46 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:22:59.20 ID:zvK8LLz60
(´・ω・`)「それで、ドクオはここには来ないの? 」
川 ゚ -゚)「ひとりでバス乗って合流したらって言ったんですけど
マンドクセから家帰るって」
(´・ω・`)「そう。ドクオらしいや」
日曜のVIPワールドはやっぱり大混雑で
家族連れやらカップルやらで溢れ帰っていた。
人気のアトラクションはどれも何時間待ちの大行列。
仕方ないので人気の無い安全なアトラクションを選び時間を潰し
園内のファーストフードで昼ごはんを食べていた。
(*゚ー゚)「しぃが勝手にはしったからだよね……
おにいちゃんにごめんなさいしないとだよね……」
(´・ω・`)「いや、ドクオは人ごみが苦手だからね。
こんな所に来たら失神しちゃうかもしれない」
川 ゚ -゚)「確かに」
47 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:23:24.35 ID:zvK8LLz60
ドクオは今頃家に帰っている頃だろうか?
久しぶりに友人に会うのを楽しみにしていただろうに
……やっぱり置いていったのは可哀想だったかな。
(*゚ー゚)「ねぇねぇ、シェイクもたべたいなー 」
川 ゚ -゚)「ふふっ……いいよ」
(*゚ー゚)「わーい! クーちゃん大好きー! 」
川 ゚ -゚)「今注文してくるからちょっと待ってな」
クーはひとり席を立ち、サイフを手にレジへ。
レジは行列が出来ていて、注文するだけだがだいぶ時間がかかりそうだ。
(*゚ー゚)「まだかなまだかなー」
足をパタパタさせて、クーの到着を待つしぃ。
48 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:23:46.01 ID:zvK8LLz60
(´・ω・`)「ねぇ、しぃちゃん。
ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
(*゚ー゚)「えっ? うん、なぁに? 」
しぃがはた、と足を止めショボンの方をじっと見つめる。
(´・ω・`)「お兄ちゃんさ、何のお仕事してる? 」
(*゚ー゚)「おしごと? ずっとお家にいるよ? 」
……やっぱり。
49 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:24:09.36 ID:zvK8LLz60
(*゚ー゚)「ショボンさんもずっとお家にいるの? 」
(´・ω・`)「僕は……仕事してるかな 」
(*゚ー゚)「そうなんだー。えらいんだねー」
この子の中では、仕事してる=えらいらしい。将来が心配だ。
(*゚ー゚)「じゃあさ、彼女とかはいるのー? 」
(´・ω・`)「彼女? 」
(*゚ー゚)「お付き合いしてるひと! 」
(´・ω・`)「いないね」
(*゚ー゚)「じゃあさ、どんな女の子がタイプなのー? 」
50 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:24:30.02 ID:zvK8LLz60
(´・ω・`)「女の子……あんまり興味がなくって」
(*゚ー゚)「えっー!じゃあ男の人が好きなの!? 」
しぃが放った大声に、周りの席の客が一斉にこちらを見る。
(´・ω・`)「はははwwそういうんじゃないんだけどww」
ショボンはケラケラと笑っている。だがしぃの顔は真剣だ。
(*゚ー゚)「どうしてー? ショボンさんかっこいいのにー! 」
(´・ω・`)「だからそういうんじゃないってばwww」
川 ゚ -゚)「なんの話だ? 随分楽しそうだな」
51 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:24:50.60 ID:zvK8LLz60
(*゚ー゚)「あのねクーちゃん、ショボンさんっt
しぃが何かを言いかけたとき、クーの携帯が音をたてた。
川 ゚ -゚)「電話だ。ちょっとすまん」
――父さんから電話なんて珍しいな。
私は席を立つと、少し離れたところで通話を始めた。
川 ゚ -゚)「もしもし」
『もしもし、クーか? 今どこにいる? 』
川 ゚ -゚)「今はVIPワールドだ。どうかしたのか? 」
『ドクオもしぃも一緒か? 』
川 ゚ -゚)「しぃは一緒だがドクオは違う」
52 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:25:21.43 ID:zvK8LLz60
『そうか……じゃあ、今日は早めに帰ってきてくれ』
川 ゚ -゚)「……?わかった」
何か様子が変だった。暗くて、今にも泣きそうな。
何かあったんだろうか?
まさか、事故、とか……
どうしようもない不安が、体中を支配してゆく。
川 ゚ -゚)「あの、すいません。私たち急用が出来て」
(*゚ー゚)「え? 」
(´・ω・`)「……何かあったの? 」
川 ゚ -゚)「わかんないんですけど、急に父さんから電話で……
心配なので……」
(*゚ー゚)「おとうさんどうかしたの? 」
(´・ω・`)「……それじゃあ今日はもう帰ろうか」
川 ゚ -゚)「……すいません」
53 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:25:42.24 ID:zvK8LLz60
( ´_ゝ`)「……ドクオはもう大人だから
一人でやっていけるだろう」
J('ー`)し「でもドクオは引きこもりだし……やっていけるかしら」
( ´_ゝ`)「やっていってもらうしかない。アルバイトでもなんでも」
J('ー`)し「……そうよね」
家に帰ると、父さんと母さんが喋っている声が聞えてきた。
ドクオはまだ帰ってないのか、靴が無い。
……ともあれ、二人とも無事みたいで、ホッとした。
J('ー`)し「じゃあしぃとクーは……? 」
( ´_ゝ`)「……クーには転校してもらって……」
何の話をしてるんだ?よく聞き取れない。
54 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:26:03.78 ID:zvK8LLz60
川 ゚ -゚)「ただいま」
2人がいるリビングに、そっと顔を出す。
(*゚ー゚)「おとうさんとお母さんお仕事はー? 」
J('ー`)し「あっ、あら、おかえりなさい。早かったのね」
( ´_ゝ`)「今日はお休みだったんだよ。日曜じゃないか」
慌てた様子で、笑顔を作る母さんと父さん。
川 ゚ -゚)「でも朝はいなかったよな」
J('ー`)し「ちょっとお出かけしてたの。ねぇお父さん? 」
55 名前:下着ドロ(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 16:26:27.86 ID:zvK8LLz60
( ´_ゝ`)「あぁ。その通りだ」
怪しい。どこにお出かけしてたんだよ。
J('ー`)し「しぃ、ちょっといらっしゃい。
お母さんと公園に行きましょうね」
母さんが、しぃの手を引いて部屋を出て行く。
川 ゚ -゚)「しぃが居ては都合の悪い話があるのか? 」
私は父さんの前の席に座り、まっすぐ目を見つめた。
( ´_ゝ`)「あぁ……」
父さんはその目を逸らし、タバコに火をつけ
言いづらそうにポツリと呟いた。
( ´_ゝ`)「父さんの会社、倒産した」
2 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:39:21.56 ID:OH0nYECx0
このモヤモヤはどうしたら晴れる?
わからない。でも……。ごめん、ツン。俺、抑えられそうに無い。
ξ゚听)ξ「っ!? 」
ツンの細い手を掴み、無理やりに腕の中へ引き入れる。
ξ///)ξ「ちょっとドクオ!! ふざけないで! 」
必死に抵抗してるみたいだけど、その力は強くない。
俺の力も強くないけど、ツンよりは上回っているので
腕の中に引き止めておくことが出来ている。
('A`)「ふざけてない」
ξ゚听)ξ「じゃあ何でっ……」
ツンの抵抗が弱まった。そのままの姿勢で、床に押し倒す。
あー、俺このままツンを犯しちゃうんだろうか。
こんなことなら朝風呂入ってくりゃよかった。
3 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:40:39.43 ID:OH0nYECx0
ξ゚听)ξ「やだ……やめ……お願い……」
可愛い。可愛すぎるだろ。涙目萌え〜ってか。
今迄レイプもんとかって敬遠してたけど結構いいもんだな。
('A`)「家に入れたってことはそういう事なんだろ? 」
あ、コレどっかで聞いたことあるな。一回言ってみたかったんだよな。
ξ゚听)ξ「ちが……違う……信じてたのに……バカ……」
ツンの目からボロボロと涙がこぼれる。ズキ、と良心が痛む。
でも、今更止められない。
真っ白のシャツを、一つ一つ外していく。
白くて透けそうな肌が、甘い匂いが、息遣いが
理性と良心をブチ壊す。
ξ゚听)ξ「ブーン、ブーン……やだ……ブーン……」
顔に手を当てて、泣きながらブーンの名前を呼ぶツン。
4 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:41:06.49 ID:OH0nYECx0
( ^ω^)「ドクオー!! 一緒に昼飯食うおー! 」
('A`)「おー、行くか」
俺とブーンは、小中高と同じ学校だった。
性格も、学力も、趣味も、何もかもが違ったけれど
何故かずっと友達だった。
中学の時俺がDQNに「キモイ」とか言って苛められた時も
しばらく不登校になってた時も、当たり前にずっと友達だった。
大学も同じとこに入って、ショボンも友達になって
それからは3人でつるむようになって
(´・ω・`)「じゃあさ、今日は学食で食べようか
僕さ、バイトの子にタダ券貰っちゃったんだ」
( ^ω^)「GJwwwwwさすがショボンだおwwww」
5 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:41:45.36 ID:OH0nYECx0
('A`)「じゃあ俺サバみそー」
( ^ω^)「じゃあ僕みそラーメーン」
(´・ω・`)「じゃあ僕はピラフにしよっと」
校内でも遊ぶときも飲むときも、ずっと3人一緒。
俺はこの2人しか友達が居ないからアレだけど
ショボンとブーンはどうしてずっと俺らと一緒にいるんだ?
そう聞いたことがあった。
ブーンは、「楽しいからだお」と答えて
ショボンは、「友達がいないから」と答えた。
6 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:42:13.04 ID:OH0nYECx0
もうさ、俺らずーっとこんなかんじで男3人仲良しってのも
悪くねーかな、とか思ってた矢先
ξ゚听)ξ「ドクオ!? アンタドクオでしょ!? 」
('A`)「……は?」
学食で、特Aランチ(一番高いやつ)を手に俺達の前に現れた
くるくるカールのお嬢様。
( ^ω^)「ドドドクオ、こんな可愛い友達がいたのかお!? 」
('A`)「……知らねーよ」
(´・ω・`)「君もなかなかスミに置けないねぇ 」
('A`)「知らんってば」
7 名前:栄養士(新潟県)[sage] 投稿日:2007/04/22(日) 02:42:36.52 ID:OH0nYECx0
ξ゚听)ξ「私よ! 津出! 小さい頃よく遊んだじゃない! 」
彼女曰く、俺とは同じ幼稚園だったらしい。
ツンちゃんドッくんと呼び合う程の中だっらしく
覚えてない、というとガックリとうなだれた。
だって覚えてるわけ無いだろう。常識的に考えて。
( ^ω^)「まぁまぁ、そんな落ち込まないでwww
僕らとご飯食べようおwww」
ξ#゚听)ξ「ピザは黙ってて! 私食事は一人で摂るの! 」
( ^ω^)「あうあう……でもみんなで食べたほうが楽しいお? 」
ξ*゚听)ξ「う、うるさいわね! 余計なお世話よ!
でも、どうしてもっていうなら……」
(´・ω・`)「どうぞ」
すっとイスを引いて、ニッコリと笑うショボン。
ただニコニコしているブーン。サバみそを食ってる俺。
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