5 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:17:56.71 ID:ksRy700D0
('A`) 「好きです。付き合ってください」
透き通る風が流れる屋上、俺は素直クールに告白した。
まるで欧米人主のような肌の色、澄んだ黒の髪、小粒の瞳。
彼女はこの学校の一番の美女であり、アイドルだった。
川 ゚ -゚)「……」
彼女は黙ったまま俺を見つめ続ける。
そう、俺は振られるのだ。
元々学校では根暗として名が挙がる俺、彼女への告白が成功するはずが無い。
だが、それでいいのだ。
俺は素直クールに振られ、その後屋上から飛び降りて死ぬ。
彼女は自身のせいで死んだと思い込み、自分を呪い、憎む。
そして、学校イチの美女の名を自らおろし、俺の後を追うはずだ。
俺の策略は、完璧だった。
8 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:20:00.85 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「……」
('A`) 「返事をしてくれ、素直クール」
早く、ごめんなさいと言え。
その瞬間俺は絶望に満ちた表情を作り、ここから飛び降りるのだから。
早く言うんだ、自らを呪うことになる言葉を。
川 ゚ -゚)「いいぞ」
('A`) 「そうか、残念だ……」
ついに口を割ったな、ようやく俺は飛び降りることができる。
まさか俺を振ったことが人生の道を分けるとは……?
(;'A`) 「い、いま何て……?」
川 ゚ -゚)「いいぞ、付き合っても」
俺の策略は、失敗してしまった──。
11 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:21:07.38 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです
15 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:22:48.02 ID:ksRy700D0
('A`) 「はぁ〜」
自分の部屋の中、一人俺は溜息を付いていた。
理由はいくつかある。
一つ目、俺の策略が粉々に失敗してしまったこと。
自分の命を掛けてまで作り上げた策略だった。
それが、素直クールによって粉砕されてしまった。
二つ目、これが溜息のもっとも大きな理由だった。
(*'A`) 「素直クールと俺が……」
付き合うことになったのだ。
確かに策略のため告白したとはいえ、彼女は学校イチの美女。
彼女にして、何を困ることがあろうか。
(*'A`) 「ふひ……ふひひひwwwwww」
17 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:24:31.09 ID:ksRy700D0
あの屋上──。
放心状態にある俺を、素直クールがそっと声をかけ、俺の意識を戻した。
二三度会話をした後、互いのメールアドレスを交換し、そして……。
(*'A`) 「明日、一緒に学校に行くことになったんだよな……ww」
ふと口にしてしまった。
本当に嬉しくて、壊れそうなぐらい嬉しくて。
明日の朝、7時10分に、VIP公園に集合。
一緒に、登校するのだ。
そして寝た。
18 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:25:41.89 ID:ksRy700D0
しかし、中々寝れないので起きた。
(*'A`) 「うおおおおーーーーーー!!!」
ふと星空を眺める。
暗い夜空を照らす月に向かって、俺は叫んだ。
その瞬間、月の真横をするりと抜けていく赤い光。
流れ星だった──。
(*'A`) 「月も、空も、星さえもが俺を祝福してくれているぜえ!」
たった24時間前には、ここで遺書を書いていたのだ。
全く持って、人間とは心変わりの早いものである。
20 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:27:22.49 ID:ksRy700D0
次の日
('A`) 「ふっ!」
俺は掛け声と共に布団を蹴飛ばす。
朝がやってきたのだ──。
('A`) 「現在時刻5時20分!直ちに服を着替えます!」
パジャマを脱ぎ捨て、棚にかけている制服を取る。
それをスッと着用し、俺は外へと駆け出した。
クーとの待ち合わせ、VIP公園へと──!
23 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:29:04.71 ID:ksRy700D0
('A`) 「……」 チッチッチッチッチ
俺が公園について、既に1時間が経過した。
現在時刻は6時40分。
クーの姿はまだない。
(;'A`) 「約束の時間まで後30分……」
俺の脳裏を嫌な予感がよぎる。
俺は、ひょっとしてクーに騙されたのではないかと。
根暗な俺を騙そうと、クーが仕掛けた罠ではなかろうか。
(;'A`) 「後10分……」
(;'A`) 「後3分……」
嫌だ、それこそ俺は自殺をしてやる。
お願いだから、クーよ、来てくれないだろうか。
(;'A`) 「あと5秒……3秒……1秒……」
「すまん、待たせたな」
25 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:30:04.96 ID:ksRy700D0
(゚ -゚川
_____.jニニニニi
,..-.´--------r-''"゙、 ̄ノ゙'''-、
(0)三)ニニニニニニニ)二二)_( ( ╋ cool ヽ
__ヽo____ヽ..,______...゙.ニ=--
/ ○ ⊥ /_ ─≡≡≡≡≡二) r'
,'´ ̄フ '´ , '´,、二二二二二二二二,j
(;'A` ) |.二.|゙、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.二.| T゙_l".Y".Y".Y".Y".Y^.Y
( ) ゙、三゙、 ゙、三゙、゚.フ() () () () () ()|
||| ゙、三゙、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄、三゙、.、,,人_人_人_人_人+ノ
(__)__) ''' ̄ ̄'' ''' ''' ''' '' ' ''' '' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~''' '' カラカラ カラカラ
29 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:31:23.13 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「クールでナイスガイな素直クール様の登場だ」
(;'A`) 「え?え!?」
川 ゚ -゚)「む、怪しい奴を発見、今すぐ射殺する」
(;'A`) 「す、素直クール……!?」
川 ゚ -゚)「発射五秒前!四!三!二!三!二!」
川 ゚ -゚)「発射!」
31 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:32:22.66 ID:ksRy700D0
(゚ -゚川
_____.jニニニニi
ボンッ ,..-.´--------r-''"゙、 ̄ノ゙'''-、
◎ 三二-- (0)三)ニニニニニニニ)二二)_( ( ╋ cool ヽ
__ヽo____ヽ..,______...゙.ニ=--
/ ○ ⊥ /_ ─≡≡≡≡≡二) r'
,'´ ̄フ '´ , '´,、二二二二二二二二,j
(;'A` ) |.二.|゙、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.二.| T゙_l".Y".Y".Y".Y".Y^.Y
( ) ゙、三゙、 ゙、三゙、゚.フ() () () () () ()|
||| ゙、三゙、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄、三゙、.、,,人_人_人_人_人+ノ
(__)__) ''' ̄ ̄'' ''' ''' ''' '' ' ''' '' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~''' ''
33 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:33:32.84 ID:ksRy700D0
(゚ -゚川
_____.jニニニニi
,..-.´--------r-''"゙、 ̄ノ゙'''-、
. |「 .(0)三)ニニニニニニニ)二二)_( ( ╋ cool ヽ
‖ __ヽo____ヽ..,______...゙.ニ=--
ピュー / ○ ⊥ /_ ─≡≡≡≡≡二) r'
◎ ,'´ ̄フ '´ , '´,、二二二二二二二二,j
(;'A` ).うわああああ |.二.|゙、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.二.| T゙_l".Y".Y".Y".Y".Y^.Y
( ) ゙、三゙、 ゙、三゙、゚.フ() () () () () ()|
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(__)__) ''' ̄ ̄'' ''' ''' ''' '' ' ''' '' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~''' ''
35 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:34:50.57 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「痛ぇ!もの凄く痛ぇ!」
川 ゚ -゚)「ふふふ……私の開発した直角に曲がる大砲……。
最初の5mをなんとかまっすぐ進む程度の力で発射し、
空中での回転を下向きにしておく。そうすることで玉は自動的に
威力を失い垂直に落下するのだ」
(;'A`) 「おかしいって!大体なんで戦車なんかに……!」
川 ゚ -゚)「昨日作った」
('A`) 「あ、なる」
(;'A`) 「じゃねえ!おかしいだろ!素直クール!!」
37 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:35:58.51 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「……お前、今私を素直クールと呼んだな」
(;'A`) 「え、ああ!呼んだぞ!」
川 ゚ -゚)「もう私たちは付き合っているだろう」
(*'A`) 「ま、まぁ……」
川 ゚ -゚)「ということで次からは、私のことを……」
40 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:37:17.23 ID:ksRy700D0
f{. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
f}. / ̄ ̄ ヽ, |
f{ / ', |
f}. {0} /¨`ヽ {0} _|_
/_う l ヽ._.ノ ', とニ`ヽ
,′ ⊇ ノ `ー'′ ', ヾニ,, }
l }´ | } !
| {'ー‐ァ―┬───‐┬―、―‐/ |
| ! / ,个____,个 ヽ / l
! l′ /レ: :、: : : : : : : `i、 ,' |
| ! / k―``ー-ュ: :V: ! \.{ ,′
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| |` : : :!
!、__ ト!: __;. ィ
川 ゚ -゚)「住職と呼べ」
41 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:38:18.00 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「ちょ、おま、素直クール!!」
川 ゚ -゚)「……」
俺の呼びかけを、まるで無視するかのように
素直クールは戦車へともぐりこんだ。
(;'A`) 「おい!素直クール!おーい!!」
おかしい、彼女はこんなキャラクターではない。
クールで、誰もが憧れるような存在だったんだ。
カラカラと音を立てて去っていく戦車。
その後ろを追いながら、俺はあの名前を呼んでみた。
(;'A`) 「……じゅうしょくー」
44 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:39:18.31 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「……なんだ」
(;'A`) 「え、あ……」
すっと戦車の中から現れる素直クール、いや……住職。
川 ゚ -゚)「次はAAが来ると予想していたのに、違ったから残念なのか?」
(;'A`) 「いやお前さ……マジでそのまま学校へ行くのか?」
川 ゚ -゚)「そんなバナナ」
(;'A`) 「…………」
川 ゚ -゚)「……」
(;'A`) 「…………」
川 ゚ -゚)「……プッ…クク……」
(;'A`) (自分のギャグで耐え笑いしてる……)
48 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:40:37.99 ID:ksRy700D0
結局クーは戦車を公園に乗り捨て、一緒に学校へ行くことになった。
だが、その全ての会話に俺は違和感を感じることになる。
('A`) 「大体、お前戦車とか作れるのかよ」
川 ゚ -゚)「いやな、実は昨日、流れ星を見たんだよ」
(*'A`) 「俺も見たぜ!綺麗だったよな!」
川 ゚ -゚)「それでな、その流れ星をずっと見ていたら……」
〜〜〜ここからクーの回想シーン〜〜〜
川 ゚ -゚)「流れ星発見」
ごお……
川 ゚ -゚)「だんだんと大きくなっているぞ」
ごごおおおおおおお……
川;゚ -゚)「!ち、近くなっている!」
ごおおおおおおおおおお!!!
川;゚ -゚)「ぐわーーー!!」
ドカーーーーン!!
□
〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜 し( )カンペダヨー
51 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:41:48.15 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「……と、いうわけなんだ」
('A`) 「流れ星が接近して、頭にぶつかった、と」
川 ゚ -゚)「凄いなお前、今ので理解できたのか?」
('A`) 「カンペ見た」
川 ゚ -゚)「……。そのときに、私の頭のネジが一本取れてしまったようなんだ」
('A`) 「……頭のネジ?」
川 ゚ -゚)「そう、そのせいで今の私はこんな変人になってしまったのだ」
('A`) (変人ってことは理解してるのか……)
52 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:42:48.80 ID:ksRy700D0
いつの間にか学校へ着いていた俺──。
俺と住職は同じクラス、俺達は一緒に教室へと入っていった。
( ^ω^)ノ「おいすー。クーとドクオ!」
一番に挨拶してきたのは内藤ホライゾン、ブーンだ。
このクラスの中で、唯一の俺の友達だ。
川 ゚ -゚)「相変わらず元気がいいな、内藤」
( ^ω^)「クーもいつも綺麗だお!」
オタクでありながら、女子とも気軽に話すことができるブーン。
これはこいつの天性の才能なのかもしれない。
53 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:43:49.79 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「内藤、実は私の頭のネジが外れてしまったようなんだ」
( ^ω^)「なんと!」
川 ゚ -゚)「探せ」
( ^ω^)「仰せのままに、閣下」
ブーンはそういうと、住職の体のあちこちを触り始めた。
そりゃもう、体中のあちこちを。
川///)「な、ないか……?」
( ^ω^)「いま探してますお」
ブーンの右手が、住職の胸へと移動する。
そして、ここぞとばかりにそこを集中して攻め始めた。
川///)「んぁぁっ!くぅぅぅ……ふぁぁっ!」
(*^ω^)「ハァハァ……」
川///)「ちゃ、ちゃんと探しているのか!?」
( ^ω^)「むーぅ。制服にネジは落ちていないみたいですお」
54 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:44:50.93 ID:ksRy700D0
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ^ω^)∩< きっと下着に隠れているんだお!脱がせるお!
(つ 丿 \_________
⊂_ ノ
(_)
58 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:45:56.63 ID:ksRy700D0
___ ___ ___ __ ______ ____ ↓ドクオ
____| |____| |___ _| |____| |___ |____ | . | | ,-‐''''"
|___ __ __ 丶 / __ 丶 // | | /::::::::::::::
| | | | ) ) | /ヽ ▽ / ヽ ヽ // | | / |:::::::::::::::::
| |  ̄ し" | 、__) ノ | | ( ( . |__| ../ |:::::::::::::::::
\\ ヽ ノ ノノ \\ | \:::::::::::::
 ̄  ̄ "  ̄ ○../||\ ‐---
/:::::::::::::ヽ、lヽo | /,/
,-── ̄\:::::::::::::::| /ヽ'/レoニ
| / _,,,,,/、,,-‐─'''ヽ、 ヽ--- || /ヽ-、 /
| / / / \\ \,,,,,, \l二/ ,/ /
\ | / / //  ̄ |l /  ̄  ̄二ニ/
\,,|丿‐''"ニ,,-‐''''''""'ヽヽ /、,,,,,-‐l" \
\丿 / / /,-''''" ̄ /ノl / \ \____/__
\ノ __,ゝ‐'",--、-、 /'''""'''" / \__/::::::::::::::::::::::/'''‐
,,,,ノ ヽ‐‐'''"""二"_/ /、 |::::::::::::::::::/、 /|
,,-‐'''"~ ,,, ゝ /ヽヽ |::::::::::::/,,/
,,,-‐'''''"~ ,,,-‐'''"// /、,,,、ヽ‐\ / | >‐"/
‐''" ,,,,-‐''" /// ヽ|ヽ \ ,,,-‐''"~ /
,,,,-‐'" / | ,.‐'''""~ ,-'"ゝ、
''~ / ヽ / / _,,,,/-‐、 \
/ / / /'''"''ヽ、 ヽ \─
/ / / /\,,, ,,,ノヽ、 \ |
,,,-‐‐/ ''ヽ _,,,,,/ / \‐''" \ \ |
61 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:47:06.12 ID:ksRy700D0
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ <全然効かないお!
| |r┬-/ \
\ ` ̄'´ ________\_________________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ \
パシュッ /´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
67 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 01:48:20.21 ID:ksRy700D0
ドクオの精一杯の抵抗により、内藤の素直クール侵略は防がれた。
内藤は1時限目を保健室で過ごし、その後復活したことは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──。
第一話「クールボーイ 素直クール誕生」の巻 完
129 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:37:25.93 ID:ksRy700D0
('A`) 「……ブーンの奴も、悪ノリしやがって……」
現在は一時限目終了後、2時限目前の休み時間である。
住職との会話は、朝以来なかった。
('A`) (なんかしてる……)
住職の姿が気になり、ふと視線を移した。
そんな俺の視線にも気づかず、彼女は何やら真剣な表情でノートに文字を連ねていた。
('A`) 「なぁ、素直k……住職。何書いてんだ?」
川 ゚ -゚)「芥川賞」
('A`) 「つまり小説か。ちょっと見せてくれよ」
俺は住職の返事も待たずにそのノートを机から手に取った。
ペラペラと適当にページをめくり、その一ページを見てみる。
131 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:39:39.73 ID:ksRy700D0
('A`) 「好きです。付き合ってください」
透き通る風が流れる屋上、俺は素直クールに告白した。
まるで欧米人主のような肌の色、澄んだ黒の髪、小粒の瞳。
彼女はこの学校の一番の美女であり、アイドルだった。
川 ゚ -゚)「……」
彼女は黙ったまま俺を見つめ続ける。
そう、俺は振られるのだ。
元々学校では根暗として名が挙がる俺、彼女への告白が成功するはずが無い。
だが、それでいいのだ。
俺は素直クールに振られ、その後屋上から飛び降りて死ぬ。
彼女は自身のせいで死んだと思い込み、自分を呪い、憎む。
そして、学校イチの美女の名を自らおろし、俺の後を追うはずだ。
俺の策略は、完璧だった。
132 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:40:40.29 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「……」
川 ゚ -゚)「実はこの小説は私が書いていたのだ」
(;'A`) 「ただの事実小説じゃん……」
川 ゚ -゚)「む、違うぞ。この世界では私が『設定』なのだ」
('A`)「武器や防具は 装備しないと 意味がないよ」
川 ゚ -゚)「信じていないな……。ならば証拠を見せよう!」
住職はそういうと、筆箱の中から消しゴムを取り出した。
ノートの文字を一部消し、新たに文字を連ねていく。
川 ゚ -゚)「この告白のシーン、その相手を私ではなく貞子に変えると……!」
川 ゚ -゚)の部分を全て貞子に書き換えていく住職。
次の瞬間──!
133 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:41:43.95 ID:ksRy700D0
川-_||| 「……ここの世界でも貞子になってしまうのです」
俺の目の前には、住職ではなく貞子が座っていた。
(;'A`) 「な……本当にお前が『設定』だと言うのか!?」
川-_||| 「だから言ったでしょう……」
('A`) 「どうでもいいけど、とっとと髪上げろ」
川-_||| 「……」
川-_-)「……」
川 ゚ -゚)「よく見破ったな、さすが8代目組長星泉」
137 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:45:20.75 ID:ksRy700D0
こいつと一緒にいると、本当に頭が痛くなる。
なぜだ?彼女はクールな女性で、憧れの的のハズなのに……
川 ゚ -゚)「クーモード」
|||-_||| 「貞子モード……」
川 ゚ -゚)「クーモード」
髪をおろしたり上げたりして遊んでいる……。
もう嫌だ
こんな奴とは付き合えない。
……こいつとは別れよう。
141 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:47:33.48 ID:ksRy700D0
……いや、待て。
確かに中身はおかしいといえど、彼女は学校イチの美女。
付き合うだけで、本当に嬉しいことなのだ。
この際、中身は我慢しよう。
いざとなったら、無視し続ければいいのだ。
よし、心機一転、行くぞ!ドクオ!
142 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:49:36.29 ID:ksRy700D0
/ヾ
ゝイ丿
/ /
/ /
/ /
/ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川 ゚ -゚)、 / /< ペニスギター、略してペギータ!
/ ヽ、 / / \______
( ) ゚ ゚/ヽ、/⊂//
\ ヽ、 ( /⊂//
\ ⌒つ /
(  ̄/ /
| |O○ \
| | \ \
| ) | )
/ / / /
/ / ∪
∪
145 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:50:27.66 ID:ksRy700D0
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . やっぱ別れよう……::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
149 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:51:44.69 ID:ksRy700D0
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . これは付け耳だ……::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ / :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
↑ドクオ
151 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:52:47.79 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「実はこれは……つけチ○コだったんだ……」
('A`) 「それくらい分かる、それと今さら○で隠すな」
川 ゚ -゚)「○ンコ、チ○コ、チン○、どれが一番エロい?」
('A`) 「○ンコ」
(#'A`) 「じゃねえ!もう俺は怒ったぞ!」
(#'A`) 「俺が好きだったのはこんな住職……素直クールじゃねえ!」
(#'A`) 「別れてやる!別れるぞ!」
川 ゚ -゚)「……」
153 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:53:57.10 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)つ□「……」ケシケシ
川 ゚ -゚)つ1「……」カキカキ
川 ゚ -゚)「よし」
157 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:55:00.10 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「実はこれは……つけチ○コだったんだ……」
('A`) 「それくらい分かる、それと今さら○で隠すな」
川 ゚ -゚)「○ンコ、チ○コ、チン○、どれが一番エロい?」
('A`) 「○ンコ」
(*'A`) 「あははーw 僕ってエロいなぁーw」
(*'A`) 「僕はこういうエッチなネタが大好きなんだーww」
(*'A`) 「あ、引かないでねw 別れないでよねw」
159 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:56:10.65 ID:ksRy700D0
(;'A`) 「な、何が起こったんだ!」
いつの間にか変なことを口走っていた。
まるで、世界の何かが訂正されたかのような……。
川 ゚ -゚)「私が『設定』を弄くって、お前の言葉を編集した」
(;'A`) 「な……何ぃ!」
川 ゚ -゚)「ピーター」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「フライ」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「フランス」
('A`) 「パンッ!」
川 ゚ -゚)「ズッコンバッコン」
('A`) 「スパパンッ!」
162 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:57:35.28 ID:ksRy700D0
(;A;) 「もう嫌だ……」
これが……設定の力……。
もしもこうなることが俺の運命だったとしたら……。
俺は……!
(#;A;) 「運命n 川 ゚ -゚)「の一戦に登板する」!!!」
川 ゚ -゚)「ほう、頑張れドクオ」
こいつには何をやっても適わない。
そう感じた瞬間だった。
166 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 20:59:21.26 ID:ksRy700D0
と、いうことで……
167 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:00:46.01 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「二時間目は本来国語ですが、急遽体育にします」
男生徒「いいぞー!いいぞー!」
川 ゚ -゚)「ベェスボォォッル!をします」
男生徒「野球だー!野球だー!」
川 ゚ -゚)「二チームに分かれて、負けたほうは罰ゲーム付です」
男生徒「なんだー!なんだー!」
川 ゚ -゚)「私のベロチュー」
男生徒「まけるぞー!まけるぞー!」
172 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:02:44.43 ID:ksRy700D0
二時間目の授業を急遽体育に変更した住職。
俺達のクラスは二チームに別れ、早速試合を開始した。
川 ゚ -゚)「主審は私、素直クールがさせていただきます」
('A`) 「塁審はどうすんだよ」
川 ゚ -゚)「塁審は私、素直住職がさせていただきます」
俺はジャンケンの結果、Aチームになった。
チーム内には、あのブーンが復活している。
( ^ω^)「絶対負けるお!みんな!」
Aチーム「おおおーー!!」
('A`) (負けるのにこんなに気迫がいるんだな)
174 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:04:41.11 ID:ksRy700D0
川 ゚ -゚)「プレイボーイ!」
Aチーム先攻で始まったこの試合。
一番バッターは、あの福原愛から一本取ったと言う伝説を持つブーン。
対するBチームのピッチャーは、野球部のエース、「ギコ」
( ,,゚Д゚)「ふん」
Bチーム「おーい、負けるためにも手ぇ抜いて投げろよー」
( ,,゚Д゚)「俺は素直クールのキスなんか興味ねぇ。一本たりともかすらせねぇぞ」
Bチーム「な……」
( ^ω^)「無理無理無理無理かたつむりだお、ホームランうっちゃうお」
( ,,゚Д゚)「けっ……ほざけ」
AチームBチーム(やべぇ、どっち応援したらいいのかわかんねぇ……)
175 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:06:33.02 ID:ksRy700D0
( ,,゚Д゚)「おらおららららー!!!」
少年が右腕を振り下ろす、と同時に指先から球体が弾き飛ばされた。
縫い目かかったその球体は、バッターボックスで構え待つ内藤の元へ一直線へ伸びていく。
誰もが目を瞑るような、激突するコースを伸び続ける球。
しかし、その球は内藤に当たる寸前で急変化し、捕手の手へと収まった。
川 ゚ -゚)「いい球一本!」
(;^ω^)「ぐ……微妙に地の文がシリアスなのに驚いたお」
( ,,゚Д゚)「ふ……そげんこつでビビるたぁ、おめーもまだまだ赤子よのぅ」
(;^ω^)「方言なのか時代の差なのかわかんねーお」
( ,,゚Д゚)「英語だ」
捕手からの返球を受け取るギコ。
ロージンパックを手の中で回転させ、手に着いた粉を見つめた。
もう一度、バッターボックスの男を確認する。
構えこそは素人の物だが、この男の気迫は違う。素人の者ではない。
野球こそは下手だが、野球と言う競技を知り尽くした構えだ。
ギコは内藤から発せられるオーラに、汗を流さずにはいられなかった。
('A`) (うぜー。つーかこの話、俺の一人称視点じゃなかったのかよ)
177 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:08:29.61 ID:ksRy700D0
第二球、ギコの手から球が発せられた。
先ほどと同じように、抉るような動きを見せる縫い目の球。
しかし、違ったのはその直後だった。
( ^ω^)(球はきっとストライクゾーンぎりぎりを掠め取る……)
( ^ω^)(大きく足を出して、前で叩くお!!)
内藤が前に足を強く踏みつける。
球が曲がることを予想しての行動だ。
だが──無情にも球は曲がらなかった。
その結果が生み出すものは……。
(;^ω^)「がっ……」
ブーンの胸襟に、ギコの渾身のストレートが直撃した。
178 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:09:25.91 ID:ksRy700D0
ギコの精一杯の剛速球により、ブーンのデットボール出塁が行われた。
だが、もちろんブーンは代走となる。
内藤は2時限目を保健室で過ごし、その後復活したことは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──。
第二話「ドクオ< < < ブーン< < < < < < 越えられない壁< < < < < < < < クー」の巻 完
191 名前: 三銃士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/06(金) 21:17:14.72 ID:ksRy700D0
(;^ω^)「俺は……もうダメなのかお?」
崩れ落ちる闘志
('A`) 「そう思ったら負け、そうなんじゃないのか?」
燃え上がる本当の友情
川 ゚ -゚)「ペニんこ」
作り出される「新ジャンル」
川 ゚ -゚)「ちんス」
作り出される「新ジャンル」
川 ゚ -゚)「ペ('A`) 「うぜぇ」
次回!「-------(未定)」こう御期待!
289 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:07:48.12 ID:umTwZGBD0
Aチーム「ブーーーーーーーーーーーン!!!」
ギコの球を直撃したブーンは、その場にガタリと倒れこんだ。
すぐさまAチームが駆け寄り、声を掛ける。
Aチーム「大丈夫か!?」
(;^ω^)「だいじょうぶだお……」
Aチーム「何!? 死ぬかもしれない!? ダメだ! こいつは保健室に運べ!」
(;^ω^)「お?お?僕は──」
Aチーム「早く保健室に!」
Aチームメンバーの迅速な対応により、ブーンは保健室へ運ばれることになった。
残ったメンバーから、代走を出すように指示が出る。
('A`) (……2、4、6、8……)
('A`) (俺入れても8人しかいないじゃん)
290 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:08:49.32 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「早く代走を出せ」
Aチーム「それが……人数が一人足りないんで、棄権したいんですけど……」
('A`) (それが狙いかよ)
川 ゚ -゚)「棄権は認めない」
Aチーム「でも8人じゃあ野球は……」
川 ゚ -゚)「私が参加する」
Aチーム「!?」
川 ゚ -゚)「内藤の代走、素直クール!」
293 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:09:49.63 ID:umTwZGBD0
大きく腕を上げて叫ぶ住職。
しかし、次の瞬間にはまた審判用のマスクに顔を埋めていた。
(;'A`) 「代走しないのかよ」
川 ゚ -゚)「バカ者、私は主審といっているだろう」
(;'A`) 「さっきモロ代走って言ってたじゃねえか」
川 ゚ -゚)「『透明ランナー』だ『透明』。小さい頃やらなかったのか?」
『透明ランナー』
主に人数が少ないときの野球で使用される。
ランナーとして出ているときに自分の打席が回ってきたとき、
自分の代わりに『透明ランナー』を置くことで、本人は打席に立つことができる仕組み。
単純に言うと、人数が足りないから、ランナーを透明人間ということにしているということ。
294 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:10:50.07 ID:umTwZGBD0
(;'A`) 「ということは……」
俺の視点では、一塁には誰もいないように見える。
しかしそこには、「透明ランナー」が存在していると言うことなのだ。
川 ゚ -゚)「プレイ!」
2番バッターが打席に立つと同時に、ギコがボールを握り締めた。
渾身の一球が、放たれる──。
川 ゚ -゚)「三振アウトォ!」
川 ゚ -゚)「三振アウト」
川 ゚ -゚)「はいはいチェンジチェンジザコスザコス」
296 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:11:50.25 ID:umTwZGBD0
ギコの剛速球により、Aチームの打者は誰一人としてボールにかすることがなかった。
『透明ランナー』について詳しく説明した俺乙。
Bチームの攻撃。
Aチームの投手は、俺だ。
('A`) (運命の一戦に登板しちまった……)
だが、この試合はあの試合とは訳が違う。
"負ければいい"のだ。
球をゆっくり投げても、どれだけフォアボールを出そうとも、仲間に怒られることは無い。
('A`) 「気楽でいいな」
だが、そんな俺の幸せを崩壊させる人間がいたことを、俺は知らない──。
298 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:12:49.97 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「(拘束)プレイ!!」
クーは捕手兼審判をやることになった。
女が捕手というのには気が引けるが、本気で投げるわけじゃないし大丈夫だろう。
バッター「さぁ来い!」
('A`) (さて、ゆっくり投げてやるか……)
ドクオはゆっくりと球を放った。
……はずだった。
('A`) 「ドピュ!」
ドクオが放ったボール、それは全員の予想を超えるものであった。
コントロール、スピード、どれを取っても一級の物だったのだ。
川 ゚ -゚)「く……今のは150`は出ているぞ」
(;'A`) 「……」
301 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:13:52.00 ID:umTwZGBD0
俺は確かにゆっくり投げたつもりだった。
だが、実際に放たれたのは150k近くの剛速球。
なぜだ?
(;'A`) 「ちょ、タイム!」
俺はタイムを掛け、クーに手招きをする。
川 ゚ -゚)「審判、タイムお願いします」
川 ゚ -゚)「ああ、タイム!」
川 ゚ -゚)「どうした、ドクオ?」
(;'A`)「ゆっくり投げたつもりなのに、球がめっちゃ速くなるんだ。
お前なんかしたか?」
川 ゚ -゚)「私を疑うなんて……うっうっ……」
(;'A`) 「顔が泣いてない、顔が」
川 ゚ -゚)「私は何もしていないが、理由なら分かるぞ」
302 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:14:51.39 ID:umTwZGBD0
↓クー
,.ィ , - 、._ 、
. ,イ/ l/  ̄ ̄`ヽ!__
ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \ 誰かがお前に対して
.  ゙̄r=< ‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ >
. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ 『スピードの増強』
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' / 『筋肉の増強』
l `___,.、 u ./│ /_『野球闘志の増強』
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、をかけたんだよ!
>、`ー-- ' ./ / |ヽ l/ ヽ ,ヘ
_,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ ./ \、 \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._
/ !./l;';';';';';';\ ./ │ _
_,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\ ./|._ , --、 | i´!⌒!l r:,=i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ー‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } _|,.{:: 7 ))
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ' ::::::|; 7
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
. l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::..../
307 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:16:05.30 ID:umTwZGBD0
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「恐らくそれが最も可能性が大きい」
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「あ! もしかしたら誰かがお前に『投手の才能』のサイダネを飲ましたのかもしれない!」
('A`) 「どこの天使だよ、つーか分かんない読者もいるから止めろ」
川 ゚ -゚)「読者に気を使うなんて……ドクオ君って優しいんだね……えへへ」
('A`) 「お前絶対わざとやってるだろ?」
川 ゚ -゚)「いや、真面目な話、誰かがお前に魔女の力を使っている」
('A`) 「百歩譲ってそれが本当として、何でお前がそんなこと分かるんだよ」
310 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:17:18.84 ID:umTwZGBD0
↓住職
,.ィ , - 、._ 、
. ,イ/ l/  ̄ ̄`ヽ!__
ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \
.  ゙̄r=< ‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ >
. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ 私が掛けたからだよ!!
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' /
l `___,.、 u ./│ /_
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、
>、`ー-- ' ./ / |ヽ l/ ヽ ,ヘ
_,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ ./ \、 \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._
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315 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:18:58.76 ID:umTwZGBD0
('A`) 「……」
('A`) 「さっきお前、『私を疑うなんて……うっうっ』とか言ってなかったか?」
川 ゚ -゚)「私がしていないとは言っていない。
ドクオ、さてはお前、女の涙に騙されたな」
('A`) 「お前泣いてなかったじゃねーか」
川 ゚ -゚)「でも……あなたは優しすぎるのよ……」
('A`) 「何その別れの代名詞」
川 ゚ -゚)「ということで、君は今150kの剛速球投手だ!」
(;'A`) 「え、ちょ!待てよ!」
川 ゚ -゚)「黙れ! 試合に負けてもいいのか!!!」
Aチーム「いいよいいよー」
316 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:20:37.91 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「おい、早くしたまえ」
川 ゚ -゚)「あ、すいません……もう終わりますので」
川 ゚ -゚)「ほら、審判も待っている。やるぞ、ドクオ」
('A`) 「お前本当に大変だな」
クーの魔女の力によって、最強の投手となった俺。
続くバッター達を、3人とも三振にとってしまった。
( ,,゚Д゚)(コイツ……できる!)
318 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:25:17.03 ID:umTwZGBD0
試合はその後、投手二人の三振合戦となっていった。
気づけば9回の裏、Bチームの攻撃。
319 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:26:16.50 ID:umTwZGBD0
Aチーム「ドクオー!頑張れ!この回打たれたら負けれるぞ!」
(;'A`) 「はぁ……はぁ……もう、体力の限界だ……」
魔術かなんだか知らないが、俺の体力までは増やされていない。
俺はもうまともに球を投げれないほど、限界に近づいていた。
(;'A`) 「誰かピッチャー代わってくれ……」
Aチーム「バカヤロウッ!お前が疲れているから続投させるんだよ!」
(;'A`) (フォアボール連発を期待しているのか……。なんという外道!)
確かに今の俺じゃ、まともにストライク等投げれないだろう。
……まぁ、負けるのも悪くないしな。
('A`) 「続投すっか…・・・」
Aチーム(よし、ドクオ!打たれるんだ!)
川 ゚ -゚) 『潜在体力の増強』『スポ根魂の増強』
(#'A`) 「燃えるぜバーニィィィィィィン!!!!!!!」
Aチーム「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
321 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:27:37.60 ID:umTwZGBD0
(#'A`) 「何が疲れたじゃボケェ!何弱音はいとんのじゃゴルァ!
己は何のために野球やっとんのじゃワレェ!大概にせいよコラァ!
もうストライクは投げれないだとぉ?俺はそんなに甘くねーぞアホンダラァ!
なめんのも大概にしとけコラ!今から9球で試合おわらしたるわ!
全部ストライク、三振じゃいこのオタンコナスゥ!」
Aチーム「ヤバイ!ドクオのスポ根魂がMAXに達してしまった!」
(#'A`) 「ふっ!ふっ!」
Aチーム「腕立て始めちゃった!」
(#'A`) 「行くぞBチーム!!!!」
Aチーム「2回でやめちゃった!!」
ウグイス「4番、ピッチャー。ギコ君」
( ,,゚Д゚)(この気迫……奴がKの意思の後継者だと言うのか!?)
323 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:29:19.70 ID:umTwZGBD0
( ,,゚Д゚)(こいつは……慎重に行くか)
バッターボックスに立ち、ドクオを制するギコ。
足元の土を踏みつけ、慣らしているときだった。
(#'A`) 「まってられるかってんだあああああああああ!!!!」
(;,,゚Д゚)「!?」
ドクオは耐え切れずに、ボールを放った。
ど真ん中、ストレート。
土を慣らしていたギコが打てるはずもなく、ボールはミットへと収まる。
川 ゚ -゚)「ストラーイク!」
( ,,゚Д゚)「くそ……卑怯な奴め!!」
(#'A`) 「うるせぇえええ!!俺は三振が取れればそれでいいんじゃい!」
Aチーム「スポーツマンシップに乗っ取ってないぞ!こいつ!」
325 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:31:31.52 ID:umTwZGBD0
クーが返球した球をドクオが受け取る。
二三度地面を踏み鳴らし、もう一度構えを取った。
( ,,゚Д゚)(この調子だと、ストレートしかないな)
川 ゚ -゚)(この調子だとストレートしか投げないだろうな)
(#'A`) 「この調子だと俺はストレートしか投げないぞ!!!」
ギコ、クー、ドクオ。
それぞれが構えを取った。
一人は、野球部の意地として。
一人は、大切な者が放つ愛のこもったボールを受け取るため。
一人は、魔女の力によって増強されたスポ根魂に影響されて。
(#'A`) 「うおおおおおおおお!!!」
全身全霊、渾身の一球が放たれた。
326 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:33:43.54 ID:umTwZGBD0
(#,,゚Д゚)「頚動脈上昇!!筋肉増大、骨太強化!!」
ムク、むくむくっ!
ギコの体が太く、大きくなっていく。
筋肉が増大し、骨が太くなっているのだ。
(#,,゚Д゚)「ペガサスホーォォォォン!!!」
ズン、と重い衝撃がギコの体中に響き渡る。
だが、増強されたギコの肉体は、それをも跳ね返した。
高い金属音を響かせ、ボールが宙に浮く。
方向はセンター方面、センターはポテンヒットを防ぐように、全身で駆け込んだ。
川 ゚ -゚)「センターバック!!」
(;'A`) 「俺の……虚無球が……」
(虚無球 は たま が ぶんしん する まきゅう だよ !)
330 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:35:41.73 ID:umTwZGBD0
ミ キャッチだ、とうっ
ガシッ ズザザー
◎ ∧_∧ ○ =
⊂(´∀` )⊂ ⌒ ヽ つ 二
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)「キャッチだ、とうっ!」
333 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:37:42.64 ID:umTwZGBD0
コロコロ…… 煤ネ_∧ ○
◎ ⊂(´∀`;⊂ ⌒ ヽ つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´∀`)「あ………」
337 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:39:05.01 ID:umTwZGBD0
( ,,゚Д゚)「ちぃ!ホームランにはならなかったか!」
俊足として知られているギコ。
ランニングホームランを目指すつもりなのか、もの凄いスピードで駆けていく。
(;'A`) 「ヤバい! モナー、バックホームだ!」
( ´∀`)「モナー!」
センターモナーがようやく立ち上がる。
重い体では、腰を曲げるのも一苦労のようだ。
ボールを拾い上げ、それを中継無しでホームへと投げる。
既にギコは3塁を目前とし、ホームへの直進を狙っていた。
(;'A`) (やべぇ……間にあわね……)
340 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:40:30.03 ID:umTwZGBD0
(*゚Д゚)「ギコハハハ!」
ギコが五角形のホームベースを踏む。
それから一呼吸置いて、クーの元にボールが届いた。
(*,゚Д゚)「9回裏、サヨナラランニングホームランだぜぇ!!」
川 ゚ -゚)「アウト」
( ,,゚Д゚)「は」
クーがボールを掴んだ手でギコを触る。
それと同時に、同じ言葉を繰り返した。
川 ゚ -゚)「アウト」
(#,,゚Д゚)「ゴ、ゴルァ!どう見てもセーフだろうがゴルァ!」
川 ゚ -゚)「アウトだ。一万人の目は騙せても私の目は騙せんぞ」
342 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:42:26.48 ID:umTwZGBD0
(#,,゚Д゚)「ふざけんじゃねぇ!!」
川 ゚ -゚)「なんなら証拠のビデオでも見るか?」
( ,,゚Д゚)「お……ビデオなんかとってたのかよ」
川 ゚ -゚)「再現VTR、よろしくお願いします」
343 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:43:36.11 ID:umTwZGBD0
( ^ω^)「僕はギコだぜだお」
( ^ω^)「カキーン!あ、打ったぜだお!」
( ^ω^)「ランニングホームランいっちゃうぜだお」
( ^ω^)「わーい、ホームまで来たぜだお」
( ^ω^)「おっとっと、ベースを踏み忘れてたぜだお」
川 ゚ -゚)「タッチ」
( ^ω^)「うわーアウトだーだお」
351 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:45:23.71 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「ご協力感謝する。ということでアウトだ」
(#,,゚Д゚)「ふ、ふ、ふざけんなゴルァァァ!!」
('A`) (いつの間にかブーンが戻ってきてる……)
(#,,゚Д゚)「絶対認めねぇからな!」
川 ゚ -゚)「ふぅ……仕方が無い。正直ジャンケンで決めよう」
(#,,゚Д゚)「望むところだ!」
川 ゚ -゚)( ,,゚Д゚)「「せーの」」
川 ゚ -゚)「最初はパー」
( ^ω^)「ついにやりやがった!」
355 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:46:39.36 ID:umTwZGBD0
r‐-、 ,...,,
:i! i! |: : i!.
! i!. | ;|.
i! ヽ | |
ゝ `-! :|
r'"~`ヾ、 i!
,.ゝ、 r'""`ヽ、i!
!、 `ヽ、ー、 ヽ
| \ i:" ) |
ヽ `'" ノ
( ,,゚Д゚)「バカめ!俺は最初はチョキだ!」
361 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:48:24.23 ID:umTwZGBD0
( ,,゚Д゚)「どうだ!これで俺の勝ちだ!」
川 ゚ -゚)「反則だろう……常識的に考えて」
川 ゚ -゚)「退場」
(#,,゚Д゚)「ああぁ!?ふざけんじゃねぇ!!」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)つ□「……」ケシケシ
(#,,゚Д゚)「ゴルァ!」
Д゚)「ゴルァ!」
)「ゴルァ!」
ルァ!」
!」
(;'A`) 「ギコが……消えた!!」
365 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:49:35.16 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「そして……」
川 ゚ -゚)つ1「……」カキカキ
川 ゚ -゚)「これでよし」
366 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:51:04.34 ID:umTwZGBD0
あははっ!僕の名前はタカラギコ!
みんなと仲良く遊びたいんだ!
みんな、よろしくねっ!あははっ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
+ *
* ∧ ∧ +
+ (,,^Д^) *
⊂ T ⊃ +
〜| |
し`J
372 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:53:21.90 ID:umTwZGBD0
ギコが元いた位置に、笑顔の少年が現れた。
だが、その少年は見れば見るほど……ギコに似ている。
( ,,^Д^)「あははっ!」
(;'A`) 「……」
川 ゚ -゚)「今のはアウトでいいか?」
( ,,^Д^)「もちろんだよ!みんな仲良く楽しくやろうよ!」
川 ゚ -゚)「アウトー」
結果、9回を3アウトで終了し、引き分けと言うことになった。
──だが、それに文句を言う者も当然出てきた。
373 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:54:55.51 ID:umTwZGBD0
Aチーム「俺らの負けだろ!」
Bチーム「どう考えても俺らの負けだっつーの!」
Aチーム「俺らなんか8人でやってたんだぜ?反則にも程があるだろ!」
Bチーム「そっちはクーさんが入ったじゃねえか!
俺らのギコなんて、筋肉増強のドーピングだぜ!?」
( ,,^Д^)「そんな事してないよ!あれは僕自身の筋肉だよ!」
AとBの口論が始まる。
それも、「どちらが負けたか」の議論について、だ。
そこへ、先ほどから復活したブーンが歩いてくる。
( ^ω^)「公平を期して、ここは戦線離脱した僕の負けでいいお」
( ^ω^)「さ、クーさん。僕に罰ゲームをお願いしますお」
376 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:58:00.60 ID:umTwZGBD0
ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ
コボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ
ボコボコボコボコ∧_∧ ∧_∧∧_∧ボコボコボコボコ
ボコボコ∧_∧´・ω・)(´・ω・`)・ω・`∧_∧ボコボコ
ホコボコ(´・ω・)∧_,∧lll ∪)∧_∧・ω・`)ボコボコ
ボコボコ∧_∧ ´・ω∧∪∧(・ω・∧_∧⊂)ボコボコ
コボコ(´・ω・)≡つ);;)ω(;;(⊂≡(・ω・`)___\ボコボコ
ボコボ(っ つ=つ ( >>ブーン )⊂=⊂≡ ⊂) \ )ボコボコ
ボコボコ/∧_∧∧_∧ ∧ ∧_∧∧_∧\ボコボコ
ボコボ( ( ´・ω)( ´・)( )` )(ω・` ) )ボコボコ + *
コボコ(っ つ/ )( ) \ ⊂)ボコボコ .* ∧ ∧ +
ボコボ/ )`u-u'. バ∪ ̄∪バ`u-u' \ボコボコ .+ (,,^Д^) あははw
ボコ( / ̄∪ボコボコボコボコボコボコボコ∪ ̄\ )ボコボコ ⊂ T ⊃ +
ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ 〜| |
コボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコ .し`J
379 名前: 張出横綱(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/08(日) 00:59:56.20 ID:umTwZGBD0
漁夫の利を得ようとしたブーン、それを集団暴行する生徒達。
おかげで、ブーンは全治5ヶ月の怪我を負った。
内藤は3時限目を保健室で過ごし、その後復活したことは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──。
第三話「新たなる新星!荒巻スカルチノフの謎」の巻 完
390 名前:クーちゃんお色気タイム[] 投稿日:2007/04/08(日) 01:03:30.17 ID:umTwZGBD0
川 ゚ -゚)「うっふん……」
川 ゚ -゚)「あは〜ん……」
〜クーちゃんお色気タイム〜
川 ゚ -゚)「女房酔わせてどうするつもり……?」
川 ゚ -゚)「今夜は寝かせないんだから……」
川 ゚ -゚)「ワシの乳首は108個あるぞ」
川 ゚ -゚)「や……そこは汚いよぅ……」
川 ゚ -゚)「おちんちんびろーん」
〜終わり〜
6 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:16:15.91 ID:BWPBH4QN0
川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです
1、ニューゲーム
⇒2、ロードゲーム(第4話)
ロードしました。
8 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:17:47.90 ID:BWPBH4QN0
ま さ か の 野 球 編 三 話 ま た ぎ ! !
舞 台 は 延 長 1 2 回 ! !
ド ク オ 執 念 の 続 投 ! ?
見 え な い 試 合 の 結 果 !
で は 、 ク ー ネ ジ ! 野 球 編 ど う ぞ !
9 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:19:50.09 ID:BWPBH4QN0
\ U /
\ U /
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ', / _/\/\/\/|_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ / \ 嘘だよ /
\ / く l ヽ._.ノ ', ゝ \ < バーカ! >
/ /⌒ リ `ー'′ ' ⌒\ \ / \
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/ ̄
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
| |
−−− ‐ ノ |
/ ノ −−−−
/ ∠_
−− | f\ ノ  ̄`丶.
| | ヽ__ノー─-- 、_ ) − _
. | | / /
| | ,' /
/ / ノ | ,' \
/ / | / \
/_ノ / ,ノ 〈 \
( 〈 ヽ.__ \ \
ヽ._> \__)
10 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:21:23.03 ID:BWPBH4QN0
(;'A`) 「ぐっ……」
2時間目の体育の授業が想像以上に堪えた。
『投手のサイダネ』で才能を開花させていた俺は、
その反動でひじがグダグダに砕けていた。
(;'A`) 「大体むちゃくちゃなんだよ……住職は」
川 ゚ -゚)「住職?誰だそれ」
(;'A`) 「お前だよ」
川 ゚ -゚)「私は素直クールだ。住職などではない」
(;'A`) 「もういいよ、何かお前の謎の行動にも慣れた」
川 ゚ -゚)「お前のネジも抜けたからじゃないか?」
(;'A`) 「抜けてねぇ!」
11 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:22:53.31 ID:BWPBH4QN0
〜3時間目〜
('A`) 「っと……もうセンコーが着やがった。早く席に着けよ」
川 ゚ -゚)「当たり前だのクラッカー」
( ><)「ではでは授業を始めるんです!!」
教室に現れた「ワカンナインデス先生」
彼の教科は国語古文である。
( ><)「教科書の……えっと……」
( ´∀`)「98ページまでやりましたモナ」
( ><)「そうなんです!99ページを開いてくださいなんです!」
( ><)「じゃ、まずは僕が読むので、誰か意味を訳してくださいなんです!」
12 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:25:14.42 ID:BWPBH4QN0
( ><)「春はあけぼの、やうやう白くなりゆくやまぎわ……」
( ´∀`)「先生、ようようじゃないんですモナ?」
( ><)「わかんないんです!」
('A`) (めちゃくちゃだ……)
何でもこの先生、教員試験を裏金で通ったと言ううわさがある。
と言っても彼の家は金持ちではなく、なんと借金までしたそうだ。
よほど、教師と言う道に乗りたかったらしい。
('A`) (……のわりには外道な事やってるよな)
( ><)「春はあけぼの、やうやう白くなりゆくやまぎわ……」
( ´∀`)「先生、ようようじゃないんですモナ?」
( ><)「わかんないんです!」
13 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:26:44.36 ID:BWPBH4QN0
( ><)「わかんないからクーさんに教えてもらうんです!」
こいつの授業はいつもこうだった。
学年トップ、全国レベルであるクーにいつも頼っている。
( ><)「クーさん! この『やうやう』って何て読むんですか!」
川 ゚ -゚)「『ダメよボブ……んぁっぁぁ』かと」
( ><)「ありがとうなんです!」
( ><)「春はあけぼの、ダメよボブ……んぁっぁぁ白くなりゆくやまぎわ……」
( ><)「少し明りて、紫(し)だちたる雲の、細くたなびきたる……」
( ´∀`)「そこは『し』と読むんじゃなくて『むらさき』でいいと思うモナー」
( ><)「うるさいんです!これはちゃんと本に載ってたんです!
『紫煙』って書いて『しえん』って読むんです!!」
('A`) (童帝……)
14 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:28:14.80 ID:BWPBH4QN0
〜4時間目〜
(*゚ー゚)「はぁーい、エビバデファインー?」
現れたのはしぃ先生。
AV女優のお手本のような体系、さらに顔はロリというおまけつき。
学校中の生徒の、憧れの的でもあった。
(*゚ー゚)「それじゃ、トゥデイもエンジョイしながらイングリッシュをラーンしましょうね!」
(*゚ー゚)「エビバデー、教科書のエイティーンフォーページをオープンしてー」
(*゚ー゚)「はい、そのページをミスタードクオ、リードしてみて!」
('A`) 「……I cannot become the hero of the justice.
Because I am a MASUKU KAMEN. 」
(*゚ー゚)「グッド!ハートをインしてスピークすることがキャンしましたね!」
(*゚ー゚)「それじゃ、意味をミセスクー!」
川 ゚ -゚)「違う、違うわよボブ!そこは別の穴よ!」
('A`) (さっきからボブ好きだな……しかもめちゃくちゃだ)
(*///)「……ぁ……ハァハァ……」
(;'A`) (!?)
16 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:30:47.89 ID:BWPBH4QN0
〜昼休み〜
('A`) 「やっと……やっと自由な時間が帰ってきた」
昼休みは、屋上で一人ゆっくりと飯を食おう。
屋上まで逃げれば、奴もこないだろう。
……
…
('A`) 「ふぅ」
屋上で腰を落ち着かせる。
自前の弁当を広げ、箸を右手に持った。
('A`) 「んじゃ、いただきます」
18 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:32:12.84 ID:BWPBH4QN0
{ ! _,, -ェェュ、 |
ィ彡三ミヽ `ヽ ,ィハミミミミミミミミミヽ、|
彡'⌒ヾミヽ `ー /ililハilミilミliliミliliミミヾ|
ヾ、 /iiiiイ!ヾヾミ、ミニ=ー-ミii|
_ `ー―' i!ハ:.:.\\_::::::::::::::/:.|
彡三ミミヽ i! ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|
彡' ヾ、 _ノ i!::: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,|
`ー ' {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"|
,ィ彡三ニミヽ __ノ ヽヘ`" 彡' 〈 |
彡' ` ̄ `\ ー-=ェっ |
_ __ ノ {ミ;ヽ、 ⌒ |
,ィ彡'  ̄ ヾミミミミト-- ' |
ミ三彡' /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|
ィニニ=- ' / i `ー-(二つ
,ィ彡' { ミi (二⊃
// / l ミii ト、二)
彡' __,ノ | ミソ :..`ト-'
/ | ミ{ :.:.:..:|
ノ / ヾ\i、 :.:.:.:.:|
ィニ=-- '" / ヾヾiiヽ、 :.:.:.:.::::|
/ / `/ ̄ ̄7ハヾヾ : .:.:.|
ノ _/ / / |:. :.:.:.:.:.:.:|
/ / / |::.:.:.:.:.:.:.:|
21 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:34:12.43 ID:BWPBH4QN0
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「……」
(;'A`) 「……」
川 ゚ -゚)「……」
(;'A`) 「……一緒に食うか?」
川 ゚ -゚)「おお、ドクオ!奇遇だな!」
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「それでは、私も弁当を戴くとするか」
彼女は風呂敷のような物を広げ始める。
中から、いくつかのおにぎりが現れた。
('A`) (おにぎり……いや……これは……)
(;'A`) (まんじゅうだ!!!)
22 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:35:49.49 ID:BWPBH4QN0
「空が青いおー」
('A`) 「……今、何か声しなかったか?」
川 ゚ -゚)「気のせいだ」
「お!ドクオの弁当上手そうだお」
('A`) 「……俺の名前呼ばなかったか?」
川 ゚ -゚)「きっとスズメの鳴き声だ」
「まんじゅうって暇だおー」
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「気づいてしまっては仕方がない!ブーン!やれ!」
23 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:37:30.62 ID:BWPBH4QN0
((('A`)))「な、なんだぁ!!」
俺の体がブルブルと振動し始める。
次の瞬間、俺の目の前は一瞬にして真っ暗になり──。
そして、もう一度視界が開いた。
(;'A`) 「ク、クー?」
クーの姿が巨大化してしまった。
いや、違う……。
俺がまんじゅう化してしまったのだ!
( ^ω^)「ようこそ、まんじゅうの世界へ」
26 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:39:04.98 ID:BWPBH4QN0
(;'A`) 「ど、どういう事だ!ブーン!」
( ^ω^)「どうもこうもないお、ようこそ、饅頭の世界へ」
俺の体はまんじゅうのように丸くなっている。
更に、一切体が動かないのだ。
川 ゚ -゚)「あれ?ドクオが消えた」
クーがわざとらしく目をキョロキョロとさせる。
そして、まんじゅうになった俺を掴んだ。
川 ゚ -゚)「まあいい、飯でも食うか」
俺の体をひょいともちあげる。
そして、口へと近づけていった。
(;'A`) 「や、やめろクー!!」
川 ゚ -゚)「すずめの鳴き声が聞こえる」
28 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:40:28.73 ID:BWPBH4QN0
(;'A`) 「そ、そうだブーン!クーもまんじゅうにしろ!」
( ^ω^)「んぬぬ……」
俺が口に入れられる寸前……。
クーの顔が二つにも三つにも見えるぐらいブレ始めた。
川川川 ゚ -゚)))「む……」
(;'A`) (髪ぶれすぎだろ……)
そして、次の瞬間には──。
川 ゚ -゚)「まんじゅうとなってしまった!」
(;'A`) 「わざとくせぇ!」
29 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:42:08.90 ID:BWPBH4QN0
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「暇だお」
('A`) 「最近三点リーダ使いすぎじゃね?」
川 ゚ -゚)「つまりはgdgdと」
( ^ω^)「暇だお」
('A`) 「じゃ、早く元に戻せ」
川 ゚ -゚)「ボブ……早く助けに来て!」
31 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:43:29.72 ID:BWPBH4QN0
/⌒ヽ
ボクダケ モドリマ━━━━(^ω^ )━━━━━━ス!!!!!
/ ヽ
/ 人 \\ 彡
⊂´_/ ) ヽ__`⊃
/ 人 (
○○ (_ノ (_)
○○「な、なんだってー!!」
(;'A`)「おい! オリジナルと違うじゃねえか!」
( ^ω^)「これがクーネジクオリティ!」
32 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:44:35.47 ID:BWPBH4QN0
ワタシモ モドリマ━━━━ (゚ -゚ 川━━━━━━ス!!!!!
/ ヽ
/ 人 \\ 彡
⊂´_/ ) ヽ__`⊃
/ 人 (
○ (_ノ (_)
○「な、なんだってー!」
川 ゚ -゚)「実は私にも『まんじゅう権』はあるのだ」
(;'A`) 「ちょ!俺は戻れねえぞ!」
川 ゚ -゚)「東国原知事」
(*'A`) 「そのまんま〜東〜ってやかましいわコラ!」
(;'A`) 「ってノリツッコミしてる場合じゃねえ!っていうかAAの使いまわしすんな!」
( ^ω^)「確かにクーでこのAAだと少しピザに見えるお……」
川 ゚ -゚)「食われて第二部に行くか?」
33 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:46:08.70 ID:BWPBH4QN0
_、_
( ;'A`) さすがの俺でもそれは引くわ
|\ o \o
( ヽ ノ_ bヽd_ノ
ノ>ノ
レレ ((
('A`) 「あ、戻れた」
( ^ω^)「ピザなドクオもキモいお……」
川 ゚ -゚)「お前にもまんじゅ権が与えられていたのか……」
少しおかしいながらも、暇のしない昼休み。
この時は文句を言っていたが、後から考えると幸せだったのかもしれない。
幸せな日常──
幸せな学校生活──
次の5、6時間目に、あんな事が起きるまでは──。
39 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:48:28.75 ID:BWPBH4QN0
あんな事が起きてしまう5,6時間目。
それをクーとドクオ、ついでにブーンによる必死の抵抗により、
あんな事は大きな被害を出さずに終了した。
しかし、ページの都合上割愛させていただきます。
41 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:50:30.52 ID:BWPBH4QN0
('A`) 「まさかあんな事が起きるなんてな……」
川 ゚ -゚)「クールな私も少し動揺してしまったよ」
6時間目終了後、つまりは放課後。
俺達は鞄に荷物を纏めながら、軽い会話をしていた。
教室には、部活に向かう生徒がちらほらと見える。
そこで、俺はひとつの疑問を抱いた。
('A`) 「そういえばさ、クーって何か部活入ってんのか?」
俺自身は、何も部活には所属していない。
ただ、学校の近くのコンビニでバイトをしている。
べ、別に「ドクオがコンビニの店員〜」をパロった訳じゃないんだからね!
川 ゚ -゚)「私か?私は所属しているぞ」
('A`) 「何か展開読めたけど。 んで、何部に所属しているんだ?」
44 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:53:25.05 ID:BWPBH4QN0
⊂⌒ヽ (⌒⊃
\ \ / /
⊂二二二川 ゚ -゚)ニニ二⊃
\ \_ _/ /
( (::)(::) ) ブーン
ヽ_,秘、_ノ
///
///
川 ゚ -゚)「帰宅部だ!」
47 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:55:22.66 ID:BWPBH4QN0
('A`) 「……」
川 ゚ -゚)「驚いただろう」
('A`) 「帰ろう……」
川 ゚ -゚)「それは帰宅部への私の挑戦状と見ていいのだな」
('A`) 「いや、普通に帰りたい」
川 ゚ -゚)「よし、いざ尋常に勝負だ」
48 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:56:50.11 ID:BWPBH4QN0
クーの勝手な流れにより決定した「帰宅対決」
俺は簡単なルールの説明を受け、それを了承した。
今回は「自転車部門」での勝負らしい。
('A`) 「つまりは、派手に美しく速く帰宅すればいいんだな」
川 ゚ -゚)「凄いな、本編で3レスかけてした説明を1行にしたのか!!」
('A`) 「お前もう素直クールのかけらもないよな」
川 ゚ -゚)「ところでドクオ、ひとつ提案がある」
('A`) 「ん、何だ?」
川 ゚ -゚)「帰宅対決は、シリアスで行こう」
('A`) 「なんでまた」
川 ゚ -゚)「ギャグをカオスがパロっても、何の意味もないだろう」
('A`) 「言っている意味がよく分かんないが……とりあえず把握だ」
勝負はクーの先攻となった。
まだ帰宅勝負の本質を理解していない俺に、手本を見せると言うことらしい。
51 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 21:58:50.63 ID:BWPBH4QN0
( ^ω^)「位置について……スタート!!」
俺の右前方に立つ内藤、彼が一度腕を振り上げたかと思うと、今度は腕を振り下げた。
行為者であるクーは、足に掛けたペダルを勢いよく踏みつける。
それと同時に、高い金属音を立てて自転車が速度を上げ始めた。
川 ゚ -゚)「勝負のポイントは、スピード、ダイナミック、芸術の三点。
女性である私はスピードの勝負は不利……ならば!」
クーが説明口調で物を言う。だが、どうやらそれは俺への説明の意も含めていたらしい。
一瞬だけこちらを見、また帰宅の道を進み始めた。
川 ゚ -゚)「ガキュンガキュン!!エターナルフォースブリザードアイテハシヌ!!
ペ・ペ・ロ・ン・チ・イ・ノ!!ソマソマ!モエ!モエ!アヤネー!」
様々な擬音語を発する彼女。その中で、俺は日本語らしいものを聞き取ることができた。
だが、それを逢えて片仮名表示とし、金属感を出すことで、ダイナミックさを表現していることが
素人の俺からでも分かることができた。
川 ゚ -゚)「チュパ!チュパ!アアモウガマンデキナイ!ドスズコガォォッォォ!!
サミュントラーチェ!!フォフェフ!!!」
彼女が立ち扱ぎを始めた思えば、今度はまた座りだした。
さらに発せられる芸術和音、それらは全てのリズムとして繋がっていた。
華麗で流麗
そんな言葉が俺の脳裏に浮かんだ。
それも仕方がないと思えるほど、彼女の姿は可憐だったのだ。
俺の視界も、聴界も、自身の心までもが、彼女に埋め尽くされ始めていた。
52 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:00:28.73 ID:BWPBH4QN0
川 ゚ -゚)「さ ら に こ こ で ! 」
_ミ`ー‐、
`⌒丶、'ー-、_ + 十
 ̄\―ヽ._ 二_‐-
\ \  ̄ ‐-  ̄二二_ ―_,r'⌒ヽー、
 ̄\ ̄ \‐- ╋__..ニ -―― ´ ̄ __... -―一┘
+ ニニ ー--\ ⌒Y´ ̄ `丶 __,. -‐二´  ̄ ― +
 ̄\ ! =,. -‐ 二_ /ヽヽ
_ ヽ.._ ノ /ヽヽ \
 ̄ 〉 ー- ノ三二 + \ _
十  ̄―/ ,' /二  ̄ _ _ ∠、
ニー/⌒∨ / 二/ /⌒'l  ̄ ∠、 oノ
_ / l /二 / ,イ |二_ oノ /
/ /| / .ノ川〈. ′ / | _|__ ╋ / /^ヽノ
 ̄_/ _/_ヽ_,川川川_,/ | |_ /^ヽノ
彡ニ ,ノ __(川川川川)_ 〈__ 三ミ +
+ `⌒  ̄川川川川川川
自転車から飛び降り、回転を始めるクー。
既に俺の心は、奴に魅了されていた。
54 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:02:09.30 ID:BWPBH4QN0
川 ゚ -゚)「ゴゴゴゴゴ・ゴーー・rrrrrゴッルゴグゴ!!
ゴール!!!!!!」
ゴールである白家(ハワイトハウスとよむ)のドアを開くクー。
審判である内藤ホライゾン……もとい荒巻さんが出迎えてくれた。
/ ,' 3 「スピード90点
ダイナミック100点
芸術100点
合計290点じゃ」
(;'A`) 「つ、強い……!」
300点のうち290点を抑えたクー。
初心者の俺が、この点数を叩きだすことは不可能に等しかった。
川 ゚ -゚)「あきらめるか?」
(;'A`) 「……」
('A`) 「ああ、俺の負──
( ^ω^)「ちょっと待つお!!」
55 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:02:50.87 ID:BWPBH4QN0
川 ゚ -゚)「内藤……」
( ^ω^)「この勝負、僕が受けて立つお!」
/ ,' 3 「! お主は……あの全国大会出場の……!」
( ^ω^)「内藤ホライゾンだお!」
('A`) (あれ……なんとなくブーンと雰囲気が違うな)
それもそのはず……この内藤ホライゾンは、この世界のブーンとは違うのだ!!
彼は異世界から現れた少年、そう、別人なのだ。
川 ゚ -゚)「く……ついに世界交差が始まってしまったか!」
( ^ω^)「それじゃイクお!!」
/ ,' 3 「スタートじゃ!!」
56 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:04:03.73 ID:BWPBH4QN0
...____
..| |
( ^ω^) | |
( つO |
( ヽノ .| |
し(_) | |
 ̄ ̄ ̄ ̄
( ^ω^)「どこでもドアー」
( ^ω^)「これでスピードは100点確実!」
( ^ω^)「ダイナミックさと芸術を出すためにも……!」
( ^ω^)「イクお!」ガチャ
57 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:04:53.80 ID:BWPBH4QN0
| ママー 石けん取ってー
ヽ─────────y────────
┃ !____!____!____!____!____!____!____i____i____i____.( ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒)
┃__!____!____!____!____!____!____!____i____i____i____ ( .)
━━━┛__!____! _..., - ー - 、__!____!____ (:::)___i____ | ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ |
._!____!____i_. /: : : : : : : : : \ !____ // ____i____ | | | | | | | | |
._!____!____i . _/: : : ;;; : : : : : : : : :ヽ、__|_|..i____i____ | | | | | | | | |
._!____!____i.. | : : : / ) :_ノ^): :ノ^_):丿__┃ i____i____ | | | | | | | | |
._!____!____i. | : : :/ / ヘ_ ヘ_| __┃ i____i____ | | | | | | | | |
._!____!____i.. | : : | | (゚| |(゚| |. __┃ i____i____ | | | | | | | | |
._!____!____i.....ヽ,-i -′ 、-′| .__ ┃∞.__!.___ | | | | | | | | |
._!____!___ . _ _| ヽ _′ ノ ____ ╋┻┓...__ | | | | | | | | |
._!____!_ /::: `ノヽ、 ヽノ /:ヽ.__...┃_i____!...__ | | | | | | | | |
 ̄ ̄ :゙'--- ′ __| `.−┬´ \;.ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒| | | | | | |
::: ::::/ ヽ - ` ー 、:::::::::::::::::::::::::::::::/ ./|.. | | | | | |
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..... ::: :::: 三 ::::::::: :::::::::::::::: 三 ::: ..:::::/⌒i/ |.. | | | | | |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ / ./ . | ̄| ̄  ̄ ̄| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. ./ ..| |____| |
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58 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:06:02.74 ID:BWPBH4QN0
( ^ω^)「あ、間違えたお」
/ ,' 3 「なんとすばらしい……これは芸術100点じゃな!」
しづかちゃん「キャ、キャー!エッツィー!!!」
ドス!! ギャクジョメス!
ドメドメチョモンメ! ズタドキダオ!
ソノキチョチョチョ! アボカド!アボカド!
イッドノナカカラシズカチャン!!
ソレハサダコダヨ!! イインダヨー!
グリーンダヨー!!
/ ,' 3 「すばらしい!ダイナミックも100点で、300点満点じゃ!」
59 名前: スカイダイバー(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/10(火) 22:06:57.12 ID:BWPBH4QN0
帰宅対決に突然現れた内藤ホライゾン、彼は実はこの世界のブーンだった。
しずかちゃんの風呂覗きによりフルボッコされたブーン。
放課後を保健室で過ごし、その後復活したのは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──
第4話「内藤ホライゾン=ブーン=荒巻=しずかちゃん」莞
77 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:12:20.92 ID:VOMFIKHb0
川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです
〜第1、5話〜
78 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:12:48.03 ID:VOMFIKHb0
お久しぶりです。
あなたに最後に手紙を書いた日は、もう随分前のこととなってしまいました。
本日は、あなたに伝えたいこと、いや、伝えなければならないことがあり、
このように手紙を書くことにいたしました。
あなたに伝えたいことは、この小さな紙には入りきらないほどあります。
私のこと、あなたの家族のこと、学校のこと。
ですが、この小さな紙面に納めるためにも、まずは伝えなければならないことから書きたいと思います。
80 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:13:46.65 ID:VOMFIKHb0
本日、私は一人の男性と交際することになりました。
同じ学校、同じクラスの、一人の男性です。
放課後、屋上に呼び出され、その場での告白でした。
突然の告白だったのです。
今まで幾人かの男性に、告白と言うものをされたことがあります。
私に似合わない、豪勢な贈り物を頂いたこともあります。
ですが、私は彼らと交際することを拒みました。
私らしく、自分の気持ちに素直になった結果です。
81 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:14:53.63 ID:VOMFIKHb0
何故でしょう、あなたと過ごした日々で抱いた感情と言うものが、
彼等と過ごしても、得ることが無かったのです。
しかし、本日の告白に関して、それは同一のものとは言えませんでした。
彼は私の目を見つめ、何か重大なことを秘めているような視線を送りました。
容姿が綺麗な訳でもない、特別に運動が得意訳でもない、まして勉強が得意訳でもない。
そして、心を強く持ち、私に訴えかけるその姿。
ふと、私は自問自答しました。
私はこの男性を、どのように感じているのか。
私はこの男性の告白を、どう受け取るのか。
後悔だけはしたくありません。
自分の気持ちに正直になり、素直に気持ちを伝えることにしました。
一度目を閉じ、心に問いかけ、口が開いたように、口が言うように言う。
一切脳を使わず、心のみで返事をいたしました。
84 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:15:58.95 ID:VOMFIKHb0
その結果、私達は交際することになったのです。
私の素直な気持ちは、彼と交際すると言う答えを出したのです。
一目惚れ、という言葉を始めて使います。
私は彼に一目惚れをしました。
今まで親しくしたこともない、それどころか、確かな会話の記憶さえも無い彼です。
ですが、その姿に、私は一目惚れをいたしました。
これは、確かに私の素直な気持ちです。
86 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:17:07.92 ID:VOMFIKHb0
彼との交際を喜ぶ私の気持ちと反対に、どこかで心の痛む音がしました。
学校から家路に着くまで、長い間それは続きました。
もちろん、その痛みは今この瞬間にも続いています。
このような言い方をしてはいけないと思いますが、素直な気持ちで書かせていただきます。
この痛みの原因は、あなたです。
決してあなたが悪いわけではありません。私の気持ちが、どこかであなたを想っているのです。
あなたと離れて、もう長い月日が流れようとしています。
年単位で数えることもできるようになりました。
なのに、心のどこかで、私はあなたを想い続けています。
88 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:18:34.20 ID:VOMFIKHb0
あなたと学校で過ごした日々、私は鮮明に覚えています。
あなたはいつも他人を笑わせていました。もちろん、私とて例外ではありません。
馬鹿な事をやって、一生懸命に笑わせて、人を幸せにしていました。
憧れでした、いや、今でも私の中では憧れです。
いつか、きっといつかは、あなたのように、人を幸せにできる人間になりたいと思いました。
あなたと病院で過ごした日々、私は鮮明に覚えています。
入院当初、あなたは常に笑っていました。
自らの状況すら、笑いでおかしくするあなたの姿は、こちらから見ても楽しいものでした。
ですが、入院生活に慣れてきた頃から、あなたの喉の調子は悪くなる一方。
日に日に喉の調子が悪くなるあなたの姿を、私は正面から見ることができませんでした。
嫌でした、笑いで満ちていたあなたの表情が、曇っていくのを見るのは。
90 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:19:48.31 ID:VOMFIKHb0
今、あなたはどうしていますか?
周りの人達を、笑わせていますか?
私のことを、覚えていますか?
私は、出来るならあなたを忘れたくない。
心の中で、あなたを想い続けたい。
この気持ちは、悪いことなのでしょうか?
もう会えない人を想うことは、やってはいけないことなのでしょうか?
91 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:21:24.25 ID:VOMFIKHb0
私は、自分が嫌いになりました。
新たな出会いがありながらも、過去の記憶にすがる自分が、本当に嫌いになりました。
自分の気持ちが分かりません。素直になりたいのに、私の気持ちが分からないのです。
一体誰を想えばいいのか、私は誰を想いたいのか。
全てが分からないのです。
彼を大切にしたいと、心から感じています。
あなたを忘れたくないと、心が想い続けます。
手紙を書いているこの瞬間だけ、私は何も考えずに過ごすことが出来るのです。
気持ちをひたすら文字に示す、そうすることで、私自身を客観的に見ることが出来るのです。
それがそれだけ楽なことか、以前あなたに手紙を書き続けていたときに、気づいていました。
93 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:22:42.87 ID:VOMFIKHb0
今、ふと窓の外を見ました。
綺麗な星達が並んでいます。
もしかしたら、あの輝いている星はあなたかもしれないなどと、私らしくも無い夢物語を思ったりしました。
後30分後、小さな小さな隕石がこの地球に接近するそうです。
専門家によっても、地表に到達することは確実にないとされています。
ですが、小さな流れ星としては現れるかもしれません。
今の気持ちを忘れるため、この私を明日へとつなげるため、少し外へ出てみようと思います。
星達を眺め、空気を吸い込み、あなたを想い、明日を想い、
全てを忘れようと思います。
この気持ちを、一度捨ててみようと思います。
大丈夫、簡単に収集係の人は来ません。
そこは私だけの捨て場。また欲しくなったら、拾いにいけばいいのです。
94 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:23:39.91 ID:VOMFIKHb0
長い長い手紙、この無礼をお許しください。
そして、この最後の手紙を許してください。
きっと、もう。
96 名前: 漂流者(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/11(水) 00:25:50.37 ID:VOMFIKHb0
Qあれれ〜意味が分からない上に面白くもなんともないよ〜
A面白くないのは元から!この1,5話に限ったことじゃない!
意味が分からないのは仕方ない!自分で脳内補完!それが小説の醍醐味!
ということで、第4話のおまけ的なお話です。
文句は一切受け付けません。
では、ありがとうございました。
5 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 20:51:55.45 ID:r5bn2zV80
('A`) 「ふぅ……」
ようやくクーの束縛から解放されたドクオは、ゆっくりと布団で漫画を読んでいた。
本日はバイトもなく、本当に休めるひと時があった。
('A`) 「にしても、ネジねぇ……」
そう、元々クーがあんなにも壊れたのは、ネジが抜けたせいなのだ。
真実かどうかは分からないが、少なからず彼女が壊れたのは事実だろう。
('A`) 「はぁ……」
体を休めるときながらも、先ほどから溜息を繰り返す。
彼には人知れず悩みがあった。
('A`) 「俺のキャラ薄くね?」
6 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 20:53:12.67 ID:r5bn2zV80
そう、それは紛れも無い事実。
この物語であり、もう自由奔放なクー。
脇役でありながらも、どのような状況にも合わせ、最後に必ずいい味を出すブーン。
その他あまり活躍しなかった人々。
どれもいい味を出しているキャラクターばかりだった。
('A`) 「……この小説で、俺だけがまとも……」
一般的に考えて、まともな人間は必要な人材である。
しかし、このように文章で笑わせようとする話に、まともな人間は不必要なのである。
屑、小説の癌、邪魔者、言うならば3流AVにある女優の顔モザイクよりも邪魔な存在なのだ。
('A`) 「ほら見ろ……最初は完璧に一人称視点で書かれていた小説も、
今や三人称視点へと変わりつつある」
だってあなたの語り面白くないんですもの。
どうも、上のものからの命令で変わりました、天の声ルビスです。
('A`) 「司会交代、か……」
7 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 20:54:47.64 ID:r5bn2zV80
('A`) 「俺はもういらない存在なのか?
俺はただの邪魔物なのか!?」
はい、もういりません。
('A`) 「俺は面白くないのか?
俺はこの小説に向いていないのか!?」
ですから、消えてください。
('A`) 「俺は……俺は!!」
(#'A`) 「変わってやる!!!!!」
変わるのは大いに結構ですが、髪型をガイルにするのだけは勘弁してください。
いくらなんでも、他人の作品を盗むなんて酷い事しないでくださいよ?
('A`) 「……見破られたのか」
9 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 20:56:54.43 ID:r5bn2zV80
('A`) 「じゃ、じゃあ!アフロなんてのはどうかな!」
無理言わないでください。
ただでさえAAの技術が無い作者にそんな注文しないでください。
('A`) 「あ、あれだ!スキンヘッド!スキンヘッドだよ!ハゲハゲ!」
あなたに番町は向いていませんよ。
('A`) 「それじゃあ……アイパー……?」
あれは流石兄弟だから受けたんです。
そろそろあきらめてください。
('A`) 「(´・ω・`) ショボーン」
ぶち殺すぞ。
10 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 20:58:30.68 ID:r5bn2zV80
('A`) 「……いや、待てよ……」
何か重大なことにでも気づいたのだろうか、ドクオは一人自分の世界に入り込んだ。
('A`) 「そうか……視野を広くするとはこの事だったのか!!」
突然立ち上がる彼、財布を手に取り、家のドアを開いた。
まだ流れる冷たい風の中、彼は走り出す。
(*'∀`) 「フハハッハハ!! これで俺は変われるぞ!!
フハハハハハハハハッハ!!フハハッハハハハ!」
11 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:00:11.82 ID:r5bn2zV80
翌日、VIP公園。
ドクオとクーが一緒に登校をする約束をした時間。
その1分前と言うのに、そこには誰一人として姿はない。
……そして、約束の時間になった瞬間。
ひとつの影が公園に現れた。
12 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:01:18.78 ID:r5bn2zV80
♪ ♪
川 ゚ -゚))) 恋する乙女のドキドキメール♪
(( ( つ ヽ、 ♪
〉 とノ )))
(__ノ^(_)
♪
(( (゚ -゚ 川 あなたの返事が待ちどうしい(はぁと)♪
♪ / ⊂ ) )) ♪
((( ヽつ 〈
(_)^ヽ__)
♪
川 ゚ -゚) 今来たメール、開いて音読あなたの気持ち♪
ノ ⊂ ) ))
(( ( ヽ'つ〈 ♪
♪ (_)^ヽ__)
,.-─- 、
\●/
/\ 川 ゚ -゚)∩‐ 「肉便器は黙ってろ!!」
| ● ⊂ /
ヽ/ r‐' /
`""ヽ_ノ
13 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:02:44.90 ID:r5bn2zV80
川 ゚ -゚)「何だ、まだドクオは来ていないのか」
彼女はそういうなり、公園にあるブランコに座り込んだ。
このブランコに乗るのも何年ぶりだろうか。
川 ゚ -゚)「ジョン……マイケル……田中……」
川 ゚ -゚)「いい友達だった」
彼女が思い出に浸っている時、もうひとつの影が公園に現れた。
だが、彼女の背中方向に現れた影に、彼女は気づいていない。
一歩一歩近づく影、そして、ようやく声を出した。
「遅れてごめん」
18 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:05:41.25 ID:r5bn2zV80
ξ*'A`)ξ 待った?クーちゃん
ノ( )ヽ
< >
19 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:07:19.08 ID:r5bn2zV80
そこにはドリルヘアーをしたドクオの姿があった。
日本語風に言うならば、巻き糞だ。とぐろ。妹。
川 ゚ -゚)「似合ってるな」
ξ*'A`)ξ「もうww おせじなんていいんだからぁww」
川 ゚ -゚)「いやいや、普通に可愛いぞ。ドクオ」
ξ'A`)ξ「ドクオじゃないー!ぷんぷん! ドク子ってよんでー」
川 ゚ -゚)「ドク子か……名前を聞いただけで射精しそうだ」
ξ;'A`)ξ「ク、クーちゃん!そういう発言はよくないよぅ……」
21 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:10:01.50 ID:r5bn2zV80
見事に変わることが出来たドクオ……いや失礼、ドク子。
一々変換するのがめんどくさいと言うのが作者の本音である。
ドク子の格好はもちろんスカート。
下に、規則どおり短パンを履いている辺りが可愛らしい。
ξ'A`)ξ「えっとね、えっとね。変わらなくちゃいけないと思ったから、
一生懸命ね、ドク子ね、考えたの」
川 ゚ -゚)「肉便器は黙ってろ」
ξ'A`)ξ「にくべんき ってなぁに?」
川 ゚ -゚)「人間小便器、つまりお前だよ」
ξ'A`)ξ「小便器って……汚くないのぉ?」
ある意味クーをも超えてしまった存在。
これで、彼のキャラが薄いと言われることは無いだろう。いや、彼女か。
だが……ひとつ、問題があった。
22 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:11:20.02 ID:r5bn2zV80
川 ゚ -゚)「その巻き糞、まるで私の弟の性器のようだ」
ξ'A`)ξ「ふぇ?」
この会話を聞いていただければ分かるだろう。
そう……二人は漫才でいうならばボケの存在。
ボケがいるならば、ツッコミがいるのである。
特に20辺りの人、お前はテレパシーか。
今までの二人の関係は、見事なまでのボケとツッコミであった。
しかし、ツッコミのドクオがボケに転向してしまったのだ。
これは一大事である。
川 ゚ -゚)「独身男性→毒男→ドクオ→ドク子→毒子→独身子供」
川 ゚ -゚)「なんという奇抜な考え方なんだ」
ξ'A`)ξ「私ね、将来お父さんのお嫁さんになるの!」
23 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:13:00.13 ID:r5bn2zV80
作者は考えた。
一体誰をツッコミにすればよいのだろうか。
これを考えるために三日三晩寝ることが出来なかった嘘です。
川 ゚ -゚)「学校に着いたぞー」
ξ'A`)ξ「ついたじょー」
( ^ω^)「ついたおー」
ブーンをツッコミに持って来るべきだろうか?
否、それは不可能に近い。
彼をツッコミに持ってきてみろ、こんな事態が予測される。
↓
24 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:14:15.45 ID:r5bn2zV80
ξ'A`)ξ「キャシー!キャサリン!キャメロン!」
川 ゚ -゚)「マイケル!マイケル!マイケル!」
川 ゚ -゚)ξ'A`)ξ「「みんな合わせてボブ!!」」
(;^ω^)「ちょwwwwキャサリンキャシーキャメロンって誰だおwww」
(;^ω^)「なんでクーはマイケルばっかりなんだおwwww」
(;^ω^)「つーか合わせてないお!むちゃくちゃだお!」
25 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:15:32.18 ID:r5bn2zV80
どうだろうか。
諸君はこれを見てどう感じただろうか。
……そういうことだ。
ここで、ブーンツッコミ案は消去された。
ξ'A`)ξ「一時間目は国語らしいよぉ」
川 ゚ -゚)「前の時間、無理矢理体育に変更したからな……怒られるだろう」
生徒「また体育!また体育!」
生徒をツッコミに持ってくるのはどうだろうか。
確かな顔を持たない彼らなら、確かに使いやすいかもしれない。
だが、こんなシーンを想像して欲しい。
↓
26 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:17:06.31 ID:r5bn2zV80
今日は二人で始めてのデート。
約束の場所で合流した二人は、目的地へと歩き始めた。
ξ*'A`)ξ「今日は一杯遊ぼうね、クーたん!」
川 ゚ -゚)「黙れ肉便器」
生徒「ちょwww肉便器っておまwwwwww」
ξ'A`)ξ「そういえば、今日はどこに行くのー?」
川 ゚ -゚)「ムツゴロウ王国 〜夜のペット祭〜」
生徒「サブタイトルテラヤバスwwwwwwww」
27 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:18:47.96 ID:r5bn2zV80
正直に言おう。
雑草はやすなツッコミの分際で。
ここで、生徒ツッコミ案は消去された。
(*゚ー゚)「はーい、エブリワン席にシットしてー」
教室に現れたのは、英語担当のしぃ先生。
(*゚ー゚)「ジャパニーズ担当のティーチャーは少しレイトしてきます。エビバデ少しの間静かに自習してください。」
ξ'A`)ξ「自習だってよ、クーたん」
川 ゚ -゚)ノ□「保健体育ー」
(*゚ー゚)「こらこら、あまりビッグボイス!を出さない」
そうだ、このしぃ先生ならいけるかもしれない。
実はいいキャラを出しているにもかかわらず、真面目な彼女。
これこそツッコミに向いているのではないだろうか。
28 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:19:54.03 ID:r5bn2zV80
川 ゚ -゚)「本日の自習は私が占領することになりました」
生徒「わーわー」
川 ゚ -゚)「略して……授業ジャック!!
さらに略して……ジュジャ!
さらに少し改変して……ジョジョ!」
(*゚ー゚)「ミセスクー、あんまりふざけないで下さいね。
エビバデも静かにマイワールドに入ってください」
川 ゚ -゚)「あ、あんな所にロウソクがたくさん!」
(*゚ー゚)「え?」
ふらふらとクーが指差す方向へと歩いていくしぃ先生。
まるで誰かの子育て……ゲフンゲフン
29 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:22:51.02 ID:r5bn2zV80
パッと見はいいかもしれない。
だが、主人公に簡単に操られるツッコミはネタが切れやすいのだ。
彼女の場合、ロウソクさえ使えばどんな時でもどこかに行かせる事が出来る。
さらに、生徒と同じように、ドクオとクーの二人のときは使用できないのだ。
さて、そろそろ飽きてきた読者も現れる頃だろう。
それにしてもこの第五話、笑えるところが皆無に等しい。
どうやら熱弁しすぎたようだ。
では、視点を戻そう。
30 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:24:35.49 ID:r5bn2zV80
一時間目が自習になったクーとドク子達。
クラスが大盛り上がりを見せる中、クーは窓から外を眺めていた。
外では違うクラスの体育が、大いに盛り上がっていた。
川 ゚ -゚)「……」
ξ'A`)ξ「どうしたの、クーたん」
川 ゚ -゚)「お、あの子の物は結構揺れてるな……C……いやDか」
ξ'A`)ξ「私はAAAだよ」
川 ゚ -゚)「……!! なんだアイツは!!絶対にGはあるぞ!!」
ξ'A`)ξ「え、どの子どの子?」
川 ゚ -゚)m9「アイツだ!」
ξ゚听)ξ
) )
31 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:25:58.67 ID:r5bn2zV80
〜外・体育の授業でバスケ中〜
ξ゚听)ξ 「ちょっと!何勝手に私のボールをカットしてるのよ!もうちょっと優しくしてよね!
べ、別に優しくして欲しいんじゃなくて、勝ちたいだけなんだからね!」
ξ゚听)ξ 「ちょっと!何勝手にパス回してるのよ!アンタが打ちなさいよ!
べ、別にアンタのシュートが見たい訳じゃないんだからね!」
ξ゚听)ξ 「ちょっと!何審判笛吹いてるのよ!アンタへたくそだから、私が審判やるわ!
べ、別にその笛を吹きたいとかじゃないんだからね!」
ξ゚听)ξ 「ちょっと!何下向いてドリブルついてんのよ!顔上げなさいよ!
べ、別にアンタの顔が見たい訳じゃないんだからね!」
33 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:28:16.93 ID:r5bn2zV80
〜教室〜
川 ゚ -゚)「素晴らしいツンデレだ……ハァハァ」
ξ'A`)ξ「ツンデレって言うより『ウザ女』の方が近いよぉ」
川 ゚ -゚)「あ、こけた」
ξ'A`)ξ「保健室に運ばれちゃった」
川 ゚ -゚)「行くぞ」
ξ'A`)ξ「え、え!授業はどうするのクーたーん!」
34 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:29:41.33 ID:r5bn2zV80
〜保健室〜
ξ゚听)ξ 「ちょっと!何で誰もそばにいてくれないのよ!
べ、別に誰かのぬくもりを感じたいわけじゃないんだからね!」
一人でベッドに横になっている彼女。
胸は確かにGぐらいはありそうだ。
それにしても、保健室で独り言とは限りなくさびしい。
川 ゚ -゚)「やあ失礼」
ξ゚听)ξ 「だ、誰よアンタ!べ、別に名前が聞きたいわけじゃないんだからね!」
川 ゚ -゚)「私はクー様、こいつは肉便器だ」
ξ'A`)ξ「よろしくりんこ☆」
ξ゚听)ξ 「私はツンよ!べ、別に名前教えたいわけじゃないんだから!」
川 ゚ -゚)「By the way お前のおっぱいをパフパフしにきた」
ξ゚听)ξ 「え、え!べ、別にええ!?なんだからね!
ってええ!?」
35 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:30:53.74 ID:r5bn2zV80
川 ゚ -゚)「パフパフだ、とうっ!」
クーはベッドにダイビングし、そのまま少女の胸へと一直線。
着ていた体操服を一気に脱がした。
ξ///)ξ「ちょ、ちょっと離しなさいよ!
べ、別にアンタなんかに触られたくないんだからね!」
この少女が言うと、どれが本音なのか分からなくなる。
川 ゚ -゚)「ふひ、ふひひひひ」
真顔で服を脱がせたクー。
しかし、次の瞬間。
36 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:32:08.50 ID:r5bn2zV80
∩
_( ⌒) ∩__
/ /,. ノ ̄\ / .)E)
/i" |/ /|_|i_トi_| / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|ii.l / /┃ ┃{ / < べ、別にGカップのパットしてた訳じゃないんだからね!
|i|i/ / ''' ヮ ''ノ/ \_________________
i|/ /j`ニT" /
|( ヽ
ゞヽ ' '|
. | |
↑ツン
38 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:33:16.12 ID:r5bn2zV80
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
,, -‐- ,,
./ ヽ 『Gカップのツンデレ少女を見つけたと思ったら
/ u' ', いわゆるひとつのパットだった』
_ /¨`ヽ {0} .|
/´ i__,,.ノ u' | な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' `ー- ', おれも何をされたのかわからなかった…
,゙ / ) ノ u' '、
|/_/ ヽ
// 二二二7 u' __ ヽ
/'´r -―一ァ"i '"´ .-‐ \ BカップとかCカップとか
/ // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ :::/ / ヽ }
_/`丶 / ::i {:::... イ もっと恐ろしいAカップの片鱗を味わったぜ・・
39 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:34:27.50 ID:r5bn2zV80
ξ///)ξ「へ、変態ー!!」
川 ゚ -゚)「ちっ、賓乳め」
クーは脱がせた服をポイと投げ捨て、保健室を出て行く。
もう『クール』のかけらもない行動であった。
ξ///)ξ「だ、誰かぁ……」
布団で体を隠す彼女。投げられた服を取りに行くことが出来ないようだ。
裏めしそうに服を眺めていると、その服がひょいと空中に浮いた。
ξ'A`)ξ「はい、洋服」
ξ///)ξ「あ、ありがとう……」
ξ///)ξ「べ、別に嬉しくなんかないんだからね!」
ドク子が洋服を拾い上げ、ツンに渡したのだ。
ドク子は黙って後ろを向き、ツンが着替えるのを待った。
41 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:37:26.62 ID:r5bn2zV80
ξ゚听)ξ 「着替え終わったわよ」
ξ'A`)ξ「あ、うん……。ごめんね、クーたんがあんな事しちゃって……」
ξ#゚听)ξ 「全くよ!何あれ!本気で訴えるわよ!!」
ξ゚听)ξ 「……でも……」
ξ'A`)ξ「?」
ξ゚听)ξ 「でも、あなたは私を助けてくれた」
ξ///)ξ「べ、別に嬉しくなんか……嬉しくなんか……」
ξ///)ξ「嬉しかった……」
42 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:38:40.93 ID:r5bn2zV80
ξ'A`)ξ「ううん、いいのいいの気にしないでちょうだい」
ξ///)ξ「私……本当に嬉しかったんだから!」
ξ'A`)ξ「ツンちゃん……」
はい、トークはそこまでにしてください。
もうそろそろお時間です、お開きにしましょう。
ξ'A`)ξ「はいはい、ルビスさん」
地の文に話しかけないでください。私は天の声ですよ?
ξ;゚听)ξ 「て、天の声……?」
新参は知らなくてもいいことです。
44 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:40:14.40 ID:r5bn2zV80
あ、それとドク子さん。
上層部で話した結果、あなたは今回限りでドクオに戻ることが決定しました。
ξ'A`)ξ「あららぁ……」
ξ゚听)ξ 「ど、どういう事よ!ドク子ちゃんがいなくなるってこと!?」
はい、ドクオに戻ってもらいます。
やはり、ツッコミがいない作品は中々難しいものがありまして。
ξ'A`)ξ「ごめんね、ツンちゃん」
ξ>< )ξ 「やだやだやだやだ!」
わがまま言うんじゃねーよ。
ξ゚听)ξ 「どうしてもドク子ちゃんを消すって言うなら……」
ξ#゚听)ξ 「私をツッコミにしなさい!!」
45 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:41:26.55 ID:r5bn2zV80
あなたがドクオの代わりにツッコミをやるとでも?
冗談は良子ちゃん。
ξ゚听)ξ 「いいえ!やってみせるわ!!ドク子ちゃんのためだもん!!
べ、別にドク子ちゃんが好きなんじゃないんだからね!!」
これは無理矢理なツンデレですね。
……まあいいでしょう。
あなたをツッコミに認定します。
ξ*'A`)ξ「ツンちゃん……」
ξ///)ξ「べ、別にアンタのためにやったんじゃないんだから!」
それではツッコミ役頑張ってください。
私は上層部に連絡してきますので。
( ^ω^)「あれ、ドクオ何女装してるんだお?
もしかして変な趣味に走ったのかお?」
( ^ω^)「ほれほれ、スカートめくりしちゃうおー」
46 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:42:31.90 ID:r5bn2zV80
_ _ .' , .. ∧_∧
_ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' (;^ω^) 首がぁ!
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
ξ#゚听)ξ 「ドク子ちゃんに気安く障らないでよ豚!」
47 名前: 運転士(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/12(木) 21:43:22.05 ID:r5bn2zV80
無理矢理現れて無理矢理殴られたブーン。
そろそろ作者のネタが切れてきたのは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ──。
第5話「BOKE×4+TUKKOMI×0=クーネジ」
5 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:47:56.71 ID:CjDF7aEj0
1時限目の授業が終了する頃、ようやくドク子は教室に帰ってきた。
クーは、まるでふてくされたかのように机に座り込んでいる。
ξ'A`)ξ「ただいま☆」
川 ゚ -゚)「……」
ξ'A`)ξ「あれぇ、どしたのクーたん」
その呼びかけにも、クーの返事は無い。
どうやら自分の世界に入り込んでいる。
ξ'A`)ξ「クーーたーーんーー」
川 ゚ -゚)「……ブツクサブツクサ」
ξ'A`)ξ「え?何か言ってるの?」
6 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:49:52.60 ID:CjDF7aEj0
死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪
死呪殺死呪殺死 ∧ ∧死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死呪殺 |1/ |1/死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死呪殺 / ̄ ̄ ̄`ヽ、死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪
死呪殺死呪 / ヽ死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
呪殺殺死呪 / ⌒ ⌒ |死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
呪殺死呪殺 | (●) (●) | 死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死呪/ |死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死 / |死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死( _ |死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死死呪殺
死呪殺死(ヽ、 / )|死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死| ``ー――‐''"| ヽ|死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
死呪殺死 ゝ ノ ヽ ノ死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺死呪殺
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
7 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:52:02.90 ID:CjDF7aEj0
∧ ∧
|1/ |1/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ ⌒ ⌒ |
| へ へ | あ、ああドク子か。どうした?
/ |
/ |
( _ |
(ヽ、 / )|
| ``ー――‐''"| ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
8 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:53:45.81 ID:CjDF7aEj0
ξ'A`)ξ「どうしたの?自分の世界に入り込んじゃって」
川 ゚ -゚)「ん、考え事だ」
ξ'A`)ξ「物凄い邪悪な念の入った考え事だね」
川 ゚ -゚)「そうだな……」
あきらかにクーの様子はおかしかった。
ネジが抜けている彼女でも、悩み事があるのだろうか。
ξ'A`)ξ「悩みがあるなら、相談に乗るよ?」
川 ゚ -゚)「むぅ……」
ξ'A`)ξ「何でもいいから!友達でしょ!?」
9 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:55:28.58 ID:CjDF7aEj0
∧ ∧
|1/ |1/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ ⌒ ⌒ |
| (●) (●) | お前を抹殺する方法考えてるんだよ……
/ |
/ |
( _ |
(ヽ、 / )|
| ``ー――‐''"| ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
11 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:57:25.50 ID:CjDF7aEj0
∧ ∧
|1/ |1/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ ⌒ ⌒ |
| へ へ | あ、何でもないぞ
/ |
/ |
( _ |
(ヽ、 / )|
| ``ー――‐''"| ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
12 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 22:59:29.02 ID:CjDF7aEj0
川 ゚ -゚)「ちょっとした考え事だ。気にしないでくれ」
ξ'A`)ξ「そう?困ったときはいつでも相談してね♪」
川 ゚ -゚)「早く消えてしまえ」
ξ'A`)ξ「え?」
川 ゚ -゚)「私の悩みが早くなくなれ、と言ったんだ」
ξ*'A`)ξ「そうだね!早く悩み解消するといいよね☆」
13 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:01:39.73 ID:CjDF7aEj0
|┃≡
|┃≡
ガラッ.|┃≡
.______|ξ#゚听)ξ <ふざけんじゃないわよ!
| と l,)
______.|┃ノーJ_
ξ゚听)ξ 「何が『早く消えてしまえ』よ!」
ξ///)ξ「べ、別にずっと壁に耳を当てて聞いてた訳じゃないんだからね!」
14 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:03:24.09 ID:CjDF7aEj0
隣のクラスから現れたツン。
どうやらツッコミとしての役割を精一杯果たそうとしているようだ。
ξ゚听)ξ 「大体モロ『消えろ』って言ってるんじゃないの!
べ、別にドク子ちゃんが消えても私には関係ないんだからね!」
川 ゚ -゚)「パットは黙れ」
ξ///)ξ「あ、あれはたまたま……」
川 ゚ -゚)「そんなに巨乳に見せたいか……外道が」
ξ゚听)ξ 「そ、そんな事まで言わなくてもいいじゃない!」
川 ゚ -゚)「賓乳!パット!見栄っ張り!でも賓乳!やっぱり賓乳!A!」
ξ;凵G)ξ 「ふええぇぇ……!」
17 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:05:38.34 ID:CjDF7aEj0
ξ'A`)ξ「ちょっと……ツンちゃん大丈夫?」
ξ;凵G)ξ 「ふええぇぇ……」
ξ'A`)ξ「うん、うん。クーたんも謝って」
川 ゚ -゚)「…………ふん」
クーは何も返事をせず、そのまま席へと座りなおす。
泣き止まないツンを、ドク子は黙ってなでなでしていた。
ξ;凵G)ξ 「えぐっ……」
ξ'A`)ξ「よしよし」
川 ゚ -゚)「泣き演技上手いな……演劇部か?」
ξ'A`)ξ「クーちゃん!」
18 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:07:42.10 ID:CjDF7aEj0
川 ゚ -゚)「文句があるなら本人が言えばいい」
ξ;凵G)ξ 「バカッ!死んじゃえ!感情無人間!」
川 ゚ -゚)「随分幼稚な暴言なことで」
ξ;凵G)ξ「アンタに言われたくないわよ!」
川 ゚ -゚)「乳房=乳輪は黙れ」
ξ'A`)ξ「クーたん言い過ぎだって!」
ドクオが二人の間に入り込み、互いの顔を凝視する。
両側の二人は黙り込み、そこに沈黙が生まれた。
ξ'A`)ξ「ツンちゃんもクーたんも、少し頭冷やそ」
19 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:09:24.00 ID:CjDF7aEj0
| ノ⌒) / こんな風に!!
| ( / /
| || / _ ―――-
__ノ | | / -  ̄
| | || _ノ")
ヽ二二 ヽ -―- 、/ / ( /
_____/ /" ̄/ /ヽヽ_ / /
/ / _ / /___/ / -― 、
| |/ / ___/ ヽ
.\ヽ∠_____/゚ 。 _ \
.\\::::::::::::::::: \\. `ヽ \
.\\::::::::::::::::: \\ \ \
\\::::::::::::::::: \\ \
\\_:::::::::::_) ) \
ヽ-二二-―'
20 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:10:21.98 ID:CjDF7aEj0
川 ゚ -゚)「……」
ξ゚听)ξ 「……」
ξ;'A`)ξ「ふぅ……すっきりした」
どうやらドク子を見ていると、二人も少しは落ち着いたようだ。
ξ'A`)ξ「それじゃ、二人とも謝って」
川 ゚ -゚)「それは無理だ」
ξ'A`)ξ「もうっ!」
川 ゚ -゚)「大体、私はお前に腹が立っているのだ!!」
21 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:11:26.09 ID:CjDF7aEj0
ξ'A`)ξ「え……」
川 ゚ -゚)「何だ?そんなにこいつが好きなら、付き合えばいいじゃないか」
ξ'A`)ξ「な──」
川 ゚ -゚)「お前はドクオじゃない」
ξ'A`)ξ「ちょっと……待ってよクーちゃん!」
川 ゚ -゚)「それじゃ、言ってみろ!!」
川 ゚ -゚)「お前の愛する人間は誰なんだ!!」
23 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:12:52.51 ID:CjDF7aEj0
ξ'A`)ξ「私が……愛する……」
ξ'A`)ξ「私……いや、俺が愛しているのは……」
ξ'A`)ξ「俺が、愛しているのは……!!」
(´・ω・`) 「このショボン様さ!」
24 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:14:30.48 ID:CjDF7aEj0
川 ゚ -゚)y-「消え去れ」
(((´・ω・`)))「う、うわぁ!やめろぉ!!」
ξ゚听)ξ 「饅頭になっちゃった……」
川 ゚ -゚)「それで、誰なんだ?」
ξ'A`)ξ「あ、うん。私が一番愛しているのは……」
28 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:16:08.79 ID:CjDF7aEj0
,_,..,ィヽ,、 |
/;;::r‐〜-ミ、 | もちろん
4~/へi::::::;/,ヘミ7 | It's me
'-l|<>|:::::|< フ1|i' ノ (私だ)
l! '" |::::l、~`リ へ
/`ー、 ハー;";::i:::ヾイl! ,r'~`ヽ、 \
,.ィ" ri l i ト、 1:|`丶:;;;:イ' ill!7、 、 y; ヽ、_` ー―――――
,. -‐''" 、 くゝソノリ~i | - 、 , -‐'7ハ ヾニト- ~` ー- 、_
, ィ ´ ,ゝ、_ `r' l | 、レ // `テ三..ノく _ ` ヽ、
/ , -' ,、 `、_) l,i, i // (/ ...,,;;;;:` 、 ヽ
;' '" ノ ;;;;:::: i ! : // .....:::::;;イ、_、_\ _ _ノ
l ..,, __,ィ"-‐´ ̄`i::::: ゙゙゙= ...,,,,,. l | ,// - = ""::;; :/ ` '''' '"
ヾ :;;;,, ,i l,// ,,..," / _,,.....,_
,. -- .,_ \ :;,. ;' V ;! `; /;: ノ ,.ィ'"XXXXヽ
/XXX;iXXミ;:-,、 ヾ '" ''' /./! ヾ / ,. - '"XXXXXXXX;i!
,!XXXXi!XXXXX;`iー;,、 i 、. / ;:::゙i ;: , | ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
|XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、 ,! ,': : :| ,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
!XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i ` ;! : : i! / !:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::! `. /:: | '" l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
XXXXXx!XXXXxリ:::::::::::! |:: | i:::::::::::ゞXXXXXツ1XXXXXXX|
XXXXX/ \XXソ::::::::::/ i!:: ノ i!::::::::::::ゞXX:/ lXXXXXXX|
XXXX:/ `ヾ::;;;;;:ツ ヾ;::: ; ノ ヾ:;;:::::::ゝ'" ヾXXXXX |
XXX/ `ヽ 、 _ゝく _,,. -`''" i!XXXXX:|
XXX7 `'''''''''''" `'''''''''''´ |XXXXX !
XXX| |XXXXX|
31 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:17:37.00 ID:CjDF7aEj0
ξ*'A`)ξ「ふひwwwwふひひひひwwwwww」
川 ゚ -゚)「……」
ξ゚听)ξ 「……」
川 ゚ -゚)「さぁ、次の授業だ」
ξ゚听)ξ 「私も教室に戻ろっと」
( ^ω^)「こんなところに饅頭があるおー」
( ^ω^)「いただきまんぼー!」
○「や、やめえええええええ!!!!」
( ^ω^)「ごっくん、うめぇwwwwww」
川 ゚ -゚)「あ、そういえばさっきの男を饅頭にしたままだったな」
川 ゚ -゚)「んぬぬぬ……戻れ!」
35 名前: 文学部(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/13(金) 23:20:45.50 ID:CjDF7aEj0
この後、教室にて恐ろしいことが起こってしまった。
だが、表現しがたい内容のため、ここは自主規制させていただく。
ブーンが内臓破裂腹部強破で保健室に運ばれ、その後復活したのは言うまでも無い。
そう──いうまでもないのだ。
第6話「保母さんの涙、ミミたんの怒り」完
では、恒例の「ニュースキャスタークー」を始めたいと思います。
38 名前: 文学部(鹿児島県)[チョキ] 投稿日:2007/04/13(金) 23:25:39.86 ID:CjDF7aEj0
〜ニュースキャスタークー〜
川 ゚ -゚)「こんにちんこ、キャスターのクーです」
('、`*川「ゲストのペニ挿すです」
川 ゚ -゚)「おっと、画面のテロップにミスがあったようです。この場で訂正とお詫びを申し上げます」
川 ゚ -゚)「さて、ペニサス……いや、伊藤マユ('、`*川「実名報道らめええ!!」
川 ゚ -゚)「失礼、ペニサスさん。それにしてもなぜそこまで実名報道を嫌うのです?」
('、`*川「ご主人s……いや、旦那がそういうのが嫌いな人なんですよ」
川 ゚ -゚)「旦那さんは今、どこに?」
('、`*川「天国、いや、地獄でしょうね」
川 ゚ -゚)「それは素晴らしい、では、ありがとうございました」
('、`*川「え?もう終わり?」
〜来週もまたみてねー!ジャン、ケン、ポン!うふふふふー〜
5 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:21:56.16 ID:PFt8/5z/0
某月某日某曜日某時──。
暗闇の道路の中、片手に懐中電灯を持つ影があった。
「…………」
片手に懐中電灯を持つ影は、屈み込みながら少しずつ前進している。
まるで、何かを探しているかのように。
「……あった」
『ソレ』を見つけた影は、それを高々と上に掲げた。
電灯に照らされたそれは、光の反射により輝きを増す。
それと同時に、影から不気味な笑い声が響いた──。
8 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:23:03.26 ID:PFt8/5z/0
朝、VIP公園。
本日ハ晴天ナリ。
誰もいない公園に、いつものごとくあの少年(少女)があらわれた。
9 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:24:04.55 ID:PFt8/5z/0
ヽ/⌒ヘ~
., 't,_,ノ丶 , - ─- △ 、
/ ! '` 巛(リノ))ヽ\ヽ▽ ヽ ごめんねぇぇ〜〜〜
,/ ● L_/ 'i, i く〜〜たんまったぁぁ〜?
/ ″ l ,/ ● i川
ノ从 し ii ″ 丿从 〜 △v
|`:、\ ii __,/__ノi 厦
'i、 ̄~)) ij((____,ノ
^- i' ' ヽ| `i ∧∧∧
i_____ 'l_|、 ( )
ノ ,ゝ ~ T ~
~^''!, ̄ T T ̄ ,!_ <ヽ | //
\ l, ~''‐--::,,⊃ ) ) \| ノ
11 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:25:17.27 ID:PFt8/5z/0
ξ*'A`)ξ「あれぇ〜く〜たんまだいないのぉ〜?」
自分しかいない公園で、少女は呟いた。
まだ約束の時間まで12秒ある。
きっと彼女は約束の時間に来てくれるだろう。
ξ*'A`)ξ「きょうは、はなしたいことたぁぁくさんあるのにぃぃ」
ヨダレをぼろぼろと垂らしながら独り言を続けるドク子。
瞳孔は完全に開いていて、まるで発狂しているかのようだ。
ξ*'A`)ξ「パラパラ草っていうお花育てたんだぁぁよぉぉぉ〜〜」
13 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:26:30.63 ID:PFt8/5z/0
ξ'A`)ξ「……遅いなぁ」
完全にパラパラ草の毒が抜けたドク子。
腕につけた時計を確認してみるも、未だにクーの姿はない。
ξ'A`)ξ「私がラリってる間に、もう行っちゃったかな」
恐らくそれが一番確率が高いだろう。
既にクーが学校にいる可能性に掛けて、ドク子は公園を後にした。
14 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:27:31.18 ID:PFt8/5z/0
ξ'A`)ξ「みんな、オッハー☆」
レイモンド「オッハー☆イツモゲンキナレイモンドダヨ!」
クラスメイトにあいさつを交わすドク子。
今までは根暗として生活を送ってきた彼だが、クーと付き合い始めて少しは変わったようだ。
出来る限りみんなと話し、みんなと接する。
もう、彼(彼女)は、孤独ではなかった。
ξ'A`)ξ「あれ、まだクーたん来てないの?」
山ちゃん「来てないよ〜。オハガールのみんな、クーちゃん見た?」
オハガール「見てないですぅー」
ξ'A`)ξ「あらら……」
15 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:28:31.43 ID:PFt8/5z/0
次々と、教室に生徒が入ってくる。
だが、一向にクーの姿は現れなかった。
ξ'A`)ξ「おかしいなぁ。私達の冒険はまだ始まったばかりなのに」
( ^ω^)「おいすー!」
教室にまた一人生徒が現れた。
いや、その直後にもう一人の人物も入ってきたのだ。
川 ゚ -゚)「……」
ξ'A`)ξ「あ、クーたん!」
16 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:29:41.57 ID:PFt8/5z/0
クーの元に掛けよるドク子。
たくさん話したいことがあるのだろう。息継ぎも無しに言葉を発し始めた。
ξ'A`)ξ「あのねパラパラ草っていってねラリラリきちゃう草でねそれ吸うとうへぇってなってねもの凄く
変な気分になっちゃってねこの世界どうでもいいやってなってねいつのまにか夜になっててね
朝になっててもうイミフwwwうはwwwおkwwww」
川 ゚ -゚)「……誰だ、お前」
ξ'A`)ξ「え──」
ドク子の横を通り過ぎ、自らの席に着席するクー。
『今まで』の壊れた雰囲気は無い。
素直で、そしてクールな彼女が、そこに存在した。
17 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:30:42.01 ID:PFt8/5z/0
ξ'A`)ξ「な、何言ってるのぉー。クーたん♪」
川 ゚ -゚)「気持ち悪い。私に触れるな、近づくな」
ξ;'A`)ξ「ク、クーたん……?」
どうしてしまったのか、ドク子の頭が精一杯回転するも、中々答えにはたどり着かない。
微妙に距離の開いた二人に、一人の男が近づいてきた。
( ^ω^)「おいすー、ドク子」
ξ'A`)ξ「あ、ブーン。なんかクーたんがおかしいんだけど……」
川 ゚ -゚)「内藤、知り合いか?妙に慣れ慣れしいのだが」
( ^ω^)「僕とクーのクラスメイトだお」
川 ゚ -゚)「そうか」
19 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:31:44.47 ID:PFt8/5z/0
何だ、この雰囲気は。あまりにも不気味過ぎて雰囲気が変換できてしまうではないか。
( ^ω^)「そんな事よりもクー。宿題見せてくれお」
川 ゚ -゚)「ああ、もちろんだ」
鞄の中から何冊かのノートを取り出し、それをブーンに渡す彼女。
彼女が他人に宿題を見せる──。
それは、前例がないものだった。
ξ'A`)ξ「……」
何かが、おかしい。
20 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:33:08.99 ID:PFt8/5z/0
川 ゚ -゚)「あ……」
クーの手から一冊のノートが零れ落ちた。
偶然にも、あるページが開かれた状態で、それは地面へと到達する。
ξ'A`)ξ「……!!」
ノートに書き綴られた文字、それを見たドク子はすぐにそのノートを拾った。
そして、それを大事そうに抱きかかえて、走り出した。
…………
………
…
ξ'A`)ξ「はぁ……はぁ……」
女子トイレの一室の中、ドク子はそのノートを必死に見ていた。
その中身を見た時、ドク子はすぐに悟ったのだ。
これは、『設定ノート』だ。
22 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:34:07.70 ID:PFt8/5z/0
ξ'A`)ξ「クーたんに、何があったんだろ……!」
昨日の夜、自分とクーが別れてからのクーの行動を書いてあるページを開く。
そこに書いてあった文を見て、ドク子は全てを理解することになる。
24 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:35:07.77 ID:PFt8/5z/0
某月某日某曜日某時──。
暗闇の道路の中、片手に懐中電灯を持つ影があった。
( ^ω^)「…………」
片手に懐中電灯を持つ影は、屈み込みながら少しずつ前進している。
まるで、何かを探しているかのように。
( ^ω^)「……あった」
『ソレ』を見つけた影は、それを高々と上に掲げた。
電灯に照らされたそれは、光の反射により輝きを増す。
それと同時に、影から不気味な笑い声が響いた──。
26 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:36:07.76 ID:PFt8/5z/0
( ^ω^)「クーのネジ、ようやく見つけたお」
彼の手に握られていたものはネジだった。
金色に輝く、神秘的なネジ。
( ^ω^)「……これで、やっと全てが成功するお」
その言葉と同時に、彼はそのネジを自らの頭に突き刺した。
だが──そこから血が流れることはなく、ネジは彼の頭の中に入っていった。
( ゚ω゚)「フォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
彼に、覚醒が起きた。
27 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:37:09.44 ID:PFt8/5z/0
川 ゚ -゚)「……何をしているんだ、内藤」
( ^ω^)「クー……ちょうどいい所にきたお」
川 ゚ -゚)「今お前が頭に取り込んだのは、私のネジか?」
( ^ω^)「流石、ネジがとれててもクーはクーだお。中々鋭いお」
川 ゚ -゚)「返せ」
( ^ω^)「くくく……お前の頭のネジを取り込んだことで、僕は天才になったんだお!」
( ^ω^)「分かる!分かる!クーの頭の構造が分かるお!」
川 ゚ -゚)「黙れピザ。お前に食わせるタンメンはねぃ!」
( ^ω^)――○「「そう粋がっているのも今のうちだお!くらえ、琥鉄!」
川 ゚ -゚)「刀!波動!」
ドゴオオオオンン!!!
29 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:38:10.01 ID:PFt8/5z/0
ウェポンを使用した二人の激戦は壮絶な物だった。
力と力、技と技がぶつかり合う。
しかし、クーのネジを手に入れているブーンの頭脳は素晴らしかった。
クーとブーンの頭脳差は歴然。目暮警部とバーロー並みの違いだ。
結果、ブーンがクーを倒し、クーは拘束されてしまう。
( ^ω^)「今からクー大改造計画を始めます。
まずは一番の邪魔者である『ドクオ』の存在を頭から抜き去るため、
ネジをいくつか抜きたいと思います」
ピノコ「説明口調乙なのよさ」
( ^ω^)「ドクオに関する記憶が入ったネジを抜きました。
次に、この部分に『ブーンが大好きでたまらなくなる』ネジを入れたいと思います」
ピノコ「小学生でも思いつきそうな考えなのよさ」
( ^ω^)「入れました。手術終了です」
ピノコ「アッチョンブリケ!」
31 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:39:10.94 ID:PFt8/5z/0
ξ;'A`)ξ「……」
ドク子は絶望に満ちていた。
クーの頭から、自分の記憶が全て抜けている。
更に、ブーンに操られているも同然の状態なのだ。
ξ'A`)ξ「クーたんを……助ける……」
その決心はとてつもなく強いものであった。
しかし、それは不可能なのである。
大きな大きな障害があるのだ、ドク子がクーを助ける上での障害が。
それは───
32 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:40:11.23 ID:PFt8/5z/0
ヽ/⌒ヘ~
., 't,_,ノ丶 , - ─- △ 、
/ ! '` 巛(リノ))ヽ\ヽ▽ ヽ わたしはボケキャラなんですものぉ〜
,/ ● L_/ 'i, i 尻assなんてむりむりむりむりかたつむりですぅ〜
/ ″ l ,/ ● i川
ノ从 し ii ″ 丿从 〜 △v
|`:、\ ii __,/__ノi 厦
'i、 ̄~)) ij((____,ノ
^- i' ' ヽ| `i ∧∧∧
i_____ 'l_|、 ( )
ノ ,ゝ ~ T ~
~^''!, ̄ T T ̄ ,!_ <ヽ | //
\ l, ~''‐--::,,⊃ ) ) \| ノ
34 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:41:24.73 ID:PFt8/5z/0
そう、ドク子は最強のボケキャラなのだ。
彼女がシリアスな雰囲気を出すことは不可能。
金日成と金正日が結婚すること並みに不可能なのだ。
ξ'A`)ξ「だったら……方法はひとつ!」
ポケットに常備している消しゴムを取り出す。
設定ノートの中の自分の顔を消し、その上に新たな文字を連ねていった。
その行動があらわすことは、つまり──。
ξ'A`)ξ「……」
ドク子が消え去り───
('A`) 「……」
変わりに、本作品唯一の真面目キャラが、現れるということなのだ。
35 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:42:22.07 ID:PFt8/5z/0
('A`) 「……」
何日か前までは、クーと別れたいと思っていた。
あんなにふざけたキャラクターには着いていけないと思っていた。
だけど
彼女がいたから、俺は心を開くことができた。
彼女がいたから、俺は変わることが出来た。
彼女は、俺を救ってくれた。
ならば、今度は俺が彼女を救う番ではないのか。
暗闇におぼれそうになっている彼女を、救うのは俺じゃないのか。
答えは、簡単だ。
('A`) 「絶対に……クーを元通りにしてやる!!」
36 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:43:22.43 ID:PFt8/5z/0
(#'A`) 「ブーン!!」
教室のドアを思い切り開けて、俺は叫んだ。
ブーンとクーが何やら話しているところに駆け寄り、ブーンの胸倉を掴む。
(#'A`) 「早くクーを元に戻しやがれ!」
( ^ω^)「何を言っているんだお、ドクオ。クーはいつもどおりだお」
(#'A`)「調子にのんじゃねぇ!」
とっさに俺の右腕を振り上げた。
このまま、ブーンに振り下ろすつもりで───。
───だがそれは、別の人物の腕によって、阻害された。
川 ゚ -゚)「おい貴様、内藤に何の用だ」
('A`) 「クー!離せ!正気に戻れ!」
川 ゚ -゚)「貴様は数百年前の南蛮人か。あまり訳の分からないことを言うな」
('A`) 「クー!」
川 ゚ -゚)「行こう、内藤」
( ^ω^)「だお」
37 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:44:24.45 ID:PFt8/5z/0
教室から一緒に出て行く二人。
残された俺は、周囲の冷たい視線に晒されていた。
「何あれ……」「ついにドクオが狂ったよ」
「やばいやばいw」「クーさんに慣れ慣れしすぎじゃね?ww」
('A`) 「……」
こういった視線は、今まで何度も受けてきた。
この視線は、俺が一番苦手な物だ。
ここでおとなしく席に座れば、何とか元通りの学校生活を送れるだろう。
クー達を追いかければ、また俺は、気持ち悪いキャラに逆戻りだ。
('A`) 「……んな」
それが、どうしたというんだ。
周囲の視線なんて、俺にはちっぽけなものだろう。
('A`) 「…ざけんな……」
俺の中での一番は、ダントツなんだ。
クラスの奴が何人束にたろうが、そいつにはかなわねぇよ。
(#'A`) 「ざけんなブーーーーン!!!!」
俺は教室を飛び出した。
39 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:45:24.21 ID:PFt8/5z/0
( ^ω^)「……また来たのかお」
目の前にいる男を殴り飛ばしたい。
俺はその衝動を抑えて、男をにらみつけた。
('A`) 「ブーン、勝負だ。俺と勝負しろ」
( ^ω^)「きゃー暴力反対よー」
('A`) 「違う、頭脳だ。知能戦だ」
( ^ω^)「……僕の今の頭脳を知っていて、挑んでいるのかお?」
('A`) 「お前の頭脳なんて知れてるよ。怖いのはクーの頭脳だけだ」
( ^ω^)「そのクーの頭脳が、僕の頭の中にあったとしたら?」
('A`) 「お前の頭の中にクーがいたとしても、お前なら怖くねーよ」
( ^ω^)「………勝負の内容を、詳しく説明してもらえるかお」
40 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:46:24.97 ID:PFt8/5z/0
〜ルール〜
手持ちの機械でボタンをおす。
全員がボタンをおした時点で1ターンとする。
ボタンの種類は2種類。
白(協調)と黒(非協調)である。
・一般的な場合
おした色の合計が少ないほうは1ポイントプラス
おした色の合計が多いほうは1ポイントマイナス
・全員が同じ色をおした場合
白(協調)であれば全員が1ポイントプラス
黒(非協調)であれば全員が2ポイントマイナス
・おした色の合計が同じ場合
白(協調)が1ポイントマイナス
黒(非協調)が1ポイントプラス
ターンが終わるごとに、ターン終了のアナウンスが入る
自分のポイントは自分の機械に表示される
最初の持ちポイントは3
42 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:47:34.83 ID:PFt8/5z/0
('A`) 「人数的な問題も考えて、クーも参加な」
( ^ω^)川 ゚ -゚)「……」
('A`) 「完璧な頭脳戦だろう?一生懸命ルールを考えた」
川 ゚ -゚)「……囚人のジレンマ?」
('A`) 「いや、ブーン死刑囚が葛(;^ω^)「アッーーー!!!」
( ^ω^)「それ以上は禁句だお」
('A`) 「……俺が勝ったら、クーの頭を元通りにしやがれ」
( ^ω^)「勝てたら、の話だお」
こうして、3人の、クーを掛けた、大決戦が始まった。
43 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:48:35.38 ID:PFt8/5z/0
( ^ω^)「クー、僕が黒を押すから、クーは白を押すんだお」
ゲーム開始直後、ブーンがクーに言った。
的確で、最悪な言葉を──。
('A`) 「……!」
( ^ω^)「これで、100%、君の勝つ確率はなくなったお」
そう、ドクオがどちらのボタンを押そうが、−1なのである。
ブーンが勝とうがクーが勝とうが、クーの頭が戻ることは無い。
この時点で、ドクオの勝利はなくなったのだ。
( ^ω^)「バカな勝負を持ち込んだもんだお」
ケラケラと声を挙げて笑い出すブーン。
それとは逆に、ドクオは小さく微笑を作っていた。
('A`) 「ふん……言ったはずだ。お前の知能など知れていると」
( ^ω^)「……」
('A`) 「ちゃんと、対策はある!!!」
44 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:49:37.83 ID:PFt8/5z/0
('A`) 「ブーンの黒を──」
('A`) 「白に変える能力!!」
その瞬間、ブーンの手に持つ機械が光りだした。
……そして、『黒』と書かれていた部分に、『白』の文字が置き換えられていた。
(;^ω^)「な──!!」
('A`) 「これで俺が白を押せば……」
『1ターン目終了、ブーン−1、クー−1、ドクオ+1』
校内放送が流れる。
(;^ω^)「ちょwwwww神候補はどこだおwwwwwwww」
('A`) 「さぁ、2ターン目だ!」
48 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:50:38.10 ID:PFt8/5z/0
(;^ω^)(このままゲームを続行されたらクーか僕がどんどんポイントが減っていって
その内僕の色が黒に変えられてドクオのポイントがどんどん上がっていて
クーか僕が最初に脱落した後も黒を白に変えられてどんどんヤバイ方向に
言ってしまってつまり僕の勝ち目がほとんどなくなるというかドクオの勝つ確率が
とても高くなるというかっていうかドクオがこのままじゃ勝ってしまうじゃんまじやばい
どうしようなんていってられないじゃない早く次の作戦を考えなくちゃドクオに負けたら
僕のクーちゃん大好き大作戦が失敗に終わってしまうからやばいそれだけは避けたいし
どうにかしてドクオを負けさせるには……)
(*^ω^)(そうだドクオを慌てさせればいいんだ慌ててボタンを押し間違えたら僕にも勝つ確率がでてくる
けどどうやってドクオを慌てさせる何か方法は無いかあー昔やった鼻からスパゲティでもしようかな
今一生懸命文章打ってるんだけどどうせここらへんまでキチンと見る人なんていないんだよね
あーあめんどくせぇちゃんとここらへんまで見てくれよ結構頑張って打ってるんだよこの影の努力!)
( ^ω^)(そうだ!あの方法でドクオを慌てさせるお!)
この間、僅か0.16秒
49 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:51:38.80 ID:PFt8/5z/0
('A`) 「……?」
突然ブーンが制服を脱ぎ始めた。
俺は黙ってそれを凝視する。
( ^ω^)「……真の姿を見せてやるお……!」
バッ
音を立てて制服を投げ捨てたブーン。
その下にブーンが着ていた物とは──。
黒い靴、黒い靴下から黒いパンツ、黒パーカー、黒のズボンに頭には黒の帽子を被っている。
全身黒ずくめのそれは、不審者の匂いがプンプンしていた。
50 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:52:43.71 ID:PFt8/5z/0
(;'A`) 「な、なんだそれはあああああ!」
俺はこの不審者的な容姿のブーンを見て驚いた。
心臓がバクバクなっている。
このままではまともにボタンを押すこと何てできない。
( ^ω^)「フハハハ!これでボタンは押せないお!僕の作戦勝ちだお!」
('A`) 「ブーンの黒を白に変える能力」
(;^ω^)「くぁw背drftgyふじこlp;:@「」」
一瞬にして、ブーンは不審者から天使の姿へと変身した。
51 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:53:50.60 ID:PFt8/5z/0
ブーンの『ドックン慌ててドキンドキン大作戦☆』は失敗に終わった。
そう、この瞬間ドクオの勝利は確定したような物なのだ。
だが──このブーンと言う男。
どうやら相当往生際が悪いらしい。
(;^ω^)「ま……まだだお!!」
腰につけているモンスターボールを手に握るブーン。
そして、それを上に掲げた。
(;'A`) 「ま、まさか……!」
(#^ω^)「もう死刑囚の葛藤なんてどうでもいいお!クーしんじゃえ!!
行けぇぇ!最強のポケモン!!!!!」
54 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:54:57.16 ID:PFt8/5z/0
_, .:-:‐:‐:ァー. 、
_,...∠:_: : : :/.: : : :`ヽ.--. 、
/ : : : :_;ヒ;ス: : : : : : : : : :ヽ: : \
,」: : : : /: : : : :\_; : : : : : : :.ト、;_;_ゝ、
/:レ:┬:': : : : : : : : :`ト:─:-:、ノ:´: : : : :ヽ
{: :/: : :.|: : : : : : : : : : :.|: : : : : :ヽ、.: : : : :_;」、
_,|_;」_;_:.人;: -─- 、: : :ノー- 、: : |'´ ̄`く `1
/  ̄ /: : : : `Y´ `r〈: : : : r'  ̄r─‐、 ヽ: :|
f'´ |: : : : :./ ! 丿 !: : :.|‐、,r┼‐ァ'1 }=〈
|ヽ∧、__L:_: : :.| ト、 ,.イl |;_;_:.レ′ レ′ |,ノ: : |
レ'∠ノ`T':‐:./\1 _|ヒ′ , イ: : T'´〉ー:‐:‐r:'´: : :./
\.:」: : :.ヽ. ̄. ,r:'´: :ヽ、: :} |; : : : :.ト、: _,:イ
/⌒ヽ、: : ト:-: ′: : : : /:. ̄ :ヽr‐'´\|;.」′
/ `ー┼t-:-:-:-ュへ:_:_:_/ \
{ /ヽ:. ̄ ̄: : : : :_ト{ }
>-, _ イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ト、 .ィ′
└'^←一'´ \`_ー_´_]
ヽ.」、_ヽ_>
(#^ω^)「タフガイ!!!!」
55 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:56:11.38 ID:PFt8/5z/0
(;'A`) 「くそ……!」
☆タフガイ☆
HP150 特:奥義
1サイコロ 【奥義】
2回復+40
3適当な技10
4ミス
5ミス
6ミス
☆☆☆☆☆☆
( ^ω^)「タフガイ!ドクオを殺すんだお!!」
タフガイ「ぐおおおぉ!」
(;'A`) 「く……ならば俺は……こいつで行くぜ!!」
56 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:57:36.54 ID:PFt8/5z/0
:::::::.⌒⌒::::::::
\ .,.::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;ヽ ./
\ (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) /
(::::::::::::::::::::::::人::::::::::::::::::::::::::)
(::::::::::::::/_ノ ヽ、_\:::::::::::::::::: ).../ _/\/\/\/|_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ / \
\ / く l ヽ._.ノ ', ゝ \ <アフロ・ジュウシマツ!>
/ /⌒ リ `ー'′ ' ⌒\ \ /
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\\/\/\/ ̄
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
| |
−−− ‐ ノ |
/ ノ −−−−
/ ∠_
−− | f\ ノ  ̄`丶.
| | ヽ__ノー─-- 、_ ) − _
. | | / /
| | ,' /
/ / ノ | ,' \
/ / | / \
/_ノ / ,ノ 〈 \
( 〈 ヽ.__ \ \
('A`) 「アフロ属性・人型・身長2m・体重15kg
得意技はアフロの自己再生!」
('A`) 「アフロ・ジュウシマツ様だ!!」
57 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:58:41.87 ID:PFt8/5z/0
アフロ・ジュウシマツ タフガイ(ツンの兄)
_, .:-:‐:‐:ァー. 、
_,...∠:_: : : :/.: : : :`ヽ.--. 、
..,.:::.⌒⌒:::::ヽ / : : : :_;ヒ;ス: : : : : : : : : :ヽ: : \
..(::::::::::::::::::::::::::::) ,」: : : : /: : : : :\_; : : : : : : :.ト、;_;_ゝ、
..(:::::::::::::人:::::::::ノ /:レ:┬:': : : : : : : : :`ト:─:-:、ノ:´: : : : :ヽ
/ ', {: :/: : :.|: : : : : : : : : : :.|: : : : : :ヽ、.: : : : :_;」、
.l {0} /¨`ヽ}0}, VS _,|_;」_;_:.人;: -─- 、: : :ノー- 、: : |'´ ̄`く `1
.l ヽ._.ノ ', /  ̄ /: : : : `Y´ `r〈: : : : r'  ̄r─‐、 ヽ: :|
リ `ー'′ ', f'´ |: : : : :./ ! 丿 !: : :.|‐、,r┼‐ァ'1 }=〈
|ヽ∧、__L:_: : :.| ト、 ,.イl |;_;_:.レ′ レ′ |,ノ: : |
レ'∠ノ`T':‐:./\1 _|ヒ′ , イ: : T'´〉ー:‐:‐r:'´: : :./
\.:」: : :.ヽ. ̄. ,r:'´: :ヽ、: :} |; : : : :.ト、: _,:イ
/⌒ヽ、: : ト:-: ′: : : : /:. ̄ :ヽr‐'´\|;.」′
/ `ー┼t-:-:-:-ュへ:_:_:_/ \
{ /ヽ:. ̄ ̄: : : : :_ト{ }
>-, _ イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ト、 .ィ′
└'^←一'´ \`_ー_´_]
ヽ.」、_ヽ_>
58 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 00:59:44.84 ID:PFt8/5z/0
ヽ`
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
タフガイ の 大爆発!
世界は 核の 炎に 包まれた!
59 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:00:32.15 ID:PFt8/5z/0
完
62 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:01:28.99 ID:PFt8/5z/0
チャンネルはこのまま! |
―v―――――――――┘
/ ̄ ̄ ヽ, | / ピッ
/ ', c―、
,、{0} /¨`ヽ {0[゚二] 〉 )ヽ /⌒ヽ、
ノ/i ヽ._.ノ `ー' ノ// /⌒l |
( ) `ー'′  ̄ / | |
i' | ゝ γ ノ L、
| ヽ⌒ ヽ____|__)__r⌒l
ゝ.ノ/\________________|
64 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:02:28.99 ID:PFt8/5z/0
(;'A`)「ゲホッ……ゲホッ……」
タフガイの大爆発(自爆)によって、お互いのモンスターは消滅した。
残ったのは、俺と、ブーンと、そして……クーだ。
('A`) 「クー!」
俺は迷わずクーの元に駆け寄る。
倒れている彼女を起こし上げ、俺は必死に呼びかけた。
(;'A`) 「クー!大丈夫か!?」
川 -)「……」
返事は無い。
まるで、何かが抜け落ちたかのように。
(;A;) 「おい、クー!おきろよ!!!」
俺の頬から水が垂れ落ちる。
それはクーの横を通り過ぎ、地面へと音を立てて落ちた。
(;A;) 「……?」
俺の涙が落ちた場所に、何やら金色の物が落ちている。
俺はクーをそっと地面に降ろし、それを拾い上げた。
65 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:03:28.71 ID:PFt8/5z/0
(;A;) 「ネジ……?」
金色のネジだった。
神秘的な光を放つそれは、彼女の物だと、すぐに分かった。
(;A;) 「待ってろ、クー……!」
近くに落ちていたネジを、全て拾い上げる。
どうやら、内藤の近くにたくさん落ちていたようだ。
恐らく、自分の都合のいいようにクーのネジを抜いていたのだろう。
(;A;)「ほら……クー」
俺はネジをクーの頭に触れさせる。
まるで液体のように吸い込まれていったネジ。
俺は何度も何度もネジを入れ続けた。
66 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:04:38.23 ID:PFt8/5z/0
(;A;)「これで……最後」
最後のネジをクーの頭に入れ込む。
俺が出来るのは、ここまでだ。
お願いだから、目を覚ましてくれ。
もう一度、一緒に帰りたい。登校したい。
俺は、クーが、大好きだから。
川 -) 「……」
川 ゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)「……ドクオ?」
(;A;) 「!!」
川 ゚ -゚)「何を泣いている。女々しい奴だな」
69 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:06:10.75 ID:PFt8/5z/0
何事もなかったかのように起き上がる彼女。
顔がぐしゃぐしゃに崩れた俺を見て、彼女は笑った。
川 ゚ ー゚)「泣くな、ドクオ。男だろう」
(;A;) 「バカヤロッ……!心配させやがって……!」
川 ゚ ー゚)「バーローwwwwwwwwwwwwwwwww」
(;A;) 「……?」
川 ゚ ー゚)「ちょめちょめ!!べらんめぇにグッドラック!!」
('A`) 「ク、クー……!?」
川 ゚ ー゚)「あびゃびゃびゃびゃびゃびゃや!」
('A`) 「……」
72 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:07:12.26 ID:PFt8/5z/0
( ^ω^)「……あいたた」
( ^ω^)「何だかとっても頭がスッキリするお」
( ^ω^)「どことなく頭が軽い気がするし……」
( ^ω^)「ま、どうでもいいかお」
⊂二二二川 ゚ ー゚)二⊃「チョベリバブーーーン!」
('A`) 「…………」
⊂二二二川 ゚ ー゚)二⊃「ほら!ドクオも一緒に!!ブブブブー」
('A`) 「…………………」
⊂二二二川 ゚ ー゚)二⊃
「「ブーーーーーーーーン!!」」
⊂二二二(;A;)二⊃ウツダシノウ……
75 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:08:12.72 ID:PFt8/5z/0
間違えて、ブーンのネジまで入れられてしまったクー。
彼女は、今まで以上に激しい性格となってしまった。
……だが、その後のドクオとクーが、幸せに付き合っていったというのはいうまでもない。
そう──言うまでも無いのだ──。
第最終回話「川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようです」終
85 名前: ゴーストライター(鹿児島県)[] 投稿日:2007/04/23(月) 01:14:27.27 ID:PFt8/5z/0
・あとがき
長い間、この川 ゚ -゚)クーのネジが一本取れてしまったようですをご愛読いただき本当にありがとうございました。
初期からいた人は分かるかもしれませんが、この作品は実は投下される予定は無かったのです。
元々はシリアスな内容を書いている者なので、こういったジャンルには自身がありませんでした。
そのため、書いては見たものの、投下までの踏ん切りがつかなかった作品でした。
ですが、総合の『ある事件』により、投下されることが決定しました。
今では総合様に、感謝しています。
また、読者の皆様にも本当に感謝しています。
内容自体がめちゃくちゃなこの作品を呼んでくださったこと、支援してくださった事、
本当に感謝です。ありがとうございました。
この作品の最終回についてですが、実は色々と問題がありました。
ぶっちゃけますと、私自身がもう、作品をかけないくらい忙しい状況にあるのです。
これ以上作品を続けると、gdgdな上、投下頻度も低いという最悪なことになってしまうと判断したため、
このように、突然最終回とさせていただきました。
本当に申し訳ないです。
【関連】
一気読み
第一話
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第二話
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第三話
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第四話
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番外編
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第五話
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第六話
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最終話