129 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:37:25.93 ID:ksRy700D0
('A`) 「……ブーンの奴も、悪ノリしやがって……」
現在は一時限目終了後、2時限目前の休み時間である。
住職との会話は、朝以来なかった。
('A`) (なんかしてる……)
住職の姿が気になり、ふと視線を移した。
そんな俺の視線にも気づかず、彼女は何やら真剣な表情でノートに文字を連ねていた。
('A`) 「なぁ、素直k……住職。何書いてんだ?」
川 ゚ -゚)「芥川賞」
('A`) 「つまり小説か。ちょっと見せてくれよ」
俺は住職の返事も待たずにそのノートを机から手に取った。
ペラペラと適当にページをめくり、その一ページを見てみる。
131 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:39:39.73 ID:ksRy700D0
('A`) 「好きです。付き合ってください」
透き通る風が流れる屋上、俺は素直クールに告白した。
まるで欧米人主のような肌の色、澄んだ黒の髪、小粒の瞳。
彼女はこの学校の一番の美女であり、アイドルだった。
川 ゚ -゚)「……」
彼女は黙ったまま俺を見つめ続ける。
そう、俺は振られるのだ。
元々学校では根暗として名が挙がる俺、彼女への告白が成功するはずが無い。
だが、それでいいのだ。
俺は素直クールに振られ、その後屋上から飛び降りて死ぬ。
彼女は自身のせいで死んだと思い込み、自分を呪い、憎む。
そして、学校イチの美女の名を自らおろし、俺の後を追うはずだ。
俺の策略は、完璧だった。
132 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:40:40.29 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「……」
川 ゚ -゚)「実はこの小説は私が書いていたのだ」
(;'A`) 「ただの事実小説じゃん……」
川 ゚ -゚)「む、違うぞ。この世界では私が『設定』なのだ」
('A`)「武器や防具は 装備しないと 意味がないよ」
川 ゚ -゚)「信じていないな……。ならば証拠を見せよう!」
住職はそういうと、筆箱の中から消しゴムを取り出した。
ノートの文字を一部消し、新たに文字を連ねていく。
川 ゚ -゚)「この告白のシーン、その相手を私ではなく貞子に変えると……!」
川 ゚ -゚)の部分を全て貞子に書き換えていく住職。
次の瞬間──!
133 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:41:43.95 ID:ksRy700D0
川-_||| 「……ここの世界でも貞子になってしまうのです」
俺の目の前には、住職ではなく貞子が座っていた。
(;'A`) 「な……本当にお前が『設定』だと言うのか!?」
川-_||| 「だから言ったでしょう……」
('A`) 「どうでもいいけど、とっとと髪上げろ」
川-_||| 「……」
川-_-)「……」
川 ゚ -゚)「よく見破ったな、さすが8代目組長星泉」
137 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:45:20.75 ID:ksRy700D0
こいつと一緒にいると、本当に頭が痛くなる。
なぜだ?彼女はクールな女性で、憧れの的のハズなのに……
川 ゚ -゚)「クーモード」
|||-_||| 「貞子モード……」
川 ゚ -゚)「クーモード」
髪をおろしたり上げたりして遊んでいる……。
もう嫌だ
こんな奴とは付き合えない。
……こいつとは別れよう。
141 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:47:33.48 ID:ksRy700D0
……いや、待て。
確かに中身はおかしいといえど、彼女は学校イチの美女。
付き合うだけで、本当に嬉しいことなのだ。
この際、中身は我慢しよう。
いざとなったら、無視し続ければいいのだ。
よし、心機一転、行くぞ!ドクオ!
142 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:49:36.29 ID:ksRy700D0
/ヾ
ゝイ丿
/ /
/ /
/ /
/ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川 ゚ -゚)、 / /< ペニスギター、略してペギータ!
/ ヽ、 / / \______
( ) ゚ ゚/ヽ、/⊂//
\ ヽ、 ( /⊂//
\ ⌒つ /
(  ̄/ /
| |O○ \
| | \ \
| ) | )
/ / / /
/ / ∪
∪
145 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:50:27.66 ID:ksRy700D0
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . やっぱ別れよう……::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
149 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:51:44.69 ID:ksRy700D0
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . これは付け耳だ……::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ / :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
↑ドクオ
151 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:52:47.79 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「実はこれは……つけチ○コだったんだ……」
('A`) 「それくらい分かる、それと今さら○で隠すな」
川 ゚ -゚)「○ンコ、チ○コ、チン○、どれが一番エロい?」
('A`) 「○ンコ」
(#'A`) 「じゃねえ!もう俺は怒ったぞ!」
(#'A`) 「俺が好きだったのはこんな住職……素直クールじゃねえ!」
(#'A`) 「別れてやる!別れるぞ!」
川 ゚ -゚)「……」
153 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:53:57.10 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)つ□「……」ケシケシ
川 ゚ -゚)つ1「……」カキカキ
川 ゚ -゚)「よし」
157 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:55:00.10 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「実はこれは……つけチ○コだったんだ……」
('A`) 「それくらい分かる、それと今さら○で隠すな」
川 ゚ -゚)「○ンコ、チ○コ、チン○、どれが一番エロい?」
('A`) 「○ンコ」
(*'A`) 「あははーw 僕ってエロいなぁーw」
(*'A`) 「僕はこういうエッチなネタが大好きなんだーww」
(*'A`) 「あ、引かないでねw 別れないでよねw」
159 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:56:10.65 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「な、何が起こったんだ!」
いつの間にか変なことを口走っていた。
まるで、世界の何かが訂正されたかのような……。
川 ゚ -゚)「私が『設定』を弄くって、お前の言葉を編集した」
(;'A`) 「な……何ぃ!」
川 ゚ -゚)「ピーター」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「フライ」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「フランス」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「ズッコンバッコン」
('A`) 「スパパンッ!」
162 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:57:35.28 ID:ksRy700D0
(;A;) 「もう嫌だ……」
これが……設定の力……。
もしもこうなることが俺の運命だったとしたら……。
俺は……!
(#;A;) 「運命n 川 ゚ -゚)「の一戦に登板する」!!!」
川 ゚ -゚)「ほう、頑張れドクオ」
こいつには何をやっても適わない。
そう感じた瞬間だった。
166 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:59:21.26 ID:ksRy700D0
と、いうことで……
167 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:00:46.01 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「二時間目は本来国語ですが、急遽体育にします」
男生徒「いいぞー!いいぞー!」
川 ゚ -゚)「ベェスボォォッル!をします」
男生徒「野球だー!野球だー!」
川 ゚ -゚)「二チームに分かれて、負けたほうは罰ゲーム付です」
男生徒「なんだー!なんだー!」
川 ゚ -゚)「私のベロチュー」
男生徒「まけるぞー!まけるぞー!」
172 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:02:44.43 ID:ksRy700D0
二時間目の授業を急遽体育に変更した住職。
俺達のクラスは二チームに別れ、早速試合を開始した。
川 ゚ -゚)「主審は私、素直クールがさせていただきます」
('A`) 「塁審はどうすんだよ」
川 ゚ -゚)「塁審は私、素直住職がさせていただきます」
俺はジャンケンの結果、Aチームになった。
チーム内には、あのブーンが復活している。
( ^ω^)「絶対負けるお!みんな!」
Aチーム「おおおーー!!」
('A`) (負けるのにこんなに気迫がいるんだな)
174 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:04:41.11 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「プレイボーイ!」
Aチーム先攻で始まったこの試合。
一番バッターは、あの福原愛から一本取ったと言う伝説を持つブーン。
対するBチームのピッチャーは、野球部のエース、「ギコ」
( ,,゚Д゚)「ふん」
Bチーム「おーい、負けるためにも手ぇ抜いて投げろよー」
( ,,゚Д゚)「俺は素直クールのキスなんか興味ねぇ。一本たりともかすらせねぇぞ」
Bチーム「な……」
( ^ω^)「無理無理無理無理かたつむりだお、ホームランうっちゃうお」
( ,,゚Д゚)「けっ……ほざけ」
AチームBチーム(やべぇ、どっち応援したらいいのかわかんねぇ……)
175 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:06:33.02 ID:ksRy700D0
( ,,゚Д゚)「おらおららららー!!!」
少年が右腕を振り下ろす、と同時に指先から球体が弾き飛ばされた。
縫い目かかったその球体は、バッターボックスで構え待つ内藤の元へ一直線へ伸びていく。
誰もが目を瞑るような、激突するコースを伸び続ける球。
しかし、その球は内藤に当たる寸前で急変化し、捕手の手へと収まった。
川 ゚ -゚)「いい球一本!」
(;^ω^)「ぐ……微妙に地の文がシリアスなのに驚いたお」
( ,,゚Д゚)「ふ……そげんこつでビビるたぁ、おめーもまだまだ赤子よのぅ」
(;^ω^)「方言なのか時代の差なのかわかんねーお」
( ,,゚Д゚)「英語だ」
捕手からの返球を受け取るギコ。
ロージンパックを手の中で回転させ、手に着いた粉を見つめた。
もう一度、バッターボックスの男を確認する。
構えこそは素人の物だが、この男の気迫は違う。素人の者ではない。
野球こそは下手だが、野球と言う競技を知り尽くした構えだ。
ギコは内藤から発せられるオーラに、汗を流さずにはいられなかった。
('A`) (うぜー。つーかこの話、俺の一人称視点じゃなかったのかよ)
177 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:08:29.61 ID:ksRy700D0
第二球、ギコの手から球が発せられた。
先ほどと同じように、抉るような動きを見せる縫い目の球。
しかし、違ったのはその直後だった。
( ^ω^)(球はきっとストライクゾーンぎりぎりを掠め取る……)
( ^ω^)(大きく足を出して、前で叩くお!!)
内藤が前に足を強く踏みつける。
球が曲がることを予想しての行動だ。
だが──無情にも球は曲がらなかった。
その結果が生み出すものは……。
(;^ω^)「がっ……」
ブーンの胸襟に、ギコの渾身のストレートが直撃した。
178 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:09:25.91 ID:ksRy700D0
ギコの精一杯の剛速球により、ブーンのデットボール出塁が行われた。
だが、もちろんブーンは代走となる。
内藤は2時限目を保健室で過ごし、その後復活したことは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──。
第二話「ドクオ< < < ブーン< < < < < < 越えられない壁< < < < < < < < クー」の巻 完
191 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:17:14.72 ID:ksRy700D0
(;^ω^)「俺は……もうダメなのかお?」
崩れ落ちる闘志
('A`) 「そう思ったら負け、そうなんじゃないのか?」
燃え上がる本当の友情
川 ゚ -゚)「ペニんこ」
作り出される「新ジャンル」
川 ゚ -゚)「ちんス」
作り出される「新ジャンル」
川 ゚ -゚)「ペ('A`) 「うぜぇ」
次回!「-------(未定)」こう御期待!
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一気読み
第一話
-
第二話
-
第三話