听)ξ 「とにかくしいさんを医務室に連れて行くわよ」
( ^ω^)「おk」
96 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:50:07.57 ID:xTJxeIJR0
( ゚Д゚) 「どうにか撃退できたようだな」
( ,,^Д^)「ですね。負傷者はかなりでましたが死者がでてないのが不幸中の幸いですね」
( ゚Д゚) 「そうだな。まずは本部に連絡をしなければな。」
( ,,^Д^)「それあらご安心を。すでに報告と増援は頼んでありますよ」
( ゚Д゚) 「抜かりはない・・・か。相変わらず仕事が早いな」
( ,,^Д^)「どーもw」
110 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:10:16.04 ID:xTJxeIJR0
―医務室―
(*゚ー゚) 「そう・・ブーンが助けてくれたのね。」
ξ゚听)ξ「それでその隙に奴には逃げられてしまいました。すみません」
(*゚ー゚) 「任務は侵入者の撃退よ。死人もでなかったしよかったじゃない」
ξ゚听)ξ「でも・・・私のせいで・・」
(*゚ー゚) 「何もかも自分に責任を向けなくてもいいわ。あの状況じゃ仕方なかったのよ」
ξ゚听)ξ「しいさん・・・」
111 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:10:51.86 ID:xTJxeIJR0
―アジト通路―
( ,,^Д^)「よおブーンwwお前大活躍だったみたいだなwww」
( ^ω^)「フヒヒッ!僕なら当然だお!」
( ,,^Д^)「初めの方はビビリまくってたじゃねえかよwww」
(;^ω^)「う・・・」
( ,,^Д^)「でも一般人が訓練もなしによくプロ相手に戦ったもんだ。その点はギコさんも評価してたよ」
( ^ω^)「それはちょっとうれしいおwww」
( ,,^Д^)「それとギコさんに頼まれてることが一つあってなw」
112 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:11:29.91 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「なんですかお?」
( ,,^Д^)「この施設内の説明と今後の生活だな」
プギャーは説明を始めた。
アジトにはA地点、B地点、C地点の地上への出入り口があって
その入り口付近を大まかにAブロックBブロックなどと分けているそうだ
( ,,^Д^)「ちなみに今日の戦闘地区はBブロックな」
基本的に出入りに使用されているのはC地点で
外に出た後はみんな一般人にまぎれて生活している者も多いと彼は言った。
( ,,^Д^)「ギコさんや俺みたいにある程度の役職になってくるとこっちが本業になっちゃうけどなw」
113 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:12:32.34 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)「ブーンは何か仕事とかしてんの?」
( ^ω^)「僕は学生だお。VIP市内の私立阿部専門学校にいってるお」
( ,,^Д^)「学生かあwwとにかく今までどーりの生活を続けてくれ。でも仕事が入ったら授業抜けてでもこいよなww。」
(;^ω^)「単位がヤバスだけどなんとかしますお」
( ,,^Д^)「うちらの組織が裏から根回しできるからそのへんは心配するなw」
( ^ω^)「ウホッwwいい組織ww」
114 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:13:24.81 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)「それとブーン家族はいるか?」
( ^ω^)「・・・僕は生まれたときから天涯孤独の身だお」
( ,,^Д^)「・・すまない」
( ^ω^)「別にきにしてないお」
( ,,^Д^)「天涯孤独の身の人間がうちの組織は多いなw」
( ^ω^)「じゃあプギャーさんもですかお・・・?」
( ,,^Д^)「俺は妹がいたんだけどな・・801に襲撃を受けたときに行方不明になっちまったよ」
( ^ω^)「・・・・」
115 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:13:53.76 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)「他に聞きたいことはあるか?」
( ^ω^)「この組織の名前はなんなのかお?」
( ,,^Д^)「対801諜報機関・・通称VIPPERだ」
( ^ω^)「801はなぜ攻めてくるのかお?」
( ,,^Д^)「それは俺が聞きたいぐらいだぜ・・・」
プギャーはそういいながら遠い目をした。
116 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:14:47.06 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)「とりあえず今日のところは家に帰って休むといいww」
( ^ω^)「それじゃ僕は帰るお」
( ,,^Д^)「ああ、それと今日使った無線はいつも聞ける状態にしておいてくれ」
( ^ω^)「わかりましたお」
( ,,^Д^)「それじゃゆっくり休めよ!」
117 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:15:20.12 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―
(´・ω・`)「―で部隊は全滅です。彼らの戦闘力はあなどれません。」
(=゚ω゚) 「さすがはVIPPERといったところだよう。」
(´・ω・`)「次なる手はいかがなさいましょう。」
(=゚ω゚) 「・・・君も今回の件で負傷しているみたいだよう。まずはそれを癒してからだよう。」
(´・ω・`)「わかりました。それでは失礼します」
(=゚ω゚) 「VIPは必ずつぶしてやるんだよう・・・」
118 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:15:58.98 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「どうだった?」
(´・ω・`)「カスが暴れだしてね。おかげで予定通り事を運ぶのが大変だったよ」
('A`) 「それで奴らのデータは取れたか?」
(´・ω・`)「イヨウ総督にそれを今報告してきたところさ。彼らをなめてかかると痛い目にあいそうだね」
川゚−゚) 「それは重々承知の上だ。私達もドクオと君の怪我が治り次第出撃するぞ」
(´・ω・`)「ともかく疲れたから僕は休ませてもらうよ」
('A`) 「ああ、またなショボン」
120 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:16:55.22 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)(あれはブーンだった。なんでVIP側でスパイなんかやってんだ・・)
川゚−゚) 「彼、何か隠してるわ。」
('A`) 「どうしてわかる?」
川゚−゚) 「女の感 よ」
121 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:17:32.03 ID:xTJxeIJR0
―自宅―
( ^ω^)「なんだかいろんなことがいっぺんに起きてしまったお・・」
帰宅中に落ちたマンホールが秘密組織のアジトにつながっていて
なぜかそこのスパイに協力することになった。
(;^ω^)「こんな話誰も信じないお・・・」
時計を見たら2時
程よく眠気が襲ってきた
( ^ω^)「今日のところはもう寝るお・・・」
とてつもなく長い夢でも見ているような気分だった一日がようやく終わった。
【関連】
一気読み
前編 -
後編
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1167881415/