80 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 19:05:49.81 ID:/Bf/g75x0
( ＾ω＾)「ん・・・・・んん・・・・よく寝ただお・・・・」
( ＾ω＾)「・・・・なんか変な感じだお。なんか浮いてるような感じ・・・・ってか浮いてるお！！！！」
( ＾ω＾)「な・・・なにが起きたんだお・・・・。ってかここどこだお？家じゃないみたいだし・・・」
悩んでいてもしょうがないお、と思いここを探索することにしたようだ。そして探索しているうちにここが病院ということに気付く。
( ＾ω＾)「なんで僕病院なんかにいるんだお・・・・？あ！ｶｰﾁｬﾝ！！」
川 ；-；)「・・・・・」
( ＾ω＾)「なんでｶｰﾁｬﾝ泣いてるおか？ ﾄｰﾁｬﾝ！！」
(´・ω・｀)「・・・・・」
( ＾ω＾)「なんでいつも以上にしょぼくれているだおかﾄｰﾁｬﾝ！！」
川 ；-；)「・・・・なんで・・・・・なんでブーンが・・・」
( ＾ω＾)「お？」
川 ； -；)「なんでブーンが死んじゃうんだ！！」
( ＾ω＾)「・・・・・・え？」
～～～～( ＾ω＾)ブーンが幽霊になったようです～～～～
81 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 19:29:29.75 ID:/Bf/g75x0
( ＾ω＾)「思いだすお・・・・今日何が起きたかを・・・・。」
・・・・・・・・
( ＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ！ジョルジュの家に遊びにって来るお！！」
川 ﾟ -ﾟ)「気をつけていくんだぞ」
( ＾ω＾)「わかったお！いってくるお！」
川 ﾟ -ﾟ)「5時までには帰って来いよ」
( ＾ω＾)「よ～～し！ジョルジュのところまでひとっ走りだお！！」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝⊂ニ( ＾ω＾)⊃ﾌﾞｰﾝ
( ,,ﾟДﾟ)「ふんふんふ～～ん♪俺のトラックは世界一～～♪・・って・・・危ねえぞゴラァ！！」
( ＾ω＾)「え？？う・・・・うわあぁぁぁぁあああだおぉ！！！！！！！！！！」
ドンッ！
・・・・・・・・
82 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 19:38:39.30 ID:/Bf/g75x0
(；＾ω＾)「・・・・・もしかして・・・・僕は・・・し・・・し・・死んじゃったのかお・・・？」
('A`)「・・・そうだ。お前は死んだ・・・・。
(；＾ω＾)「・・・・うおっ！！誰だおお前！？」
('A`)「・・・・死神・・・・・といえばわかりやすいか？」
(；＾ω＾)「し、、死神ッ！？ぼ・・・僕をどうするつもりだお！？」
('A`)「まぁ落ち着けよ。俺は『霊界』についての説明をしにきたんだ・・・。」
(；＾ω＾)「れ・・・・霊界・・・・？」
('A`)「そうだ。重要なことだからその少ない脳みそによ～く叩き込んどけ・・・・。」
(；＾ω＾)「・・・・わかったお」
83 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 19:45:05.47 ID:/Bf/g75x0
('A`)「まずお前は死んだ。これはどうすることもできない。それを認めろ。
まぁ認めたくないんなら認めなくてもいいんだがな・・・ククッ・・・」
男は認めないだろうが認めようが自分には関係ないね、という皮肉をこめた笑いをしていた。
('A`)「まず今のお前のその状態・・・・。普通の人間が透明になった感じになり、
浮いている状態・・・・それをこの世界では『幽霊』という。」
(；＾ω＾)「ゆ・・・・幽霊・・・かお・・・」
('A`)「そうだ・・・そしてお前達幽霊には一ヶ月間、どうしたいかを決めることができる・・・・。」
(；＾ω＾)「どうしたいかって・・・・どういうことだお・・・？」
('A`)「大雑把に言うと・・・『天国』にいくか・・・・『浮遊霊』になるか・・・『守護霊』になるか・・・・」
(；＾ω＾)「・・・・・」
('A`)「他にも『地縛霊』とか『怨霊』とか『妖怪』だな・・・・あ、あと『精霊』なんてものもいるな。」
( ＾ω＾)「精霊がいいお。僕にぴったりだお」
('A`)「ばかが・・・・。精霊は神に選ばれなきゃなれない希少な存在だ・・・・。
まずなりたいんだったら天国に逝き神に認められることだな。」
( ＾ω＾)「・・・・・地縛霊とか怨霊とか妖怪ってのはなんだお・・・・？」
84 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 19:53:59.17 ID:/Bf/g75x0
('A`)「・・・そうだな・・・地縛霊というのはある特定の場所に強い思いがあり、
その地を汚す者を呪い殺す霊のことをいう。
・・・・・んで怨霊ってのは生前に自分を苦しめた相手に対し、
強い怨念で相手を死ぬまで苦しめさせる厄介な霊だ。
最後に妖怪・・・こいつは地縛霊や怨霊が人を殺しすぎるとなる。
いわば悪霊の延長線上の存在だ。こいつには俺ら死神にとっても厄介な存在だ。」
( ＾ω＾)「悪霊になるとどうなるだおか・・・・？」
('A`)「死神や霊能力者、この二つによってやられた霊は例外なく『地獄』に逝く。
だから悪霊は俺らにやられたら全部地獄逝きってことだな。」
(；＾ω＾)「地獄なんか逝きたくないお・・・・・好きこのんで悪霊なんてなるやついるだおか・・・・？」
('A`)「ククッ・・・・それがいるんだよ中には・・・・・お前にもわかるさ・・・・・」
( ＾ω＾)「・・・・？」
('A`)「俺からの説明は終わりだ。また一ヵ月後に会おう。悪霊じゃなかったらな・・・・ククッ」
シュンッ！！
( ＾ω＾)「・・・・いっちゃったお・・・」
85 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 20:04:01.48 ID:/Bf/g75x0
―――――あれから数週間が経った。
( ＾ω＾)「とりあえず期限が来るまで家でのんびりしてるお」
ブーンは死神と別れた後、自分の家に居座っていた。
( ＾ω＾)「ふんふんふ～ん♪だお」
ブーンが自分の部屋でくつろいでいると、クーが入ってきて部屋にある仏壇に向かい語りだした。
川 ﾟ -ﾟ)「・・・・・ブーン、お前が死んでから２週間も経ってしまったな」
川 ﾟ -ﾟ)「お前のいない生活は・・・・苦痛そのものでしかない」
川 ；-；)「・・・・・ブーン、だからあれほど気をつけろといったのに・・・・・！！」
( ；ω；)「ｶｰﾁｬﾝ・・・・僕はここにいるおッ！！」
どうにかして自分がここにいると知らせたかったブーンは物に向かって念力を込める・・・・
( ｀ω´)「動け・・・・・！！動けおおおぉぉぉッ！！」
カタッ カタカタ・・・・・
86 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 20:24:18.74 ID:/Bf/g75x0
( ＾ω＾)「・・・・ペンが動いたお！！ｶｰﾁｬﾝ、僕はここにいるお！！」
川 ﾟ -ﾟ）「･････ッ！？ ペンが・・・・・浮いている・・・・？」
( ＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ！！気付いてくれおっ！！僕はここにいるお！！そうだ。このペンで字を書けば・・・・」
ぼ くは ブーン だ お
川 ﾟ -ﾟ）「ブーン！？ ブーンなのか・・・・？」
そ うだ お
川 ；-；）「ブーン・・・・・」
87 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 20:38:24.49 ID:/Bf/g75x0
川 ﾟ -ﾟ）「ショボン！！ブーンが生きているぞ・・・・・！！」
(´・ω・｀)「・・・・なにをバカなことを・・・・・ブーンは死んでしまったんだぞ・・・・・」
川 ﾟ -ﾟ）「生きているんだよ！！ここをみろ！！」
とー ちゃ ん ぼく こ こ に いる だ お
(´・ω・｀)「もしかして・・・・・幽霊になったのか？ブーン・・・・・」
そ う だ お
川 ﾟ -ﾟ）「この家にいてくれるんだよな？ブーン！！」
あた り まえ だ お
川 ；-；）「よかった・・・・・」
(´・ω・｀)「・・・・・・・・」
89 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 21:03:44.20 ID:/Bf/g75x0
それから数週間、クーとショボンは幽霊になったブーンと共に暮らしていた。
ブーンは最初こそペンしか動かせなかったが、しだいに力が強くなり、いろいろなものを動かせるようになっていた。
川 ﾟ -ﾟ）「今日は野菜炒めにするか。」
ＰＵＲＵＲＵＲＵＲＵＲＵ・・・・・
川 ﾟ -ﾟ）「電話か・・・・・はい、内藤です。」
ジュウゥゥゥゥ・・・・・・
(；＾ω＾)「ちょｗｗｗｗｶｰﾁｬﾝ、火つけっぱなしで電話ってﾃﾗｱﾌﾞﾅｽｗｗｗｗ」
川 ﾟ -ﾟ）「はい、はい、明日ならって燃えてるーーーーーーッ！！」
(；＾ω＾)「うはｗｗｗｗ火事になるおｗｗｗｗ ふううぅぅぅぅぅ・・・・・」
ブーンがホースに念力で動かし、水を出し、火を消化する
(；＾ω＾)「・・・・間一髪だったお」
川 ﾟ -ﾟ）「ありがとな、ブーン。あやうく念願のマイホームを燃やす所だった」
これ からは きを つ け る お
川 ﾟ -ﾟ）「ふふっ そうだな。すまなかった。」
91 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 21:07:46.72 ID:/Bf/g75x0
川 ﾟ -ﾟ）「今日もブーンに助けてもらってしまった」
(´・ω・｀)「そうか」
川 ﾟ -ﾟ）「今日なんて家を燃やす所だった」
(´・ω・｀)「おいおい・・・・きをつけてくれよ」
川 ﾟ -ﾟ）「ブーンがいるから大丈夫だ」
(´・ω・｀)「・・・・・」
92 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 21:12:16.72 ID:/Bf/g75x0
―――――それからまた数日経った
( ´,_ゝ`) 「ふむ、ここですかな」
(´・ω・｀)「そうです、お願いします」
川 ﾟ -ﾟ）「ショボン、そちらは誰だ？」
(´・ω・｀)「こちらは有名な霊能力者さんだ」
川 ﾟ -ﾟ）「！？ まさかショボン、ブーンを・・・・・」
(´・ω・｀)「その通りだ」
川 ﾟ -ﾟ）「―――――ッ！！」
( ´,_ゝ`) 「さて、はじめましょうか」
93 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日：2006/12/10(日) 21:20:24.79 ID:/Bf/g75x0
男はそう言った後、数珠を取り出した。
( ´,_ゝ`) 「南無大慈大悲救苦救難・・・・・・・」
(；＾ω＾)「あ・・・・頭が・・・・痛い・・・お・・・・ッ！！」
( ´,_ゝ`) 「広大霊感白衣観世音！！姿を現せッ！！」
男がそう言うと、たちまちブーンの姿が現れる。
川 ﾟ -ﾟ）「ブーン！！大丈夫か！？」
(；＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ・・・・頭が・・・痛いお・・・・・」
川 ﾟ -ﾟ）「もうやめてくれッ！このままじゃブーンが・・・・」
('A`)「ブーン！！何をやっている！？」
(；＾ω＾)「・・・・し・・・死神さん・・・・」
('A`)「約束の時間まであと10分しかないぞッ！！早く選ぶんだ！！
このままじゃお前はその霊能力者のせいで地獄に逝っちまうぞ！！」
94 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 21:23:27.71 ID:/Bf/g75x0
(；´,_ゝ`)「っく！！霊力があがった！！この霊力の強さは・・・・・死神かッ！？」
川 ； -；）「ブーン・・・大丈夫なのか・・・・？」
(；＾ω＾)「・・・・・この死神さんは・・・・いい人だから大丈夫だお・・・・・」
(´；ω；｀)「ブーン・・・・・俺はお前に天国に逝ってほしいからこんなことをしているんだ・・・・わかってくれ」
(；＾ω＾)「わかってるお・・・・でもこのままじゃ・・・・・ッ」
('A`)「早く選ぶんだブーン！！もうお前の霊力が少ない・・・・！！このままじゃやばいぞ！！」
(；＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ、ﾄｰﾁｬﾝ、最後に言いたいことがあるお・・・・・」
(´；ω；｀)川 ； -；）「なんだ・・・・？言ってみろ・・・・・」
95 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日：2006/12/10(日) 21:27:49.58 ID:/Bf/g75x0
(；＾ω＾)「僕・・・は・・・生きている間・・・・ずっと言いたかったことが・・・・あったんだお・・・・」
(；＾ω＾)「でも・・・・もう僕は・・・・死んでしまったけれど・・・幽霊になっちゃったけど・・・・・
こうしてｶｰﾁｬﾝとﾄｰﾁｬﾝと喋れることに・・・・感謝してるんだお・・・」
(；＾ω＾)「ﾄｰﾁｬﾝ・・・・ﾄｰﾁｬﾝはいつも無口だったけど・・・・たまに喋る言葉は僕の心に響いていたお・・・・・
ﾄｰﾁｬﾝは僕の・・・・人生の先生だったお・・・」
(´；ω；｀)「ブーン・・・ぅ・・ぅ・・・・・」
(；＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ・・・・ｶｰﾁｬﾝはいつも僕のことを叱っていたけど・・・・僕のことを第一に思っていてくれたのを知っているお・・・・・
叱りながらも・・・・僕のことをいつも心配していたｶｰﾁｬﾝのこと・・・・・大好きだったお・・・・」
川 ； -；）「ブーン、もういいんだよ・・・・・」
(；＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ、ﾄｰﾁｬﾝ・・・・僕のこと・・・生んでくれてありがとうだお・・・そして・・・大好きだお・・・・」
96 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [sage] 投稿日：2006/12/10(日) 21:32:55.97 ID:/Bf/g75x0
('A`)「ブーン！！時間が無い！！早く・・・・早くどうするか決めろ・・・・・！！」
( ＾ω＾)「ぼくは・・・・・ぼくは・・・・・○○になるお！！」
('A`)「よしッ！承知した！」
( ＾ω＾)「ｶｰﾁｬﾝ、ﾄｰﾁｬﾝ、ばいばいだお」
(´；ω；｀)川 ； -；）「ブーン！！またいつでもこの家に来ていいんだぞ！！」
シュンッ！！
97 名前：ぶん ◆YkpwaPEbXM [] 投稿日：2006/12/10(日) 21:35:10.76 ID:/Bf/g75x0
―――――あれから何年経っただろうか
私たちはしばらくなにもする気が起きなくてずっと泣いていたが、このままじゃブーンに笑われると思い、立ち直った。
そしてわたしたちは一つ、幸せができた。私たち夫婦の間に子供が生まれたのだ。
名前はしぃという。私に似て可愛らしい女の子が生まれたのだ。
(*ﾟーﾟ)「おぎゃ～ おぎゃ～」
川 ﾟ -ﾟ)「よしよし、泣くな泣くな。ほらいま乳をやるからな」
(´・ω・｀)「・・・・・・」
川 ﾟ -ﾟ)「ころすぞ」
(´・ω・｀)「ごめん」
川 ﾟ -ﾟ)「・・・・可愛らしい子だな。」
(´・ω・｀)「そうだな。まるで天使みたいだ」
川 ﾟ -ﾟ)「・・・・ふ。当たり前だろ。何しろブーンの妹だからな。」
(´・ω・｀)「ブーンはこの子を見ているだろうか」
川 ﾟ -ﾟ)「見ているさ。天国からな」
～～～～( ＾ω＾)ブーンは天使になったようです～～～～
fin
