259 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 18:16:24.94 ID:ndFHJSTO0
≪第五話 思い想いの≫
【side-B】
僕の思考は、様々な所に飛びうっつては消えていた。
夜の公園でクーと話したこと。
自宅でのあのちっぽけな決意。あの矮小な決心。
昨夜、バーボンハウスでドクオと話したこと。
ツンと離れた後の僕が、ツンを諦めきれなかった僕が、
ツンと再び出逢えた僕にシグナルを送ってくるのだ。
やはり、好きなのだと。
……ツンに遭ったとき、僕はなんと言えばいいのだろう。
どうすれば気の利いた事の一つでも言えるのだろう。そう考えれば考えるほど、舌には雑草が絡まっていく。
僕はとんでもない臆病者だ。
260 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 18:16:46.64 ID:ndFHJSTO0
遭わなければならないと決心してもなお、どこかでツンと再開することを拒む自分がいる。
むしろあそこまで言って許されるのか?
迷惑だと突っぱねて、もう一度顔合わせする事なんて許されるのか?
答えの返らない自問。答えをはじき出すのは自分自身だ。
逃げたい。――――逃げればいい。
ドクオも言ってたじゃないか。道は一つじゃない、って。
( ^ω^)「……道は、一つじゃないお」
だからこそ僕はもう逃げない。
ツンを拒む事でツンから逃げていた自分からも。
過去とも現在とも、ハルシオンデイズとも。全部と、向き合う。
道は一つじゃないんだから。
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【関連】
ブーン編から -
一気読み
第一話 -
第二話 -
第三話
-
第四話【side-T】 -
第四話【side-B】 -
第五話【side-B】
第五話【side-Т】