49 名前:( ・∀・)は残そうとしたようです[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:39:42
【 7 】
家
今日は僕も幸せな気分になれた
余計なことはあまり考えないでいいのだろう
モララーさん、僕はあなたがしてきたこと、間違ってはいないと思います
行事荒らしはどうかと思うけど、どれも良好な結果に終わっています
狙ってたんですか? そうなることを
だとすれば、あなたは本当に良い人ですね
もう疑う余地は無いと、勝手に信じさせてもらいますからね
でも、あなたのやってきたこと、自体が間違いじゃなくても
あなたは決定的なミスを犯していたのかもしれません
僕は眠った
50 名前:( ・∀・)は残そうとしたようです[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:40:23
朝
快晴
どんなにけなしても曇りにはならないほどの快晴
僕は昨日の反省を生かして朝食をしっかり摂った
摂りすぎじゃないのか? と言われてもおかしくないぐらい
( ><)「食いすぎたんです、胃がもたれたんです」
僕は真性のバカだろう
そんなバカは、モララーさんの日記を開いて今日の訪問先を確認
@────────────
正月のお祭りがあるんだと
正月ぐらい泣かせろや
────────────@
工工エエェェ( >< )ェェエエ工工
泣かせろ? や?
モララーさん一体どうしたんですか?
バカはもとい僕は早速お祭りのあった場所へと向かった
51 名前:( ・∀・)は残そうとしたようです[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:41:22
────────────
( ><)「着いたんです!」
相変わらずの大移動
う〜やう〜Yaう〜やう〜えほ〜へ〜う〜yへへ〜
というだー○の旅の音楽らしきものが僕の脳内に流れたときには、すでに第一村人は目の前にいた
(´・ω・`)「何やってんですか? う〜やう〜やう〜やう〜いぇ……とか言って」
Σ(;><)「あっ!」
僕はまたもや思ったことを口に出していたようだ
悪い癖だ
僕は自分が変人ではないことを説明し、およそ29年前の正月の話を聞いてみた
(´・ω・`)「ああ、確かに30年ぐらい前、僕は8歳ぐらいだったね……」
この人はそのことを知っているようだった
それにしても手がかりが見つかるのが早い、早すぎる
最近の僕はついているな
@────────────
(`・ω・´)「祭りか〜楽しみだな〜」
この地方には正月に祭りをする習慣があるそうだ
幼い子供──ショボンという名前だが──はその祭りを楽しみにしていた
やがてその子は祭り会場へと到達した
賑わう会場、皆の幸せそうな顔
それはすぐに打ち破られてしまった
52 名前:( ・∀・)は残そうとしたようです[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:42:44
( ;∀;)「うわわあわっわあああああんn!!!!!」
突然一人の男が大号泣を始めた
(`・ω゜´)「うわあ!」
あまりの驚きにショボンの眼は変になった
(`・ω・´)「ど、どうしたんですか」
心優しい子供だったショボンは男に訊かずにはいられなかった
( ;∀;)「僕の親が死んじまったんだよーー!!!」
(`・ω・´)「え……?」
なんという告白
ショボンの心にはそれが重くのしかかってきた
正月
それでも人は死に続ける
世の中はずっと繋がっているんだ
誰もが幸せな、祭りで騒げるような雰囲気になれる日は無いんだ、と
その後、男は周りにいた男に宥められ、落ち着いた
落ち着いた後、その男はモララーと大声で名乗り、うな垂れながらその場を去ったという
祭りは、少し暗い雰囲気になりつつも、再開された
────────────@
(´・ω・`)「それ以来だよ……僕の顔は少し優しく、悲しくなった……考え方もね……」
( ><)「……………………」
僕はモララーさんのしたことが、本当に正しかったのか危うくなった
(´・ω・`)「でも、あのおじさんのおかげで、僕は思慮分別がいくようになった……得たものも大きかったと思うんだ……」
その言葉を聞いて少しは安心したものの、僕の心は少し暗くなった
53 名前:( ・∀・)は残そうとしたようです[] 投稿日:2007/03/22(木) 11:44:48
(´・ω・`)「これだけだね」
( ><)「へ?」
僕は間抜けな声を出した
(´・ω・`)「僕の知っていることは」
自分の質問から始まったのに、不意打ちを食らったみたいだった
( ><)「は、はあ…………ありがとうございましたなんです」
(´・ω・`)「どういたしまして」
モララーさん、親御さんが死んだって本当のことですか?
嘘ですよねぇ?
たとえ本当だとしても、幼い子供の前で大泣きするなんてね……
あなたの所為で彼は他の子供よりも大人びてしまいましたよ
「正月ぐらい泣かせろや」…………一体何があったんですか?
それはこの文章を書いている今でもわからないままです
あなたは謎の多い人間
それを深く探りすぎないのも良しとしましょうか?
モララーさん、あなたはここに『悲しみ』を残していきました
もしかすると他にも残したかったものが、『悲しみ』と『自分』以外にあったのかもしれませんけれども
【関連】
一気読み
第1話
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第2話
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第3話
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第4話
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第5話
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第6話
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第7話
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