( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです 番外編〜

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77 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:12:20.92 ID:VOMFIKHb0





川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです


           〜第1、5話〜





78 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:12:48.03 ID:VOMFIKHb0

お久しぶりです。

あなたに最後に手紙を書いた日は、もう随分前のこととなってしまいました。

本日は、あなたに伝えたいこと、いや、伝えなければならないことがあり、

このように手紙を書くことにいたしました。

あなたに伝えたいことは、この小さな紙には入りきらないほどあります。

私のこと、あなたの家族のこと、学校のこと。

ですが、この小さな紙面に納めるためにも、まずは伝えなければならないことから書きたいと思います。



80 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:13:46.65 ID:VOMFIKHb0

本日、私は一人の男性と交際することになりました。

同じ学校、同じクラスの、一人の男性です。

放課後、屋上に呼び出され、その場での告白でした。

突然の告白だったのです。



今まで幾人かの男性に、告白と言うものをされたことがあります。

私に似合わない、豪勢な贈り物を頂いたこともあります。

ですが、私は彼らと交際することを拒みました。

私らしく、自分の気持ちに素直になった結果です。


81 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:14:53.63 ID:VOMFIKHb0
何故でしょう、あなたと過ごした日々で抱いた感情と言うものが、

彼等と過ごしても、得ることが無かったのです。

しかし、本日の告白に関して、それは同一のものとは言えませんでした。



彼は私の目を見つめ、何か重大なことを秘めているような視線を送りました。

容姿が綺麗な訳でもない、特別に運動が得意訳でもない、まして勉強が得意訳でもない。

そして、心を強く持ち、私に訴えかけるその姿。



ふと、私は自問自答しました。

私はこの男性を、どのように感じているのか。

私はこの男性の告白を、どう受け取るのか。

後悔だけはしたくありません。

自分の気持ちに正直になり、素直に気持ちを伝えることにしました。

一度目を閉じ、心に問いかけ、口が開いたように、口が言うように言う。

一切脳を使わず、心のみで返事をいたしました。


84 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:15:58.95 ID:VOMFIKHb0

その結果、私達は交際することになったのです。

私の素直な気持ちは、彼と交際すると言う答えを出したのです。



一目惚れ、という言葉を始めて使います。

私は彼に一目惚れをしました。

今まで親しくしたこともない、それどころか、確かな会話の記憶さえも無い彼です。

ですが、その姿に、私は一目惚れをいたしました。

これは、確かに私の素直な気持ちです。


86 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:17:07.92 ID:VOMFIKHb0

彼との交際を喜ぶ私の気持ちと反対に、どこかで心の痛む音がしました。

学校から家路に着くまで、長い間それは続きました。

もちろん、その痛みは今この瞬間にも続いています。

このような言い方をしてはいけないと思いますが、素直な気持ちで書かせていただきます。

この痛みの原因は、あなたです。

決してあなたが悪いわけではありません。私の気持ちが、どこかであなたを想っているのです。

あなたと離れて、もう長い月日が流れようとしています。

年単位で数えることもできるようになりました。

なのに、心のどこかで、私はあなたを想い続けています。


88 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:18:34.20 ID:VOMFIKHb0

あなたと学校で過ごした日々、私は鮮明に覚えています。

あなたはいつも他人を笑わせていました。もちろん、私とて例外ではありません。

馬鹿な事をやって、一生懸命に笑わせて、人を幸せにしていました。

憧れでした、いや、今でも私の中では憧れです。

いつか、きっといつかは、あなたのように、人を幸せにできる人間になりたいと思いました。



あなたと病院で過ごした日々、私は鮮明に覚えています。

入院当初、あなたは常に笑っていました。

自らの状況すら、笑いでおかしくするあなたの姿は、こちらから見ても楽しいものでした。

ですが、入院生活に慣れてきた頃から、あなたの喉の調子は悪くなる一方。

日に日に喉の調子が悪くなるあなたの姿を、私は正面から見ることができませんでした。

嫌でした、笑いで満ちていたあなたの表情が、曇っていくのを見るのは。


90 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:19:48.31 ID:VOMFIKHb0

今、あなたはどうしていますか?

周りの人達を、笑わせていますか?

私のことを、覚えていますか?



私は、出来るならあなたを忘れたくない。

心の中で、あなたを想い続けたい。

この気持ちは、悪いことなのでしょうか?

もう会えない人を想うことは、やってはいけないことなのでしょうか?


91 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:21:24.25 ID:VOMFIKHb0

私は、自分が嫌いになりました。

新たな出会いがありながらも、過去の記憶にすがる自分が、本当に嫌いになりました。

自分の気持ちが分かりません。素直になりたいのに、私の気持ちが分からないのです。

一体誰を想えばいいのか、私は誰を想いたいのか。

全てが分からないのです。


彼を大切にしたいと、心から感じています。

あなたを忘れたくないと、心が想い続けます。


手紙を書いているこの瞬間だけ、私は何も考えずに過ごすことが出来るのです。

気持ちをひたすら文字に示す、そうすることで、私自身を客観的に見ることが出来るのです。

それがそれだけ楽なことか、以前あなたに手紙を書き続けていたときに、気づいていました。


93 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:22:42.87 ID:VOMFIKHb0

今、ふと窓の外を見ました。

綺麗な星達が並んでいます。

もしかしたら、あの輝いている星はあなたかもしれないなどと、私らしくも無い夢物語を思ったりしました。


後30分後、小さな小さな隕石がこの地球に接近するそうです。

専門家によっても、地表に到達することは確実にないとされています。

ですが、小さな流れ星としては現れるかもしれません。

今の気持ちを忘れるため、この私を明日へとつなげるため、少し外へ出てみようと思います。

星達を眺め、空気を吸い込み、あなたを想い、明日を想い、

全てを忘れようと思います。

この気持ちを、一度捨ててみようと思います。

大丈夫、簡単に収集係の人は来ません。

そこは私だけの捨て場。また欲しくなったら、拾いにいけばいいのです。


94 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:23:39.91 ID:VOMFIKHb0




長い長い手紙、この無礼をお許しください。


そして、この最後の手紙を許してください。




きっと、もう。






96 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:25:50.37 ID:VOMFIKHb0


Qあれれ〜意味が分からない上に面白くもなんともないよ〜

A面白くないのは元から!この1,5話に限ったことじゃない!
 意味が分からないのは仕方ない!自分で脳内補完!それが小説の醍醐味!


ということで、第4話のおまけ的なお話です。
文句は一切受け付けません。
では、ありがとうございました。




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