( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜( ^ω^)が裏組織に入ったようです 一気読み〜

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当サイトはブーン系小説の完結作品集 です。 読み物系は嫌いって方はご退場ください


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6 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:31:43.17 ID:xTJxeIJR0
( ´ω`)「う・・・・」

目覚めるとそこは薄暗く湿っていて嫌な空気が漂っている空間だった。

( ´ω`)「なぜ僕はこんなところにいるのかお・・・?」

必死に自分の記憶をたどっていく・・・
そう僕はドクオと一緒に学校を帰っていて
その下校中に・・・


7 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:32:24.30 ID:xTJxeIJR0
('A`)   「・・・それでさ、ショボンのやつが毎日のように―」

( ^ω^)「ウホッwwww」

('A`)   「俺としてもまんざらじゃないんだけどな・・・」

(;^ω^)「きめえwwwwwwwwww」

そしていつもの角を曲がって・・・


8 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:33:23.00 ID:xTJxeIJR0
('A`)   「工事中か・・・面倒なことしてやがるよ」

( ^ω^)「それじゃこっちの道を通って帰るしかないお」

('A`)   「でも見てみろよ、あの端っこあたりは普通に通れそうだぞ」

見てみると人一人くらいなら通れそうなスペースがあった。

('A`)  「遠回りするのが面倒だからあそこ通ろう」

そして僕は早く帰ってエロゲをしたいがためにそこを通ることに。


9 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:34:08.13 ID:xTJxeIJR0
('A`)   「工事中だってのに誰もいないじゃないか・・・」

( ^ω^)「休憩中じゃないのかお?」

('A`)   「こんなのさっさと済ませちまえばいいものを・・」

彼の悪態に苦笑いで返したそのときだった。
急にバランスが崩れそのまま世界が逆転した。

('A`)   「な・・ブーン!!!アッーーーーー!!」


11 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:35:08.54 ID:xTJxeIJR0
( ´ω`)「そうか・・・僕はマンホールに落ちてしまったんだお・・」

( ´ω`)「体中が痛いお・・・僕は死んでしまうのかお・・・?」

薄れていく意識の中に人の気配を感じる。

(*゚ー゚) 「上から落ちてきたみたいね・・・」

ξ゚听)ξ「どんな手練かと思えばとんだ間抜けだったわね」

(*゚ー゚) 「あのね・・・ツンが見張りをサボったからこの人落ちたのよ」

ξ゚听)ξ「う・・・・・それでこいつどうするの?」

(*゚ー゚) 「そうね、一度アジトまで連れて行いきましょう」


12 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:36:28.90 ID:xTJxeIJR0
―アジト内部―

(  ゚Д゚) 「それでこいつを拾ってきたわけか」

(*゚ー゚)  「そういう事、侵入者は処分が基本なんだけどね・・・ツン」

ξ;゚听)ξ「わっ悪かったわよ!」

(*゚ー゚)  「それで彼の処分だけれど―」

(  ゚Д゚) 「規定で決まっているとおりだ。処分についてはな。」

ξ゚听)ξ 「え・・・・?」


13 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:37:35.35 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ「ちょっとまってください!彼は一般人ですよ?」

(  ゚Д゚)「その可能性が高そうだ。だが草かもしれん」

ξ゚听)ξ「そんな・・・」

(  ゚Д゚)「規定は規定だ。彼の処分は明日の正午までに行うように。」

そういい残すと男は足早に立ち去って行った。


ξ゚听)ξ「私のせいだわ・・・私さえ見張りをしていればこんな事には・・」

(*゚ー゚) 「純粋なのね。そんなことではこの世界では生きていけないわよ


14 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:38:26.51 ID:xTJxeIJR0
ξ;凵G)ξ「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」

( ´ω`)「う・・・」

ξ;凵G)ξ「はっ・・・」

( ´ω`)「君はなぜ謝っているのかお?」

ξ゚听)ξ 「・・・・」

ξ;凵G)ξ「・・ごめんなさい」

( ´ω`)「そんなに謝られても困るお・・・それにここはどこなのかお?」

ξ;凵G)ξ「・・・ごめんなさい・・答えられないの・・」

規則だから。


15 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:39:20.00 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  「目覚めたようね」

( ´ω`)「あなたは・・?」

(*゚ー゚)  「私はしぃ、医者だとでも思ってくれればいいわ」

( ´ω`)「じゃあ僕をここに運んでくれたのはあなたかお?」

(*゚ー゚)  「そう、でも実際に運んだのはそこにいる彼女よ。お礼ぐらい言っておくのね」

ξ;凵G)ξ「・・・」

( ´ω`)「そうですか・・・ありがとうですお」

17 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:40:17.63 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  「ツン・・・ちょっと来てくれる?」

ξ;凵G)ξ「なによ・・・」

(*゚ー゚)  「彼は処分は避けれない。でもこちらに非があるのは確かよ」

ξ;凵G)ξ「それがどうしたって言うのよ」

(*゚ー゚)  「それなら組織への加入を条件に処分を避けれると思うの」

ξ゚听)ξ 「・・・!」


18 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:40:54.35 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  「前例もあるしきっとギコも納得するわ」

ξ゚听)ξ 「本当なの・・?彼・・助かるの?」

(*゚ー゚)  「保障はできないけどね」

ξ;凵G)ξ「ありがとうしぃさん・・」

(*゚ー゚)  「ひとつ貸しね」

ξ゚ー゚)ξ 「うん!じゃあ私は彼に伝えてきてきますね!」

意気揚々とツンは医務室に戻っていった。


19 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:41:46.50 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「もう何がなんだかわからんおwwwもっかい説明してくれおwww」

ξ゚听)ξ  「だから・・・あなたはマンホールに落ちて私たちの組織の(ry」

( ^ω^)「つまり僕はこの組織に入らないと殺されてしまうのかお?」

ξ゚听)ξ  「そういうことになるわ。」

( ^ω^)「それでいったい何の組織なのかお?」

ξ゚听)ξ  「・・・諜報活動よ。簡単に言うとスパイね。」

( ^ω^)「うはwwww時計型麻酔銃を支給してくれおwwww」

ξ#゚听)ξ 「それはスパイじゃなくて探偵」


一つだけ言えなかった。諜報だけでなく暗殺も行っていることを。
彼の純粋な瞳を前にしてそんなことを言えるはずなかった。


20 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:42:24.41 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ 「それでまだ聞きたいことある?」

( ^ω^)「君の名前を教えてほしいお」

ξ゚听)ξ 「まだ言ってなかったわね。私はツンよ」

( ^ω^)「ツンっていうのかお。僕はブーンですお。よろしくですお!」

ξ゚ー゚)ξ 「ふふっ、よろしくねブーン」


21 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:42:56.51 ID:xTJxeIJR0
ツンと僕は握手をした。
女の子に触れることなんていったい何年ぶりなんだろう。


(* ^ω^)「フヒヒッフヒヒヒ」

ξ#゚听)ξ 「・・・・」

(;^ω^)「しーましぇん・・・・


29 名前:うめ[] 投稿日:2007/01/04(木) 12:54:12.49 ID:xTJxeIJR0
話がひと段落すると彼女達は部屋を出て行った。
しぃが言うには本来侵入者は絶命するまで拷問にかけらるそうだ。
彼女、ツンのはからいに感謝しなさいとのことだった。

( ^ω^)「この先僕はどうなってしまうのかお・・?」

非現実的なことが降りかかっているにも関わらず
意外と冷静な自分がそこにいた。
僕は現実に飽きていたわけでもないはずだが・・・

( ^ω^)「そう言えばドクオはどうしているのかお・・?」


32 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:03:28.76 ID:xTJxeIJR0
―地上―

('A`)  「ここが入り口であることに間違いはなさそうだな・・・」

<丶`∀´>「やつらは今頃あいつを一般人だとも知らずに拷問してるニダ!」

('A`)  「そいつはどうだかわからんが、一度本部に戻るぞ」

<丶`∀´>「了解ニ・・・・」

返事をしかけたところで男は倒れた。

('A`)  「む!貴様!」

(  ゚Д゚)「悪いが場所を知られた以上帰すわけにはいかない」


33 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:09:16.31 ID:xTJxeIJR0
('A`)  「ふん・・・断るといったら?」

(  ゚Д゚)「こうなるだけだ」


ギコはナイフでドクオに切りかかる。
しかしドクオは華麗な身のこなしでギコの攻撃をかわしそのまま背後をとった。
そのままギコの背中に蹴りを見舞った。


('A`)  「ぬるいな」

( ゚Д゚)「ぐぅ・・やるな・・・それならこちらも遠慮はしない」


35 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:17:20.47 ID:xTJxeIJR0
ギコは懐に手をやると拳銃を取り出した。
それと同時にドクオも銃を抜く。

(  ゚Д゚)「くらえ!」

('A`)  「ちっ・・」

轟音が二発VIP町になり響いた。

(  ゚Д゚)「銃の腕は私が上のようだな」

('A`)  「クソったれめ・・・」

ドクオ利き腕を打ち抜かれていた。

(  ゚Д゚)「それではアジトまでご同行願おうか。楽には死ねんぞ」


36 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:22:59.67 ID:xTJxeIJR0
川゚−゚) 「甘いなドクオ」

('A`)  「クー!」

クーと呼ばれた女はギコの背後にいつの間にか立ち拳銃を構えていた。

川゚−゚) 「悪いがこのまま行かせてもらう。ドクオ早く。」

そう言われるとドクオは夜の闇に消えた。

川゚−゚) 「貴方にはいろいろ聞くことがあるから殺しはしないわ。でも動かれるのも面倒なの」

彼女は拳銃を持ち直すとギコの両足を撃った。

38 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:28:28.98 ID:xTJxeIJR0
(  ゚Д゚) 「ぐあああ!!」

川゚−゚) 「それでは近いうちにまた会いましょう」

そういい残すと女も闇に消えていった。

(  ゚Д゚)「く・・・背後に立たれて気づかぬとは・・・」

(  ゚Д゚)「ともかくアジトに戻って本部に連絡だ・・・<奴ら>は思った以上にできる」


40 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:34:41.42 ID:xTJxeIJR0
―アジト内部―

(*゚ー゚)「いったい誰がこんなことを・・・」

ξ゚听)ξ「ギコさんをここまで負傷させるなんて並じゃないわ」

ギコは傷つきながらもアジトに自力で帰還したのだった。
しかし傷は深く帰還したとたんに意識を失ってしまった。

(*゚ー゚)「意識が戻ってくれるといいんだけど・・・」

ξ゚听)ξ「でもいったい誰がやったっていうの?」

(*゚ー゚)「おそらく<奴ら>ね・・・となると近いうちにまた戦闘になりそうね」


42 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:44:34.20 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ「<奴ら>って・・・もしかして・・」

(*゚ー゚) 「傷からみて小口径のハンドガンによるものだから、そんな物使ってるの801ぐらいしかいないわ」

ξ゚听)ξ「801の仕業に見せかけるための偽装の可能性もあるんじゃ?」

(*゚ー゚) 「それでも801にぐらいしかギコをここまで追い詰めれる相手はいないものよ」

( ^ω^)「わけがわからんおww」

(*゚ー゚) 「そうね・・・あなたにも説明しておいたほうがいいわね」


44 名前:あんず[] 投稿日:2007/01/04(木) 13:54:12.31 ID:xTJxeIJR0
801とVIPは対立関係にある組織同士
十数年前から小競り合いを続けていた好敵手だった。
戦いが一度激化して双方に大量の死傷者がでるほどの抗争を鎮めるために
話し合いのもと停戦協定を結んでいた。
しかし近年その協定も反故にされ抗争が再度おきつつある。

(*゚ー゚)「それで801と比較的近い私達を手始めに狙ってきたんでしょうね」

( ^ω^)「なんとなくわかったお・・・」

(*゚ー゚)「こうなった以上ブーン君にも戦闘訓練を受けさせないといけないわね・・」

(;^ω^)「ひぃww」

(*゚ー゚)「ブーン君の教育係はツンに任せるわ。それとあなたも負傷しているんだから今日はもう寝なさい」

ξ゚听)ξ「それじゃブーン、明日からよろしくね!」

(;^ω^)「はひぃwww」


48 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:01:49.63 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―

川゚−゚)「大丈夫かドクオ?」

('A`) 「ああ、なんとかな。それにしてもあの野郎なかなかやりやがるな」

川゚−゚)「端末とはいえ支部を任されているくらいだ。これくらいはやるだろう」

('A`) 「ニダーはどうなった?」

川゚−゚)「即死だったそうだ。死体の回収は済んでる」

('A`) 「ちくしょう・・・あの野郎今度あったらただじゃおかねえ!」

川゚−゚)「・・・意気込むのはいいが利き腕を負傷してるんだ。無茶はするなよ」


利き腕がの傷口が疼く・・・奴はいつか俺がしとめてやるさ・・・。


51 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:12:07.91 ID:xTJxeIJR0
―VIPアジト―

(ーωー)zzZ「・・・」

ξ゚听)ξ「ブーン起きなさい!訓練を始めるわよ!」

(ーωー)zzZ「うーん・・・べんぞ・・さ・・の中暖・・いナ・・リ・・・」

ξ#゚听)ξ「起きろって言ってんでしょ!」

(;^ω^)「ブヒイイイ!痛いお!」

ξ゚听)ξ「顔を洗う!そしてこれに着替える!それじゃ外でまってるわよ!」


53 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:15:32.24 ID:xTJxeIJR0


―射撃訓練所―

( ^ω^)「それでなにをするのかお?」

ξ゚听)ξ 「簡単よ。的に向かって撃つだけ」

そう言って彼女は拳銃を渡してきた。
それは黒く鉄の塊を持っているかのように重いものだった。

ξ゚听)ξ 「まず安全装置をはずして。そうそうそのまま照準を合わせる」

( ^ω^)「こうかお?」

ξ゚听)ξ 「もうちょっとひじを引いて。脇も閉めたほうがいいわ」

(;^ω^)「なんか窮屈だおw」

ξ゚听)ξ 「時期なれるわ。それじゃ的に向かって撃ってみて」


57 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:19:55.18 ID:xTJxeIJR0
トリガーを引くと同時に炸裂音が鳴り響く。
僕が撃った弾は的の端をかすめただけだった。

ξ゚听)ξ「初めてにしては中々上手ね。」

( ^ω^)「そうかお?」

調子にのってガンガン撃つ。
徐々に的に当たるようになってきた。

ξ゚听)ξ「構えが雑になってきてるわ。集中して。」

( ^ω^)「ラジャーだお!」

こうして午前中は射撃ですぎていった。


58 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:24:30.13 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「なかなか頑張ってるわね。」

( ^ω^)「しいさんおはようですお!」

(*゚ー゚) 「はい、おはよう。二人ともちょっと来てくれるかな。ギコが目を覚ましたの。」

ξ゚听)ξ「わかりました。それじゃブーン、いくわよ」

( ^ω^)「拳銃はどうしたらいいのかお?」

ξ゚听)ξ「それはブーンの物よ。自分の身は自分で守ってね。それと安全装置はちゃんとかけておくのよ!」

( ^ω^)「了解ボスwwww」


60 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:32:28.76 ID:xTJxeIJR0
―医務室―

(  ゚Д゚)「―ということだ。アジトの位置が801に知れてしまった」

(*゚ー゚) 「それで3人のうち2人が逃げたわけね」

ξ゚听)ξ「それじゃあ刺客がいつ来てもおかしくないんじゃ・・・」

(*゚ー゚) 「プギャーに頼んで厳重に警備してもらってるわ。」

(  ゚Д゚)「それはいいとして・・・そこのそれはいったいなんだ・・・」

( ^ω^)「僕はブーンですお!」

61 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:34:41.23 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 「彼にも戦力になってもらうことにしたわ。末端の私達では増援の見込みも薄いし」

(  ゚Д゚)「そりゃネコの手も借りたいくらいの気分だがな・・・」

ξ゚听)ξ「私が責任もって教育しますからお願いします!」

(*゚ー゚) 「それに私も昔は侵入者だったわよ?」

ギコは頭を抱える仕草をした後に

(  ゚Д゚)「・・・好きにしろ。ブーンとか言ったな。私がこのアジトの指揮官のギコだ」

( ^ω^)「ギコさんよろしくですお!」

(*゚ー゚) 「よかったわねブーン」


63 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:46:27.09 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『侵入者発見!侵入者発見!総員直ちに戦闘配置』

(  ゚Д゚) 「さっそくお出ましか。」

(*゚ー゚)  「いきなり狙って来るなんて大胆ね・・・」

(  ゚Д゚) 「指揮はしいに任せる。ツンとそこのピザはサポートを頼む」

ξ゚听)ξ 「はいっ!」

( ^ω^)「ちょwwww」

(*゚ー゚)  「ギコは寝ててね。ここには一歩も近寄らせないわ。」

(  ゚Д゚) 「・・・気をつけてな。」


64 名前:だいこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 14:52:04.13 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  「まずは装備の確認ね。まずは小型の通信機を服につけて」

( ^ω^)「こうかお?」

(*゚ー゚)  「そうそう。それでそのイヤホンを耳につけてこれを奥歯に」

(;^ω^)「変な味がするお・・・」

(*゚ー゚)  「我慢しなさい。これで小声で喋れば私達と連絡ができるわ。」

ξ゚听)ξ 「敵はBブロックを北上中。まっすぐこのアジトに向かってきてるわ。」

(*゚ー゚)  「正面から来るなんてなめられたものね。迎え撃つわよ!」

ξ゚听)ξ 「はい!」

( ^ω^)「おkwww」


65 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:02:07.42 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『お前が新入りのブーンだな?俺はオペレーターのプギャーだwwよろしくww』

( ^ω^)『よろしくですお!』

( ,,^Д^)『敵の位置はBブロックの下水だ。気をつけろ!』

(*゚ー゚)  『敵の装備はわかる?』

( ,,^Д^)『ハンドガン2にウージーが4だ。装備から言って801であることは間違いないな・・』

(*゚ー゚)  『私とツン、ブーンはCブロックを経由して背後から叩きます。残りは足止めを』

( ^ω^)『ラジャーですお!』

ξ゚听)ξ 『了解』


68 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:12:28.91 ID:xTJxeIJR0
―Bブロック―

(´・ω・`)「割と簡単に侵入させてくれるものだね」

( ・∀・)「どこかで迎え撃つ気なんだろう・・むっ!伏せろ!」

その瞬間銃声が鳴り響いた。

雑魚801「うわああああああああ」

(´・ω・`)「ちっ一人やられたか・・・応戦するぞ!」

( ・∀・)「敵の数は・・・2・・3・・・5・・・7・・8人か」

(´・ω・`)「なめられたものだね」

( ・∀・)「目に物を見せてやるよ!」


70 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:23:08.28 ID:xTJxeIJR0
( ,,^Д^)『敵さんも中々やりやがる。特に指揮官クラスの二人は気をつけろ!』

(*゚ー゚)  『わかったわ。それとBブロックに到着しました。妨害班は離脱を』

ξ゚听)ξ 『いよいよね・・・』

(;^ω^)『ちょっとびびってきたお・・・』

ξ゚听)ξ  『大丈夫よブーン。私が責任もって守るわ』


不思議とツンにそう言われると勇気が沸いてくる。
しかし僕に人を撃つ勇気があるのだろうか・・・・・?


71 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:28:59.75 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「敵が引き始めたな」

( ・∀・)「このまま押し込め!いくぞ!」

雑魚801達 「おう!」

彼らが突撃を開始したそのときだった。
連続して弾丸が発射される炸裂音と共に雑魚801達が次々と崩れていった。

(;・∀・)「な・・・どこから狙撃された!」

あたりを見回すがどこにも気配がない。

(´・ω・`)「バカ!伏せろ!」

彼が押し倒した瞬間弾丸が眉間をかすめた。


73 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:34:40.82 ID:xTJxeIJR0
ξ゚听)ξ 『ち・・・』

(*゚ー゚)  『私達の位置がまだわかっていないようね。ツンとブーンは右側から回りこんで。挟み撃ちで一気にしとめます』

ξ゚听)ξ 『了解』

( ´ω`)『・・・・』

ξ゚听)ξ 『ちょっとブーン、いくわよ?』

( ´ω`)『・・怖いお・・・』


彼は震えていた・・・
無理もない。ロクに訓練を受けていないまま実践に挑んでるわけだから。


75 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:40:00.07 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  『・・・・いくわよツン』

ξ;゚听)ξ『でも・・・』

(*゚ー゚)  『今は侵入者排除が優先よ』

ξ゚听)ξ 『・・・はい』

(*゚ー゚)  『ブーン君、そこの角に隠れていなさい。いい?見つかったら撃つのよ』

( ´ω`)『・・・・』

(*゚ー゚)  『彼らは君を見つけたら問答無用で殺すでしょうね。自分の身は自分で守るのよ』

ξ゚听)ξ 『ブーン・・・』


76 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:50:31.94 ID:xTJxeIJR0
( ・∀・)「奴らの実力がここまでとは・・・」

(´・ω・`)「まだわかってないのかい?」

男が何を?という表情に向けて彼は言った。

(´・ω・`)「お前達は初めから奴らの実力を試すために使われた捨て駒なんだよ」

(;・∀・)「な・・・そんなばかな・・・」

(´・ω・`)「事実だ」

(;・∀・)「そんな・・・ちくしょう!ちくしょう!」

男はウージーを乱射しながら走っていった。

(´・ω・`)「・・・クズめ・・」


77 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/04(木) 15:57:52.23 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚) 『目標を確認。攻撃開始。』

(;・∀・)「ぐああああ!!!クソ!!!こんなところで死んでたまるか!」

(*゚ー゚) 「諦めるのね」

彼女の弾丸が男の眉間を打ち抜いた。

(*゚ー゚) 『一人仕留めたわ。でもおそらく残り一人が指揮官でしょう。油断はしないで』

ξ゚听)ξ『了解』


80 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:03:34.57 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「そこにいるんだろう?でてこいよ」

ξ゚听)ξ 「く・・・」

指揮官と思われる男は余裕の表情でそう言い放った。

(´・ω・`)「でてこないのならこのまま帰らせてもらうよ」

ξ゚听)ξ 「・・・そうはいかないわ!」

身を乗り出して銃を構えるが次の瞬間持っていたはずの銃は地面に転がっていた。

(´・ω・`)「私に勝てるとでも思ったのかな」

ξ゚听)ξ 「あ・・・あ・・・」


81 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:08:03.43 ID:xTJxeIJR0
死を覚悟した瞬間銃声が鳴り響く。

(*゚ー゚) 「自信過剰もいいとこね」

(´・ω・`)「ふん・・・」

男の拳銃はしいによってはじき飛ばされていた。

ξ゚听)ξ「しいさん!」

(*゚ー゚) 「まだツンがかなう相手じゃなかったようね」

(´・ω・`)「勝った気でいるのかい?」

(*゚ー゚) 「この状況は誰が見ても貴方の負けよ。おとなしくアジトまできてもらうわ」


82 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:15:16.71 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「801は最後まで戦う。それが掟だ。それが例え死を招くことだとしてもね」

そう言うと男はしいに向かって突進した。

(*゚ー゚)  「哀れね。さよなら。」

トリガーを引くが弾が発射されない。

(*゚ー゚)  「え・・・しまった!」

(´・ω・`)「運は僕を味方したようだな!」

しかししいも拳銃を投げ捨てて応戦する。


83 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:21:21.76 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「ほう・・・体術の心得も多少あるようだな」

(*゚ー゚)  「スパイはあらゆる能力を要求されるのよ。違って?」

(´・ω・`)「そのとおりだ。だがヌルイ」

男の拳がしいの腹に突き刺さる。

(*゚ー゚)  「うあぁ・・・」

(´・ω・`)「私に立ちはだかるにはまだ10年はやかったな」

回し蹴りがしいの顔面を捉えた。

(´・ω・`)「これで終わりだ!」

追い討ちの後ろ回し蹴りがしいのみぞおちを深々と打ち抜いた。


84 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:24:08.86 ID:xTJxeIJR0
ξ;゚听)ξ「しいさん!」

(´・ω・`)「大丈夫だ。殺しはしてない。」

ξ゚听)ξ 「このまま行かせるわけにはいかないわ!」

(´・ω・`)「意気込んではいても体は正直だな。」

ツンの足は震えていた。

ξ;゚听)ξ「く・・・・」

(´・ω・`)「無傷で済みたいだろう?このまま黙って行かせてくれないか?」

ξ;゚听)ξ「・・・うわあああ!!」

叫ぶと同時にツンは男に飛び掛った。


88 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:31:02.13 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「わからん奴だな。」

ξ゚听)ξ 「うぐぐ・・・」

一瞬で腕をとられツンはうつ伏せに倒されていた。

(´・ω・`)「腕の一本ぐらいもらっておくか」

ξ゚听)ξ 「いやああ!!!」

(´・ω・`)「バカな女だ」

(#^ω^)「バカはお前だお!」


89 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:32:54.09 ID:xTJxeIJR0
鈍い音が響いて男は動かなくなった。

( ^ω^)「ツン!大丈夫かお!」

ξ;゚听)ξ「ブーン!!」

( ^ω^)「助けにきたお」

ξ゚ー゚)ξ 「・・・バカ・・もっと早くきなさいよ」

( ^ω^)「しいさんは?」

ξ゚听)ξ 「あっちで倒れてるわ・・早く医務室に連れて行かないと。」

92 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:39:49.03 ID:xTJxeIJR0


( ^ω^)「しいさん!大丈夫ですかお!」

僕がしいさんに駆け寄った瞬間に男は起き上がった。

(´・ω・`)「なかなかやってくれるじゃないか・・・って・・お前は・・」

( ^ω^)「そういうお前こそ・・・」

(´・ω・`)「ブーンじゃないか!お前ここで何をしているんだ!」

( ^ω^)「それはこっちのセリフだお!」

(´・ω・`)「お前がVIP所属のスパイだったとはな・・・とにかくこの場は一旦引かせてもらおう」

そういい残すと彼は立ち去っていった。


94 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:45:39.02 ID:xTJxeIJR0


ξ゚听)ξ 「知り合い・・・?」

( ^ω^)「学校の友達ですお」

ξ#゚听)ξ「今度あったらぶちのめすわ」

(;^ω^)「ひぃいいww」

ξ゚听)ξ 「とにかくしいさんを医務室に連れて行くわよ」

( ^ω^)「おk」


96 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/04(木) 16:50:07.57 ID:xTJxeIJR0


(  ゚Д゚) 「どうにか撃退できたようだな」

( ,,^Д^)「ですね。負傷者はかなりでましたが死者がでてないのが不幸中の幸いですね」

(  ゚Д゚) 「そうだな。まずは本部に連絡をしなければな。」

( ,,^Д^)「それあらご安心を。すでに報告と増援は頼んでありますよ」

(  ゚Д゚) 「抜かりはない・・・か。相変わらず仕事が早いな」

( ,,^Д^)「どーもw」


110 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:10:16.04 ID:xTJxeIJR0
―医務室―

(*゚ー゚) 「そう・・ブーンが助けてくれたのね。」

ξ゚听)ξ「それでその隙に奴には逃げられてしまいました。すみません」

(*゚ー゚) 「任務は侵入者の撃退よ。死人もでなかったしよかったじゃない」

ξ゚听)ξ「でも・・・私のせいで・・」

(*゚ー゚) 「何もかも自分に責任を向けなくてもいいわ。あの状況じゃ仕方なかったのよ」

ξ゚听)ξ「しいさん・・・」


111 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:10:51.86 ID:xTJxeIJR0
―アジト通路―

( ,,^Д^)「よおブーンwwお前大活躍だったみたいだなwww」

( ^ω^)「フヒヒッ!僕なら当然だお!」

( ,,^Д^)「初めの方はビビリまくってたじゃねえかよwww」

(;^ω^)「う・・・」

( ,,^Д^)「でも一般人が訓練もなしによくプロ相手に戦ったもんだ。その点はギコさんも評価してたよ」

( ^ω^)「それはちょっとうれしいおwww」

( ,,^Д^)「それとギコさんに頼まれてることが一つあってなw」


112 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:11:29.91 ID:xTJxeIJR0


( ^ω^)「なんですかお?」

( ,,^Д^)「この施設内の説明と今後の生活だな」

プギャーは説明を始めた。
アジトにはA地点、B地点、C地点の地上への出入り口があって
その入り口付近を大まかにAブロックBブロックなどと分けているそうだ

( ,,^Д^)「ちなみに今日の戦闘地区はBブロックな」

基本的に出入りに使用されているのはC地点で
外に出た後はみんな一般人にまぎれて生活している者も多いと彼は言った。

( ,,^Д^)「ギコさんや俺みたいにある程度の役職になってくるとこっちが本業になっちゃうけどなw」


113 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:12:32.34 ID:xTJxeIJR0


( ,,^Д^)「ブーンは何か仕事とかしてんの?」

( ^ω^)「僕は学生だお。VIP市内の私立阿部専門学校にいってるお」

( ,,^Д^)「学生かあwwとにかく今までどーりの生活を続けてくれ。でも仕事が入ったら授業抜けてでもこいよなww。」

(;^ω^)「単位がヤバスだけどなんとかしますお」

( ,,^Д^)「うちらの組織が裏から根回しできるからそのへんは心配するなw」

( ^ω^)「ウホッwwいい組織ww」


114 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:13:24.81 ID:xTJxeIJR0


( ,,^Д^)「それとブーン家族はいるか?」

( ^ω^)「・・・僕は生まれたときから天涯孤独の身だお」

( ,,^Д^)「・・すまない」

( ^ω^)「別にきにしてないお」

( ,,^Д^)「天涯孤独の身の人間がうちの組織は多いなw」

( ^ω^)「じゃあプギャーさんもですかお・・・?」

( ,,^Д^)「俺は妹がいたんだけどな・・801に襲撃を受けたときに行方不明になっちまったよ」

( ^ω^)「・・・・」


115 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:13:53.76 ID:xTJxeIJR0


( ,,^Д^)「他に聞きたいことはあるか?」

( ^ω^)「この組織の名前はなんなのかお?」

( ,,^Д^)「対801諜報機関・・通称VIPPERだ」

( ^ω^)「801はなぜ攻めてくるのかお?」

( ,,^Д^)「それは俺が聞きたいぐらいだぜ・・・」

プギャーはそういいながら遠い目をした。

116 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:14:47.06 ID:xTJxeIJR0


( ,,^Д^)「とりあえず今日のところは家に帰って休むといいww」

( ^ω^)「それじゃ僕は帰るお」

( ,,^Д^)「ああ、それと今日使った無線はいつも聞ける状態にしておいてくれ」

( ^ω^)「わかりましたお」

( ,,^Д^)「それじゃゆっくり休めよ!」

117 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:15:20.12 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―

(´・ω・`)「―で部隊は全滅です。彼らの戦闘力はあなどれません。」

(=゚ω゚)  「さすがはVIPPERといったところだよう。」

(´・ω・`)「次なる手はいかがなさいましょう。」

(=゚ω゚)  「・・・君も今回の件で負傷しているみたいだよう。まずはそれを癒してからだよう。」

(´・ω・`)「わかりました。それでは失礼します」



(=゚ω゚)  「VIPは必ずつぶしてやるんだよう・・・」


118 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:15:58.98 ID:xTJxeIJR0


('A`)   「どうだった?」

(´・ω・`)「カスが暴れだしてね。おかげで予定通り事を運ぶのが大変だったよ」

('A`)   「それで奴らのデータは取れたか?」

(´・ω・`)「イヨウ総督にそれを今報告してきたところさ。彼らをなめてかかると痛い目にあいそうだね」

川゚−゚) 「それは重々承知の上だ。私達もドクオと君の怪我が治り次第出撃するぞ」

(´・ω・`)「ともかく疲れたから僕は休ませてもらうよ」

('A`)   「ああ、またなショボン」


120 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:16:55.22 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)(あれはブーンだった。なんでVIP側でスパイなんかやってんだ・・)

川゚−゚) 「彼、何か隠してるわ。」

('A`)   「どうしてわかる?」

川゚−゚) 「女の感 よ」


121 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:17:32.03 ID:xTJxeIJR0
―自宅―

( ^ω^)「なんだかいろんなことがいっぺんに起きてしまったお・・」

帰宅中に落ちたマンホールが秘密組織のアジトにつながっていて
なぜかそこのスパイに協力することになった。

(;^ω^)「こんな話誰も信じないお・・・」

時計を見たら2時
程よく眠気が襲ってきた

( ^ω^)「今日のところはもう寝るお・・・」

とてつもなく長い夢でも見ているような気分だった一日がようやく終わった。


125 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:35:20.70 ID:xTJxeIJR0
( ´ω`)「う・・・・朝かお・・・」

いつものように昼に起きた。
体中が痛んで思うように動かない。

( ´ω`)「今日はゆっくり休むお・・」

二度寝に入ろうとしたその時
ドアをノックする音が聞こえてきた。

( ´ω`)「もういったい誰なんだお・・・」

眠りたいのにしぶしぶドアを開けるとそこにいたのはショボンだった。


126 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:35:45.62 ID:xTJxeIJR0


(´・ω・`)「やあ・・・」

( ´ω`)「・・・・」

(;;´゚ω*) 「ひいいいいいいいいいいいいいいい!」

(´・ω・`)「そんなに驚かなくてもいいじゃないか・・・」

(;;´゚ω*) 「いっいっったい何をしにきたんだお!1111」

(´・ω・`)「すこし話をしたいだけさ。」

ショボンはそう言うとコタツの中に入った。


127 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:42:38.80 ID:xTJxeIJR0
(´・ω・`)「なぜ君がVIP側の組織に加担しているんだい?」

( ^ω^)「実は(ry で加担しないと組織に殺されてしまうんだお」

(´・ω・`)「相変わらずだな奴らは・・・」

ため息をつきながら彼はこう持ちかけた

(´・ω・`)「なあブーン・・801にこないか・・?」

( ^ω^)「・・・」

(´・ω・`)「VIPは今に終わるよ。昔と違って今はカスの集まりだ。
今801が総攻撃をかけたら間違いなく滅びるだろう」


128 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:49:29.56 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「ショボンはなんで801に加担しているのかお?」

(´・ω・`)「一般的に10年前の抗争は801が発端とされているよね?」

( ^ω^)「・・・」

彼は続けた。
実は発端なのはVIPであり多くの801民が理不尽な力によって倒れていった。
一度は戦況を押し返したもののVIPの勢いには勝てず
そのままお互い疲弊し停戦協定に至ったのだ。
しかしVIP側の工作ですべての責任は801にあるとして801の信用は地に落ちた。

(´・ω・`)「それだけじゃない。あの戦いで僕は両親を失ったんだ。」

そのような者達が集まって今の801が再編されVIPに対する報復を虎視眈々と狙っているのだと。



129 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/04(木) 19:56:52.93 ID:xTJxeIJR0


(´・ω・`)「そして最近表立ってVIPを攻撃してもいいころではないかと
いい始める強硬派がでてきてね」

( ^ω^)「801はVIPと戦争でも始める気かお?同じことを繰り返すつもりなのかお?」

(´・ω・`)「否定はしないよ。でももう止められないところまで来てしまったんだ。」

( ^ω^)「・・・僕はVIPのみんなを守るお」

(´・ω・`)「そうか・・・残念だよブーン。」

( ^ω^)「・・・」

ショボンは少しさびしそうに帰っていった。


132 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:06:45.25 ID:xTJxeIJR0

(´・ω・`)(ブーン・・・僕らは敵同士になってしまうんだな)

背後に気配を感じたが少し遅かった。

(´・ω・`)「ぐ・・・は・・・・」

(*゚ー゚)  「残念ね・・・あなたの交友関係を洗って張ってたの」

彼女は突き刺したナイフを抜いた。

(´・ω・`)「バカな・・・こんな・・と・・こ・・ろで・・」

(*゚ー゚)  『A地点付近で801の工作員を処理。』


133 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:14:01.52 ID:xTJxeIJR0

( ,,^Д^)『了解。回収班をそちらへ向かわせる』

(*゚ー゚)  (ごめんねブーン・・・)

雑魚VIP  「しいさん早いとこ機関しましょう。」

(*゚ー゚)  「そうね。帰りましょう・・・」

(´・ω・`)(ドクオ・・・クー・・あとのことは頼・ん・・だ)

ショボンはそのまま息を引き取った。


135 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:23:37.20 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―

川゚−゚) 「―それでは1ヵ月後のVIP祭の国王パレード中に強襲します」

('A`)  「それで二手に分かれて片方はおとりで陽動か」

川゚−゚) 「陽動の適任はショボンなんだが今日は欠席してるな」

('A`)  「ちっ・・・肝心なときになにしてんだ・・・」

川゚−゚) 「あとは偽情報をVIP側に流すだけだ。
あのバカどもならきっと引っかかってくれるだろう」

('A`)  「ついにVIPの命日が決まったわけだ!ははは!」


136 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:31:37.17 ID:xTJxeIJR0

それから一週間僕は学校に通いいつもどおりの生活をしていた。
違う事といえばショボンとドクオが学校にいない事だった。
801の襲撃もなくギコさんも不気味だと言うほど何事もなかった。
あれからほぼ毎日射撃や兵器の扱いの練習を受けて僕も徐々に
VIPの戦力となりうる力を得つつあった。

―射撃訓練所―

ξ゚听)ξ(すごいわ・・・たった一週間で・・)

ブーンの射撃スキルの上達は目を見張るものがあった。

( ^ω^)「・・・こんなもんかお」

(*゚ー゚)  「たいしたものね。たった一週間でまともな射撃を覚えてしまうなんて」

(* ^ω^)「しいさんの教え方がいいんですお!」

ξ#゚听)ξ 「へぇ・・」

(;^ω^)「ヒィィッ冗談ですおwww」


138 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:36:09.65 ID:xTJxeIJR0
ボコボコにされているブーンを尻目に

(*゚ー゚) 「ちょっとギコが呼んでてね。戯れもそこそこに会議にでてほしいわね」

ξ゚听)ξ「戯れじゃないわ、これはしつけよ」

( ´ω`)「・・・・」

(*゚ー゚) 「どっちでもいいわ。とにかく緊急みたいだからいくわよ」

ξ゚听)ξ 「はーい」

( ´ω`)「・・・はいですお」


140 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:49:42.68 ID:xTJxeIJR0
―会議室―

(  ゚Д゚) 「きたか。これであらかたそろったな」

( ,,^Д^)「遅いぞお前らwwww」

( ^ω^)「うはwwwすみませんですおwww」

(  ゚Д゚) 「騒がしいな・・・ともかく会議を始めるぞ」


内容は3週間後に控えたVIP祭のパレード中に801工作員達が
襲撃をかけるかもしれないとのこと
国王の護衛とVIP祭全体の警護の話が舞い込んできているそうだ

(  ゚Д゚) 「国王の護衛といっても専属のSPがこなすだろうから俺達は祭り全体の警護だろうな」

(*゚ー゚)  「不気味な沈黙はこのため・・・?」

(  ゚Д゚) 「・・・まあデマだったとしても警護するに越したことはない」


141 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/04(木) 20:55:55.20 ID:xTJxeIJR0


( ,,^Д^)「いよいよ801の攻撃も本格化ってことかですかね?」

(  ゚Д゚) 「まだわからんがこの話が本当ならそうだろうな」

ξ゚听)ξ 「いよいよ戦争になるのかしら・・・?」

(  ゚Д゚) 「・・・それを避けるために我々がいる。」

(*゚ー゚)  「国王が暗殺されようものなら次の日には宣戦布告だものね・・」

(  ゚Д゚) 「奴らの狙いが何かはまだわかっていない。詳しい情報が入り次第各員に連絡する」

(  ゚Д゚) 「気を引き締めていくように。以上のことで何か質問はあるか?」


142 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:06:23.64 ID:xTJxeIJR0
(  ゚Д゚) 「特にないようだな。次は・・・プギャー頼む」

( ,,^Д^)「あいよwwwとりあえず801の主戦力の面々のデータ化してみたよ」

そういって彼はモニタをいじりはじめた。

クー 川゚−゚)

射撃の実力は801ナンバー1と言われている。
彼女が銃を扱う場合射程を1,5倍に見ておかないと確実に急所を打ち抜いてくる。


143 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:06:48.42 ID:xTJxeIJR0
ドクオ ('A`)

接近格闘と爆薬の扱いに優れている。
部隊を統率することも多く801の戦闘面における実質的リーダー

( ^ω^)「な・・・・」

( ,,^Д^)「どうしたブーン?」

(;^ω^)「なんでもないお・・・・・」

(*゚ー゚)  「・・・・」


145 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:10:31.72 ID:xTJxeIJR0
(  ゚Д゚)「この二人の素性はうまいぐあいに隠されていてな・・・B地点で戦闘を行うまでわからなかった」

( ^ω^)「・・・・」

この画面に映っているのは確実に僕が知っているドクオだった。
その後も801の要注意人物がリストアップされていったが僕の耳には入らなかった。


僕はドクオやショボンを前にして戦うことができるのだろうか。
そればかりを考えていた。


146 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:15:21.43 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―

川゚−゚)「ドクオ」

('A`) 「なんだ?今2週間後の爆薬の調合で忙しいんだ。悪いけどあとに―」

川゚−゚)「ショボンが死んだ」

('A`) 「は・・・?お前なに言って・・」

川゚−゚)「襲撃後に単機でVIPに潜入していたらしい。」

('A`) 「バカな!あいつほどの腕をやれるやつがVIPにいるっていうのか!?」

川゚−゚)「・・・私も信じたくない話だったが・・・」

1週間も姿を消しているショボン。
ドクオ達も薄々感じていることだったが極力考えるのを避けていた。


147 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:21:02.17 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「いったい誰がショボンをやりやがったんだ!」

川゚−゚)「・・落ち着いて。VIPのこの二人が関わっているみたいよ。」

('A`) 「・・・!!!」

そこにはVIPの実力者のしぃと見知った顔が写っていた。

川゚−゚)「・・・おそらくアジトの侵入ルートを調べる際に利用した彼をまた利用したんでしょうね・・」

('A`) 「・・・ブーンとこの女がショボンを殺したんだな・・・」

川゚−゚)「しぃの実力ではショボンを殺すことはできないわ。おそらく彼を利用して油断させたんでしょうね・・」


148 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:25:30.46 ID:xTJxeIJR0
('A`) 「わかった・・・少し一人にさせてほしい・・・」

川゚−゚)「私は部隊の再編をしてくる。」


('A`) (あの女め・・・よくもショボンを・・・しかしブーン・・お前は利用されているだけなのか?それとも・・)

('A`) (どちらにしてもかまわないさ・・・だがあの女とブーンは俺の手で!)


VIP祭まであと2週間


150 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:37:02.46 ID:xTJxeIJR0
―射撃訓練所―

(*゚ー゚)  「・・・もはやここまで来ると天才なのかもね」

ブーンの放つ弾丸はほぼすべて的の中心に当たっている。
段階をあげて標的を動くようにした今もすべて中心に当たっていたのだ。

ξ;゚听)ξ「む・・・・」

(*゚ー゚)  「抜かれちゃったわねツン」

ξ#゚听)ξ「あんなのまだまだよ!」


151 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:37:29.34 ID:xTJxeIJR0
( ^ω^)「・・・」

雑念を払うために僕は射撃にのめり込んだ。
だがそれはドクオを撃つためのものなのだろうか。
撃てるのか・・?何のために・・?
ギコさんのいうように戦争を避けるため?
そのために人を撃つ?
考えから逃げるように僕は的を撃ち続けた。

(  ゚Д゚) 「鬼気迫るとはこのことか・・」

(*゚ー゚)  「足はも大丈夫なの?」

(  ゚Д゚) 「・・・一週間後にはなんとか使い物にしてみせる。」

(*゚ー゚)  「あなたもあまり無茶しないでね」

(  ゚Д゚) 「そうも言ってられないだろう。」


152 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:42:39.57 ID:xTJxeIJR0
(  ゚Д゚)「奴らの狙いがまだわからない。」

(*゚ー゚) 「国王暗殺じゃ?」

(  ゚Д゚)「それにはまだ不十分だ。今戦争が起きたところでVIPと801なら勝算は5分5分」

(  ゚Д゚)「奴らならもっと確実に勝利をつかむやりかたでくるはずだ」

(*゚ー゚) 「・・・つまり国王暗殺はおとり・・だと?」

(  ゚Д゚)「そうなる。しかしそうだとしても本当の目的が読めない・・・」

154 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/04(木) 21:50:00.53 ID:xTJxeIJR0
(  ゚Д゚)「うちの組織の人間も国家も動いているが801の動きは探知できていない」

(*゚ー゚) 「801に放った草は・・・?」

(  ゚Д゚)「それがVIP祭の情報が入った時点ですべて連絡が途切れている・・・」

(*゚ー゚) 「・・・」

(  ゚Д゚)「こちらにも草が送られているんだろう」

(*゚ー゚) 「草が誰かわかる幹部クラスの人間に内通者がいるだなんて・・・」

(  ゚Д゚)「秘密裏に探ってはいるが・・・なかなか尻尾はだしてくれないな」


163 名前:きょうな[] 投稿日:2007/01/04(木) 23:05:33.45 ID:xTJxeIJR0
―801アジト―

('A`) (できた・・・これで間違いなく爆破できるはずだ)

('A`) (母さん・・父さん・・ショボン・・・見ててくれよ・・仇はとってやるから・・)

川゚−゚)「・・・・」



川゚−゚)『計画通り推移している。あとは当日を待つだけだ。』

////// 『そうか。こちらにも情報は漏れていない。』

川゚−゚)『これですべて終わるのね』

////// 『ああ。』


VIP祭まであと3日


164 名前:きょうな[] 投稿日:2007/01/04(木) 23:07:30.44 ID:xTJxeIJR0
―会議室―

(  ゚Д゚) 「これよりVIP祭の作戦会議を始める」

作戦内用は国王周辺の護衛部隊の指揮をギコ
祭り会場の周辺警備の指揮がしい
僕とツンはしいの部隊に所属して指示に従う

祭りの会場いたるところに監視カメラがしかけられており
その情報を逐一プギャーがチェックして僕らとの連携を図る

ギコは国王専属のSPの周辺・・・つまり弾除けの弾除けを任せられた

(  ゚Д゚) 「仕事が来ただけありがたいと思わないとな。」

(*゚ー゚)  「それにしても酷い扱いね」

(  ゚Д゚) 「・・・そういうな。上の指示なんだ」


165 名前:きょうな[] 投稿日:2007/01/04(木) 23:07:49.90 ID:xTJxeIJR0
(*゚ー゚)  「ツンとブーンは私の指揮に従ってもらうわ。特に危険もない位置だと思うわ」

ξ゚听)ξ 「ちょっと物足りないわねえ・・・国王の一大事なのに下っ端じゃない」

( ^ω^)「国王の一大事に物足りないとか不謹慎だお」

(*゚ー゚)  「ふふ、そうね」

ξ゚听)ξ 「もう・・・わかったわよ」

(  ゚Д゚) 「お前らも国王警備の一員なんだ。しっかり頼むぞ」

( ^ω^)「了解ですお!」

ξ゚听)ξ 「は〜い」


205 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:35:49.04 ID:Cg4M5hLv0
(  ゚Д゚)「あと801が現れた場合はすぐに連絡を頼む」

(*゚ー゚) 「はい」

(  ゚Д゚)「先日プギャーがリストアップした人物には決して単身で近づくなよ」

( ^ω^)「・・・・」

(  ゚Д゚)「あとは各自備品の手入れは欠かさないように。解散!」

いよいよVIP祭りの前日。
全員の顔に緊張が走っていた。


206 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:36:27.00 ID:Cg4M5hLv0
(*゚ー゚) 「今日はみんなアジトに泊まってもらうわ。」

ξ゚听)ξ「は〜い」

(*゚ー゚) 「ブーンに変な気おこさないようにね」

ξ;゚听)ξ「なっ・・・こんなピザに私興味なんかありません!」

( ^ω^)「酷いおwwwwwwww」

(*゚ー゚) 「ふふ、仲がいいのね。それじゃ私は失礼させてもらおうかしら」

ξ゚听)ξ「・・・もう」

( ^ω^)「僕は装備の手入れでもしてくるお」

ξ゚听)ξ「あっ待ってよブーン。私も行くわ」


207 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:37:04.51 ID:Cg4M5hLv0
―アジト武器庫―

( ^ω^)「・・・」

明日いよいよドクオと対立する。
あやふやな気持ちを見透かされて中心部隊に入れてもらえなかったのだろうか―。

ξ゚听)ξ 「・・・いよいよ明日ね」

( ^ω^)「・・・そうだお」

ξ゚听)ξ 「・・怖くない?」

( ^ω^)「平気だお」

ξ゚听)ξ 「そう・・・強くなったわねブーン」

強くなんてなっていなかった。
射撃の練習はしても人を撃ったこともない。
僕を突き進めたものはドクオに対する疑問だけだった。
聞きたい事があった。本当にそれだけだった・・・


208 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:37:52.11 ID:Cg4M5hLv0
ξ゚听)ξ 「・・・私ね、両親と弟を10年前の抗争で失ってるの」

彼女は過去を語り始めた。
プギャーさんはこの組織は天涯孤独の身が多いと言っていた。
そしてツンも抗争の被害者だった。

ξ゚听)ξ 「復讐に燃えたわ。国の幹部クラスに上り詰めて戦争を起こそうと躍起になってた」

( ^ω^)「・・・」

ξ゚听)ξ 「でもね。ある日気づいたの。801の人間もVIPの人間も同じなんだって―」


軍隊に少佐で入隊した彼女は協調性にかける人間だとして出世が滞っていた。
素性を調べた軍幹部の一人が彼女に組織入りを進めた。
一人でも801を討ちたい彼女は出世もできない軍よりも・・とこの組織入りを決めたのだった。


209 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:38:35.60 ID:Cg4M5hLv0
ξ゚听)ξ「でもね・・・801の工作員の中にね。弟と同じくらいの年の子がいてね―」

それでも彼女は撃った。撃つしかなかった。
撃たなきゃやられる。

ξ゚听)ξ「でもその子死ぬ前に確かにいったわ。・・かあさんって・・」

憎み続け801を討ち続けていたが自分自身が801にも似たような人間を作り続けていたことを。

( ^ω^)「ツン・・・君に罪はないお」

ξ゚听)ξ「ありがとうブーン。」


210 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:39:28.99 ID:Cg4M5hLv0
ξ゚听)ξ 「ごめんね。変な話聞かせちゃったね。」

( ^ω^)「いいんだお。僕にはみんなと違ってこの戦いに挑む信念がなかったお」

( ^ω^)「ツンの事知れて僕はツンのために戦う事もできるようになったお」

ξ゚ー゚)ξ 「・・バカね」

頬に彼女の唇の感触が伝わった。

ξ゚ー゚)ξ 「それじゃおやすみブーン・・」

( ^ω^)「おやすみだお」



(* ^ω^)「フヒヒッ!フヒヒヒッ!」

ベジータ  「・・・」



212 名前:かぶ[] 投稿日:2007/01/05(金) 14:47:58.24 ID:Cg4M5hLv0


―会議室―

(*゚ー゚) 「草の足取りは?」

(  ゚Д゚)「いまだに足取りすら掴めず・・・だ」

(*゚ー゚) 「そう・・・あなたも少しは休んでね」

(  ゚Д゚)「・・・・」

(*゚ー゚) 「そうも言ってられない・・でしょ?」

(  ゚Д゚)「・・・すまん」

(*゚ー゚) 「相変わらずね。私は先に休ませてもらうわ」

(  ゚Д゚)「ああ。おやすみ」



(  ゚Д゚)(草はいったい誰なんだ・・このままで全員が危険にさらされてしまう・・・)


213 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:02:31.05 ID:Cg4M5hLv0
―801アジト―


川゚−゚)「ドクオ少しは休んだらどうだ?」

('A`)  「・・・明日ですべて終わるんだ。まだ寝れない」

川゚−゚)「そうか。ところで爆薬の起爆装置はどうしたんだ?爆破班が早くもってこいとうるさいものでな」

('A`)  「あれなら廃棄したよ。起爆装置はない」

川゚−゚)「それならどうやって爆破させるんだ?」

('A`)  「・・・言うなら俺が起爆装置だ」

川゚−゚)「・・・まさか」

('A`)  「そのまさかだよ。俺自身が手動で爆破させる。」


215 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:05:08.76 ID:Cg4M5hLv0


川゚−゚)「・・・」

('A`)  「VIPとは言え人だ。大量に殺害する以上俺自身が墓標になってもいいだろう?」

川゚−゚)「違うな。君はショボンを失った上に旧友を敵に回して錯乱しているだけだ」

('A`)  「違うっ!俺は―」

川゚−゚)「違わない。以前の君ならVIP民を殺害することに抵抗などなかった」

('A`)  「・・・」

川゚−゚)「・・・それに関してはどちらでもいいな。ドクオ・・・君が死んだら私はまた一人だ」

('A`)  「ごめん・・・」

川゚−゚)「私も言い過ぎたよ。当日の爆破役は君じゃない誰かでいいだろう」


217 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:24:31.98 ID:Cg4M5hLv0
('A`)  「・・ああ・・わかった。」

川゚−゚)「それでは私は爆破班に事を伝えてくるよ」



////// 『なかなか名演技だな』

川゚−゚)『・・悪趣味なやつめ』

////// 『悪いね癖なんだよ。それで明日の事なんだがな』

川゚−゚)『こちらは順調に進んでいる。何か問題でも起こったか?』

////// 『流石兄弟が援軍にくるそうだ』

川゚−゚)『ラウンジの双頭か。おもしろい』

////// 『油断はするなよ。やつはギコと同クラスの戦闘力を兼ね備えている』

川゚−゚)『ぬかりはない』


218 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:34:36.43 ID:Cg4M5hLv0
そしてついにVIP祭当日がやってきた。

―会議室―

(  ゚Д゚)「前日の予定通りだ。しいの部隊に配属の者は祭り周辺の警護を頼む。」

(*゚ー゚) 「了解」

(  ゚Д゚)「私はSPとともに国王の警護を行う。重要な情報が入り次第無線で連絡する」

(  ゚Д゚)「基本的に連絡は無線で行うように。それでは各員出撃!」

( ,,^Д^)「お前らがんばってこいよwww」

( ^ω^)「がんばるお!」

ξ゚听)ξ 「腕が鳴るわね!」

(*゚ー゚)  「・・・遊びに行くんじゃないのよもう」


219 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:46:07.67 ID:Cg4M5hLv0
―801アジト―

(=゚ω゚) 「いよいよVIPを潰すひが来たんだよう。お前ら気を引き締めてかかるんだよう。」

(=゚ω゚) 「それで敵の陣形は?」

川゚−゚)「国王の周りを厳重にガードしています。それと会場付近をA B Cのチームにわかれて警備しているようです」

(=゚ω゚) 「例の場所のルートはどうなっているんだよう?」

川゚−゚)「祭りに重点を置かれているためかかなり手薄になっています」

(=゚ω゚) 「案の定引っかかってくれたんだよう。今日はVIP最後の日なんだよう!」

('A`)  「総督のおっしゃるとおりだ!今日でVIPは終わる!全員出撃!」

雑魚801達「アッーーーーーーー!!!!!!!!!111」


220 名前:にんじん[] 投稿日:2007/01/05(金) 15:49:47.88 ID:Cg4M5hLv0
―VIP祭会場―

(  ゚Д゚)『各員配置についたか?』

ξ゚听)ξ『A班OKです』

( ^ω^)『B班もおk』

(*゚ー゚) 『C班OK』

( ,,^Д^)『無線も感度良好。異常なし』

(  ゚Д゚)『よし配置は大丈夫のようだな。』

(*゚ー゚) 『あとは801がどう出るかね・・』


222 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:00:41.80 ID:Cg4M5hLv0


(  ゚Д゚) 『それと今日ラウンジから援軍に来てくれた二人を紹介する』

( ´_ゝ`)『流石兄だ。よろしく頼む。』

( ´_>`)『俺は流石弟。よろしく』

( ^ω^)『よろしくだお!』

(*゚ー゚)  『ラウンジの双頭が味方につくなんて心強いわね』

( ´_ゝ`)『俺達は遊撃に回る。801を見かけたらすぐに連絡を頼む』

ξ゚听)ξ  『了解!』


223 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:08:21.41 ID:Cg4M5hLv0
そしてVIP祭が開始された。
1時間・・・2時間・・・と時間がたつが一向に801の気配はなかった。

ξ゚听)ξ 『801の連中現れないわね』

( ´_ゝ`)『連中の狙いは国王だろう?もう少しでパレードが始まる』

(  ゚Д゚) 『そこを狙ってくるだろうな。』

(*゚ー゚)  『みんな油断しないようにね』

そのときだった。

ξ゚听)ξ 『不審者発見!』

( ,,^Д^)『A地点カメラ写します。・・・801です!奴らがきました!』


224 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:13:15.96 ID:Cg4M5hLv0
(  ゚Д゚)『ツンと流石兄弟は迎撃を。B班C班は民間人の避難を』

ξ゚听)ξ『了解!』

( ´_ゝ`)『ようやくおでましか』

( ´_>`)『正面からくるとは奴ら血迷ったか?』

( ^ω^)『ツン!気をつけろお!』

ξ゚听)ξ 『うん!ブーンもみんなをお願いね!』

(*゚ー゚)  『急ぎましょうブーン。奴らは何をしてくるかわからないわよ』

( ^ω^)『わかったお!』


225 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:20:16.67 ID:Cg4M5hLv0
川゚−゚)「小汚い町だな。」

雑魚801「VIPの連中が接近中です!」

川゚−゚)「迎え撃つぞ!801の力を思い知らせてやれ!」



( ,,^Д^)『801部隊、VIP警官隊と銃撃戦を開始しました。押されてます!』

( ´_ゝ`)『警官がかなうわけがない。引かせろ。邪魔だ』


VIP警官A「ぐああああああ」

VIP警官B「・・が・・・」

川゚−゚)「・・・くだらん」


226 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:27:46.53 ID:Cg4M5hLv0
( ´_>`)「あいつかなりの腕だぞ兄者」

( ´_ゝ`)「どうにでもなるさ。まずは周りの雑魚どもを一掃する」


雑魚801 「・・うあ・・・」

川゚−゚)「む・・・全員伏せろ。ようやくVIP本体のお出ましのようだ」


( ´_ゝ`)「二手に分かれるぞ。」

( ´_>`)「OK兄者」


227 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:34:35.41 ID:Cg4M5hLv0
二人のコンビネーションは凄まじく次々と雑魚801は倒れていった。

川゚−゚)「流石はラウンジの双頭か。部が悪いな・・・」


ξ゚听)ξ 「路地に逃げ込むわ!」

( ´_ゝ`)「追い込むぞ」

( ´_>`)「この路地の出口は?」

ξ゚听)ξ 「出入り口はここだけよ。」

( ´_ゝ`)「そうか。君達はここで入り口を固めていてくれ」

雑魚VIP達  「わかりました!」


228 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:42:09.17 ID:Cg4M5hLv0
( ´_ゝ`)「2手に分かれているな・・君はここで待機していてくれ」

ξ゚听)ξ 「・・・わかりました。どちらもこの先で行き止まりです」

( ´_ゝ`)「俺はせっかくだからこの赤いタイルの道を選ぶぜ」

( ´_>`)「・・じゃあ俺はこっちで」

ξ゚听)ξ 「気をつけて」

(  ゚Д゚) 『奴の射撃能力はかなりのものだ。油断するなよ』

( ´_ゝ`)『お前こそ俺達の腕を知っているだろう?まかせておけよ』


230 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:50:11.18 ID:Cg4M5hLv0
川゚−゚) (追い詰められてしまったか。ドクオそっちは上手くいっているか?)

川゚−゚) (人の気配・・・きたか)


( ´_ゝ`)(奥まできたが・・・物陰は3つ・・・どこにいる・・)

( ´_ゝ`)(一番奥はありえない・・あの角度では反撃できない。となると二つ・・)

( ´_ゝ`)(・・・!上のあの緩んだ看板を落とせばどちらも潰せる!)


( ´_ゝ`)「鬼ごっこはもう終わりだ。」

そういって看板の留め金を狙って発砲した。


231 名前:ごぼう[] 投稿日:2007/01/05(金) 16:59:43.26 ID:Cg4M5hLv0
( ´_ゝ`)「ぐあ・・・・・バカな・・・」

看板と同時に流石兄も崩れ落ちた。

川゚−゚)  「あなたほどの腕なら必ずそこを狙うと思っていたわ」

看板を狙うのを予期したクーはその一瞬の隙を突いて奥の物陰から身を乗り出して発砲したのだった。

( ´_ゝ`)「・・・裏をかき一瞬で俺に照準を合わせて撃ったということか・・」

川゚−゚)  「賭けだったわ。でも私の勝ちのようね。」

( ´_ゝ`)「その通りだ・・・・・やれ」

さらにもう一発銃声が響いた。


232 名前:たけのこ[] 投稿日:2007/01/05(金) 17:05:05.51 ID:Cg4M5hLv0
(  ゚Д゚)『流石兄がやられた・・・』

( ´_>`)『兄者・・・くそ!』

ξ゚听)ξ 『許せない!追撃します!』

(  ゚Д゚) 『よせ!お前がかなう相手じゃない!』

( ^ω^)『ツン!』

(*゚ー゚)  『B班増援で向かって。突破される可能性があるわ』

( ^ω^)『わかりましたお!』

233 名前:たけのこ[] 投稿日:2007/01/05(金) 17:13:21.94 ID:Cg4M5hLv0
ξ゚听)ξ「この先から出てくるはず・・・」

通路を途中まで進んだあとツンは物陰に潜んでいた。
後ろから気配を感じる。

( ´_>`)「無茶するなよ・・・」

ξ゚听)ξ 「でも・・・」

( ´_>`)「こういう仕事してるんだからいつでも覚悟はできていたさ」

ξ゚听)ξ 「・・・」

( ´_>`)「君は戻って待機していてくれないか?それに隊を乱してはいけないよ」

ξ゚听)ξ 「・・・はい」

ツンは流石弟の決意をあまり喋らないでもわかっていた。


243 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:24:19.22 ID:Cg4M5hLv0
( ´_>`)(気配は感じるが・・・どこにいる・・・)

( ´_>`)(しかしこのまま待ったとしても彼女はジリ貧だな・・)


そのとき炸裂音が響いた。

(;´_>`)「うぐ・・・」

弾丸は流石弟の右肩をえぐっていた。

川゚−゚)(ちっ・・・外したか)

(;´_>`)(いったいどこから狙撃されたんだ?くそ・・・)


244 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:25:19.43 ID:Cg4M5hLv0


(;´_>`)(あれは・・・鏡!奴はあの鏡越しに俺の位置を知ったんだ!)

(;´_>`)(だがどうやって狙撃したんだ・・・)

(;´_>`)(考えるんだ・・肩の傷口からして方向は・・・壁・・・まさか・・)

二回目の炸裂音が鳴り響いた。

(;´_>`)「うああああああ!!!」

今度はわき腹に突き刺さっていた。

(;´_>`)(くそ!奴は兆弾で俺を狙撃していたんだ!)


245 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:26:06.64 ID:Cg4M5hLv0


川゚−゚)(また外したか・・・もう時間がない。強行突破にかけるしかないな・・・)

(;´_>`)「なにっ!」

川゚−゚)「おおおおおおおおお!!!」

(;´_>`)「血迷ったか!くたばれ!」

二発の銃声がVIP町の路地に響き渡った。


246 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:30:13.21 ID:Cg4M5hLv0
川゚−゚)「・・・はぁ・・・はぁ・・」

クーの足元には流石弟の亡骸が横たわっていた。

川゚−゚)『ドクオ・・聞こえるか?』

('A`)  『クー!無事か?』

川゚−゚)『私は大丈夫だ。奴らの注意は完全にこちらに向いている』

('A`)  『そうか、陽動は成功だな。こっちもこれから侵攻を開始する』

川゚−゚)『ああ、死ぬなよドクオ』

('A`)  『わかってるさ。・・・それよりお前息が荒いぞ?本当に大丈夫なのか?』

川゚−゚)『心配するな。こちらも隙を見てそっちに合流する』

('A`)  『・・無茶するなよ』


247 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:31:08.12 ID:Cg4M5hLv0
川゚−゚)「・・ゴホッ・・」

流石弟の弾丸が彼女の右胸に突き刺さっていた。

川゚−゚)「もう助からないな・・・・」

奴らの足音が聞こえてくる。

川゚−゚)「・・・ドクオ・・・生きて・・・」


ξ゚听)ξ「もう・・終わりよ」

川゚−゚)「・・・そうね」

彼女は二発目の弾丸を受けて息絶えた。


249 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:36:17.33 ID:Cg4M5hLv0
( ^ω^)「ツン!大丈夫かお!?」

ξ゚听)ξ 「私は・・ね」

そう言いながら流石兄弟の亡骸に目を向けた。

( ^ω^)「・・・」

ξ゚听)ξ 「彼らがいなかったら死んでるのは私だったわ・・」

( ^ω^)「・・・辛いかもしれないけど今はギコさんに報告しなければいけないお」

ξ゚听)ξ 「そうね・・・」


250 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:41:51.06 ID:Cg4M5hLv0
ξ゚听)ξ 『801工作員の攻撃を鎮圧しました。そのさいに流石兄弟が・・・』

(  ゚Д゚) 『・・・そうか』

(*゚ー゚)  『恐ろしい女だったわね・・』

ξ゚听)ξ 『ええ・・彼女から生への執着心のようなものを感じました』

(  ゚Д゚) 『・・彼らの亡骸を葬ってやらないとな』

( ^ω^)『・・・』

( ,,^Д^)『残念ですけどそんな暇はないようですよギコさん』


251 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:46:42.74 ID:Cg4M5hLv0


(  ゚Д゚)『どういうことだ?』

( ,,^Д^)『アジトの入り口のC地点の監視カメラに801らしき不審者が映ってたんですよ』

(  ゚Д゚)『・・・C地点を北上して回り込む気か・・?』

( ,,^Д^)『それが不思議なことに南西の方向に向かっていたんです』

(  ゚Д゚)『あそこから南西には原発ぐらいしか・・・な・・・』

(*゚ー゚) 『ちょっと・・・それって・・・』

( ^ω^)『どういうことかお?』


252 名前:れんこん[] 投稿日:2007/01/05(金) 18:58:43.79 ID:Cg4M5hLv0


(  ゚Д゚)『・・それが本当ならやつらは原発を爆破させるつもりかもしれん・・・』

(*゚ー゚) 『あの原発はVIP国の70%の電力を支えてるし主要都市おろかこの辺一帯が住むこともできない環境になる・・』

ξ゚听)ξ『そんな・・・』

(  ゚Д゚)『・・・奴らならやりかねんな・・』

( ^ω^)『・・止めないといけないお』

ξ゚听)ξ『そうね・・いきましょうギコさん!』

(  ゚Д゚)『・・・現場の指揮はSPと警官に任せて俺達は原発にいくぞ!』


きっとドクオはそこにいる。
そんな予感がしてならなかった。


258 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:08:23.72 ID:Cg4M5hLv0
―原発―

原発警備員A「・・ぐあ・・」

原発警備員B「ぐええええええええええ!!」

('A`)  「雑魚ばかりか。この調子なら楽に制圧できそうだな」

雑魚801 「報告します!現在VIPと思われる4人組がこちらに向かっているとの情報が」

('A`)  「きたか・・・見張りは最低限にしろ。総動員をかけて奴らが着く前に制圧する」

雑魚801 「それと・・・」

('A`)  「なんだ?」

雑魚801 「陽動部隊が全滅したとの報告が先ほどはいりました・・・」


259 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:16:03.86 ID:Cg4M5hLv0


('A`)  「!!・・・・わかった下がれ」

雑魚801 「・・・はい」


('A`)  (クー・・・どうしてだよ・・なんでお前まで逝っちまうんだよ・・)

('A`)  (ちくしょう!VIPはどうしていつも俺達から大切なものを奪うんだ!)

('A`)  (ブーン!お前なのか!?お前がクーもショボンも!・・・殺してやる・・・)


260 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:21:35.77 ID:Cg4M5hLv0
―20分後

( ^ω^)「ここが原発かお?」

(  ゚Д゚)「不気味なくらい静まり返っているな」

(*゚ー゚) 「・・・嵐の前の静けさ・・かしら?」

ξ゚听)ξ「そんなことより急ぎましょう!」

(  ゚Д゚)「ああ・・・そうだな・・プギャー、原発の侵入ルートを教えてくれ。」

しかし無線は雑音がするだけで返答はなかった。

(  ゚Д゚)「・・・妨害電波か・・?」

ξ゚听)ξ「まさかアジトも攻撃を・・・」

(*゚ー゚) 「・・・考えている暇はないわ。今は奴らを止めることだけ考えましょう」


261 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:32:21.67 ID:Cg4M5hLv0
雑魚801 「VIPが侵入してきました。」

('A`)  「計画通り実行に移せ。最後の仕上げだ、油断するなよ」

雑魚801達「了解!」

('A`)  「各員配置につけ!いくぞ!」

雑魚801達「アッーーーー!!」


('A`)  (もはやVIPなどという国はいらん。消し去ってやる)


262 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:35:54.65 ID:Cg4M5hLv0

―原発内部―


( ^ω^)「ここから二手に分かれてるお」

(  ゚Д゚) 「俺とブーンは右、ツンとしいは左だ」

(*゚ー゚)  「気をつけてね」

ξ゚听)ξ 「ギコさんの足引っ張らないようにするのよ!」

( ^ω^)「ちょwwwww」

(  ゚Д゚) 「・・・いくぞ」

( ^ω^)「おk!」


264 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:39:50.43 ID:Cg4M5hLv0
内部は薄暗くどこに何が潜んでいるかわからない。
でも僕は怯えなかった。ドクオと話さなければいけない。

(  ゚Д゚)「やはり考えすぎだったかな・・・?」

そのとき物音が聞こえた。

(  ゚Д゚)「!伏せろ!」

とたんに僕らの頭上に弾丸の嵐が吹き荒れた。

(  ゚Д゚)「やはり狙いは原発だったか。ブーン、応戦するぞ!」

( ^ω^)「はい!」


265 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:44:39.14 ID:Cg4M5hLv0
敵の数は多かったがギコさんの射撃によって一人また一人と倒れていった。
僕が2人倒す間にギコさんはすべての敵を仕留めてしまった。

(  ゚Д゚)「怪我はないかブーン?」

( ^ω^)「平気ですお!やっぱりギコさんはすごいですお!」

(  ゚Д゚)「・・・ふん。先に進むぞ―」

その時だった。
銃声が聞こえた思ったとたんギコさんは前めりに倒れた。

(;^ω^)「ギコさん!!!!11111」


267 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:50:06.48 ID:Cg4M5hLv0


( ,,^Д^)「油断大敵だよ」

そこにはプギャーがライフルを構えてたっていた。

( ^ω^)「プギャーさん・・・どうして・・・」

( ,,^Д^)「まだわからないか?俺は801側から送られてきた工作員なんだよ!」

( ^ω^)「・・・・」

( ,,^Д^)「おっと、動くなよ。この距離で撃たれればお前の頭ぐらい吹っ飛ぶぜ?」

( ^ω^)「く・・・」

( ,,^Д^)「それじゃあついてきてもらおうか?お前に会いたがってる人がいるんでな」

それがドクオである事は僕はすぐにわかった。


268 名前:くわい[] 投稿日:2007/01/05(金) 19:55:09.19 ID:Cg4M5hLv0
―原発中心部―


ξ゚听)ξ「ブーン!」

連れて行かれた先にはすでにツンとしいさんがいた。

(*゚ー゚) 「・・・ギコは?」

( ,,^Д^)「あいつなら俺が後ろから撃ち殺してやったよw」

ξ゚听)ξ「なんて事を・・・」

( ^ω^)「・・・・」

(*゚ー゚) 「外道め!」

( ,,^Д^)「なんとでもいえよ。お前らVIPが801にしてきたことも同じことだ」


269 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:02:21.30 ID:Cg4M5hLv0


('A`)  「ずいぶん盛り上がってるじゃないか。」

奥の扉から見知った顔が現れた。

( ^ω^)「ドクオ!」

('A`)  「・・・俺の名前を気安く呼んでんじゃねえ!」

( ^ω^)「うぐ・・・」

ドクオの蹴りが腹に突き刺さる。

( ,,^Д^)「約束通りつれてきたぞ。これで俺は801の幹部だろ?」

('A`)   「ああ、そういえば忘れてたな・・・」

ドクオは懐から拳銃を抜くとプギャー目掛けて撃った。


270 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:05:01.72 ID:Cg4M5hLv0


( ,,^Д^)「うぐあ・・・・貴様・・・」

('A`)   「俺は裏切り者が嫌いなんだよ。そんな奴は801には必要ない」

2度目の銃声を聞くころにはプギャーは動かなくなっていた。

ξ゚听)ξ 「酷い・・・」

('A`)   「酷い?お前らの口からよくそんな事が言えるもんだな!」

(*゚ー゚)  「狂ってるわ・・・」

( ^ω^)「ドクオ・・・」


271 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:14:20.03 ID:Cg4M5hLv0

('A`)  「よくも・・・よくも俺の仲間を殺してくれたな!!!!」

ξ゚听)ξ「・・貴方達が攻めてきたのが発端じゃない!」

('A`)  「・・・予定変更だ。お前は今すぐ殺してやる!」

ドクオの銃がツンを狙った。

( ^ω^)「やめろ!」

僕は咄嗟にドクオに体当たりをしていた。

('A`)  「くってめえ!うあああああ!!」

今度は僕に銃を向けた。
僕は死ぬのか?このまま何も出来ずに・・・
覚悟を決めて目を閉じた。


272 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:18:44.05 ID:Cg4M5hLv0


銃声が鳴った。
僕は死んだのか?・・・でも痛みがない。
何かが倒れる音がして僕はようやく目を開けた。

ξ゚ー゚)ξ 「・・う・・・」

血まみれになって横たわるツンの姿がそこにあった。

( ^ω^)「ツン!」

ξ゚ー゚)ξ 「ブーン・・・怪我はない・・・?」

( ;ω;)「ツン・・・どうして僕なんかを・・・」

ξ゚ー゚)ξ 「・・・ふふ・・さあね・・わからない・・わ・・」

彼女はそのまま糸の切れた操り人形のように力なくうなだれた。


273 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:23:44.84 ID:Cg4M5hLv0
( ;ω;)「うあああ!!!」

(*゚ー゚) 「ツン・・・・・」

('A`)  「うはははは!傑作だなこれは!なんだお前?その女が好きだったのか?」

( ;ω;)「ドクオ!どうしてだお!?ツンがなにをしたっていうのかお!?」

('A`)  「その女は801の仲間を多数殺した。それだけで十分死に値する」

彼はそう冷たく言い放った。

('A`)  「すぐ同じ場所にいけるんだ。気にすることは無いぜ?ブーン」

そのまま銃口を僕に向けた。


275 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:28:57.07 ID:Cg4M5hLv0

('A`)  「じゃあなブーン・・・」

銃声・・・もう何度聞いただろうか・・・
死ぬ寸前は走馬灯のように記憶の断片が見えるというが
僕はドクオとショボンと笑いあっているころの記憶がこの瞬間はっきりと浮かんでいた・・

(*゚ー゚) 「ブーン!!!!」

('A`)  「・・・・」

スローモーションでもかけているかのようにドクオが倒れた。


276 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:31:54.48 ID:Cg4M5hLv0


('A`) 「ぐふ・・・・」

( ;ω;)「・・・ドクオ!!!」

(  ゚Д゚)「遅くなった・・・すまない」

(*゚ー゚) 「ギコ!!」

銃声はギコが発射した拳銃によるものだった。

('A`) 「・・・俺も結局はこの程度のもんだったのか・・・」

(*゚ー゚)「・・・・」

( ;ω;)「・・・・」


277 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:37:38.02 ID:Cg4M5hLv0
( ;ω;)「僕はみんなとずっと友達でいたかったお・・・」

('A`)  「ブーン・・・お前・・・」

( ;ω;)「いったい誰が悪いのかお?何が悪かったのかお?」

('A`)  「・・・・ごめんなブーン・・・もう俺は・・ゆるさ・・れない・・よ・」

ドクオの瞳から光が消えた。

( ;ω;)「ドクオ!!!!!!」


278 名前:VIP皇帝[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:41:54.15 ID:Cg4M5hLv0



それから爆発物を解体して僕らは原発を後にした。 アジトはすでにプギャーの手によって壊滅していて見る影も無かった。 しかたなく僕らはVIP町が見渡せる高台にやってきた。



280 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:44:15.02 ID:Cg4M5hLv0

( ^ω^)「ここでならツンもさびしくないお・・・」

(*゚ー゚)  「ブーン・・・・」

(  ゚Д゚) 「・・・・」

( ^ω^)「・・・悲しみに浸っている暇なんてないお」

(  ゚Д゚) 「笑顔が引きつっているぞ。・・・無理はするな。」

( ^ω^)「ギコさんが言うのなら本当になんでしょうね・・・」


281 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:47:27.94 ID:Cg4M5hLv0

( ^ω^)「アジトも復興しないといけないし801がまたいつ攻めてくるかもわからないお。」

(  ゚Д゚) 「・・・もういいんだブーン。お前はもう戦えないよ」

(*゚ー゚)  「・・・・」

(  ゚Д゚) 「この組織のことは忘れろ。私達もお前のことは知らないしお前も知らない。」

( ^ω^)「でも・・・」

(  ゚Д゚) 「これは命令だ」

( ^ω^)「・・・ギコさん、しいさん、お世話になりましたお・・」

(*゚ー゚)  「元気でねブーン」


282 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:51:26.86 ID:Cg4M5hLv0

(*゚ー゚)  「彼の友達を私が刺した事言えなかったわ・・・」

(  ゚Д゚) 「・・しょうがなかったのさ。この時代を早く終わらせなければいけない。そのためならいくらでも血を流そう」

(*゚ー゚)  「そうね・・早く新しい時代・・・来ないかな・・・」




( ^ω^)が裏組織に入ったようです 完



284 名前:はくさい[] 投稿日:2007/01/05(金) 20:52:46.18 ID:Cg4M5hLv0
こんな駄文を読んでくれた方々、保守してくれた方々
お付き合いありがとうございました( ^ω^)




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