( ^ω^)ブーン系小説完結作品集('A`) 〜(´・ω・`)しょぼんたちは世界の果てに現れたようです プロローグ STAINLESS〜

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3 名前:友達と初詣[] 投稿日:2006/12/27(水) 23:31:05.00 ID:GFhh7KW30
プロローグ STAINLESS

「再構成ヲ……完了シマシタ……」

ξ゚听)ξ「はいはい、ご苦労様」

「しすてむ……しゃっとだうんシマス……ガ……ピー……」

( ´∀`)「……ツン」
ξ゚听)ξ「何?」
( ´∀`)「こいつもそろそろ引退時期モナ」
ξ゚听)ξ「えー、もう? 早すぎない?」
( ´∀`)「仕方ないモナ。近頃閉塞世界が加速度的に発展しているから、こいつへの負担もだんだん大きくなってるんだモナ」
ξ゚听)ξ「んー……わかった。また部品の発注しないとね」
( ´∀`)「頼んだモナ。それじゃ僕はそろそろ休むモナ」
ξ゚听)ξ「……」


5 名前:友達と初詣[] 投稿日:2006/12/27(水) 23:32:09.62 ID:GFhh7KW30

ξ゚听)ξ「よいしょ、と」

「しすてむ起動……しゃっとだうん後スグノ起動ニハ負担ガカカリマス……ゴ注意クダサイ」

ξ゚听)ξ「あ、ごめん……」

「用件ヲ」

ξ゚听)ξ「あんたももう終わりだって」

「……」

ξ゚听)ξ「まだまだ使えると思っちゃったりするんだけどさ、ダメみたい。
        まだ六ヶ月しか使ってないのにね」

「大丈夫……別ニ、悲シカッタリハシマセンノデ」

ξ゚听)ξ「……アンタさあ」

「ハイ?」

ξ゚听)ξ「人間になりたいとか思わない?」

「……」



6 名前:友達と初詣[] 投稿日:2006/12/27(水) 23:32:30.53 ID:GFhh7KW30

ξ゚听)ξ「私がなんとかしてアンタを人間にしてあげてもいいんだけど」

「……壊レナイトイウコトデスカ?」

ξ゚听)ξ「少なくとも、今すぐにはね」

「アリガトウゴザイマス」

ξ゚听)ξ「あー……うん、どういたしまして。でも勘違いしないでよ。
        別にアンタを特別扱いしてるわけじゃなくて、アンタは私が初めて受け持った
        アンドロイドだから、ちょっと感情移入しちゃってるだけなんだから」

「ソレヲ、特別扱イトイウノデハナイデスカ?」

ξ゚听)ξ「う、うるさいわね! 変な顔してるくせに!」

「……シカシ、ソウナルトアナタハ」

ξ゚听)ξ「うん……ここから逃げ出さないといけないね」

「イイノデスカ? 私ナドノタメニ」

ξ゚听)ξ「ま、いいんじゃない」

・・・

・・




7 名前:友達と初詣[] 投稿日:2006/12/27(水) 23:33:15.87 ID:GFhh7KW30
第0話 桃太郎

むかし、むかし、あるところに。
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに。
おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが川で洗濯していると、川上の方から。
どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。
おばあさんはおじいさんにおいしい桃を食べさせてあげようと、その桃を家に持って帰りました。
おじいさんはその桃をみてたいそう喜びました。
そしておじいさんとおばあさんはその桃を半分に割ってみました。
するとびっくり、中から腐りかけた胎児の遺体が転がり落ちたのです。
おじいさんとおばあさんは腰を抜かしてしまいました。
このとき、二人は決意したのです。
「犯人をつきとめよう!」と。

続く。


9 名前:友達と初詣[] 投稿日:2006/12/27(水) 23:34:03.46 ID:GFhh7KW30

(´・ω・`)「あー、まあ、ある意味現実的だと思うね」
(*゚ー゚)「でしょ?」
(´・ω・`)「でも、これだとお話が続かないよね」
(*゚ー゚)「いや、ここから如何にして胎児を殺害し、桃の中に入れたのかという
        奇っ怪なトリックをおじいさんとおばあさんが解明していくんだよ」
(´・ω・`)「……そういうのは、水谷豊にでも任せればいいと思うなあ」

しぃは絵本作家を目指している、ちょっと変な子だ。
絵については美術の授業でも絶賛されているように、技術もあって
可愛らしい絵柄を描くことが出来るのだが、何せストーリーが子供向けじゃないおかげで
僕らはいつも彼女は持ってくる新作に首を捻ることしかできないのだ。
……あの時のやつは狙っているようにしか思えなかったんだけど。

(´・ω・`)「ともかく、いつもいってるけどもっと和やかな物語の方がいいんじゃないかな。
        もしくは、サスペンスドラマの脚本とかを目指すとか」
(*゚ー゚)「あー、それは無理」
(´・ω・`)「どうして?」
(*゚ー゚)「トリックを考える自信がない。私はそこまで頭がよくないからさ」
(´・ω・`)「ああ、そう」

まぁ、でも。
ストーリーはともかく、彼女の描く絵を見れただけでも儲けものだった。
だから僕は、彼女の描く絵が大好きだった。




【関連】
一気読み
プロローグ - 第1話


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